2015年12月08日
渡り鳥さんを説得
2008年12月09日の茶トラのボクちん(4歳) posted by (C)ボクチンの母
朝一番は、ゼロ戦の設計などで知られる堀越二郎氏に直接薫陶を受けた経験のあるご高齢の男性が半年ぶりに新幹線に乗ってやって来られた。
既に4年のお付き合いとなるが、重大な疾患をほとんど克服して、主治医の先生も漢方薬類の効果もしっかり認められている。
久しぶりの御訪問で、お互いに積もる話に花が咲く。
但し、理系出身者特有の実証科学絶対主義的懐疑論から、まだまだ『高次元のあの世の存在』を疑っておられるが・・・(苦笑。
ところが、その次の訪問者が・・・。
数日前、電話で予告されていた人だったが、案の定、渡り鳥さん。
各地のクリニックを何軒も渡り歩いていて、腰が落ち着かない。
漢方薬局は初めてだというのに、遠路はるばるやって来られる割には、あまりにも症状が軽過ぎる。
各地のクリニックでも嫌がられる風だったと言われるが、ヒゲジジイとて同感。医師の先生方の気持ちは、とてもよく理解できる。
年齢的な問題も含めて自律神経絡みの美容関連のこのレベルで悩まれること自体が、ヒゲジジイには理解困難だから、地元近辺の漢方薬局で相談に乗ってもらうべきだと2時間もかけて強引に説得。
その間、お馴染みさん達は、ひっそりと女性薬剤師から入り口付近で補充の漢方薬を購入されて行かれる。
お陰で、発送業務に大いに支障を来たし、夕方、運送会社の集荷に間に合わせるのにギリギリで、女性薬剤師は大汗をかいて孤軍奮闘していた。
明日も電話で予告された人がおられるというが、もしかして、またまた12月に集中しやすい渡り鳥さんかもしれない。
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2008年12月09日の茶トラのボクちん(4歳) posted by (C)ボクチンの母
2009年12月09日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母
2009年12月09日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母
2009年12月09日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 19:42| 山口 ☀| ありがた迷惑な話
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2015年12月07日
師走になると、急にどうして?
2009年11月07日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母
それでなくとも慌しくなる12月。
どうして急に電話やメールの問い合わせが増えるのか、不思議でならない。
問い合わせばかりが増えると、電話の応対に膨大な時間を取られるために、零細のジジババ薬局の機能不全に陥りかねない。
直接通うには病状と体力的に不可能な重篤な疾患だからと、通信販売や、あるいは代理の人を寄こすからという依頼。
到底応じる訳には参りません。
あるいは困難を押して、遠路はるばる1度だけは直接連れて行くので、漢方薬をお願いしたいという無理難題。
体力的にも病状的にも無理だと分かっておられながら、遠路の往復によって疲労困憊となり、致命的な結果になる危険性も無しとしないのに、本末転倒といわざるを得ません。
お問い合わせされる人達の殆どが下関よりも遥かに都会地。
そのような都会に暮らされながら、本州の端などの遠方に目を向ける前に、まずは地元を探すべきでしょう。
ネットで探せば、都会地にこそ、立派な漢方クリニックや漢方薬局が五万と犇いていますよ。
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2009年11月07日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母
2009年11月07日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母
2009年11月07日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母
2009年11月07日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 20:26| 山口 ☀| ありがた迷惑な話
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2015年12月06日
渡り鳥がやって来る季節
2010年12月06日の茶トラのボクちん(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ
先週は12月に入った途端、連日土曜日まで、ほとんど休む暇なく、常連さんやお馴染みさんの補充に来られる人や、発送依頼のみならず、まだ相談回数の浅い人達の弁証論治の詰めに追われた日々だった。
そんな相談中の最中にかかって来た電話に、遠方の各地から、相談に行ってよいかという問い合わせが連日続いたという。
いずれの人達も、既に様々な所で漢方薬を試してダメだったからというらしいが、もしかして、一箇所に落ち着けない渡り鳥さんたちかもしれない。
数ヶ月ごとに漢方クリニックや漢方薬局を転々と移動する渡り鳥。
遠方から通うには余程の決心が必要だが、いずれの人達も必ず行きますという電話だったそうだが、無理しなくていいですよ。
ジンクスとして電話であらかじめ予告した人で、しっかり続けられた人は少ないし、一方的に予告されても、実際に来られなかった人は数知れない。
メールでは、県外から、極めて深刻な状況のご家族の問題で、到底通える状態ではないので「絶対にクレーマーにはならないから、漢方薬を送って欲しい」という依頼には、お気の毒ながら、このような無理難題には、到底ご期待に沿えない。
師走の渡り鳥が増える季節には、こちらも老体に応えるほど過重労働の日々が続いている。
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2010年12月06日の茶トラのボクちん(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ
2010年12月06日の茶トラのボクちん(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ
2011年12月06日の茶トラのボクちん(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 20:26| 山口 ☁| ありがた迷惑な話
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2015年12月05日
衛益顆粒が適応する玉屏風散証体質者は、折々に葛根湯証に変化する人が意外に多い
2009年12月05日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母
昨今、ヒゲジジイ自身が、やや汗かきになって衛益顆粒が適応するようになった。
汗をかいてそのままにしていると、時には急に寒くなって汗がピタリと止まる。
咽喉がむず痒くなって軽度の咳も伴うこともあって、すかさず葛根湯(+板藍茶)を1回服用すれば、すぐに温かくなって、風邪気味の症状が一挙に雲散霧消する。
自身のことを書いてみたが、アレルギー性鼻炎の持病がある人の多くが衛益顆粒で即効を得て、体質改善に常用されている人が多いが、やや風邪気味になるとほとんどの人が上記のヒゲジジイのように、初期には葛根湯証を呈しているので、すかさず葛根湯(+板藍茶)を服用すると治まっている。
変わった例では、やや熱証のアトピー性皮膚炎の人が、村田漢方堂薬局に通うために飛行機を頻繁に利用されているが、冷房にやられて寒くなったときには必ず葛根湯の頓服で即効を得る。
清熱剤を使い過ぎて、却って頭痛が生じた時には葛根湯の頓服で解消する。
同じ人が透明な鼻水の多い急性鼻炎を生じたときは、衛益顆粒の頓服で治まっている。
他のアトピーの人でも、衛益顆粒+独活葛根湯を主体に他方剤の併用が明らかにフィットしている。
止汗的に作用する衛益顆粒(玉屏風散エキス製剤)がフィットする体質の人が、発汗的に作用する葛根湯証を折々に呈する人ばかりでなく、両方剤を常用すべき体質の人すら存在する。
中医学的な高度な応用方法の一つに、衛気虚体質の人が麻黄湯証を呈したときには、麻黄湯加黄蓍を使用すべきであると記載する中医学書があったが、中医学世界は奥深いところがある。
つまり、麻黄湯に黄蓍を加えるのは、日頃の衛気虚によって消耗した汗の原料を加えることによって、麻黄湯による発汗作用を無理なく促進させるのである。
このような使い方によっては黄蓍は汗の原料ともなるとは、いやはや、実に奥深い。
ところが、衛益顆粒+独活葛根湯のような黄蓍を含めて薬味の多い配合ともなると、麻黄の発汗作用をしっかり防御して、表衛を温める作用だけが増強されるのだから、ますます中医学は奥が深いのである(呵呵。
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2009年12月05日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母
2009年12月05日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母
2009年12月05日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母
2009年12月05日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 23:56| 山口 ☁| 時代的な傾向や使用頻度が増加中の漢方薬方剤
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2015年12月04日
18年以上、ますます経過良好な慢性リンパ性白血病の女性の近況
2008年12月05日の茶トラのボクちん(4歳) posted by (C)ボクチンの母
人間の性格が突然豹変することがあるように、体質も大きく変化することもある。
2007年08月04日 極端な体質変化の実例:虚寒証から実熱証への移行 とあるように、この女性は現在では完全な常連さんとなって、臨機応変に様々な漢方薬を利用され、元気に過ごされている。
ヒゲジジイは長年、葛根湯はどうあっても無縁な方剤であったはずが、昨今は、折々に葛根湯が牛黄製剤に負けず劣らず重宝する体質に豹変してしまった。
葛根湯医者ならぬ、葛根湯ヒゲ薬剤師になってしまいそう。
それはともかく本題である。
慢性リンパ性白血病の女性の本日の報告。
20年間近く、と思っていたが、正確に計算したらちょうど18年間(発病は遥かそれ以上前)、村田漢方堂薬局で多種類の漢方薬を利用されて、初期の10年間は3〜5万の白血球が、その後ようやく1万8千〜2万2千くらいに完全に落ち着いて8年間、体調も頗る良好な日々を送っていたが、いよいよ本日の報告では1万5千に初めて減って来たという。
そこで、漢方薬を長年利用中であることを承知で、その効果を常々認められている主治医に「そろそろ根治するのでは?」と喜んで訊いたところ、少ないから良いとは限らないと答えられたというが、体調も良好なのだから、話しを合わせて「そうかもね」くらい言ってくれてもよさそうなものだが、西洋医学治療は皆無のまま、漢方薬類だけでここまで来られたのだから、素晴らしい成果だろう。
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2008年12月05日の茶トラのボクちん(4歳) posted by (C)ボクチンの母
2009年12月05日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母
2009年12月05日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母
2009年12月05日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 20:19| 山口 ☀| 慢性リンパ性白血病
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2015年12月03日
人間は猫に学ぶべきことが多い
2008年12月04日の茶トラのボクちん(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ
足るを知る猫たち。
人間よりも遥かに霊性の高い猫たち。
人間は、なくて七癖。
猫それぞれの癖はとっても可愛いけど、人間の七癖は、どう贔屓目に見ても、猫ほど可愛げがあるとは言い難い(苦笑。
いま、テレビを点けたら、NHKで『「子供への投資」と収入を高める効果』という話題で議論している。
どうしてもまともに付き合う気になれない地球上の人間達。
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2008年12月04日の茶トラのボクちん(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ
2011年12月04日の茶トラのボクちん(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ
2011年12月04日の茶トラのボクちん(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ
2011年12月04日の茶トラのボクちん(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 23:31| 山口 ☔| 漢方相談に疲れたあとに癒される桃源郷およびスピリチュアルな話題
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2015年12月02日
年末12月になると、常連さんやお馴染みさんの漢方の補充内容には季節的な特徴がある
2009年12月02日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ
寒い冬に向かって常連さん達の補充内容にはやや特徴がある。
咽喉腫痛からはじまる風邪を引きやすい人達は天津感冒片・参蘇飲・涼解楽・辛夷清肺湯・地竜・牛黄・五涼華・板藍茶に白花蛇舌草など。
初期には必ず寒気が強い人には参蘇飲や葛根湯・天津感冒片・板藍茶、白花蛇舌草など。
葛根湯で寒気が飛んだ後には温病に移行する人も多いので、結局は天津感冒片も常備薬となっている。
いずれのご家族も、ほとんど必ず各種の牛黄製剤のいずれかを常備薬として補充されているが・・・
とりわけ今年の特徴的なことは、ノロウイルス感染に備えて五苓散や藿香正気散に板藍茶を常備される人がとても目立つ。
その他、日頃から常用されている体質改善薬の補充も加わる。
ヒゲジジイに長生きしてもらわなければ困るのよ、と30〜93歳までの昔のお嬢さん方からしばしば念を押されるので、トウヘンボクな虫が動いて、お先に行って待ってますから、漢方薬は生き残ったウチの奥さんから買ってよ、と必ず応酬する毎日。
12月に入ってこの2日間、漢方ファンの常連さんやお馴染みさん達の冬用の常備薬の補充に直接来訪される人達だけでなく、電話やメールによる補充購入の申し込みで店頭からかなりな量の在庫が減って行く。
42年以上もこの仕事をやっていると、毎年年末の12月になると常連さんや久しぶりのお馴染みさんまで、千客万来となる日が折々に目立つようになる。
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2009年12月02日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ
2009年12月02日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ
2011年12月02日の茶トラのボクちん(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 22:14| 山口 ☔| 漢方薬や漢方系健康食品の長期連用によるメリット
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2015年12月01日
柴胡加竜骨牡蠣湯の出番が目立つ不安な時代
2008年12月01日の茶トラのボクちん(4歳) posted by (C)ボクチンの母
柴胡加竜骨牡蠣湯は、村田漢方堂薬局でここ数年以上、現実に広い領域で大活躍している。
不安を抱える人達の様々な領域に有用な方剤であることに間違いない。
不安神経症気味の多くの領域で、胃神経症や心臓神経症のみならず、精神的に動揺しやすく血圧が不安定な人、変わったところでは条件が揃えば意外にアトピー性皮膚炎に驚くほど有効性を発揮する場合もある。
炙甘草湯証が否定されるタイプの不整脈にも条件が揃えば意外に効果がある。
炙甘草湯証と合併しているときは、とうぜん併用もあり得る。
ここ数年、有効例が異常に増えているというのは、不安な時代を象徴しているのかもしれない。
不安の原因のまたその原因を追求すれば、究極的には生存に対する不安、要するに死に対する恐怖に違いない。
死に対する恐怖を克服するには宗教や哲学なんて必要ない。
あの世でもまた皆に再会できると信じれるかどうか次第である。
ガジガジの唯物論者や理系人間に多い根深い懐疑論者は無理かもしれないが、素直な人であれば、柴胡加竜骨牡蠣湯の服用で、一定の安心立命に到達できる。
といっても、柴胡加竜骨牡蠣湯単独で十分という人は少なく、多くは加味逍遥散や四逆散、あるいは牛黄製剤など体質と病状に応じた様々な併用方剤を必要としている。
これまで病院治療はもとより、各地の様々な漢方薬局で無効だった人達ばかりなので、それだけ弁証論治が容易でなく、複雑化していたケースが多いからである。
当然ながら、不安神経症の人すべてに柴胡加竜骨牡蠣湯がフィットするわけではないので、念のため。
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2008年12月01日の茶トラのボクちん(4歳) posted by (C)ボクチンの母
2008年12月01日の茶トラのボクちん(4歳) posted by (C)ボクチンの母
2008年12月01日の茶トラのボクちん(4歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:柴胡加竜骨牡蠣湯
posted by ヒゲジジイ at 20:17| 山口 | パニック障害(不安神経症)やストレス症候群・動悸・めまい・不安感・不眠など
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