2016年06月15日

食えない奴だと思われても、紹介されて義理で来られたのでは困るので

2009年6月15日のボクチン(5歳)
2009年6月15日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 昨日、一家三人とも、手術前の悪性腫瘍(胃マルトリンパ腫・脳腫瘍・食道がん初期)が運よくそれぞれ漢方薬だけで約一ヶ月で消滅して、手術を免れたご一家の方から、他の人の抗癌剤治療中の悪性腫瘍の人を紹介すると電話がかかって来たので、例によってお断りした。

 せっかくの紹介をお断りするのは、いかにも無礼のようだが、お断りするには深い意味がある。

 ご自分たちが運よく手術を免れて漢方薬で根治したからといって、皆がみな、そんなにうまくいくとは限らないし、そもそも紹介者の手間、義理で来られたのでは、こちらもプレッシャーがかかり過ぎて、うまくいくはずもない。

 この歳になって、過度に気を使う仕事は寿命を縮めてロクなことはない。それでなくとも日々、緊張が解けない仕事ばかりが続いているので、義理で来られた人に気を使い、紹介者にも気を使い・・・考えただけでも卒倒しそうで、絶対に御免被りたい。

 以前、抗癌剤で逆に悪化して、結局は漢方薬だけで運よくスキルス胃がん(卵巣転移もあった)が根治して現在も長いお付き合いとなっている女性からも、知人の肺がん患者さんを紹介したいと申し込まれたときも、けんもほろろにお断りして、ずいぶん嫌な思いをさせてしまったが、それでもこちらは義理で仕事はしたくないし、義理で来られても困るのである。

 生死にかかわる悪性腫瘍類が、そうそう皆がみな、うまくいくとは限らないし、ましてや義理が絡むと、緊張のあまりこちらの知恵が空回りし兼ねない。
 のみならず、もしも義理で紹介されて来られた人が、たいした効果が得られなかった場合、当方のみならず、紹介された善意の常連さんたちこそ、辛い立場に追い込まれることになり、デリケートな人間関係が一瞬で崩壊してしまう。

 逆に紹介をお断りする無礼によって、長年の人間関係が壊れてしまうことになっても、まだそのほうがはるかにマシである。

 同じ紹介でも、「どこで治ったのか?是非紹介して欲しい」と逆に依頼され、やむを得ず渋々紹介して、「紹介者のことは黙っていたほうがよいかもよ」と入知恵され、来られるご本人は義理が絡むどころか、本気で賭けのつもりで来られたというケースこそ幸いである。

 それでなくとも、進行がんや転移がんで、ご相談者が多数来られている昨今、昨年には3名、今年は既に2名お亡くなりになられているというのに、こちらとて神経の消耗する日々が続いているのである。

 その中には2日前まで食事を摂れていた人、半日前まで美味しいと食事が摂れていた人、お二人とも最期まで疼痛は皆無で、とてもやすらかにお亡くなりになられて、ご家族からとても感謝された。

 前者は地元の病院で見捨てられた超末期だっただけに、出来るだけ苦痛が出ないように依頼されたものだっただけに、ご希望を完全に叶えられたので、ご家族には十分満足頂けた。

 後者は転移がんの末期で、抗癌剤を打っても転移が直ぐに各所に再発したので、抗癌剤を拒否して漢方薬だけに賭けられ、使用後はみるみるお元気になられ、一時は根治する希望が見えるほど、腫瘍マーカーもほとんど正常値に近づき、思い出作りにと海外旅行にも何度か行かれるなど、主治医や執刀医が漢方薬の著効した状況をしっかり認められていただけに、執刀医の先生は「漢方薬では最期まで普通の生活ができるのに、西洋医学も考えないといけない」と述懐されたというご家族からのご報告があった。

 ご高齢者ながら、ご自身の希望で抗癌剤を最後まで続けられていた人は、2週間前まで畑仕事をされていたのに、その後、疼痛を発して、あっというまに亡くなられた。
 そのご家族も他の進行がんで、何年も当方の漢方薬を継続しておられ、根治が近い状況にある。

 抗がん剤を拒否して、漢方薬だけでみるみる元気になられ、直ぐに職場復帰可能となり元気に過ごされていたのに、十か月後、残念ながら突然、疼痛を発して2週間後に亡くなられたとてもお気の毒で残念な人も1名おられた。

 もう一名は、詳細は不明で、地元の超末期がんの方だっただけに、風の便りで知らされた。

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2010年6月15日のボクチン(6歳)
2010年6月15日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 08:21| 山口 ☀| 悪性腫瘍・癌・ステージ4の進行癌や転移癌 | 更新情報をチェックする