2015年04月10日

チョコレート嚢胞が漢方薬で根治して以後も

2009年04月10日の茶トラのボクチン(4歳半)
2009年04月10日の茶トラのボクチン(4歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

 現在、両方の卵巣にチョコレート嚢胞があり、手術を予定されているが、その時までに少しでも良い状態にしておきたい、あわよくば手術前に根治させたいという希望で通われている人がおられる。

 そこで思い出したのが、以前にも少しこのブログで書いたことがあるようにも思うが、片方だけに生じた卵巣チョコレート嚢胞を手術後、間もなく片方にも生じたので、二度と手術はしたくないというので、10年前頃に相談に訪れた女性。

 中草薬類も含めて最初から4〜5種類の配合で始めてもらい、体調がよくなっているはずなのに、一時、ネットでの相談通販に切り替えたら、却って調子が狂ったといって、直ぐ戻ってこられた(苦笑。

 その後は真面目に継続されて、いつの間にか5年以上が過ぎていた。
 その頃は関東に転勤されていたが、電話で補充注文があったときに、その後の経過はどうなのよ? あれから何年も経つのに? と問えば、既にとっくの昔に根治したという診断が下っているが、そのまま飲んでいた方が体調がよいので、まだ続けていると。(もっと早く知らせとけよっ。)

 その後、妊娠中は一時、当帰芍薬散に切り替えたものの、産後は当初とまったく同じ配合に戻して、既に最初から10年。漢方薬に完全に嵌ってらっしゃる。

 ともあれ、過去の同じ卵巣チョコレート嚢胞の漢方薬の根治例で思い出すことは、五苓散も加えておいたほうが、効率がよかった例が多いようにも思われる。
 上記の女性は猪苓湯は使用しても、五苓散は使用せずに根治した例だが、あくまで弁証論治しだいであるとはいえ、五苓散も加えたほうが効率がよいかも、と思うのは、次の記事を読んだからである。

 東洋医学会誌だったか、高齢者の手術不能の硬膜外出血に対して、五苓散を投与したところ、多くの例で改善効果があったという類の報告があった。
 まったく異なる疾患ながら、イメージ的には共通性を感じる部分があるからである。

 それゆえ、上記の4〜5種類の方剤のうちのいずれかと、五苓散に入れ替えるか、あるいは単に五苓散を追加するか、などの工夫である。いずれがより効果的かは研究する余地がある。

 他の婦人科系疾患でも、赤ちゃんの頭大に増大した卵巣嚢腫には、強力な活血化瘀の方剤に莪朮や中草薬類(田七など)とともに、猪苓湯や五苓散まで加えて、大量の利尿とともに、ほんの短期間で縮小した例がある。(主治医があまりの即効に驚愕されていたが・・・)
 但し、数ヶ月で中止すると、直ぐに大きく再発したので、5年以上も徹底的に続けることで、ようやく根治。その後も25年以上再発はみられない。

 卵巣癌を疑い続けられた女性のケースでも、同様に疎肝調経活血の方剤に中草薬類(田七など)とともに五苓散まで加えて、何度も消えたかと思うと、ちょっと油断すると出没して、その後15年以上?続けることで、ようやく完璧に消失して疑いが晴れたというケースがあるなど。(その後も継続服用して既に数年以上経過。)

 まだまだたくさんある症例を思い出しても、五苓散を加える意義を、チョコレート嚢胞でもイメージ的には共通したものがある。
 
 いずれにせよ、長期間にわたって継続する根気がなければ、真の意味の根治は望めないことが多い。

 ついでにいえば、子宮頸部異形成に対する薏苡仁エキス製剤の有用性の研究では、長期間の服用で軽度異形成に対する明らかな有用性とともに、中等度異形成についても、一定の有用性があるようだ、と「漢方研究」誌2月号と3月号に、伏木弘医師の研究記事が掲載されていた。
 とすると、高度異形成についても、従来の中医学的漢方薬の配合方剤に、プラス・アルファの意味でも、比較的安価な薏苡仁エキス製剤を加える意義があるかもしれない。

 ちょっと今日はダラダラと書き過ぎたな〜っ

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2012年04月10日の茶トラのボクチン(7歳半)
2012年04月10日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年04月10日の茶トラのボクチン(7歳半)
2012年04月10日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年04月10日の茶トラのボクチン(7歳半)
2012年04月10日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

 
 

2015年04月09日

昨日の続き:中国の医療事情の一端

2010年04月09日の茶トラのボクチン(5歳半)
2010年04月09日の茶トラのボクチン(5歳半) posted by (C)ボクチンの母

折り返し頂いたメール:

 こんなに早くご返事をいただくなんて、勤勉さというか真剣さというか、先生のとにかく人を助けてあげる人柄は滲んでくるメールに感激です。

 近いうちに●●先生のところにお邪魔してみます。
「桂枝加竜骨牡蠣湯エキス散(勝昌)、東洋薬行」を入手して飲んでみます。
 単品で効き目がないかもしれませんが、良い結果があれば、素人ですがご報告いたします。

 実家は◎◎です。
 そこに有名な漢方の先生がいて、妹は通いましたが、血虚なのに、結果的に胃を痛めてしまいました。
 詳しい処方を聞いていませんが、地黄のせいかもしれません。
 ようするに、中国でも有名な先生だからといって、良い仕事をするとは限りません。

 患者は訴訟を起こし、病院は賠償金を払うのがパターン化されているようで、患者はアメリカ人のように訴訟をしたくなっています。
 これは医者の卵の姪(医科大?年生)から聞いた話です。

 でも、今から十数年前に、妹は妊娠中に◎◎のある大学付属病院に定期検査しに行っていて、その病院では妊婦全員にある種の薬を投与していました。
 妹は私に相談して、親戚が勤めている他病院に変わりました。
 考えてみれば、論文用データーを取るために、妊婦さんに不要な薬を投与してたんじゃないかなと思います。

 ですので、日本の状況と違って、病院側も落ち度があって信用失墜させて、今のような何でもかんでも疑われるような雰囲気を作ってしまったのかもしれません。

 話が遠くなってしまい、どうもすみません。

 先生のHPの訪問者数からは、日本中に困っている人の多さがうかがえます。
 毎日たくさんのメールを処理されているのでしょう。
 返事してくださることに大変感謝いたします。

 より多くの人々を元気にするために、先生もくれぐれもお体に気をつけてください。

 では、失礼いたします。

2011年04月09日の茶トラのボクチン(6歳半)
2011年04月09日の茶トラのボクチン(6歳半) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:

 お返事ありがとうございます。

 また、貴重なご報告、ありがとうございました。

 ブログに利用させて頂く事は、日本の医師や薬剤師など同業者の人達にも参考になると思います。

 固有名詞はすべて伏せて、利用させて頂きたいと思います。

追記:ご指摘の通り、毎日、村田漢方堂薬局の漢方薬を利用中の各地の人達からの現状報告や補充注文の連絡のみならず、一般の人達からのお問い合わせも多く、すべてにお返事を返せるわけでもありません。また、お返事できるものは、なるべく早急にお返事するものの、ブログへ掲載させて頂くのは、その中のホンの一部に限られます。)

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2012年04月09日の茶トラのボクチン(7歳半)
2012年04月09日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ボクチンの母

2012年04月09日の茶トラのボクチン(7歳半)
2012年04月09日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ボクチンの母

2012年04月09日の茶トラのボクチン(7歳半)
2012年04月09日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 00:03| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2015年04月08日

なかなか見つからない頼れる漢方薬局についてのご相談

2009年04月08日の茶トラのボクチン(4歳半)
2009年04月08日の茶トラのボクチン(4歳半) posted by (C)ボクチンの母

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:40〜49歳の女性
【 職 業 】:自営業・フリーランス
【 地 域 】:近畿地方
【 お問い合せ内容 】:
村田 先生
 いつもブログを読ませていただいている、24年前に中国から日本にやって来たものです。先生の中医学への愛着に親しみも感じております。

 5年前に過労とストレスと水分の取りすぎで、全身痒い湿疹ができてしまい、こちらの日本漢方屋さんのお世話になり、治していただきました。

 その後、中学生の娘と小学生の息子のもちょこちょこお世話になりました。でも、配合をなかなか変えたがらない先生で、症状が変わっても、薬を変えていただけなくて、結局最初の症状だけ治るということになってしまいました。

 私の伝え方も問題あるかもしれませんが、私の場合、全身湿疹は十味消毒散1年間、それから加味逍遥散4年弱飲み続けています。
 冷えのぼせは少しずつ酷くなってきて、先月はつい外出できないほど真っ赤な顔と目になって、先生のブログを参考して、マツウラの杞菊地黄丸を半量、加味逍遥散は1/3量で3日で9割よくなりました。
 本当にありがとうございます。

 でも、しょせん素人で、できたら、娘と息子を中医学の先生に見ていただこうと思います。 
 ちなみに、娘は1?歳で一年前から甲状腺機能低下症、息子は1?歳で、軽い六味丸証のようです。

 娘には日本漢方屋さんは最初に三和生薬の補中益気湯6か月、その後十全大補湯を3カ月出し続けられましたが、肩や背中に湿疹ができたし、だるさは波打つ感じですっきりしないままです。 
 また昨年秋から常に透明な鼻水が大量に出ます。

 日本漢方薬屋さんは手を打ってくれないので、今年の初めにパンダマークの薬局に変えました。
 今は瓊玉膏、婦宝当帰膠、衛益顆粒を飲んでいます。でも、背中の湿疹が治らない上に、先月から顔の皮膚がかさかさになり、かゆみやぶつぶつも少し出てきています。
 パンダマークの薬局さんに伝えたら、婦宝当帰膠をやめてという指示が出て、やめたけど顔が治らないです。瓊玉膏が季節的に合っていないかなと素人なりに思います。

 新たに薬局を探そうと思って調べたら、先生の薬局もイスクラHPに載っていることに気づきました。そう、イスクラHPに載っているけど、パンダーマークの薬を押し付けない薬局なら、勉強好きで腕がある先生に出会えるかもと思いました。

 大変お忙しいところを厚かましいのですが、質問を2つさせて頂いて宜しいでしょうか?

1.●●漢方堂薬局の●●先生は?月に村田先生に連絡した方でしょうか。●●先生のブログも少し読みました。期待できそうな方です。家から少し遠いですが、○○ですので、◎◎から通えないことはないです。娘を見ていただきたいです。

2.ケイヒでなく、ちゃんとケイシを使う「桂枝加竜骨牡蠣湯エキス散(勝昌)、東洋薬行」は効き目がいいのでしょうか。私は冷えのぼせで、今は杞菊地黄丸症ですけど、根本的な改善は桂枝加竜骨牡蠣湯エキス散のほうがよいと▲▲の△△△△薬局さんはそう書かれていますので、試してみたいです。できたら、先生のご意見もお聞きしたいです。

 ご回答はお時間があるときに簡単で結構です。

 私の専門は無機化学です。先生の分野はきっと有機化合物かと思いますが、もし中国語でお手伝いできることがあれば、ぜひ声をかけてください。

 少し話しがずれてすみませんが、中国では医者と患者との信頼関係はここ5年ぐらい崩れていて、患者から医者への暴力や訴訟は絶えないそうです。

 中医学においては日本によく似ていて、腕の良い先生はごく一握りで、西洋医学は第一選択です。

 長文で大変失礼いたしました。
 よろしくお願いいたします。

2015年04月07日のシロちゃんとトラちゃん
2015年04月07日のシロちゃんとトラちゃん posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:

ご質問に対するお返事です。

>1.●●漢方堂薬局の●●先生は?月に村田先生に連絡した方でしょうか。

 ご指摘の通りで、間違いありません。勉強熱心な先生ですので、多少ともお近くでもあり、よいかもしれませんね。


>2.ケイヒでなく、ちゃんとケイシを使う「桂枝加竜骨牡蠣湯エキス散(勝昌)、東洋薬行」は効き目がいいのでしょうか。

 日本製のエキス剤では、桂枝であるべきところでも、すべて桂皮が使用されていますので、やや問題があるのですが、東洋薬行さんの製品は、正しく桂枝を使用されているのでしたら、よいかもしれません。
 但し、村田漢方堂薬局では、一度も使用したことがないメーカーさんですので、製品自体の良し悪しまではアドバイスできません。 (補記:なお、今後も使用する予定はまったくありません。すでに気に入ったメーカーの製剤があるからです。)

 はやく子供さんにフィトした漢方薬の配合を見つけてもらえるとよいですね。
 村田漢方堂薬局では、約二十年前から、成人の男女を専門として、子供さんはお断りしていますが、上記の薬局さんは、バイタリティーがおありのようですので、しっかり見てもらえるものと思います。

 蛇足ながら、中国の医療事情のお話し、とても参考になりました。日本の医療事情ともやや似ている面もあるようで、医師に暴言や暴力を振るう人が増えているのは、世界的な現象かもしれません。

 いやな空気が地球全体を覆っているようで、将来が心配になって来ます。

取り急ぎ、お返事まで。

明日も続きがあります。

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2015年04月07日のスコちゃん
2015年04月07日のスコちゃん posted by (C)ボクチンの母

2015年04月07日のトラちゃん
2015年04月07日のトラちゃん posted by (C)ボクチンの母

2015年04月07日のシロとクロ
2015年04月07日のシロとクロ posted by (C)ボクチンの母

2015年04月07日のクロちゃん
2015年04月07日のクロちゃん posted by (C)ボクチンの母


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2015年04月07日

善意はいつも通用するとは限らない⇒疑り深いのもほどほどに!

2009年04月07日の茶トラのボクチン(4歳半)
2009年04月07日の茶トラのボクチン(4歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

 些か無力感を感じる話ではありますが・・・

 数十年前、煎じ薬をメインにしていた頃、ようやく軌道に乗り始めて千客万来、まだ十分に体力と気力の充実していた頃だったので、少しでも人気を取るために、取らぬ狸の皮算用、インフレ時代に逆行して、1日の煎じ薬の価格を値下げしたところ、一部の人から、品質を下げて、効き目が悪くなるのではないかと、イヤな目つきで不安がられたことがあった。

 当時は漢方専門の薬局自体がとても少なかったので、絶滅危惧種のプライドを誇示して、技術料と相談料を加算して2倍くらに値上げすべきだったかと、やや後悔したものである(苦笑。

 もちろん品質は常に最優良品の原料で、品質を落とすなどはあり得ず、「善意が半ば、低価格で人気を博する目的半ば」、という思惑が仇。
 あらぬ疑惑を向けられたのだから、善意はいつも通用するとは限らないことのよい教訓となったはずだった。

 その後、各社優秀な漢方エキス製剤が増えるにつれ、面倒で時間を奪い過ぎる煎じ薬は敬遠して、主としてエキス製剤主体の仕事に移行。
 とりわけ品質優秀な製剤ばかりを取り揃え、次第に使用量も大幅に増え続けるにつれ、一部の徳用セット価格を少し値下げしたところ、上記と同様の疑惑を持たれたのには、さらに驚かされた。

 あにはからんや、品質が下がったのではないかと、ずいぶん疑った人が少数ながらあり、そのことでむしろその人の人格を疑わざるを得ないほど不快を味わったこともある。

 とうぜん、商売上は高く販売できるのなら、それに越したことはないように見えるが、あまりに高価格では継続服用が困難になることだろう。
 販売数も増加の一途を辿っていたところだから、まったくの善意で行ったことでも、少数の人からは、あらぬ疑いをかけられる。

 善意がアダになることも多いので、ほんとうに暮らしにくい世の中である。

 仕事外でも、あることを相談されて純粋に親切心からのアドバイスが、却って逆恨みで返礼されたこともある。

 善意が逆効果になることもあるので、無力感から人間社会で暮らすのが、ときどき面倒になることがあったが、昨今では「縁なき人達」と思って、ぜんぜん割り切っている。

 どうせ、ネコ社会よりも、はるかに劣る人間社会だものっ。

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2010年04月07日の茶トラのボクチン(5歳半)
2010年04月07日の茶トラのボクチン(5歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年04月07日の茶トラのボクチン(6歳半)
2011年04月07日の茶トラのボクチン(6歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年04月07日の茶トラのボクチン(7歳半)
2012年04月07日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年04月07日の茶トラのボクチン(7歳半)
2012年04月07日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年04月07日の茶トラのボクチン(7歳半)
2012年04月07日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 00:07| 山口 ☁| 繊細でデリケートなヒゲジジイ | 更新情報をチェックする

2015年04月06日

「因果応報」という自然の摂理を説明して皆を慰めている

2011年04月06日の茶トラのボクチン(6歳半)
2011年04月06日の茶トラのボクチン(6歳半) posted by (C)ボクチンの母

 漢方薬が一定の効果が得られるようになって、ようやく気心が知れる頃になると、もう一歩の改善を得る為に深く掘り下げると、それぞれに抱えている精神的なストレスの問題が浮上してくる。

 人生にはさまざまな障害がつきものだが、それを前向きに克服することなしには、人間性を鍛えて前進することができないばかりか、慢性疾患の治癒を遅らせることになりかねない。

 職場や身内や友人、隣近所などの人間関係で悩む人は多く、そのために持病を治りにくくしているケースは、昔から今に至るまで変わるところがない。

 理不尽な上司や同僚、家族や縁者や友人、近隣の住人など、それぞれに異なるもものの、ひどいイジメにあっている人すらいる。
 
 でも、世の中のシステムというものは、太古からうまくできているもので、因果応報、天網恢恢疎にして失わずで、必ずや理不尽な言動を行う人は、いわゆる天罰が下るときが、遅かれ早かれやって来る。

 司馬遷は、天道は是か非か、と太古からの厳然たる摂理を疑ったが、ある意味、司馬遷の『史記』は、叙事詩的な感傷にひたるのを特徴とする文学でもあるから、いかにも効果的な表現ではあったが、事実はやっぱり天道は是なること間違いない。
 たとえ万一、今生で天罰が下らなくとも、あの世か、あるいは来世で、必ずや実現するはずのものであろうから。

 ともあれ、過去に実際に見聞しただけでも、理不尽な言動を取り続けた連中は、遅かれ早かれ、いわゆる天罰が下っている。
 中には、これが自然の摂理なのかと、却ってこちらが気の毒に思うほどのことすらあった。

 艱難汝を玉にす、とはよくいったものだが、ヒゲジジイのようなヒニクレ者は別としても、前向きな姿勢で困難に耐えていれば、必ずや遅かれ早かれ光明は見えて来るし、人間性も鍛えられるのだろう。

 但し、その前提条件としては、言い古された言葉ながら、お天道様に顔向けできない言動は、とうぜん慎むべき。

 それゆえ、あまりにも甘ったれた考えや、度を越した自己中心的な言動をする人は、ハナから無縁な人だと漢方相談お断りの薬局ではあるが、人生に真摯に向き合っている人には多少ともやさしく接し、因果応報という自然の摂理を説明してに皆を慰めている。

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2011年04月06日の茶トラのボクチン(6歳半)
2011年04月06日の茶トラのボクチン(6歳半) posted by (C)ボクチンの母

2012年04月06日の茶トラのボクチン(7歳半)
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2012年04月06日の茶トラのボクチン(7歳半)
2012年04月06日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ボクチンの母

2012年04月06日の茶トラのボクチン(7歳半)
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2015年04月05日

人事異動の季節

2011年04月05日の茶トラのボクチン(6歳半)
2011年04月05日の茶トラのボクチン(6歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

 昨日半ドンの土曜日は、新規相談者を受け付けない日だから、何度も通われている人達が遠近様々なところから来局される。

 閉店前の最後に来られた人は、20年近い常連さんだが、社会復帰されて何年も経つだけに、会社ではほどほどの古株となられている模様。
 社内ではかなりな人事異動があった風で、馴染むまでにしばらく精神的ストレスが嵩んでいる風で、急激な疲労感が気になるので、常用される漢方薬のみならず、新たな追加方剤を求めて来局にされた。

 まさに、人事異動の季節である。

 今年は村田漢方堂薬局の取引先の各メーカーさんの担当者の交代時期が重なっている。

 長い人は8年くらい続いたが、せっかく気心知れた人達がいなくなるのはさびしい。

 あまり若い年齢の担当者に交代されると、日本語のニュアンスが正しく伝わるか不安になる。

 中でも長かったK社のS氏が交代されたのは残念。

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2012年04月05日の茶トラのボクチン(7歳半)
2012年04月05日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

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2015年04月04日

人生を、もっと幸せに生きるために

2011年04月04日の茶トラのボクチン(6歳半)
2011年04月04日の茶トラのボクチン(6歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

 不安な人生を送る人達に、折々にアドバイスとともに推薦する図書の中に、ニューヨークタイムズ紙のベストセラー作家のジェームズ・ヴァン・プラグ著の3冊がある。

 ※もういちど会えたら―最愛の人 天国からのメッセージ

 ※天国との会話―生と死をつなぐ心の旅

 ※人生を、もっと幸せに生きるために―死者からのアドバイス


 自分の境遇を他者のせいにする被害者意識の落とし穴についての教訓的な実話など、示唆に富む話しがとても多い。

 3冊とも、すべて実話ばかり。
 死んだら終わりと思い込んでいる人には無縁の話しだが、死んだらどうなるのだろうと、とても不安であり、かつ疑問に思っている人にこそ、とても有益な内容である。

 とりわけ、今後の人生をよりよく生きたいと思っている人には、とても参考価値が高いはずである。
 いずれも強く推奨したい良書ばかり。

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2011年04月04日の茶トラのボクチン(6歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年04月04日の茶トラのボクチン(7歳半)
2012年04月04日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年04月04日の茶トラのボクチン(7歳半)
2012年04月04日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年04月04日の茶トラのボクチン(7歳半)
2012年04月04日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ヒゲジジイ



 

2015年04月03日

皆が忘れているかもしれない世の中の精巧なシステム

2006年04月03日の茶トラのボクチン(1歳半)
2006年04月03日の茶トラのボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母

 因果応報。

 天網恢恢疎にして漏らさず。

 天罰覿面。

 過去、実際に多くの実例に遭遇したり目撃もしているが、上記の法則は、精緻に出来上がった動かし難い、この世のシステムに間違いないようですよ。

 今日は疲れて書くこともないから、このへんで。

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2009年04月03日の茶トラのボクチン(4歳半)
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2011年04月03日の茶トラのボクチン(6歳半)
2011年04月03日の茶トラのボクチン(6歳半) posted by (C)ボクチンの母

2012年04月03日の茶トラのボクチン(7歳半)
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2015年04月02日

人は何のために生きるのか?

2010年04月02日の茶トラのボクチン(5歳半)
2010年04月02日の茶トラのボクチン(5歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

 とってもむずかしい問題ですねっ。

 何らかの原因で絶望に陥ったとき、絶望から立ち直るきっかけは、様々だろうけど、絶望の極に達したところで、内なる本心に突然目覚める人がある。

 そのような経験をすると、存在と無の意味が直感的に分かる、というよりも悟るらしい。

 悟るということは、永遠の自己に目覚めるということであり、心身一如であると同時に、心と身体は別物であるという一見矛盾したことが、すんなりと腑に落ちるというのだから、不思議である。

 人間は何のために生きるのか?
 存在と無の意味が、直感的に把握できれは、問題解決というところでしょうけど・・・。

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2011年04月02日の茶トラのボクチン(6歳半)
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2012年04月02日の茶トラのボクチン(7歳半)
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2015年04月01日

エイプリルフールこそ、絶対にウソをつかない日にしてはどうか?

2010年04月01日の茶トラのボクチン(5歳半)
2010年04月01日の茶トラのボクチン(5歳半) posted by (C)ボクチンの母

 ウソツキが多い世の中、エイプリルフールだけはウソをついてもよい、などとはトンデモナイ!

 日頃から、ウソばっかりついているアナタ、あなた、貴方、貴女・・・あなたっ!

 エイプリルフールくらいは、ウソをつかないことにしたらどうですかっ!?

 来年くらいからは、エイプリルフールだけは、決してウソをつかない日にすべきでしょうっ。

 今年もやっぱり、エイプリルフールがやって来た。

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2011年04月01日の茶トラのボクチン(6歳半)
2011年04月01日の茶トラのボクチン(6歳半) posted by (C)ボクチンの母

2011年04月01日の茶トラのボクチン(6歳半)
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2012年04月01日の茶トラのボクチン(7歳半)
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posted by ヒゲジジイ at 00:00| 山口 ☔| 哲学の煙(けむり)と漢方薬 | 更新情報をチェックする