2015年09月06日

本場の中医師でさえ1回でフィットするとは限らないのだから

2011年9月7日の茶トラのボクチン(7歳)
2011年9月7日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 あまりに長文過ぎて、ブログに転載不可能なメール相談で、地元の中医薬を専門とする薬局で出されたものが胃に負担になって続けられないが、どうしたらよいだろうという相談。

 気血両虚に血瘀を伴っているのみならず顕著な水滞による浮腫が見られる人に、冠心二号方に類似したエキス製剤とともに、昨今数社から一斉に新発売されたばかりの亀板を主体にした製剤がそれぞれ1ヶ月分まとめて販売されていた。
 まったく病態とは一致しない2種類である。
 文面の詳細な記載からは、芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)だけでよいのではないかと思われるケースであった。

 また以前も、
2015年07月26日 漢方製剤の副作用および誤った処方の可能性についてのご質問
 の例については、本場の中医師と思われる先生でさえ、虚実の判断に大きな問題があった。

 他にも類似した問い合わせフォームを利用した質問が多いのだが、
「内容が知れるだけでも通っている薬局さんに特定されると困るから」
 という理由で、ブログには取り上げないでくれ、という条件つきの質問もある。

 このような上記と類似した相談メールもかなり溜まっているが、ブログへの掲載拒否の場合は、お約束通り、お返事は返せないことも多い。

 いずれにせよ、1度や2度でフィットしないからといて、直ぐに渡り鳥になるべきではなく、根気よく同じところに通うべきだろう。
 相手はプロなんだから・・・。

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2012年9月7日の茶トラのボクチン(8歳)
2012年9月7日の茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年9月7日の茶トラのボクチン(8歳)
2012年9月7日の茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 21:01| 山口 ☁| とんでもない話や、信じられない困った話 | 更新情報をチェックする

2015年09月05日

日本で最初に漢方薬のエキス製剤を市販した会社は

2010年9月5日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年9月5日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 漢方薬は煎じ薬だけ、と決めてかかるのは大間違い。

 以前、中国の中医師に直接感謝されたことは、日本の技術のお陰で、中国国内でも優秀なエキス剤を製造することが可能となり、面倒な煎じ薬ばかりに拘る必要がなくなって、心から日本の技術には感謝していると述懐されたことがある。

 ヒゲジジイが開発したわけでもないので、ヒゲジジイに直接感謝されるのもおかしな話だが、それはともかく、タイトルの問題。

 日本で最初に漢方エキス剤を市販されたのは、コタローさん(小太郎漢方製薬株式会社)なのである。
 早くも1957年に漢方エキス剤(35処方)を日本で初めて販売というから、他社とはエキス剤の技術的にも、伝統的にも、キャリアが大きく異なるのである。

 昨今では、補気建中湯や分消湯、竹葉石膏湯、温胆湯、延年半夏湯など、他社ではなかなか実現されなかった方剤類を多種類製造され、白朮と蒼朮などの間違っても混同されることがないので、ほとんどが優秀な製剤に仕上がっている。

 敢えて、コタローさんを賛美するブログを書くのは、ヒゲジジイの要望通りの優れたエキス製剤を次々に実現してくれた恩義に多少でも報いたいという思いからに過ぎない。

 日本国民が、煎じなくても楽に飲める漢方エキス剤を服用できるようになった、一番最初の発端を作ったコタローさんに、少しは感謝してもよいかもしれない。

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2010年9月5日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年9月5日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 14:53| 山口 ☁| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2015年09月04日

死の不安を克服できた人ほど、病気も治りやすく、元気で長生きしやすい

2010年9月4日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年9月4日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 当然といえば、とうぜんのことながら、実際にタイトル通りに、死の不安を乗り越えられた人ほど、免疫力が明らかに向上し、漢方薬の効果も上がりやすく、病気が治りやすい。

 軽症であれ、重大な疾患でアレ、日々実感する現象である。

 たとえ、転移癌であっても明らかに経過がよい。
 なかには完璧に根治した人もおられるが、そこまで行かなくとも、かなり縮小して元気を回復し、あるいはそこまでは無理だったとしても、現状維持のまま進行がストップして元気を回復し、通常の社会生活を何年にも亘って、明るい毎日を過ごされている人もおられる。

 先月も、今月も転移がんの漢方サポートを求めて、新規相談者が増え続ける。
 
 なかなか困難な病気だけに、相談者の全員が理想的に推移して欲しいと念じる毎日だが、適切な漢方薬の配合もさることながら、死への不安の克服度合こそ、かなりな分岐点になるように思われてならない。

 また、重大な疾患でなくとも、高齢になればなるほど、死に対する不安は常に付き纏っている人がほとんどだから、漢方相談時には、克服方法を伝授すると、ほとんどの人が、明るく前向きになって、実り豊かな老後を過ごされている。

 このような人生最大の問題、死に対する不安の解消方法は、すでにこのブログや、漢方薬局経営薬剤師の一喜一憂 で、折々に書いて来た通りである。

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2011年9月4日の茶トラのボクチン(7歳)
2011年9月4日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ


ラベル:転移癌
posted by ヒゲジジイ at 00:03| 山口 ☁| 悪性腫瘍・癌・ステージ4の進行癌や転移癌 | 更新情報をチェックする

2015年09月02日

難治性疾患が原因の頭痛に対して、釣藤散がしっかりフィットしていたはずが

2009年9月3日の病み上がりでまだスッキリしない茶トラのボクチン(5歳)
2009年9月3日の病み上がりでまだスッキリしない茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 釣藤散を主体に合計3種類の配合で、しっかり治まっていたはずの頭痛が1年ぶりに繰り返すようになった。

 頭痛の原因が某難治性疾患に付随する問題だから、慎重に微調整を工夫する必要があるかもしれないが、それでも、もしかして釣藤散に問題があるのかも?

 と考えて、他社の釣藤散エキス製剤に切り替えたところ、再び頭痛も治まって、めでたし、メデタシ。

 これだから天然生薬を原料とする漢方薬には、このような微妙な問題が、常につきまとうのである。

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2010年9月3日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年9月3日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2012年9月3日の茶トラのボクチン(8歳)
2012年9月3日の茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母


ラベル:釣藤散
posted by ヒゲジジイ at 21:41| 山口 ☔| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2015年09月01日

癌サポートの漢方薬を認める医師が増える中、それを反対する薬剤師

2010年9月1日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年9月1日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 いつの間にか、癌サポート専門の漢方薬局と錯覚を起こすほど、今年は引き続き新規相談は癌サポートの漢方相談が半数以上を上回っている。

 なかには、4度目の癌で、その都度、西洋医学治療と漢方サポートで根治してきたのだが、さすがに4度目の原発巣の位置が、これまででは一番微妙な場所。
 当然、以前の配合とはがらりと異なるものに切り替える必要がある。

 現在、何年にも亘って癌サポートの漢方薬の有効性をデータ上でもしっかり認められる主治医が年々増えるのは喜ばしいことである。

 ところが逆に、ほんの少数とはいえ、病院薬剤師が、抗癌剤治療時の効果を邪魔しかねないから、漢方薬は使うべきではないと意見を強く具申しながら、弁証論治を無視した保険漢方の十全大補湯などを処方する医師を奨励しないまでも容認する。

 こんな矛盾をかかえた日本の医療だが、昨今の安保法案を戦争法案などと非難轟々の無知な連中とまったく同列のレベルで、ほんとうに付き合いきれない。

 こんな日本に誰がした。

 無知ほど怖いものはない。

 不治を宣告されたステージ4の悪性リンパ腫でも、抗癌剤と漢方薬のサポートによって現実に根治した実例がある。
 主治医に抗癌剤だけでは一時的な効果に終わると断言されていたのだが、漢方薬と併用することによって根治したこの事実を、この薬剤師はどのように解釈するのだろうか?

関連ブログ: 2015年08月25日
「攻撃の声が高ければ高いほど、嘘が大きい」という法則


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2010年9月2日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年9月2日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2010年9月2日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年9月2日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 20:30| 山口 ☁| とんでもない話や、信じられない困った話 | 更新情報をチェックする