2016年10月31日

10月最後の日、悪性腫瘍の人達の嬉しい報告が続いた

2008年10月31日の茶トラのボクチン(4歳)
2008年10月31日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 1人の例外を除いて、いずれも本日、補充購入の電話注文の人達による報告。

 肝内胆管癌の再発8mmが、2ヶ月半の多種類の漢方薬類の服用で消滅していた人は、念のためCT検査を受けたところ、やはり消滅したままだった。

 肺腺癌による脳転移があった人では、多種類の漢方薬類の服用で、分子標的薬の副作用も漢方薬で軽減しながら約半年で消滅したまま、引き続き問題なし。

 予後不良のように言われていた脳内に大きな悪性リンパ腫が再発していた人。
 病院の抗がん剤の点滴治療を受けながら、主治医公認で多種類の漢方薬類を欠かさず服用され、数ヶ月で病巣は消滅していたが、その後もCT検査もMRI検査でもまったく問題なし。
 今後は、念のためペット検査も行う予定とか。

 同じ悪性リンパ腫でも、ご高齢者のため抗がん剤を通常の半分量で1ヶ月。
 漢方薬も服用を怠り気味で予定の半分量しか飲めなかったが、2クールの点滴が終わった時点で大きな病巣も、その7割が消滅したとか。
 副作用も皆無に近く、体調もすこぶる良好で、あと4クールを行うとのことだが、ご本人自身はすでに根治した気分でおられるとのこと。
 ご家族が直接報告に見えたが、漢方薬類は半分量しか飲んでないとはいえ「見捨てないでねっ」ということで、補充購入は不要だった(笑。

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2010年10月31日のボクチン(6歳)
2010年10月31日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年10月31日のボクチン(7歳)
2011年10月31日のボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年10月31日のボクチン(7歳)
2011年10月31日のボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年10月31日のボクチン(7歳)
2011年10月31日のボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年10月31日のボクチン(7歳)
2011年10月31日のボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 
posted by ヒゲジジイ at 19:24| 山口 ☁| 悪性リンパ腫でステージ4・胃マルトリンパ腫 | 更新情報をチェックする

2016年10月29日

癌に打ち勝つには、食事療法は百害あって一利なし、という考え方

2010年10月29日の茶トラのボクちん(6歳)
2010年10月29日の茶トラのボクちん(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 癌に対する漢方サポートを積極的に取り入れている医師の先生方の多くは、食事療法に否定的で、書籍も多数出版されている横内正典医師は、
私の経験から言えば、食事療法をしている人は全員助かりません。
 とまで断言されている。

 そこまでは言い過ぎかもしれないが、他の漢方サポートの本を出版されている先生方も同意見であることが多い。

 糖質制限や玄米採食、あるいは半断食なども、当然、ご法度という考え方である。

 しかも、上記の先生方の多くは、中医学の中草薬が主体ではなく、日本漢方のありふれた漢方処方が主体であっても、進行癌や転移癌の人達の、生活の質の向上に貢献しておられる。

 食事療法や食事制限をしていたら、癌と戦う力が大きく削がれるばかりだという考え方は、まったく同感するところで、(中医学や漢方医学にはまったく無知でしかも極端な思想の)近藤誠医師でさえ、まったく同様の考え方である。

 要するに、自身の好物を中心に、腸管を冷やし過ぎる食事は少なめに、しっかり火の通った食事を主体にバランスよく、美味しく楽しく食事をしっかり摂るのが理想であろう。

 しっかり栄養を摂って体力・気力を養うことが重要で、食事制限が必要なアトピー性皮膚炎とは訳が違うのである。

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2010年10月29日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年10月29日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 17:17| 山口 ☁| 悪性腫瘍・癌・ステージ4の進行癌や転移癌 | 更新情報をチェックする

2016年10月28日

続けないといけませんかね〜っ?

2009年10月28日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年10月28日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 ほんの数ヶ月もしないうちに、あれだけ苦しまれていた原因不明の微熱眩暈耳鳴り動悸不整脈が雲散霧消した女性。

 もともと明るく素直な性格のようで、アッサリと不安感も吹っ切れたらしい。

 こちらの腕がよかったからなんて自慢したいとも思わない。
 弁証論治に苦労するときは、とっても苦労することもあるのだから(苦笑。

 あやしいと思った時だけ、頓服的に飲んでいたら、症状も滅多に出て来ないという。

 こんなにアッサリ即効が出るのは、よっぽど前世の行いがよかったのでしょうねっ!

 ご自身の感覚で、それで大丈夫と思えば、それでも構わないと思いますよ。

 もしも怪しいと思ったときは、最初のようにしっかり連用すればよいのですからねっ!

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2009年10月28日のボクチン(5歳)
2009年10月28日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

2016年10月27日

「残念ながら結果論でしか分からない」 と答えたら、まったく同じことを主治医にも言われたと

2008年10月27日の茶トラのボクチン(4歳)
2008年10月27日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 原発巣も含めて手術不能のステージ4の転移癌で、5年生存率は10パーセントと診断され、こちらの漢方サポートを並行して、抗がん剤治療を繰り返すこと半年以上。

 ようやく小さな原発巣のみとなったものの、この段階でも5年生存率は10パーセントだとのこと。

 それで放射線治療を行うかどうか、ご家族でよく相談して決めてほしいということで、行った場合の問題は放射線照射による後遺症が20年後に出て来る可能性があるとのこと。

 下腹部の照射であるだけに、早ければ5〜10年後の早い時期から、かなりな後遺症が出て来る可能性もないとは言えないと。かといって放射線治療で根治できるという保証があるわけでもないので・・・。

 それで、行うべきか、行わないべきか、こちらにも相談があった。

 もしも行わない場合は、西洋医学治療は、一旦これですべて打ち切りとなるらしい。

 5年生存率が10パーセントでありながら、20年後の後遺症を心配されるのは、喜んでよいのやら、憂うるべきなのか、複雑な心境のご様子。

 放射線を行うべきか、行わないべきか?

 「残念ながら結果論でしか分からないですよ」と答えたら、さきほども同じことを主治医に言われたばかりだと、苦笑交じりに、やや落胆された様子。

 こちらとしても、真剣にあれこれ考え込んでいたら、頭に深い霧がかかってきて、ぶっ倒れそうな気分になったので、慌てて奥に入って、急ぎ哲学の煙を嗜んで、難を逃れた。

 ようやく頭の霧が晴れたところで、再度、あれこれ話し合って結論は、20年後に放射線の後遺症が出現しても、漢方薬類で何とかなるでしょうよっと。

 過去、ご家族の方が、西洋医学的にはほとんど根治不可能とされる難治性の悪性腫瘍に、出来る限り手術で取り除いて、主治医公認でこちらの漢方サポートも並行して、ほぼ根治された人がおられるだけに、漢方薬類に対する信頼も厚い。

 それだけになおさら、絶対に根治してほしいものである。

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2009年10月27日のボクチン(5歳)
2009年10月27日のボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 21:41| 山口 ☁| 悪性腫瘍・癌・ステージ4の進行癌や転移癌 | 更新情報をチェックする

2016年10月26日

デリカシーに欠けるのはヒゲジジイだと窘められたが・・・

2009年10月26日のボクチン(5歳)
2009年10月26日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 そう言われても止むを得ないが、自身の調子が悪い時には、つい本音が出てしまう。

 ようやく歯茎の疼痛がやや治まって来たとはいえ、秋の憂愁に誘われて、せっかく遠方から運転して来られた人に向かって、いい加減この仕事が辛くなると愚痴ってしまった。

 せっかく遠方から通われているのにと、女性薬剤師に窘められたが、順調に経過している人の来訪だったので、気が緩んで思わず本音を漏らしたに過ぎないが、最もデリカシーに欠けるのは、人ではない、自身のことだったという落ち。

 世間のデリカシーに欠ける奴らのことは敏感に不快を感じるものだが、自身のことになると身勝手なものである。

 だから人間様は猫にも劣る卑劣な動物であるというのである(苦笑。

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2009年10月26日のボクチン(5歳)
2009年10月26日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 19:56| 山口 ☁| 繊細でデリケートなヒゲジジイ | 更新情報をチェックする

2016年10月25日

CT検査で再発を強く疑われた大腸がんに、内視鏡検査を受けるとまったく問題なかったが・・・

2010年10月25日のボクチン(6歳)
2010年10月25日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 常連さんの奥様の大腸がん手術後3年にして、CT検査で再発を強く疑われた。

 ご両親の代から、ご高齢になっても最期まで漢方薬を利用され、骨転移が生じていても、疼痛を幸いにも漢方薬で完全消滅できて、畳の上で亡くなられた。

 そのような実績から、奥様の大腸がんだけでなく、ご主人の4度の各種がんも漢方薬を利用され、最初の3つはすべて完璧に克服できたのに、昨年見つかった膵臓がんの肝臓転移ばかりは、漢方サポートが一定の効果はあったものの、とうとう今年になって、亡くなられたばかりだった(八十数歳)。

 そのような時期に、奥様の大腸がんが再発の疑いである。

 一定の漢方薬類でサポートを続けられていただけに、こちらも相当なショックであったが、お互いに気を取り直して、さらなる中草薬類を追加して1ヶ月後の内視鏡検査を待った。

 幸いにも、検査ではまったく問題なしだったと、うれしい報告がてら本日、補充購入に来られた。
 顔色も驚くほど明るくなって、とても喜ばれている。

 こちらもとうぜん嬉しくもあるが、なんだか憂鬱にもなってしまった。

 再発予防としての漢方サポートだっただけに、転移癌のサポートのように多種類の配合で対処したわけではなかったので、結果的には漢方の種類の少なさと内容ともに非力だった証拠で、免疫が一気に落ち込むご心配の時期を狙って、再発の兆候が出てしまったのだろう。

 秋という季節が憂鬱にさせているのだと言ってはおれないけれど・・・。

 同じ大腸がんでも、40代の男性で手術不能で肝臓と肺転移もあり、主治医公認でこちらの漢方を多種類を大量に併用しながら、抗がん剤を8クールも行ったところ、ようやく原発巣1cmを残すのみとなったので、手術では取りにくい場所なので、あとは放射線で消してしまおうという段階にまで到達。

 抗がん剤治療を受けながらも、体重増加で元気モリモリの嬉しい、このような報告も先日あったばかりだから、もっと明るくならなければと思うのだが、次々に新規に相談に来られる人達の新たな思案もあって・・・

 奥歯の歯茎が腫れて疼痛を伴っているから、よけいに気が滅入るのかもしれない。

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2010年10月25日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年10月25日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

ラベル:大腸癌

2016年10月24日

フランスでは、がん治療は医療費無料

2011年10月24日のボクチン(7歳)
2011年10月24日のボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

 フランスでは、がん治療は医療費無料だから、がん保険に加入する人は滅多にいないとか。

 フランス在住の方が、こちらに4〜5日の滞在で、漢方相談に来られたおり、そのようなお話しには、やや驚かされた。

 また、日本のように何か月も手術まちということもなく、スムーズにことが運ぶので、フランスで手術をされる。

 日本とはかなり医療制度が異なるので、通常の疾患では日本よりも高額になるのかもしれない。

 当然「漢方系の医療団」は西洋諸国への出張もお手の物である。

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2011年10月24日のボクチン(7歳)
2011年10月24日のボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 23:16| 山口 ☁| 漢方相談室での談話風景 | 更新情報をチェックする

2016年10月23日

せっかくの日曜日に、業者から繰り返しウルサイ電話

2016年10月21日のシロちゃんと茶トラのトラちゃん(メス3歳)
2016年10月21日のシロちゃんと茶トラのトラちゃん(メス3歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 業者からのウルサイ勧誘電話は、ネットで調べればすぐに素性が割れる

 だから意地でも絶対に受話器は取らない。

 取らないと何度でも執拗にかかって来る。

 せっかくの休日を、電話攻勢で神経を逆なでするような、デリカシーのない業者たちは、ペテン師予備軍に違いない。

 おそらく次のステージでは、明かりの乏しい、薄暗い荒れ野の住人となることだろう(苦笑。

 猫の写真が貼りたくなったら、こんな下らんことでも書いておかないとサマにならない。

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2016年10月17日のスコちゃん(オス3歳)
2016年10月17日のスコちゃん(オス3歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2010年10月23日のボクチン(6歳)
2010年10月23日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 17:43| 山口 ☁| とんでもない話や、信じられない困った話 | 更新情報をチェックする

2016年10月21日

市内から新規で来られる人の半数はお断りせざるを得ない理由

2011年10月22日の茶トラのボクちん(7歳)
2011年10月22日の茶トラのボクちん(7歳) posted by (C)ボクチンの母

 病院に通い始めて間もなく、待ち時間が我慢できないのか、まるで駄々っ子のように病院に通うのがイヤだと、診断も下らないうちに新規にやって来る相談者は、決まって近くの市内在住の人達である。

 当然、すべてお断り。

 頑固な慢性疾患は、まずは病院に通って、しっかりと診断と治療を受けるべきで、それを面倒がって、もしも重大な疾患が隠れていたらどうするのだろうっ!?

 そういう人に限って、理解力がないのか、こちらに病名を訊いみたり、どれくらいの期間で治るのかと執拗に質問攻めに合わされるので、実に辟易する。

 診断行為は病院の医師のみが行えるので、漢方薬局のできることは、体質と病状に応じた適切な漢方薬を提示し、販売できるだけである。

 あるいは病院で診断が下っていても、あまりにも軽症過ぎて、食事療法だけで解決しそうなものを、近くだからといって、仰々しく漢方相談に来られても、少ないスタッフで日々様々な仕事が山積しているのに、お邪魔虫としか言いようがない。

 今週も、そのような市内から来られた新規の人達の半数、といってもお断りせざるを得なかった人は2名だが、そのうちの1名などは、何度もお断りしているのに、執拗に質問攻めにあって、女性薬剤師は疲労困惑。

 ヒゲジジイが相談室の遠くから、応援してもさらに食い下がられる。
 まるで駄々っ子のように病院に通うのがイヤだと、診断も下らないうちに、とんでもない話である。

 前後に遠来の新規の相談者と定期的に通って来る人達で、次第に混雑して来ると、ようやく諦めてもらえたが、まだまだ時期尚早の人達をお断りするのが、もっとも難儀で神経を消耗し、貴重な時間を無駄に奪われるのは、実に腹立たしい。

 同じ市内でも、新規相談に来られた途端に、緊張のあまり涙があふれ、しばらくものが言えないほど真剣で、切羽詰まった様子には、強く胸を打たれ、同情と好感の持てる人も多いというのに、人様々である。

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2010年10月22日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年10月22日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 21:11| 山口 ☁| とんでもない話や、信じられない困った話 | 更新情報をチェックする

2016年10月20日

平成元年に書いた拙論 『日本漢方の将来「中医漢方薬学」の提唱』 は今もまったく古びない現実

2011年10月21日の茶トラのボクチン(7歳)
2011年10月21日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

  『日本漢方の将来「中医漢方薬学」の提唱』  は、まったく現在に至るまで古びることがないと思う。

 平成元年の『漢方の臨床』誌・東亜医学協会創立50周年記念特集号で発表し、その全文がさらに、漢方医薬新聞の昭和64年1月号(平成元年)にも「平成元年の提言」として全文が転載されている。

  漢方医学が中医学よりもはるかに優れている」という大それた妄言を吐く暇があったら、上記の拙論を一度読んでみるべきだろう。

 以下、その重要なほんの一部だけを引用する。
 語彙の豊富さと思考能力や創造力にはおおかた比例関係があると考えられるが、東洞以来、日本漢方からは観念用語を蔑視する風潮は抜け切れず、そのために体験的な勘を養う体得漢方を是として来たようだ。

 こういう風潮は古来からの日本人の国民性に大変馴染みやすいものであった。この点は各種の日本人論も参考になると思うが、これらの日本的怠慢は医学薬学という常に発展すべき分野においては、大変な障害とならざるを得ない。

 「虚実」の解釈にあるような、あいまいでかなり好い加減な言語と言語感覚しか持たない日本漢方の将来は暗い。

 原始医学のままの『傷寒論』『金匱要略』をいくら深く読み込んだところで、その限界は永久に突き破ることは不可能と考えられる。

 『傷寒論』『金匱要略』以後の中国で発達し続けた展開をもっと学ぶ必要があるのではないか。

 たとえ複雑に理論が錯綜しようとも、豊富な言語により、より科学的で且つ論理的に展開され体系化されて来た中医学の在り方に学ぶべきところは多い。

その他の関連拙論
日本漢方の問題点━中医漢方薬学に目覚めるまで
中医学と漢方医学
中医学と西洋医学━中西医結合への道
漢方医学発展への道 (中医学と日本漢方)
これからの「中医漢方薬学」
中医漢方薬学の理念

など、平成元年より数年間に各専門誌に発表した拙論はその他にも多数あり


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2011年10月21日の茶トラのボクチン(7歳)
2011年10月21日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 20:44| 山口 ☁| 近況報告 | 更新情報をチェックする

2016年10月18日

漢方内科医師も呆れ果てる 「東洋医学は中医学よりもはるかに優れている」 という大それた妄言

2009年10月18日のボクチン(5歳)
2009年10月18日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

おたより:東海地方の漢方内科医師

 それにしても、日本を代表するガンの基幹病院や大学病院の先生方が持っている、漢方についての認識にはビックリしてしまいます。

 『漢方によるがん治療の奇蹟』に記されている漢方医学は、診断の精緻さ、治療の有効性、生薬の使用量や副作用の少なさなど、いずれにおいても、生薬治療学として、現代中国の中医学よりもはるかに優れていますには開いた口が閉まりません。

 確かに、私も漢方薬をいろいろな患者さんに投薬してみて、今までの自分の医学的経験に照らして驚くような経過を辿って改善する患者さんを目の当たりにして驚嘆する事はありました。

 しかし、だからと言って、その症例を「奇蹟」で片ずけてしまうことは無かったと思います。
  あくまで、科学者の端くれである医師として、「なぜそのように漢方薬が効いたのか」を追求したいと考えました。

 奇蹟で終わらしてしまっては、「奇蹟的症例の後が続きません」。

 大先生方も、若い頃には、興味深い症例を小さな学会で報告して、その症例について詳しく分析し、医学的教訓を得た筈です。
 大先生になってしまうと、脳が思考停止になり、奇蹟で終わらせてしまうのでしょうか?

 加えて、漢方医学的ロジックの上で病態を捉えて必要な生薬を投薬することによって病状は改善してゆきます。
 この辺り、私はまだまだ村田さんの分析力に遠く達してはいないと思いますが、 1mm でも近づければと思っています。

 脱線しましたが、正しい病態把握をして投薬すれば改善する訳で、奇蹟ではなく、「普通というか、当然のこと」という感じです。

 日本漢方には、口訣を始めとした実臨床の上で大変利用価値のある、投薬を決定する方法があります。
 中医学には、患者の病状を、置かれた環境の上で一個体に生じた病態を包括的に分析する特徴があるように感じています。

 1 人の患者を前にして、どちらが優れているかを議論するよりも、「いいとこどり」して治って頂ければ OK ではないかと愚考してしまいます。

 医師は治してナンボですので。

 やはり、大病院で勤務していたり、超有名大学に帰属していると、「良くなって頂く」ことより、「自分の手柄」を追求してしまうのでしょうか?

 大先生方を揶揄するつもりはありませんが、「今でしょ」で有名なある先生云く「今の ○○ 大学生はスッカスカ」とのことです。
 超有名大学に入学した頃は脳はパンパンでしたでしょうが、年齢を重ねるにつれスッカスカになってしまい思考停止状態になっているのでしょうか?

 村田さんも、新規の患者さんに向かい合う時は脳を最大限に回しておられるでしょうから、一日終わると脳疲労になり、ネコちゃんに癒してもらっているのでしょうか?
 最近、私も脳の思考スピード方遅くなっている感じは拭えません。でも、患者さんのために考えることが仕事ですから、考え続けます。

話しは大きく変わりますが、サッカー代表のハリル監督はスッカスカでないことを祈っています。ロシアに若者を連れて行ってもらわなければいけませんので。

2009年10月18日のボクチン(5歳)
2009年10月18日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

ヒゲジジイによるお返事メール:貴重なおたより、ありがとうございます。

 漢方医学のみならず、中医学を習得された先生方であれば、決して「漢方医学が中医学よりもはるかに優れている」などと、臆面もなく書けるはずもありませんので、権威?にものいわせて、却って無知蒙昧をさらけ出しているとしか思えません。

 日本全国の漢方医学と中医学に堪能な先生方も、きっと同意見であると存じます。

ところで、

>、「今でしょ」で有名なある先生云く「今の ○○ 大学生はスッカスカ」とのことです。超有名大学に入学した頃は脳はパンパンでしたでしょうが、年齢を重ねるにつれスッカスカになってしまい思考停止状態になっているのでしょうか?

 につきましては、すぐにピンときました。ネットで検索しましたら、やっぱり林修先生が言われたことで、〇〇は東京、すなわち東大生のことですねっ!


 ともあれ、お返事が遅れてしまいましたが、本日こそ久しぶりに、ようやくやや暇な時間が取れそうだと、昼下がりまではのんびりとした仕事が続いていました。

 ところが、昼下がって、遠方から通われている悪性リンパ腫の人達に続いて、大腸がんの肺・肝転移のあった人(抗がん剤と漢方薬の併用で、原発巣1cm残すのみ)の人に続いて、新規の肺癌の漢方サポートの相談者が続いて疲労困憊となり、ここ最近、連日の癌サポートの漢方相談の疲れとも重なって、閉店後は疲労困憊となって、さきほどまで寝込んでいました。

 ちなみに、これら3名の人達の前者以外は、すべて当方の漢方サポートを利用され、スキルス胃癌がようやく5年でほぼ根治と言われるまでになった人の紹介であったり、大腸がんでリンパ節転移があった人が7年間の漢方サポートでほぼ根治に近づいている人達に紹介を依頼して来られた人達でした。

 ハリル監督はスッカスカでないことを信じたいと思います(苦笑。

 いつもながら、ブログへの貴重なご意見を賜り、こころから感謝申し上げます。

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2009年10月18日のボクチン(5歳)
2009年10月18日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 22:23| 山口 ☁| 日本漢方の情けない現状と限界 | 更新情報をチェックする

2016年10月17日

クリニックの漢方では悪化するばかりだった呼吸器疾患に対する即効漢方に対する嬉しいおたより

2008年10月17日茶トラのボクちん(4歳)
2008年10月17日茶トラのボクちん(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:40〜49歳の女性
【 地 域 】:中国地方
【 具体的なご職業 】:看護師
【 嬉しいおたより】:
 お忙しいところすみません。問い合わせではありません。
 いつもお世話になっております。

 この度、いつも一緒にお邪魔させて頂いている3歳の長男が高熱で入院し(もうすぐ退院です)、実家の母に預けていた下の長女も、自分の存在をアピールするかのように(笑)熱を出しました。

 実家の母も風邪をひいてしまい、付き添いの私が今絶対に体調を崩すわけにはいかないのに、季節の変わり目の気温の変化からか、予定通り風邪を貰い胸の様子がおかしくなりかけましたが、頂いているお薬(注記:竹葉石膏湯・小陥胸湯加味製剤・辛夷清肺湯の3種類)を慌てて飲んで、いつものようにガッチリ抑え込むことができています。

 3年前のようにあのままクリニックで不適なお薬(注記:柴朴湯など数種類のツムラ漢方)を出されていたらどうなっていたかと思うととても恐ろしいです。

 村田先生、まつ子先生、本当にありがとうございます。

 先生方がいらっしゃることが有難くて、とにかくお礼をと思いメールで失礼しました。

 因みに喉でいつも高熱を出す夫も慌てて、頂いたお薬(注記:天津感冒片)を舐めているようです。

 ここで熱を出したら一生私から小言を言われかねないと思ったのでしょう(笑)

 お忙しい中失礼致しました。返信は不要です。今後ともよろしくお願い致します。

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2016年10月12日のシロちゃん(メス3歳)
2016年10月12日のシロちゃん(メス3歳) posted by (C)ボクチンの母

2009年10月17日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年10月17日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2016年10月16日

日本漢方(漢方医学)による癌サポートの著書を多数書かれているが、中医学よりもはるかに優れているといえるわけがない!

2016年10月12日のシロちゃん(メス3歳)
2016年10月12日のシロちゃん(メス3歳) posted by (C)ボクチンの母

 日本漢方主体の方剤ばかりで、しかも日本全国どこででも容易に入手可能な十全大補湯、補中益気湯、人参養栄湯などを駆使して、癌サポートの成果を多種類(少なくとも5冊以上?)の著書で喧伝されている癌研有明病院の星野先生。

 中医学や中草薬知識の介入なしに、ここまで優れた業績を報告され、世間に漢方薬の有用性を知ってもらうのは悪いことではないが、ちょっと勇み足の文言には、失礼ながら、呆れ果ててしまった。即ち
漢方医学は、診断の精緻さ、治療の有効性、生薬の使用量や副作用の少なさなど、いずれにおいても、生薬治療学として、現代中国の中医学よりもはるかに優れています
 ━『漢方によるがん治療の奇蹟』星野惠津夫著より
 このように、中医学よりも漢方医学がはるかに優れていると、臆面もなく極めて信憑性の低い、偏った主観を断定的に書かれる無神経さには唖然とさせられましたね。

 たくさんの著書のある星野氏は、東大医学部出身とのこと。

 村田漢方堂薬局にも東大医学部出身の医師自身が某疾患の漢方相談に、たまにやって来ては、無神経な発言を繰り返されて辟易しているが、同等レベルの無神経さといっても過言ではないだろう。

 ともあれ、日本漢方でもここまでやれることを喧伝されるのは素晴らしいことではあるが、牛黄や麝香のような高貴薬が無記載なのはやむを得ないにしても、東洋医学の素晴らしさを喧伝されようというのに、腹水や胸水のサポートに五苓散が記載されるのみで、日本漢方でこそ長く使われてきて定評のある補気建中湯や分消湯、あるいは小陥胸湯+五苓散などの記載がみられないことには驚かされた

 いずれにせよ、東洋医学が中医学よりもはるかに優れているという記載は、あまりにも勇み足に過ぎるだろう。

 蛇足ながら、数十年前にも、東大出身の当時の近畿大学医学部の遠田裕政教授が、中医学理論は荒唐無稽だと激しく非難する論文を月刊『和漢薬』誌に掲載された折に、ヒゲジジイが激しく逆非難の論文を投稿したところ、同じ東大出身の某大学医学部の某教授から、よくぞ書いてくれたと拍手喝采のファンレターをもらったことを懐かしく思い出した(呵々。

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2016年10月12日のシロちゃん(メス3歳)
2016年10月12日のシロちゃん(メス3歳) posted by (C)ボクチンの母

2011年10月16日の茶トラのボクチン(7歳)
2011年10月16日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 10:42| 山口 ☁| 日本漢方の情けない現状と限界 | 更新情報をチェックする

2016年10月15日

アトピー性皮膚炎に限っては、一定期間、頻繁に通える人でなければ受け入れ困難

2016年10月12日のシロちゃん(メス3歳)
2016年10月12日のシロちゃん(メス3歳) posted by (C)ボクチンの母

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:20〜29歳の女性
【 職 業 】:会社員(技術系)
【 地 域 】:中国地方
【 お問い合せ内容 】:
初めまして。

 初めて村田漢方堂さんのホームページを見させて頂いて是非行ってみたいと思いました。

 しかし仕事上、土曜日は一時まであり行けず月1.2回ある木曜日休みなら行けると思ったのですが可能でしょうか?

 村田漢方堂さんは最低でも最初の7日から10日前後の通いが必要とも書かれていましたがそれも仕事上、月1か2回しか不可能です。

 アトピー治すのも勿論、本気ですが、私には20代半ばで症候性てんかんもあり
薬を服用しています。

 一時はアトピーも良かったのですが薬を服用してからストレスも重なり悪化してしまい仕事上、ゴム手袋を欠かせないため手荒れも発生してしまいました。

 同じ○○ということもあり曜日がほぼ合わないのが悔しいです。

 それと私の見落しだったら申し訳ないですが保湿剤などはどのように指導されていますか?

 お忙しいと思いますがよろしくお願いします。

2016年10月12日のシロちゃん(メス3歳)
2016年10月12日のシロちゃん(メス3歳) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:


 アトピーの場合は、他の疾患と異なって、とても敏感ですので、しばらくは7〜10日毎に通えない人は不可能です。

 短期間で漢方薬の反応が出やすいからです。

 かといって短期間で治るという意味ではありません。

 様々な要因が絡むので・・・アトピーは西洋医学ではなかなか埒が明かない証拠に、男女の医師達自身が遠方から漢方相談にやって来られます。

 この人達も、滅多に通えないために、中途半端な改善レベルなままで、多忙な仕事上、やむを得ない人達とはいえ、かといってツムラ漢方はもとより、専門の漢方薬局でも、それら地元の漢方ではまったく効果がなかったと言われます。

 通えない人は、どうしても中途半端なことになってしまいます。

 ましてや超地元の人であっても、滅多に通えないとあっては、万事休す、です。

 要するにタマに来られたところで、他の疾患とは異なって、アトピーの場合は、恐らくご希望に叶えそうにもありません。

 取り急ぎ、お返事まで。

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2009年10月15日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年10月15日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年10月15日の茶トラのボクチン(8歳)
2011年10月15日の茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 07:14| 山口 ☁| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2016年10月14日

当方のブログを参考にして、清上防風湯だけで「酒さ」が治ったという報告があったが・・・

2016年10月12日のシロちゃん(メス3歳)
2016年10月12日のシロちゃん(メス3歳) posted by (C)ボクチンの母

 ずいぶんと前に関西から、ご家族の医師がお嬢さんを連れて来られたことがあったが、その後、折々に、やや特殊な漢方製剤を通信販売で、長い間、お送りしていた。

 そのお嬢さん(といっても今では中年おばさんではある)が、顔が火照ることが長年続いていたそうで、当方のブログ

2014年07月17日 清上防風湯で「酒さ」に超即効を得たが・・・

 を参考にして、清上防風湯を入手して使ってみたところ、かなり即効的に熱感に伴う顔の火照りが取れたそうである。

 いつもの漢方製剤を電話注文される折に、そのような嬉しい報告をされていた。

 「酒さ」が、清上防風湯だけで改善できれば、これほど安上がりなことはないので、もしかしたら日本全国の「酒さ」で悩む一部の人には、このようなありきたりな方剤で改善できる人も多いのかもしれない。

 問題の多い十味敗毒湯に比べれば、清上防風湯のほうが確率は高いのだろうが、当然、全員に適応するはずもないので、試すとしたら、必ず地元の漢方薬局で相談して、適不適を判断してもらうべきである。

 これを使って効かなかったとか、胃がおかしくなったとか、こちらに苦情を持ち込まれても、お門違いである。

 このような親切なブログを書いても、日本全国には救いようのないクレーマーが多いので、くわばら、くわばらである。

 どうせそのようなクレーマー連中には、因果応報の報いが待っているだけだろう。

 配合成分上、胃弱の人には時に胃障害をもたらずし、必ず実熱証を伴っていなければならないなど、適応条件は直接専門家に相談して確認しておくべきである。

 ちなみに、村田漢方堂薬局に、各地から来られて直接相談を受ける「酒さ」の人達で、清上防風湯証を呈している人は、それほど多いわけではない。

 頑固にもっと複雑化した病態の人ばかりが目立つのだが、現在、当方の漢方薬で治りつつある多くの人も、もしもご希望であれば、清上防風湯だけで比較テストをしてみるのも、学問的にも臨床的にも、とても興味深いことである。

 清上防風湯だけで治れば、これほど安上がりなことはないからである。

 但し、せっかく治りかけているときに、余計な実験をすると、再発する危険性も否定できないので、現在、治りかけている人にまで、学問的臨床的興味だけで、比較実験を勧誘するのは問題なしとしないので、現実的にはやや躊躇がある。

 ともあれ、各地どこでも購入できるはずであるが、これもメーカー間で、製品の優劣があるのは止むを得ないので、必ず専門の漢方薬局で相談してみることである。

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2016年10月12日のシロちゃん(メス3歳)
2016年10月12日のシロちゃん(メス3歳) posted by (C)ボクチンの母

2011年10月14日のボクチン(7歳)
2011年10月14日のボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 00:04| 山口 ☁| 酒さ(酒皶)・赤ら顔・酒さ様皮膚炎・ステロイド酒さ | 更新情報をチェックする

2016年10月13日

腎陽虚は、当然のことながら、海馬補腎丸だけに限られるわけではない

2016年10月12日のシロちゃん(メス3歳)
2016年10月12日のシロちゃん(メス3歳) posted by (C)ボクチンの母

2016年10月04日 用法・用量の記載よりも少ない量で充分に奏効しやすい中成薬や漢方製剤 の記事をご覧になった人からのお問い合わせ。

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【 お名前 】:匿名
【 年 代 】:30〜39歳の男性
【 地 域 】:近畿地方
【 具体的なご職業 】:薬剤師
【 お問い合せ内容 】:

 いつも楽しく拝見して勉強しています。また、毎回ご丁寧な回答ありがとうございます。

 先日、腎陽や疏肝を補うに少量の漢方を、との記事を拝読して驚きました。
 当方、まさに腎陽虚と肝鬱気滞で、それらに近い漢方を服用しておりますが、
 村田先生の場合は上記を治すにあたり、他の漢方をメインにして、あくまでも海馬などはサポートとしての位置づけということなのでしょうか?

 私は他にも補中益気湯を服用しておりますが、陽虚に関しては海馬のみで大丈夫か不安になっていたところです。

 答えられる範囲で結構ですので、もうすこし詳しく教えていただければ幸いです。

2016年10月12日のスコちゃん(オス3歳)
2016年10月12日のスコちゃん(オス3歳) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:

 陽虚に対する方剤や生薬は、海馬に限ったものではありませんし、当然のことながら、証候(一連の症候のこと)に応じて、様々なバリエーションがあります。
 取り急ぎ、お返事まで。

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2016年10月12日のシロちゃん(メス3歳)
2016年10月12日のシロちゃん(メス3歳) posted by (C)ボクチンの母

2011年10月13日の茶トラのボクチン(7歳)
2011年10月13日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 08:40| 山口 ☁| 近況報告 | 更新情報をチェックする

2016年10月11日

休日前後は、新規相談を受け付けなくなって、体力・気力的には大正解

2009年10月11日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年10月11日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 本日は連休明けなので、休日前後は新規相談は受付できないとHPやブログで明記しているのに、地元から昼の12時半前に、ホームページを見て来たという人があったが、地元なので、なおさらお気の毒ながらお断りした。

 昼の12時半に来られたということは、勤め先の休み時間を利用するなどだったら慌ただしく、初回に最も時間が必要なのに、時間を急かすような人であれば、たとえ新規相談受付日であっても、とうぜんお断りせざるを得ない。

 ちょうど長崎県から通って来られている人達がおられた時間帯だったが、その前には20年前にいったん、こちらの漢方薬で根治していたはずの膝関節炎が、転倒して再発し、病院に通っても治らないので、久しぶりにやって来られたという人もいた。

 20年ぶりとはいえ、新規相談とはいえないので、当然ながら受け入れて、そうこうするうちに連休明けだけに、店頭に再来する人や送り注文など、ほとんど途切れることがないので、やっぱり休み明けは、長時間を要する新規相談者を受け入れる余地はないのである。

 たまたま暇な時があれば、昼寝ができると大喜びで、前期高齢者となった身としては、あくせく働く体力も気力もないので、ボケない程度の仕事量に限るのである(苦笑。

 大した病気でもないのに、恩着せがましく病院に行くのが面倒だから、相談に来てやったとばかりの横柄な態度の連中には、「もしも隠れた重大な疾患があったら困るので、絶対に病院で診察を受け」るようにと、ケンモホロロニに断って来たものだが、昨今はそのようなクレーマー予備軍も激減した。

 その当時と異なって、病院での診断はしっかりついているものの、西洋医学的にも難治な種類の疾患の相談が年々増え続けているので、少しでも体力・気力を温存して、そのような深刻な相談者に備えて、休日前後には新規相談は受け付けないのが大正解なのである。

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2009年10月11日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年10月11日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2009年10月11日のボクチン(5歳)
2009年10月11日のボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2010年10月11日の茶トラのボクちん(6歳)
2010年10月11日の茶トラのボクちん(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2010年10月11日のボクチン(6歳)
2010年10月11日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 21:32| 山口 ☁| 近況報告 | 更新情報をチェックする

2016年10月10日

連休中の読書から・・・川島なお美さんの肝内胆管癌の闘病記録の一端が

2016年10月9日のシロちゃん(メス3歳)
2016年10月9日のシロちゃん(メス3歳) posted by (C)ボクチンの母

 横内正典医師の近著『癌になったら、やるべきこと、してはいけないこと』の中心テーマは、川島なお美さんの闘病中に漢方薬を投与された経緯と、近藤誠医師の「がんもどき」仮説の批判である。

 近藤誠医師に批判が多いのは、独善的なこじつけや、患者さんに対するやや無責任な冷酷なアドバイスであろう。
 その点については、かなり詳細な批判が書かれているが、同意する部分も多い。

 近藤誠信者には、耳に痛い実話も多いのだが、その部分はともかくとして・・・

 最も印象深いのは、川島さんは野菜の人参ジュースや食事療法を止めるようにアドバイスしても、最期まで彼女に聞き入れてもらえなかったこと。

 冷え性で電気毛布がないと眠れなかったという川島さんには、なおさら中医学的には野菜の人参ジュースなど、絶対にご法度である。

 ともあれ、投与された漢方薬類の内容は、流派が異なれば、これほど違いが出るものかと感じた。

 肝内胆管癌では、中医漢方薬学派のサポート方法は、必ず牛黄類を主体に、早晩転移の確率が高い肝内胆管癌といわれるからには、体力低下が見られる段階では補気建中湯を併用して、牛黄+補気建中湯を主体に、必要な中草薬類を多種類併用する方法をとるのであるが、そのような配合とは、かなり異なるものであった。

 もしかして、川島さんは牛黄が不適な体質だったのだろうかと考えたが、虚証が強ければ牛黄とともに朝鮮人参類をしっかり併用すれば、体力の維持向上には相当な効果が出るはずである。
 (補気建中湯には朝鮮人参がしっかり含まれている。)

 流派が異なれば、これほど漢方薬に対する考え方も異なるのだから、漢方の世界はほんとうに広大である。

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2008年10月9日のボクチン(4歳)
2008年10月9日のボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2016年10月08日

本日の土曜日と連休明けの11日(火曜日)も、新規相談の受け付けはできません

2016年10月6日のシロちゃんちゃん(メス3歳)
2016年10月6日のシロちゃんちゃん(メス3歳) posted by (C)ボクチンの母

 昨日まで、地元近辺以外では大阪や長崎県など、比較的遠方からの新規相談者が続いたものの、日曜日前後の土曜日や月曜日はもとより、連休前後の土曜日や火曜日も同様に、新規相談の受け付けはできません。

 店頭相談では一人ひとりに時間をかけるために、土曜日は半ドンゆえ、発送依頼も重なるので、とうてい新規相談者を受け入れる余地がありません。連休明けも同様です。

 来週の新規相談受付可能日は、12日(水曜日)〜14日(金曜日)の3日間に限られます。

 子供や若い頃とは違って、毎日まいにち、仕事しごとで、月日が飛ぶように去って行きます。
 歳を取ると、時間感覚が驚くほど短く感じてしまう。

 光陰矢の如く、歳月人を待たず、少壮幾時ぞ、老いをいかにせむ。

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2016年10月6日の茶トラのトラちゃん(メス3歳)
2016年10月6日の茶トラのトラちゃん(メス3歳) posted by (C)ボクチンの母

2016年10月7日のシロちゃんちゃん(メス3歳)
2016年10月7日のシロちゃんちゃん(メス3歳) posted by (C)ボクチンの母

2008年10月8日のボクチン(4歳)
2008年10月8日のボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

2010年10月8日のボクチン(6歳)
2010年10月8日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 06:39| 山口 ☁| 近況報告 | 更新情報をチェックする

2016年10月07日

日本漢方と中医学を合体させる方向性を示す 『日本漢方の随証治療の精神と「依法用方」』

2008年10月7日のボクチン(4歳)
2008年10月7日のボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 過去、いつ頃書いたものか、

日本漢方の随証治療の精神と「依法用方」

 という拙論が、こんなところに眠り続けていた。

 かなり以前に、日本漢方と中医学を合体した中医漢方薬学派を打ち立てようと、孤軍奮闘していた時代に書いたものかもしれない。

 エネルギーが充満した時代であればこそ、このように燃えに燃えていた時代もあったが、昨今は、日々の仕事だけで消耗が激しく、久しぶりにこのような拙論に目を通していると、自身がいかに老化しつつあるかと嘆息するばかりである(涙。

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2008年10月7日のボクチン(4歳)
2008年10月7日のボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 07:58| 山口 ☁| 漢方薬や中医学の学習方法および懐かしい拙論 | 更新情報をチェックする