2014年09月12日
稚陰稚陽の子供に附子剤は絶対的な確証がない限りは、安易に使用すべきではないはず
2008年9月12日のボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母
ますます年老いていくにつれ、自分のことは棚にあげて、ますますいよいよもってイジワルジイサンになっている自覚が、まったくないわけではないが・・・
といっても、朝日新聞社のように、捏造や虚偽の記事を連発するような愚を犯すことは、絶対にあり得ない。
「獅子身中の虫」という諺こそ、あの新聞社のことを言うのであろう。そもそも、国益を損なう記事を書くことを社是としているのではないかと、怪しんでいる。
ということで、本題に入ると・・・
取引先の外交さんから、話のついでに受けた相談で、10歳の子供さんが、気管支炎で長期間治らないので、東洋医学専門の病院にかかったところ、附子人参湯(附子理中湯)が投与されたが、やっぱり相変わらず咳嗽が続いて、まったく無効だという。
それを疑問に思って、仕事のついでにヒゲジジイに、どうしたものだろう?と訊ねるのである。
本人不在で、好い加減なアドバイスはできないが、親から見た情報だけでも質問してみれば、決して冷え性や寒がりでもなく、乾燥咳が顕著である様子。
ということは、間違っても麦門冬湯であれば無難なところであるので、それを飲むようにアドバイスしておいた。
そもそも、子供というのは、稚陰稚陽であるから、経絡を強く温める附子を配合した方剤は、絶対的な確証がない限りは、滅多なことでは投薬すべきではないのである。
それゆえ、現在かかっている東洋医学専門の病院では危ういので、他の病院に変わるべきある、と強くアドバイスしていた。
その結果の報告とお礼が昨日あった。
ヒゲジジイ自身は、上述の相談を受けたことはほとんど忘れかけていたのだが、こちらのアドバイス通りに、麦門冬湯を手に入れて服用させたところ、かなり軽減しているとのこと。
東洋医学専門を標榜する病院だというのに、最も注意が必要な附子剤を、子供さんに安易に投薬される勇気には驚かされる。
「病気の原因は何でも冷えが原因である」との、昨今流行の硬直した妄信による誤診が横行する漢方界である。
そのような乱暴な考えによって投薬される患者側は、たまったものではない。
目だった副作用が出なかっただけでも、さいわいである。
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2010年9月12日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
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posted by ヒゲジジイ at 00:04| 山口 ☀| 病院の漢方薬
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