
2010年7月29日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
見るからに屈強そうな三十代の男性が、腹部から胸部にかけて、なんとも奇妙な動悸に悩まされていた。
病院では保険漢方の柴胡加竜骨牡蠣湯が投与されていたが、一向に効果がなかったという。
しっかりと諸症状と体質を探っていけば、咽喉のつまり感もあるので、半夏厚朴湯に、やや神経質になっているので柴胡加竜骨牡蠣湯を併用してもらうことにした。
保険漢方で同じ漢方薬が出されていて、効果が出てなくとも、品質競争の激しい保険外の漢方薬なら即効を得ることがしばしばなので、あえて同じ柴胡加竜骨牡蠣湯に、さらに半夏厚朴湯も併用してもらったわけである。
10日後、動悸は一向に改善が得られないが、咽喉の方はかなり改善を得てややスッキリしてきたという。
あらためて具体的な職業なども詳細に問い質してみると、料理人として高温多湿の環境で、一日中、強烈に冷やした飲料水を何リットルもガブ飲みしているという。
そうだっ! それが原因だ。
たとえば、高温で作業を行うガラス細工の職人さんは、決して冷たい飲料水は摂らないという。そんなことをするといっぺんで胃をやられて飯が食えなくなるという。だから職場では必ず温湯しか摂らないのだという。
そこで、この男性にも、職場では決して冷飲を行わず、最低でも常温以上で、できるだけ少し温かい水分、やや低めの温度でもよいから白湯(さゆ)を摂るように厳命したのだった。
引き続き、半夏厚朴湯だけは続けながら、これに白湯のガブ飲みである(笑。
これで奇妙な動悸が急速に解消中で、半夏厚朴湯も気に入って、白湯とともに続けている。
めでたし、メデタシ。
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ラベル:動悸