2015年11月20日

間質性膀胱炎と診断された人こそ、過去に繰り返す細菌性膀胱炎の病歴がある人が断然多い

2009年11月21日の茶トラのボクちん(5歳)
2009年11月21日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 昨今流行の間質性膀胱炎と診断されて、病院治療で治らないので、漢方相談を受けることが多い。
 
 ところが、よくよく問い質してみると、村田漢方堂薬局で相談を受ける限りでは、過去に細菌性膀胱炎を繰り返していた人が多い。

 しかも、いずれの人も繰り返し投与されていた抗生物質の効き目が次第に悪くなり、最終的には尿検査で細菌が見られなくなっても、膀胱炎症状が取れなくなっている。

 このように過去に細菌性膀胱炎の病歴がある人の間質性膀胱炎は、抗菌的に作用する漢方薬や中草薬の配慮が必須となる。
 たとえ、尿検査で細菌が発見されなくなっても、膀胱内壁や尿道壁に細菌がへばりついて眠っているだけだというイメージが必要と思われる。

 要するに間質性膀胱炎と診断されていても、細菌性膀胱炎が潜在していると考えた方が現実的だろう、ということである。

 だから、いずれの人も猪苓湯を主体にした抗菌的な漢方薬や中草薬の併用を必須として、それで効果が上がっている。

 要するに、間質性膀胱炎と診断された多くの人が、漢方的には細菌性膀胱炎と共通した漢方薬類の組み合わせで、十分に根治可能という印象が強い。

 蛇足ながら、抗生物質が効かなくなった慢性の膀胱炎は当然として、男性の慢性前立腺炎はもとより、痔瘻、慢性化膿性骨髄炎、肺膿瘍などにも、過去の経験ではいずれも適切な漢方薬類の長期連用で根治した例が多いので、当然のことながら、細菌性膀胱炎で抗生物質が効かなくなったケースでも、十分に漢方薬で対処できて当然だろう。

 肝質性膀胱炎と診断されている人が、突然、細菌性膀胱炎に見舞われたというケースにもしばしば遭遇するが、やはり抗生物質を連用しても無効だと言われる人が多いのだが、そのことから考えても、間質性膀胱炎と診断されている人でも、尿から細菌が発見できないからといっても、多くは慢性的な細菌感染を無視できないように思われる。
 
 抗生物質が効かなくなった慢性の細菌感染関連疾患には、適切な漢方薬の配合によって、かなり多くの場合、治癒に導くことが可能なのではないかという印象が強いのである。

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2009年11月21日の茶トラのボクちん(5歳)
2009年11月21日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母