2009年01月23日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母
【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:20〜29歳の男性
【 地 域 】:関東地方
【 具体的なご職業 】:大学院生
【 お問い合せ内容 】:お忙しいところ、恐れ入ります。
私は、皮膚科において脂漏性皮膚炎との診断を受け、漢方を主体とした治療を3年ほど受けているのですが、あまり改善が見られないため、只今服用しています漢方の服用の是非につきまして、ご意見を頂戴したくメール致しました。
現在の私自身は、身長17○cm、体重5●kg、肌が色白(後述の通り、顔は赤みがかっていますが)で、2●歳です。
高校生になった16歳くらいから、後頭部の頭皮に赤みがかった湿疹ができるようになりました。痒みを伴い、フケ状のものが出るようにもなりまして、近くの皮膚科の診療を受けましたところ、脂漏性皮膚炎との診断を受け、湿疹部分に塗るように弱めのステロイドを処方されました。当然、塗れば確かに湿疹は消えるわけですが、フケは相変わらず出続け、塗るのを止めればまた湿疹が再発するという繰り返しでした。
その後、顔全体が脂っぽくなり、目の周りを除いた顔面が赤みががるという症状まで出始め、洗顔をしても毛穴が詰まった感じで、すぐに顔面がベタつくという状態になりました。後頭部の湿疹に関してもステイロドを使った今までの対症療法ではいけないと思い、20歳を越えた頃に、都内で有名な皮膚科を受診したところ、脂漏性皮膚炎との診断は同じでしたが、漢方を使った治療となりました。
まず、当時はフケがひどかったのですが、「大柴胡湯」と「桂枝茯苓丸加ヨクイニン」を処方されました(特に舌の問診等はされておりません)。これを飲み始めたところ、不思議とフケが収まり、後頭部の湿疹も軽減しました(当時、シャンプーをフケ対策用に変えたこともあり、必ずしも因果性が明らかなわけではないのですが)。
もっとも、上記の2種類の漢方を2年以上飲み続けはしましたが、相変わらず、目の周りを除いた顔全体が赤みがかり、脂ぎっている点は変わりがなく、後頭部の湿疹も完全に出来ないというまでには至りませんでした。
そこで、去年の11月頃に、顔が脂ぎり赤くなる点をどうにかして欲しいと訴えたところ、顔の皮脂を減らすということで、グリチロン配合錠と「桂枝茯苓丸」「桂枝加芍薬湯」の二種類に漢方を変更されました。これらを飲み始めたところ、確かにすぐに皮脂が以前に比べて減ったと実感できましたが、2ヶ月ほど飲み続けている現在も、皮脂及び顔の赤みはあまり変わっていません。
また、皮脂が減ったせいと思われますが、洗顔後の顔に乾燥が目立ち(しばらくするとベタつくのですが)、頬に痒みが出始め、保湿剤の処方を受けました。先の皮膚科医からは、皮脂を減らすことを優先するため、しばらくはこれの処方で続けたいとのことでした。先生の説明によりますと、男性ホルモンが原因らしく、そこをついた漢方の処方だそうですが、減少する40歳くらいまでは完治が難しいとも言われました。
果たして、かかりつけ医のいう通り今のような漢方を続けて宜しいのか、私自身も分からなくなってしましまして、ご意見を頂戴できれば幸いです。私自身、体温が36度後半で比較的高めであるのに、今の時期は手足が非常に冷えるという症状があることに最近気がつき(気がついた頃にはそうなっていましたので、厳密にいつからかの症状は分かりかねますが、小学生の頃は体温が低かった記憶はあります)、何か関係がないか先生に伺ったのですが、「脂漏性皮膚炎の患者さんにそういう人が多いのは事実で、桂枝茯苓丸は手足の冷えを改善する効果もあるので調度良いのでは」と言われたまででした。
お忙しいところ申し訳ありませんが、ご意見のほう宜しくお願い致します。
長文、失礼致しました。
2010年01月23日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
お返事メール:
脂漏性皮膚炎の多くは、症状自体が、重症のアトピー性皮膚炎のような派手さがないぶん、あまり即効性は期待できないと思います。
また、体質的な問題が大きいだけに、地道に体質を改善しなければ、症状自体も劇的に改善できるものではないように思われます。
アトピー性皮膚炎であれば、一時的には劇的な効果が出て、このまま治ってしまうのでは?と錯覚を起こすほど、みるみる改善することはあっても、やはり根本的に体質を変えるには、現実には数年以上かかるのはザラです。
一方、脂漏性皮膚炎は、放置しておいても、中年以降になれば、皮脂腺が老化して萎縮するころには、いわゆる脂性体質も治まってくる人が多いようです。
ところで、現在服用されている漢方薬は正しいかどうかまでは、メールだけではまったく判断できませんので、何とも言えないのですが、いずれにせよ、数年以上、あるいは10年近くの体質改善が必要ですので、信頼できるお医者さんであれば、そのまま信頼して続けるのもよいかと思います。
但し、これまで数年続けても、あまり改善が得られてないようでしたら、いくら有名でも一般的な皮膚科にかかるよりも、出費が多くなるかもしれませんが、保険のきかない漢方専門のクリニックか、漢方専門薬局で相談されたほうが、もっとピントのあった漢方薬が得られるかもしれません。
漢方知識においては、専門性の高い領域だけに、臨床経験と専門知識において、先生によっては信じられないほどの雲泥の差がありますので、そろそろ他の漢方専門のところへ変わってみるのもよい頃かもしれません。
取り急ぎ、お返事まで。
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2011年01月23日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
2012年01月23日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母
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ラベル:脂漏性皮膚炎