2015年02月22日
漢方薬の効能・効果に相反する喜ぶべき作用や不思議な反応
2009年02月22日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母
下痢の治療効果が記載されている五苓散で便秘症が治ったり、
冷やす作用が強烈な黄連解毒湯で、却って手足の冷え性が治ったり、
乾燥咳のようにみえる空咳に、麦門冬湯ではなく半夏厚朴湯がよくフィットしたり、
暑がりの人が飲むと、とたんに顔面紅潮を誘発しやすい補中益気湯で、甘温除熱の作用を発揮して「酒さ」に即効が出たり、
これらは正確な弁証論治による「常と変」の機微が理解できておれば、十分に納得できる作用である。
但し、いずれも例外的な特殊なケースであることに間違いない。
昨日は、アトピー性皮膚炎で従来服用中の漢方薬類に、さらに大黄牡丹皮湯を追加して服用してもらったところ、アトピーに一定の効果が得られたというのに、却って便秘を生じてしまった。
こればかりは不思議だが、同様に大黄が配合された茵蔯蒿湯、皮膚病に一定の効果を発揮していながらも、半分量なら大丈夫だが、煎じ薬と同等の濃度に上げると、途端に便秘を生じる人がある。
これらは中医学的に分析して考えても、まだヒゲジジイの頭では十分に解明できてない部分がある。
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2010年02月22日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
2011年02月22日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
2011年02月22日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
2012年02月22日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 00:00| 山口 ☔| 中医漢方薬学
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