2016年09月17日
一犬虚に吠ゆれば万犬実を伝う
2009年9月17日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
おたより:関西地方から、村田漢方堂薬局に折々に通って来られている三十代の女性
先日の「盛り土」のブログ。拝読させて頂きました。私も正しい読み方を知らず、日本語を正しく使えていないのだなと改めて痛感しました。
TVやマスコミで多くとりあげ放送されれば、視聴者はそれが正しい情報なのだと思ってしまいます。
間違えた情報を正しいと皆が思ってしまうことの怖さを最近、ふと感じることがあります。それで、大きく人生が変わってしまう人もいるわけで...。
単なる言葉の読み違えではなく、何かそれに気づかないでいる、気づいている人もいるけれど皆がそういうならそれでいこう、あえていう必要はない、人からみれば些細なことなのかもしれませんが、そんな意識の根底が正しいことを正しいと言えない風潮を生み出している一端なのかなと感じてしまいます。
すみません。少しおおげさな捉え方かもしれませんね(苦笑)
以上は、2016年09月15日 「盛り土」日本語の辞書にモリツチはあってもモリドはない! に対するコメントを頂いたものである。
土木の現場で「もりど」と誤読されたものが定着したという説があるが、それが事実なら、なおさら大きな問題である。
デジタル大辞泉の解説によると
一犬(いっけん)虚(きょ)に吠(ほ)ゆれば万犬(ばんけん)実(じつ)を伝う
の意味するところは、
一人がいいかげんなことを言うと、世間の多くの人はそれを真実のこととして広めてしまうということのたとえ、とある。
頂いたコメントは決して大袈裟なものではなく、たとえば漢方薬の服用は、食前や食間でなければならないと、広く間違ったことが常識とされている。
入院中の患者さん達の中には、タダでさえ食欲不振のところを、地黄や川芎などが配合された方剤を食事前に服用させられるために、なおさら食欲を阻害されているという、その人の人生を大きく狂わされ兼ねない現実は、日本全国で見られる現象である。
末期癌の人達に、中医学的な弁証論治では、一部の人にしかフィットしないはずの十全大補湯が誰彼なしに投与される。
しかも食前に服用させられて、ますます食欲を減退させている人も多い現実を、ベテランの看護師さんなどはしばしば直接患者さんから嘆きの声を受け、いたく同情されている。
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2012年9月17日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 04:02| 山口 ☁| 病院の漢方薬
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