2015年08月09日

抗生物質が効かなくなった細菌性疾患や化膿性疾患こそ漢方薬の出番かもしれない

2015年08月08日のシロちゃん(メス2歳)
2015年08月08日のシロちゃん(メス2歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 卑近なところでは、慢性化した膀胱炎。
 男性にしばしば見られる慢性化した前立腺炎。
 頑固に繰り返す痔瘻。
 慢性化膿性骨髄炎や肺膿瘍などの膿瘍類。

 いずれも抗生物質が効かなくなってしまったケース。

 これらの疾患では一時期は抗生物質が有効であったのに、運悪く、繰り返し再燃する都度、しだいに効果が出なくなって、後者の疾患類では敗血症の危険性すら危惧される。

 幸いなことに、抗生物質が効かなくなった上記の疾患を42年間に相談を受けた例では、いずれも漢方薬が無効だった例は皆無で、いずれも根治が得られている。
 例外的に、せっかく著効を得ているのをよいことに、根治に至る前に中断している痔瘻の男性が1名だけいるが、男性特有のサボり癖ゆえ、自己責任の問題である。

 細菌性の膀胱炎などは、抗生物質投与が病院やクリニックで行われるのは止むを得ないにしても、再発を繰り返す女性など、次第に効果が出なくなって当方に相談に来られるケースが特に目立つ。最もありふれた相談事例である。

 病院やクリニックでは、抗生物質だけでなくツムラの猪苓湯も投与されているケースも多く、何度も膀胱炎を繰り返し、繰り返し同様の投与を受けて次第に効果がなくなっている。

 同じ猪苓湯でも保険適用外の自費の良質な猪苓湯エキス製剤に切り替えてもらって、清熱利湿の中草薬を加え、必要に応じて六味丸の併用で比較的即効が出るが、慢性化しているので徹底的に1年以上は続けてもらう。

 このように抗生物質が効かなくなった膀胱炎でも、42年間に五淋散や竜胆瀉肝湯を必要としたケースは、記憶する限りでは、ほとんど皆無。

 なお、膀胱炎のケースとは違って、抗生物質が効かなくなった慢性前立腺炎や痔瘻、化膿性骨髄炎や各種膿瘍などでは、漢方薬の配合にも体質と病状に応じた個別的な高度な配合を必要とするので、ここで簡単に記すことはできない。

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2010年8月8日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年8月8日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 17:06| 山口 ☁| ウイルス感染や細菌感染(痔瘻や各種歯科疾患など) | 更新情報をチェックする

2015年08月08日

少し高齢になると、人によっては、だけど・・・

2015年08月08日のシロちゃん(メス2歳)
2015年08月08日のシロちゃん(メス2歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 ヒゲジジイと同年代の人で、以前から折々に生じる軽度の乾燥咳に、麦門冬湯を短期間使用して、長年それで問題なく過ごされていた。

 最近、また軽度の乾燥咳が続くのだが、いつもと違って軽度の微熱が伴っているという。
 昔からのお馴染みさんだから、遠方ゆえに電話相談である。

 病院で検査してもはっきりした原因も見つからないという。
 常備薬の麦門冬湯でも一定の効果があるものの、以前のように完治が得られず、微熱も僅かならが続いているという。

 それは明らかに竹葉石膏湯証になっているようだから、それに切り替えるようにアドバイスしても、どうしても従来どおりの麦門冬湯の送付を依頼される。
 長年の付き合いだから、逆にこちらが根負けして、いつもの御家族全員で折々に愛用されている牛黄製剤とともに麦門冬湯をお送りした。

 今回は牛黄製剤もしっかり併用されるということなので、麦門冬湯+牛黄製剤によって、多少は竹葉石膏湯証にもフィットすることだろうと妥協し、竹葉石膏湯の送付を諦めざるを得なかったが、何とか昨今では上記の症状もほとんど治って来たようでホッとしている。

 せっかく優れた竹葉石膏湯のエキス製剤があるのだから、これを使ったらもっとシャープな即効が得られていたことだろう。

 ともあれ、長年の常連さんとは異なって、お馴染みさん程度のお付き合いでは、ヒゲジジイと同年代前後(60代)の人でも、いつの間にか頭が硬直して、融通の利かない人に豹変していることもあって、愕然とさせられることもある。

 といっても、30〜50代の年齢層でも、新規に相談に来られる人では、もっとひどい⇒ 2015年08月06日 話し合えば理解されるとは限らず、永遠に平行線の場合が多いもの というような人も散見されるのだが、若い頃に聡明だった人でも、いつの間にか、これらの人と同レベルに陥った人も出て来るので、情けなくなってくる。

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2010年8月8日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年8月8日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2015年08月08日のシロちゃん(メス2歳)とトラちゃん(2歳前)
2015年08月08日のシロちゃん(メス2歳)とトラちゃん(2歳前) posted by (C)ヒゲジジイ

ラベル:竹葉石膏湯

2015年08月07日

抗生物質が効かない乳突蜂巣炎に対する漢方薬のご相談

2010年8月7日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年8月7日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:60〜69歳の女性
【 地 域 】:関東地方
【 具体的なご職業 】:会社経営
【 お問い合せ内容 】:
 幼少時に中耳炎をこじらせ、左耳の耳垂れを度々繰り返していました。
 既往歴 胃潰瘍
 現病歴 高血圧にて内服中
 嗜好 喫煙30本/日
 体重 5?kg
 身長 15?cm

 最近はいつも疲れやすく、胃が弱く、下痢もしやすいです。
 そのため、適宜、乳酸菌製剤などを、内服しています。
 また、ヘリコバクターピロリ菌陽性なのですが、除菌していません。
 ヘビースモーカーで、軽い肺気腫がありますが、喫煙は続けています。
 以前禁煙したら頭痛に悩まされ、喫煙を再開しました。
 風邪の時は、葛根湯と小青竜湯を内服しています。
 アレルギー体質はないのですが、2年ほど前から春の花粉症があります。
 以前、下痢をした時に小建中湯を内服したら、便秘に苦しみました。

症状経過
 7/10ごろ風邪をひき、その後、7/25ごろから右耳の拍動性の強い痛みと自分の声が響く感じ、右耳周囲の痛みが出現しました。大学病院を受診したところ、MRIで乳突蜂巣炎と診断され抗生剤を一週間処方されました。内服開始後、3日目ですが、症状の改善は認められません。

 左耳も右耳も鼓膜に穴があいていて、左耳は肉芽ができていて、その肉芽から耳垂れが続いているとのことです。

 私は娘で内科医です。
 漢方には詳しくなく、何か母にあっている漢方があればと思いご連絡させていただきました。

 抗生剤はメイアクトを処方されたのですが、内服を継続していると胃痛がでてきたため、点滴に変更しました。
 左耳の聴力が低下しており、是が非でも右耳は悪くしたくありません。

 遠方のため、受診させていただくのは難しいのですが、是非相談にのっていただきたくご連絡させていただきました。

 何卒よろしくお願いします。

2010年8月7日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年8月7日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:

 当方のHPやブログのトップに記載しています通り、直接通えない人には、最初からメールだけで漢方薬を販売することはできません。
 それでなくとも、なかなか困難な弁証論治をより正確に行うことは不可能に近いことです。

 ただ、文面を拝見すると、可能性のある方剤が1〜2種類ほど考えられますが、かといって絶対に責任が取れるアドバイスとはなりません。
 貴女が医師であるということなので、あくまでヒントしてその方剤を記載させて頂きますが、必ずお近くの漢方薬を一定レベル学んだ医師か薬剤師に相談して、貴女の責任で作ってもらうという条件付です。

 もっとも考えられるのが、托裏消毒飲(当帰 川芎 白芷 桔梗 皀角 陳皮 黄耆 金銀花 人参 白朮 茯苓 防風 厚朴)という煎じ薬ですが、これにはエキス剤が存在しません。

 また、相談する専門家は、中医学専門でなくとも、日本漢方でもしっかり学んだ人の方が、この方剤を名前だけでも知っているヒトが多いと思います。

 日本漢方専門の漢方薬局で相談して作ってもらうのが手っ取り早いかもしれませんが、自費になっても医師の指示で作るのであれば、合法的に作ってもらえるはずです。
(薬局製剤からは除外されている方剤なので、医師の指示がなければ、製造できないものです。)

 これをエキス剤で代用する場合は、3種類のやや特殊なものを組み合わせる必要があり、容易には入手しにくいものがありますので、日本漢方専門の薬局などで、直接たずねて、ほんとうにフィットしていそうかどうかを確認されるべきだと思います。

 メールだけで方剤をアドバイスした場合、この地に落ちた日本国民の中には、効果がなかったといって激しく抗議されて以後、トラウマになっていますが、貴女が本当に内科医であれば、あくまでヒントをもらったというだけで、あとは自己責任で、そちらの専門家と、もう一度相談してみて下さい。

 ただ、万全を期して、抗生物質は併用し続けるべきかと思います。

 ご心配なことと存じますが、必ずベテランの漢方専門医が漢方薬局で直接ご本人も貴女と一緒に出向いて、しっかり相談すべきです。
 托裏消毒飲以外の良い方法も考えてもらえることと思います。

 以上、読み直してないので、おかしいところがあるかもしれませんが、取り急ぎ、お返事まで。

ここで何度かのメール交換があったが、それぞれ省略

追伸: 右耳が問題でしたね!

 首の真裏を揉んで気持ちよければ、葛根湯加桔梗石膏で右耳の炎症が取れる場合がありますが、首の真裏を揉んでもなんともなければ、十味敗毒湯レベルでも治まる場合があります。

 絶対ではないのですが、日本漢方の教科書的な治療方法です。ただ、いずれも胃弱の人には胃に触る場合があります。
 葛根湯を飲みなれているのであれば、前者の可能性があり得ます。桔梗石膏が必須となりますが・・・。
あくまでヒントレベルです。

 右耳はまだ托裏消毒飲は使えそうもありません!

 まだまだ右耳は急性炎症が続いているのでしたら、托裏消毒飲の段階ではありませんでした!

 ありえるとしたら、葛根湯加桔梗石膏や十味敗毒湯の段階で、特にもともと葛根湯証があれば、前者の可能性が高いです。

 急いで読んでいたために、左耳に気を取られすぎていました!

2010年8月7日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年8月7日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

折り返し1週間後に頂いたメール:

こんにちは。
 葛根湯と桔梗石膏でおかげさまでよくなってきました!
 ありがとうございます。

 今日、托裏消毒飲を買いました。
 何軒か漢方薬局をあたったのですが、知らないというところも多かったです。

 明日から煎じてみます。ありがとうございました。

 また、経過をご報告させていただきます。

2010年8月7日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年8月7日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:

 効果が出てよかったです!

 急性の熱性炎症がしっかり治まったら、左耳も含めて(というか左耳こそ)托裏消毒飲が適応と思いますが、熱性炎症が完全に引いておれば、右耳も同様に托裏消毒飲がフィットして来ると思います。

 もしも、それでも炎症が引いたまま、後々になっても、いつまでも左の耳垂れが止まりきらない場合など、千金内托散証に移行している場合があります。
 この場合は唯一、コタローさんの販売店で千金内托散のエキス剤を入手することが可能です。

 といっても、急性炎症からはじまったほうをを優先するのが鉄則ですから、必ず右耳を中心に配合を考える必要があります。
 ですから、熱性炎症が完全に落ち着いたら、まずは托裏消毒飲が順当です。

 なお、葛根湯加桔梗石膏や托裏消毒飲、あるいは千金内托散を使うべきタイミングのヒントは、中医学とは無縁の日本漢方ではありますが、矢数道明著『臨床応用 漢方処方解説』の托裏消毒飲の項目をご覧になれば、参考価値がとても高いと思います。
 既にお持ちかも知れませんが・・・。

 それにしても、托裏消毒飲を知らない漢方薬局が多いとは、関東地方は不思議なところですね!

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2010年8月7日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年8月7日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

ラベル:乳突蜂巣炎
posted by ヒゲジジイ at 02:25| 山口 ☀| 中耳炎(滲出性中耳炎・真珠腫性中耳炎など) | 更新情報をチェックする

2015年08月06日

話し合えば理解されるとは限らず、永遠に平行線の場合が多いもの

2015年08月05日のシロちゃん(メス2歳)
2015年08月05日のシロちゃん(メス2歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 安保法案の国会のやり取りを見ていても分かるとおり、主義主張のある人達には、何度も繰り返し話し合っても永遠に平行線。
 これと同じように、日常でもしばしば同様の現象は珍しくない。

 微妙に話が反れる部分もあるが、仕事上では稀にあることながら、漢方相談をお断りせざるを得ないケースで、どんなに説明しても納得されない人達。

 たとえば、他所の薬局で出されていた漢方薬を長年服用していても治らないが、その漢方薬に自分とそっくりの効能・効果が記載されているので、その漢方薬は飲み続けたいので、足らない漢方薬があったらそれを教えて欲しいという馬鹿げた依頼である。

 いくら効能・効果がピッタリであっても、どんなに続けても効果が出ないのは、フィットしてない証拠だから止めるべきだと言っても、どうしても納得されない。
 県外からわざわざ来られた人だったが、漢方相談をお断りせざるを得なかった。

 過去にも、これに類似したケースがあり、
2014年06月14日 効いているかどうか分からないという不思議な人達
 この例でも2方剤が出されていて、効能効果が自分にフィットしているからといって、「効いているかどうか分から」ないというのに、どうしてもそれを中断したくないというので、お帰り願った例である。

 こちらから見ればあきらかにフィットしてないので、そのような方剤が2種類もあっては、こちらの漢方薬の邪魔になるので、中止するべきだと説得しても素直に応じようとされないからである。

 しかも土曜日の忙しい日のことだったので、これらがきっかけで土曜日や月曜日の新規相談の受付は行わないきっかけとなったのだが、それはともかく、このように理解力の無い人には、どんなに説明しても永遠に平行線になるのは、昨今の安保法案における国会や、マスコミや国民の中にも、同様な現象が蔓延している。

 言いたくはないが、相手が想像力と理解力および直観力の乏しい連中は、しばしば永遠の平行線になるので、昨今ではハナからあきらめている。

 いずれの例も、バカとしか思えないし、実際にバカなのだろう。

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2015年08月05日のシロちゃん(メス2歳)
2015年08月05日のシロちゃん(メス2歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年8月6日の茶トラのボクチン(7歳)
2011年8月6日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母



 
posted by ヒゲジジイ at 05:58| 山口 ☀| とんでもない話や、信じられない困った話 | 更新情報をチェックする

2015年08月05日

寄せては返す波の音⇒男性が長生きできない理由の一つは明らか

2015年08月03日のシロちゃん(メス2歳)
2015年08月03日のシロちゃん(メス2歳) posted by (C)ボクチンの母

 御夫婦で漢方薬で健康管理をされている人達も多いが、総じて女性の方が熱心で、男性の方が熱心さに欠ける。

 それぞれに健康上の問題をかかえているから病院やクリニックに通っても、ほとんど進歩がみられないので、結局は漢方薬に頼ることになり、女性は熱心な傾向にあるから、次第に健康を回復する。
 男性も一定の効果があっても、根気が続かないケースが多い。

 もちろん例外もあるが、その例外が生じるのも奥様の継続的で熱心な説得によって、止むを得ず御主人も継続しているというケースが多い。

 わが身を省みても、数十年続ける牛黄製剤は1日3回以上、欠かすことはないが、肝腎な猪苓湯+石流茶にしても、3度もやった尿路結石予防に必須であることは分かっていても、とってもよく効くので、ついつい忘れがちだが、これらばかりは一生手放せない!
 五十肩にしても、独活葛根湯を数日続けたら軽くなっているので、ほとんど服用を止めてしまっている。

 ところが愚妻とくれば、食事時間よりも食後の漢方薬類の服用に時間がかかるのは数十年来のことで、尿路結石や延年半夏湯証、竹葉石膏湯を必要とした慢性気管支炎、完全寛解するまでに10年を要した虹彩炎など、様々な疾患をすべて漢方薬で克服できた実績から得た自信。
 現在も使用している方剤類と中草薬類を合計すれば10種類を遥かに超える。それを毎日3回、熱心に続けているので食事時間よりも漢方薬類の服用に時間がかかるのも当然である。

 かくしてヒゲジジイは軟弱な老人に直行中であるが、愚妻のごときは、病弱だった若い頃よりも、義理の両親を見送った後、次第に健康体に改善され、昨今の方が若い頃よりも、元気で健康である。

 ところで、最近も御夫婦で通っているケースで、男性の方は軽度の持病があっても、熱心ではなくなっているので、もう飲まなくてもよいじゃないのと進言すれば、本人が頓服で使いたがっている葛根湯製剤だけとなった。

 もともとは最初に漢方相談を受けたのは数十年前のご主人のほうで、病院で治らなかったメニエール氏症候群を漢方薬で治して以来の折々のお付き合いであったはず。
 ところが中年以降は、しっかりと漢方薬の継続的な服用による恩恵を認めているのは奥様のほうなのである。

 健康に対する意識の違いは、総じてかくのごとくであるから、女性の方が長生きする傾向にあるのは、当然だろう。

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2011年8月5日の茶トラのボクチン(7歳)
2011年8月5日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 08:14| 山口 🌁| 近況報告 | 更新情報をチェックする

2015年08月04日

全身性強皮症でも軽症の場合は

2009年7月4日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年7月4日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 昨年から、極度のレイノー現象を呈している人が、全身性強皮症と診断されたものの、病院からは経過観察で、薬は投与されなかったという。

 だから、何か適当に安上がりな漢方薬でも出してもらえないだろうか、という要望は、いかにも地元近辺のお気楽な相談である。

 まあ、地元のよしみで、弁証論治にそれほど困難はないので、当帰四逆加呉茱萸生姜湯だけでも続けてみるとよいでしょうということで、熱心に続けること一年近く。

 ところが、昨今のこの猛暑に影響されたかされないか、実際にはこんなに暑いときでもレイノー現象は取れなかったはずが、昨今は手先も適度に温まったまま、全身汗がでて、人並みに熱中症に罹りそうだというくらい。

 それではいったん、漢方薬の服用は中止して、また寒くなってレイノー現象が再発するようだったら、そのときに早めに再開すればよいだろう、という結論に至った。

 これくらいの漢方薬でも、運がよいと完全寛解してしまうこともあるらしい、全身性強皮症である。

 よっぽど前世の行いがよかった人に違いない(笑。

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2015年08月03日のシロちゃん(メス2歳)
2015年08月03日のシロちゃん(メス2歳) posted by (C)ボクチンの母

ラベル:全身性強皮症
posted by ヒゲジジイ at 11:22| 山口 ☀| 各種膠原病や関節リウマチやシェーグレン症候群など | 更新情報をチェックする

2015年08月03日

この子たちがいるから、まだ頑張れる

2015年08月03日のシロちゃん(メス2歳)
2015年08月03日のシロちゃん(メス2歳) posted by (C)ボクチンの母

 人間よりも、はるかに霊性の高いネコちゃんたち。

 ネコちゃんたちと一緒にいると、こちらまで霊性が高まるような錯覚を起こす。

 ネコちゃんたちいわく、足るを知る(苦笑。

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IMGP7406
IMGP7406 posted by (C)ボクチンの母

2015年08月03日のシロちゃん(メス2歳)
2015年08月03日のシロちゃん(メス2歳) posted by (C)ボクチンの母

2015年08月03日のシロちゃん(メス2歳)
2015年08月03日のシロちゃん(メス2歳) posted by (C)ボクチンの母

2010年8月3日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年8月3日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2015年08月02日

昨日半ドンの土曜日の来局者は男性ばかりで、人間がいかに下種な動物であるかの話題沸騰!

2015年08月01日のシロちゃん(メス2歳)
2015年08月01日のシロちゃん(メス2歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 開店後間もなくから男性ばかりの常連さんやお馴染みさんの漢方相談が続く。

 大事な漢方薬の微調整の相談後の話題がどうしても、人間様がいかに下種の動物であるか、という結論をヒゲジジイが勝手に導き出してしまう(苦笑。

 だからいつもブログで、人間は最低の動物だと書いているでしょう、ということの話題に落ち着いてしまうのだった。

 経済系の専門家との話題では、資本論のマルクスが、いかにデータを捻じ曲げて、自説に強引に悪用したかという話題で花が咲く。そのような捏造論文を恣意的に寄せ集めたような大部の著作が、いまだに学問の対象となっているのは、世界の七不思議の一つに入れてもよいくらいだろう。

 理系の分野に携わる男性とは、日本国内でも、捏造データや、盗作論文がいかに氾濫しているかの話題で、だから人間は猫より劣る最低の動物であるとの結論に至るのだった。

 あの博学な渡部昇一氏でさえ信じるという霊界。魂は存在するのか?』海竜社刊

 あの世は道徳的な階級社会だから、よこしまな人間たちは、暗い煉獄や地獄のようなところに磁石のように導かれる。だからデーターの捏造や盗作を行って恬として恥じない連中は、推して知るべし。

 ともあれ、店頭は男性ばかりが終始したものの、補充注文の発送ではすべて女性達ばかり。
 土曜日は混雑しやすいので敬遠されたわけでもないだろうが、余計な話題に花が咲くほど比較的のんびりした土曜日で、珍しく延長戦は短かった。

 発送の荷造りに追われて孤軍奮闘するのは受付老婆ばかり(呵呵。

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2010年8月2日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年8月2日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2010年8月2日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年8月2日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 08:37| 山口 ☀| 漢方相談室での談話風景 | 更新情報をチェックする

2015年08月01日

超末期がんの場合は漢方相談は不可能なケースが多いのだが

2010年7月31日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年7月31日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 超末期がんでは、当方の出る幕ではないはずなのだが、諸条件によってはお断りしきれない場合がある。
 
 若い頃には、亡くなられた後に、突然ご家族が訪れて、残った薬草を店に入るなり、喚きながら投げつけられたショックによるトラウマは、いまだに消えない。

だから当然、どんなに依頼されてもお断りしたい病状のレベルというものがあり、保身の上からも逃げるに限るのだが、どうしても人情にほだされてお断りしきれないことが稀にある。

 昨年は膵臓がん末期で腹水ひどく、少しでも楽にしてもらえないかと御家族に依頼されて、お断りしきれずに補気建中湯に牛黄製剤などで、苦痛を軽減できて、なくなられた後に、とても感謝されて胸を撫で下ろした。

 今年は、地元で見捨てられたという北陸地方の同年代の御夫婦が、九州で抗癌剤注入治療を繰り返され、その都度腹水が生じて、いつもは自然に消失していたのが、抗癌剤の効果が弱まるにつれ、相対的に腹水が引きにくくなり、ネットで腹水治療の宣伝を打っている薬局で漢方薬を求めても効果がないというので、例によって、補気建中湯+分消湯に牛黄製剤や中草薬の併用によって1日で腹水が一気に軽減された。

 お二人の不安は、亡くなられるときの苦痛の持続の問題だといわれ、腹水が軽減したことで、最後の賭けとばかりに、よせばよいのに再度抗癌剤注入を依頼したところ、再度激しい腹水が生じて、今度ばかりはなかなか漢方薬の効果が十分に発揮できない。

 その後は自宅療養しつつ、病院で対症療法を行ってもらっていたが、突然、肝不全および腎不全を生じてお亡くなりになった。
 もともと食欲があまり衰える人ではなかったが、お亡くなりになる2日前までは食事を摂れていたので、突然のことで、とても不安に思われていた亡くなる前の苦痛もなく、ほっとされたとの御家族からのご報告があった。

 少なくとも過去の記憶では、漢方薬を続けられた人で、苦しんで亡くなったといわれたことはないので、こんなところにも漢方薬類の有用性はあるのかもしれないが、超末期癌の漢方相談は、本心から言えば、こちらの胃が縮む思いが長期間継続することにもなるので、できることなら御遠慮申し上げたいところである。

 いずれの人達にも、たとえばジョージ・W. ミーク著の『死後の世界と魂の成長―死んだらどうなるか』を噛み砕いてお話しているので、今頃は皆さん天界で笑っておられることだろう。

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2010年7月31日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年7月31日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 08:13| 山口 ☁| 悪性腫瘍・癌・ステージ4の進行癌や転移癌 | 更新情報をチェックする