2014年10月05日

延年半夏湯証の研究は、中医学よりも日本漢方の専売特許

2008年10月5日のボクチン(4歳)
2008年10月5日のボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 昨日は珍しく昼寝をすることなく、ブログの掲載応諾があった問い合わせメールでの返信を何度か繰り返していたけれど、内容が内容だけに、またまたどこの漢方薬局さんに通われている患者さんのことか、当事者には直に分かってしまう内容だったので、ブログに掲載することは、断念した。

 昼寝をしなかった分、宵の口から深夜12時近くまで寝込んでしまった。
 ともあれ本題である。

 あんまり日本漢方を褒めたくもないが、こればかりは日本漢方の専売特許である。
 この方剤でなければ治せない症候があるが、もしかして41年間に遭遇した例は10人にも満たないかもしれない。

 最近、きっと延年半夏湯証が並存していると思われる人に遭遇。

 延年半夏湯証の、ほんの概略を記せば、症状が左半身ばかりに偏って出現する特徴をもち、内臓の不調が必ず多かれ少なかれ絡んでいる。

 病院の諸検査で、何も異常が見つからない場合でも、膵臓系統の弱さが予測される諸症状が伴っていることが多いのである。

 愚妻が若い頃、永くお世話になった方剤だが、根治して以後は、まったく必要がなくなっているが、常連さんの中に1〜2人適応している人がおられる。

 先日、新たに、延年半夏湯証らしき人に遭遇したが、四逆散の併用を必要とするように思われる。

 四逆散で背中の真裏の疼痛に効果が出ても、左側の諸症状は四逆散では無効。

 
 しかも、出典の『外台秘要』に記載される「腹内左肋、痃癖硬急」が歴然と認められる。

 すなわち、みずから左肋の痃癖硬急を繰り返し、申告されるのである。

 だからなおさら、延年半夏湯証が合併していると思われるので、もしもこれがフィットしなかったら、漢方薬局を廃業するかも(呵呵。

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2010年10月5日のボクチン(6歳)
2010年10月5日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年10月5日のボクチン(7歳)
2011年10月5日のボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年10月5日のボクチン(8歳)
2012年10月5日のボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ



ラベル:延年半夏湯
posted by ヒゲジジイ at 00:00| 山口 ☁| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする