2016年06月29日

副作用があまりに激しくて主治医が投与を断念された抗癌剤を、元気が回復するとまた使える根拠はどこにあるのか?

2009年6月30日のボクチン(5歳)
2009年6月30日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 手術不能の進行癌や転移癌の人達が、病院治療における抗癌剤の副作用が激しく、自覚的な体調不良のみならず、白血球や血小板などの激減により抗癌剤投与を断念され、疲労困憊の状態から抜け出すべく、少しでも元気を回復したいと漢方相談に訪れる人も数十年来、決して珍しいことではない。

 そのような状態でも、漢方薬を利用されることで、しばしば即効的に元気と食欲を回復することも珍しくないが、それをよいことに主治医が再度、同じ抗癌剤を投与される根拠はどこにあるのだろうか?!

 中には劇的に回復して、病感をまったく忘れるほどにまで回復して、腫瘍マーカーまで好転することもしばしばである。

 ところが、再度、同じ抗癌剤を投与されることで、急転直下悪化して、早い時には一ヶ月、遅くとも三ヶ月くらいで急転直下、他界される。
 その例外は、一人たりとも思い出せない。

 副作用が激しいために一度中断された抗癌剤を、元気が回復したからといって、再度、同じ抗癌剤を投与されることで、根治された人に遭遇したことはないし、むしろほぼ全員、1〜3ヶ月で他界されている。

 といっても、当時の診断では、抗癌剤が効かなければ予後は数ヶ月と診断されていたケースが多いのだが・・・。

 とても皮肉なことに、効かないばかりか激しい副作用で中断せざるを得なかった抗癌剤を、元気が回復したと同時に、再度投与されることで、予後の診断よりも、漢方薬だけで元気なっていた期間だけ寿命が延びていた計算になる。

 もしも、二度目の抗癌剤投与がなければ、しばらくの間は、体力を回復して、無症状とは行かないまでも、ほどほど元気で食欲も回復した状態が少なくとも一定期間続く可能性が見えていただけに、どれだけ延命できていたことか、計り知れないはずである。

 それなのに、元気を回復したからと言って、激しい副作用のために継続を断念したはずのものを、再度投与される根拠はどこにあるのだろうか?!

 同様のケースに毎年のように遭遇するにつけ、どうみても残酷な仕打ちのようにしか思えてならない。

 中には、副作用にのたうち回りながらも、ほとんど最期まで抗癌剤を続けられた人もいる。

 余命数ヶ月と診断されていたにしても、せっかく漢方薬類によって元気を回復していたのに、再度の抗癌剤投与によって、急転直下、劇的に悪化して他界されたのだから、これらはいずれも、抗癌剤死といっても過言ではないだろうっ!

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2009年6月30日のボクチン(5歳)
2009年6月30日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

ラベル:抗癌剤