2015年08月09日

抗生物質が効かなくなった細菌性疾患や化膿性疾患こそ漢方薬の出番かもしれない

2015年08月08日のシロちゃん(メス2歳)
2015年08月08日のシロちゃん(メス2歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 卑近なところでは、慢性化した膀胱炎。
 男性にしばしば見られる慢性化した前立腺炎。
 頑固に繰り返す痔瘻。
 慢性化膿性骨髄炎や肺膿瘍などの膿瘍類。

 いずれも抗生物質が効かなくなってしまったケース。

 これらの疾患では一時期は抗生物質が有効であったのに、運悪く、繰り返し再燃する都度、しだいに効果が出なくなって、後者の疾患類では敗血症の危険性すら危惧される。

 幸いなことに、抗生物質が効かなくなった上記の疾患を42年間に相談を受けた例では、いずれも漢方薬が無効だった例は皆無で、いずれも根治が得られている。
 例外的に、せっかく著効を得ているのをよいことに、根治に至る前に中断している痔瘻の男性が1名だけいるが、男性特有のサボり癖ゆえ、自己責任の問題である。

 細菌性の膀胱炎などは、抗生物質投与が病院やクリニックで行われるのは止むを得ないにしても、再発を繰り返す女性など、次第に効果が出なくなって当方に相談に来られるケースが特に目立つ。最もありふれた相談事例である。

 病院やクリニックでは、抗生物質だけでなくツムラの猪苓湯も投与されているケースも多く、何度も膀胱炎を繰り返し、繰り返し同様の投与を受けて次第に効果がなくなっている。

 同じ猪苓湯でも保険適用外の自費の良質な猪苓湯エキス製剤に切り替えてもらって、清熱利湿の中草薬を加え、必要に応じて六味丸の併用で比較的即効が出るが、慢性化しているので徹底的に1年以上は続けてもらう。

 このように抗生物質が効かなくなった膀胱炎でも、42年間に五淋散や竜胆瀉肝湯を必要としたケースは、記憶する限りでは、ほとんど皆無。

 なお、膀胱炎のケースとは違って、抗生物質が効かなくなった慢性前立腺炎や痔瘻、化膿性骨髄炎や各種膿瘍などでは、漢方薬の配合にも体質と病状に応じた個別的な高度な配合を必要とするので、ここで簡単に記すことはできない。

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2010年8月8日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年8月8日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 17:06| 山口 ☁| ウイルス感染や細菌感染(痔瘻や各種歯科疾患など) | 更新情報をチェックする