2014年09月11日

日頃は冷静で論理的な思考をされていたはずの医師たちが、あの頃の、あれは一体なんだったんだろう!?

2008年9月11日のボクチン(4歳)
2008年9月11日のボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 昨今、村田漢方堂薬局の跡継ぎはないのか?と、漢方愛用者に問われることが多く、実にウルサイ。
 よっぽどヒゲジジイを、あこがれのあの世に送り込みたいらしい。
 跡継ぎの問題は、少なくとも子供たちのうち1名は、そのつもりで大学に進学したはずが、西洋医学のやや特殊な内科領域の臨床と論文執筆に夢中になっている、らしい。
 もともと継ぐつもりがなかった奴は、内科の臨床医をやりながら、趣味でスマホのアプリ開発に勤しんでいる、らしい。 
 たとえ漢方の跡継ぎがいたとしても、強烈な情熱と直観力が絶対に必須であり、それがあったとしても、同レベルの知識と知恵と感性が伝わるわけがない。

 それはともかくっ・・・である。

 数十年前までは、大多数の医師たちが、漢方薬は迷信に過ぎない、と決め付け、ヒステリックなまでの否定と拒絶は、昨今では想像できないほど凄まじいものだった。
 といっても、昨今でもいまだに漢方薬は迷信だといって憚らない無知な医師もいる。

 41年前、村田漢方堂薬局を開局した当初、生まれる前から親しく、日頃から尊敬していた開業医の某先生ですら、当方の漢方薬を飲みながら通院している患者さんに向かって、漢方薬をボロクソに貶し、漢方薬はバイ菌がウヨウヨいて不潔だから、あんなものは飲むべきではないと、強く窘められたと言う。

 こんなことから、人間不信にも陥ったものだが、親しい医師ですらこの通りであったから、他の病院に通院中の人が、漢方薬を飲んで調子がよいと報告しようものなら、あんなものは迷信だから、効くはずはないから、止めておけ、と命令される人が続出していた。

 だから賢い人は、通院中でも漢方薬を併用していることを秘匿して、手術を宣告された胃潰瘍患者さんのケースでは、当時の西洋医学では、進行した胃潰瘍は内服では、なかなか治療困難ということなので、手術を嫌がって漢方薬を求めて来られた。
 
 病院では手術を拒否すると、やむなく新薬を投与された。これはすべて廃棄して、漢方薬(柴胡桂枝湯加牡蠣小茴香の煎じ薬)をひたすら飲み続けて、五ヵ月後にはめでたく根治。

 主治医は、投与した新薬が著効を奏したと、欣喜雀躍され、消化器関連の医学会に発表できると大喜びされたそうである。
 上述の通り、漢方薬以外は服用しておらず、主治医には、この事実を報告しないまま。
 かしこい?その患者さんは、漢方薬の補充購入に来られた折りに、呵呵大笑されていた。

 ところで、漢方薬を非科学的であり、迷信の最たるものとヒステリックなまでに激しく否定し、拒絶していた医師たちが、一転、漢方薬が本格的に保険収載されるに至って、掌返したように、ほとんどの医者が嬉々として、専門知識がないまま、投与されるようになって現在に至っている。

 日頃は冷静で論理的な思考をされていたはずの医師たちでも、この通りで、これらも一種の病理現象として、とても興味深い反応である。

 単にブームに乗り遅れまいとする人気取りの経済原則、こそが何よりも優先だという卑しい考えでは、ない、と信じておきたいものである。


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2009年9月11日のボクチン(5歳)
2009年9月11日のボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2010年9月11日のボクチン(6歳)
2010年9月11日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年9月11日のボクチン(8歳)
2012年9月11日のボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 00:01| 山口 ☁| 医者の常識は世間の非常識 | 更新情報をチェックする