2014年09月10日

ある意味では、科学は錯覚であり、同時に共同幻想に過ぎない

2008年9月10日のボクチン(4歳)
2008年9月10日のボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

 寄せては返す波の音。

 相対性理論が本当の真理であると断定する確実な証拠といったものは実は存在しないのである。

 真理というと、美しく整った、かつ驚くべきもの、ととらえられがちだがそうではない。

 科学上の真理とは、実は社会のなかで、科学はこうあるべきだ、あるいは科学的なものの見方としてこの方法がよいと判断された結果として表現されるものである。

 新しい事物の見方に関して、あらかじめ結論があり、その結論を特定の人々が承認してはじめて『真理』が誕生する。

 真理とはけっして、一点の曇りもない理論によって導かれたものではないし、決定的な実証の結果生まれるものでもない。

 ━H・コリンズ、T・ピンチ共著『七つの科学事件ファイル』(福岡伸一訳、化学同人)の121頁より引用

 上記の指摘からも分かるように、科学理論というのは、ある意味で錯覚であり、同時に共同幻想に過ぎないかもしれない、という謙虚な姿勢が必要である。

 現在定説となっている科学理論も、いつ何時覆るかもしれないことを覚悟しておくべきであり、「絶対的な真理」などあり得るはずもなく、真理とされる定説も意外に心もとないものなのである。

 たとえば、卑近なところでは、西洋医学におけるプロトコール、標準治療、治療マニュアルなど、思い半ばに過ぎるであろう。

 これらの治療を徹底的に受けてみたが、まったく効果がなかったという人達が、日々、漢方相談に来られるという現実。

 中には、効果がないばかりか、激しい副作用によって、ますまず状態が悪化して来られる人さえ、いる。


 ともあれ、上記の『七つの科学事件ファイル』は、理系人間必読の書と言ってもよいだろう。

応援のクリックをお願いします⇒ にほんブログ村 健康ブログ 漢方へ

 2009年9月10日のボクチン(5歳)
2009年9月10日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

2010年9月10日のボクチン(6歳)
2010年9月10日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2012年9月10日のボクチン(8歳)
2012年9月10日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母

 
posted by ヒゲジジイ at 00:02| 山口 ☁| とんでもない話や、信じられない困った話 | 更新情報をチェックする

2014年09月09日

我がブログを読んで、快哉を叫んでくれる奥ゆかしい女性達

2008年9月9日のボクチン(4歳)
2008年9月9日のボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 意外や意外、上品で奥ゆかしい女性達の中に、クレーマー予備軍を徹底的に嫌う我がブログを読まれて、快哉を叫んでくれる人達が多いのである。

 某社の電話相談係りの女性などは、ほとんどクレーム処理が主な仕事となるので、理不尽なクレームであっても、どんなに丁寧に応対しても、逆切れされるのは日常茶飯事だとか。

 だからヒゲジジイのブログを読むたびに、胸がすくのだそうで、いつも楽しみにしてもらえている。

 また、多くの調剤剤薬局の薬剤師や看護婦さんも、医者に言えないクレームを一手に引き受けることや、患者さんや御家族からも、しばしば逆切れされることが多いという。

 だから、奥ゆかしい彼女たちは、意外にもヒゲジジイのブログを読んで、ストレス発散となっているという。

 なんだか、彼女たちに、こうまで喜ばれると、トウヘンボクの虫が蠢いて、却ってこれまでのようにモロダシの本音を書きにくくなる(苦笑。

 ともあれ、我が薬局の方針こそ、確固たるポリシーを有するものと自負するものであるが、思い上がった逆切れメールを寄越した同業者⇒この大変な時期に無礼な同業者から逆切れメールを受け取ったことにおいては、ヒゲジジイには、まるでポリシーがない、そうである。
仮に高齢で経過の複雑な方の漢方相談の経験に乏しい(断わっている)のであるのになぜ常連の方のご家族の高齢者だけの相談にのられるのですか?大変失礼ですがポリシーがない。
 これほど方針がはっきりしているのに、薬剤師の中にも、このように逆切れの激情に駆られて、自身の論理が破綻しているのも気がつかないレベルの人がいることを考えると、薬局風情がっ!とバカにされるのも一理あることである。

 昨今の参考記事;はじめての御高齢者の漢方相談は、お受けできない理由

応援のクリックをお願いします⇒ にほんブログ村 健康ブログ 漢方へ

2009年9月9日のボクチン(5歳)
2009年9月9日のボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年9月9日のボクチン(8歳)
2012年9月9日のボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 00:02| 山口 ☀| 近況報告 | 更新情報をチェックする

2014年09月08日

根拠の乏しいサプリメントや健康食品は、漢方薬の配合を乱し、それらが原因で病状を悪化させている場合もある

2008年9月8日のボクチン(4歳)
2008年9月8日のボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

 個人的に、耳障りで、気持ちが悪くなる言葉。
 「気づき」「引き寄せ」「同じ目線」「〜〜を踏まえて」「〜〜ではございません」「患者さま」「サプリメント」「健康食品」「朝日」など。
 無邪気な猫たちと遊んでいると、人間でいることが、恥ずかしくなる。

 それはともかく、本日のテーマである。
 
 同じ健康食品でも、出所来歴が中草薬である雲南田七や板藍茶などは別として、巷に溢れるいわゆるサプリメントや健康食品は、漢方薬の配合の邪魔になることが多い。

 アトピー性皮膚炎などでは特に問題で、当方の漢方薬を利用されたいのなら、いったんすべてを中止されるように進言する。

 それが出来ない人は、きっぱりとお断りしている。

 往々にして、そのサプリメントや健康食品が、アトピーの悪化を招いていたケースも多く、それで調子がよかったら、当方に訪れるはずもないからである。

 進行癌や転移癌の場合でも、とりわけ腹水が貯留しているような段階では、往々にしてサプリメントや健康食品が、腹水を助長しているケースもあるので、よほどの注意が必要である。

応援のクリックをお願いします⇒ にほんブログ村 健康ブログ 漢方へ

2010年9月8日のボクチン(6歳)
2010年9月8日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2010年9月8日のボクチン(6歳)
2010年9月8日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母


posted by ヒゲジジイ at 00:04| 山口 ☀| とんでもない話や、信じられない困った話 | 更新情報をチェックする

2014年09月07日

予約制にしない理由 (これ以上多忙にならいための対策とクレーマー予備軍の選別)

2011年9月7日のボクチン(7歳)
2011年9月7日のボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 昨日は土曜日にしては関東・関西・九州の来客者3名のみ。発送は関東1名のみ。
 一時間の延長があったものの、久しぶりに楽な土曜日だった。
 といっても、閉店後は、一週間の疲れがドッと出て、昼食も摂らずに夕方5時半まで爆睡してしまった。

 五十代の頃には、閉店後は勇んでチヌ釣りに飛んで行ったものだが・・・。その頃とは体力の衰え具合は、思いたくはないが、ひどい。

 最近は新規の相談者が続いているので、しばらくは7〜14日毎に通ってもらう必要があり、まだまだ通信販売に切り替える段階には至らない人も漸増するので、余計に店頭が混みやすい。

 それでも短期でピントがしっかりフィットした場合は、1ヶ月毎など、通う期間を融通したり、通信販売に切り替えられるようになると、店頭もそれほど混まずに済むようになる。

 相変わらず電話での問い合わせには応じないようにしているので、中途半端な思いの人や、電話で直に逆切れされる人は、なおさらキッパリとお断りするように、受付嬢には厳命している。

 たとえ、直接店頭に来られても、明らかに「薬局風情が!」と、高飛車で疑り深い眼光が見えると、クレーマー予備軍と断定して、あらゆる理由を付けて、お断りしている。

 もしもこられの人達を受け入れていたら、絶対に予約制にシフトしなければ、到底不可能であることが目に見えている。
 しかしながら、予約制にすると、臨機応変の必要な時間が取れなくなり、おまけにクレーマー予備軍まで受け入れてしまう危険性が大きい。

 それでなくとも、予約制にしたために、新規相談者が数週間待ちや数ヶ月待ちになるのは必定。
 そうなると、たとえば、根治した人達による紹介で、御本人も積極的になっている進行癌や転移癌など、少しでも早く漢方薬を開始した方がよい人達が、予約の順番待ちのために、お気軽な人達のために遅らせるわけにはいかない。

 だから、中途半端な思いの人達や、直に逆切れするようなクレーマー予備軍を徹底的に選別して、電話の問い合わせや、たとえ直接来られても、薬局を儲け主義だと決め付けるような侮蔑的な眼光が漂っていれば、クレーマー予備軍として、きっぱりとお断りしている。

 本人の代理で電話をかけて来た者が、断ったのが許せないといって、直接怒鳴り込んでくる馬鹿者が、実際に存在するご時世である。

 同業者のメールによる問い合わせに、気に入る返事ではなかったと、凄まじい逆切れメールを受け取ったことさえある。さぞや、御立派な店主であることだろう。

 最愛のボクチンを亡くし、両親が亡くなったときよりも、遥かにはるかにひどいショックを受けていた時期に・・・⇒この大変な時期に無礼な同業者から逆切れメールを受け取ったこと

 そもそも、こちらが相手の気に入る返事をかえさないと、逆切れされる確率は相当に高いのだから、人間様は猫にも劣るロクデモない動物であると、常々断言するのである。

応援のクリックをお願いします⇒ にほんブログ村 健康ブログ 漢方へ

2012年9月7日のボクチン(8歳)
2012年9月7日のボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年9月7日のボクチン(8歳)
2012年9月7日のボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 00:08| 山口 ☁| 徹底したポリシー | 更新情報をチェックする

2014年09月06日

10日間で即効を発揮することは折々にあるとはいえ、前回のブログと同様、超即効と言ってもよいだろう

2010年9月6日のボクチン(6歳)
2010年9月6日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 今週は延長戦の日が多く、昨日は、午後少し経って、ようやく受付嬢も荷造りを終え、2時間はたっぷりと暇になり、服用者の電話での経過報告があったくらいで、週末の金曜日であるから、そのままのんびり出来ると思いきや、午後下がって突然、男性ばかりが続いて、本日も延長戦だった(苦笑。

 昨日のように、ちょっと暇な時間帯があっても直接の来訪者は、神奈川県、岡山県、広島県、福岡県、それ以外は県内。(補充依頼の発送は、広島県、島根県、県内。)
 相変わらず、各地から訪れているが、新規相談者はおられなかった。

 金曜日の週末近くになると、老体に応えるなんて言いたくはないが、やはりコタエル。

 ところで、まだまだヒゲジジイが元気な午前中に、県外から来られた2回目のご訪問者。
 ある再発癌で食欲不振で冷え性となっている。
 例によって弁証論治にもとずいて、4種類の漢方薬類を飲んでもらっていたところ、まったく見違えるほどの変わりようには、本当に驚かされた!

 食欲は回復し、冷え性もなくなり、まったく病人らしさがなくなり、健康体そのものに見える。
 抗癌剤の点滴を続けながらも、わずか10日間の服用で、こんなに元気が回復する のだから、やはり配合中の牛黄製剤の威力も素晴らしい。

 といっても、牛黄製剤も各種様々なので、その人に的確にフィットしたものを選ぶ必要がある。
 たとえば、腹水があるのに、余計な配合生薬が多すぎると、いわゆる「金の玉」のようなものを併用すると、却って腹水を除去する補気建中湯や分消湯の足を引っ張りかねない。

 ともあれ、せっかく皆で喜んでおられるのに、少しだけ水を差すように、
「即効があって、効いたからと言って、直に治るわけではないのですよ。本当に治るには何年もかかりますからねっ」
 と、いつもながら、言わずもがなの余計なことを口走るヒゲジジイ。

 というのも、即効があったからといって、油断して服用を忘れがちになっては困る、という思いから、まるで自動機械のように、言わずにおれない習性になっているのだろう。

応援のクリックをお願いします⇒ にほんブログ村 健康ブログ 漢方へ

2011年9月6日のボクチン(7歳)
2011年9月6日のボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

2012年9月6日のボクチン(8歳)
2012年9月6日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母


ラベル:再発癌
posted by ヒゲジジイ at 00:10| 山口 ☁| 悪性腫瘍・癌・ステージ4の進行癌や転移癌 | 更新情報をチェックする

2014年09月05日

点滴の抗癌剤による副作用の軽減に著効

2010年9月5日のボクチン(6歳)
2010年9月5日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 連日、新規相談者が続いている。本日も2名。
 おそるおそる、とても緊張されて来られる人ばかりだが、その分、真剣さが見えるので、雑念の入らない弁証論治がしやすくなる。
 ただし、まずはその緊張をほぐしてあげる必要もある(苦笑。

 それはともかく、ステージ4の肺腺癌の漢方相談。

 内服の抗癌剤や免疫療法の継続では、ずっと小康状態だった骨転移をふくめて各所に散らばっていた転移巣が、一年半前に漢方薬類を併用して以降は、急速に縮小して、とうとう昨今ではほとどすべてが消滅するに至っている人もおられる。

 ステージ4といっても、当方に通える体力が維持できており、周りの人の奨めではなく、御本人自身が前向・真剣で、本気モードの人達ばかりのご相談者である。

 ごく最近の新規のご相談のケースでは、点滴による抗癌剤の2クール目前後の時点で来られた。

 例によって本病において、通常の弁証論治による配合をお出ししておいたが、点滴を始めてしばらくすると、急激な疲労感と食欲不振がやって来た。
 
 これまで多くの前例からは、やはり適切な牛黄製剤がもっとも効果的であるので、今回も追加方剤として、各種ある牛黄製剤の中から、最も適切と思える製剤を試してもらったところ、直に著効を奏して、2クール目の点滴をすべて無事に終えることができた。

 おまけに一度目の点滴では見られなかった、かなり劇的な効果が得られ、転移巣はほぼ全滅し、原発巣も三分の一に縮小した。
 4種類の漢方薬類の併用である。

 以前、手術不能の肺の小細胞癌が、病院の点滴治療と放射線治療に併行して、漢方を併用することで、実際に根治した例もあるだけに、肺腺癌のステージ4といえども、将来の根治の可能性を、お互いに期待しているところである。

応援のクリックをお願いします⇒ にほんブログ村 健康ブログ 漢方へ

2011年9月5日のボクチン(7歳)
2011年9月5日のボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年9月5日のボクチン(8歳)
2012年9月5日のボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ



posted by ヒゲジジイ at 00:08| 山口 ☁| 肺腺癌(ステージ4および脳転移や骨転移も含む) | 更新情報をチェックする

2014年09月04日

クロちゃんのヒーリング・パワー

もうすぐ3歳のクロちゃん
もうすぐ3歳のクロちゃん posted by (C)ヒゲジジイ

 連日、補気建中湯がフィットしたときの著効例を知って頂く必要があって、拙著『求道と創造の漢方』に掲載している記事を、店頭で読んでもらうことが続いている。

 お一人は既に、1週間前から服用してもらって腹水に対して一定の効果が出ているものの、ややシャープさに欠けるため、補強の追加生薬の必要性の説明のためであり、もうお一人は、必要あって、追加方剤として試してもらうことになったため。
 

 あらためて拙著のその部分を読んでみると、意外に詳細を極める内容ながら、昭和55年の著効例など、実にヒゲジジイ29歳当時の経験談である。
 それもそのはずで、この拙著の内容自体が、ほとんどが30歳前後までに各誌に発表したものばかり。
 初出は、ウチダ和漢薬さんの月刊誌『和漢薬』だったはずである。

 それはともかく、昨日は、朝からそのような濃厚な漢方相談が続き、気が付くと急激な疲労を感じて、例によって相談途中で、一時休憩を兼ね、哲学の煙を嗜むべく奥へ入ると、途端に気分が悪くなって、へたり込んだ。

 そばで見ていたクロちゃんが、慌てたように心配顔でやって来て、ヒゲジジイの後頭部をゴシゴシと力を込めて嘗め回してくれる。
 ちょうどほどよく頭部を按摩されるような快感に、思わずウットリとなり、そのまま寝入りたいほど。
 
 お陰で一分も経たない間に、全身が生まれ変わったようにすべての疲労感が一気に雲散霧消。

 現在、4匹いる猫の中では、個人的にはもっとも可愛くない存在なのだが、それとは裏腹に、最も親切で気配りの出来るオス猫である。

 そんじょそこらの人間様よりも、遥かに霊性の高い高貴な人格、ならぬ猫格を有することは重々承知しているものの、どうしても好きになれないのは、大きな理由があった。

 そもそも超々最高の猫格を有していたボクチンが次第に弱っていくのに、遊び心とはいえ、背後から付けねらって、いつも格闘を挑んで、困らせていたからである。

 だからボクチンの寿命を縮めたのは、このクロちゃんにも多少の責任があるという思いが、無意識的にも、有意識的にも、消し去りがたかったからである。

 それにしても、クロちゃんのヒーリングパワーの凄さには、あらためて感心すると同時に、悔しいながらも、感謝せざるを得なかった。

応援のクリックをお願いします⇒ にほんブログ村 健康ブログ 漢方へ

2011年9月4日のボクチン(7歳)
2011年9月4日のボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年9月4日のボクチン(7歳)
2011年9月4日のボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年9月4日のボクチン(8歳)
2012年9月4日のボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 

ラベル:腹水 補気建中湯

2014年09月03日

ようやく空いた時間が取れた昼食中にかかった、逆切れ電話

2009年9月3日の病み上がりでまだスッキリしないボクチン(5歳)
2009年9月3日の病み上がりでまだスッキリしないボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 偶然、関東地方からの補充注文が殺到した火曜日、荷造りに専念して昼食が遅くなった受付嬢。(といっても、ヒゲジジイの昼食は相談者が続いたので、午後3時。)

 受付嬢は昨今、電話の問い合わせには、逆切れされるのを恐れて、精一杯気を使っているようだが、昨日はようやく時間が取れた昼食中にかかった問い合わせの電話に、またまた逆切れされていた。

 他所の東洋医学関連のところから紹介されたということだったが、思い通りの返事ではなかったというので、ひどく逆切れされ、昼食を台無しにされて腐っていた。(中途半端に終わった昼食後には常連さん達の電話注文の荷造りに、集荷のギリギリ時間まで、延々と作業が続いていた。)

 紹介者のところで治らなかった腹いせで、こちらがトバッチリを食っているのか?・・・八つ当たりされるのもお門違いだ。
 相手の言い分は、「こちらの話を全部聞かずに、その返事は何だっ!」ということらしいが、まるで瞬間湯沸し。

 見ず知らずの人の一方的な電話に、昼食を中断してまで聞いてやっているのに、まるでマナーがなってない。

  「それなら直接行ったらよいというのかっ!?」
 と凄まれたところで、もはや、逆切れされた時点で、どうあっても、絶対に御免蒙る。絶対に拒絶する。
 まるで喧嘩を売りにかけている電話である。

 某お役所でも、思うような返事がないと、しばしば逆切れされるのは、日常茶飯事だと聞く。

 奥ゆかしいのが日本人の特質であるはずだが、現実にはロクデモない人達も、決して少なくはない。

 最低限のマナーも守れない人は、どんなに凄んだところで、結局は、損をするのは自分達である。

応援のクリックをお願いします⇒ にほんブログ村 健康ブログ 漢方へ

2010年9月3日のボクチン(6歳)
2010年9月3日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2012年9月3日のボクチン(8歳)
2012年9月3日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母



2014年09月02日

それほど乗り気でもない人を、無理に連れて来ないで欲しい理由

2010年9月2日のボクチン(6歳)
2010年9月2日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

  盆明けから新規の相談者が増え続けている、といっても電話の問い合わせは、ほとんどお断りしている。

 電話の相談といっても、相変わらず電話相談だけで漢方薬を出して欲しいという安易な問い合わせや、ご家族の御相談であったり、友人の相談であったり。

 遠方の子供さん達が、県内の高齢の御両親の面倒を見て欲しいという依頼も、残念ながら、一度限りの子供さん達の付き添いくらいでは、意思の疎通の点で問題があり過ぎなので、すべてお断り。

 受付嬢は、婉曲に断っているようだが、もっとキッパリお断りしろと命じても、逆切れされるのを恐れて、どうしても婉曲にならざるを得ないという。

 それでも電話が不親切だったといって、直接乗り込んで、怒鳴り込む馬鹿者もいる。
 そんなバカがいるから、なおさらこちらはますます、いよいよ持って警戒する。

 安易な考えで来られても、本気かどうかは、一目見れば一瞬で分かる。
 いかにも疑り深そうな眼差し。それを見るだけでも、いっぺんに脳味噌がフリーズ。
 受付嬢が婉曲に断っても無駄であれば、ヒゲジジイが、これでも精一杯気を使いながら・・・でも、キッパリとお断りする。
 居直られれば、なおさらいよいよもって拒絶する。

 病気でお困りであることは重々承知しているつもりだが、電話の問い合わせや、たとえ直接来られても、眼光に怪訝そうな雰囲気が漂っていれば、ほとんど一瞬で見抜いてしまう。
 安易に誰彼なしに受け入れていたら、トンでもないクレーマー予備軍を招き入れることにもなりかねない。

 それでなくとも、皆を受け入れていたら、予約待ち数ヶ月ということになり兼ねない。常連さんが気楽に来られず、時間に追いかけられる仕事など、とんでもない。
 漢方相談は、時間をかけてゆっくりと、ときには無駄話しながら、発想の転換をしたほうが、早くピントが合いやすい。

 状況に応じた微調整のコツもしっかり伝授して、それを覚えてもらう必要もある。
 だから、やる気のない、怪訝そうで不信顔の連中を我慢して受け入れていたら、逆切れされてロクなことはない。


 どうせ薬局は儲け主義だと、ハナから決めてかかる連中が多い世の中である。
 それもこれも、巷の薬局が、必要もないものを売りつける儲け主義の所が多いからかもしれない。
 同類と見られるだけでも不愉快だ。
 それでなくとも、自費の漢方薬には一定の経費がかかる。

 西洋医学治療では治らず、あるいは漢方専門クリニックでも治らず、あるいは都会の漢方薬局に行っても治らず、そんな人達が集まる仕事だと言うのに、月曜日は四時過ぎても眠れなかったお陰で、体調の悪い1日だった。

 セリエA開幕戦のACミランの本田が気になって、午前1時からネットで速報を見ていた。
 開始7分でゴールを叩き込んだ本田を祝福していたら、眠れなくなって、ようやく寝付くと仕事の夢にうなされ続けて、寝汗をかいた。

 つくづく因果な仕事である。

 電話で補充注文の、もう直ぐ92歳の常連さんに、今回もまた

「先生、長生きしてよ!」

と言われたが、寄せては返す波の音、

「好い加減、この世は飽き飽きしたので、そろそろオサラバですよ。お先にあの世に行って待ってます」

といっては、困らせている。

 どちらが高齢者なのか、わからない。

応援のクリックをお願いします⇒ にほんブログ村 健康ブログ 漢方へ

2010年9月2日のボクチン(6歳)
2010年9月2日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年9月2日のボクチン(8歳)
2012年9月2日のボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ



2014年09月01日

多くの西洋医学畑の医療関係者が漢方相談に訪れる日本の現状

2008年9月1日のボクチン(4歳)
2008年9月1日のボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:40〜49歳の男性
【 職 業 】:公務員
【 地 域 】:北海道
【 お問い合せ内容 】:

 漢方薬のことで知りたいことがあり、検索していたところ、このサイト、ブログが目にとまりました。

 拝読させていただき、いろいろな面で考えさせられました。

 実は、私は30代に入った頃に寒気や足の強烈な冷え、微熱、強い不安感、吐き気、朝起きられない等の症状が出て、総合病院で診てもらったところ、どこも悪くはないと言われ、抗不安剤を処方されたものの症状は改善しませんでした。

 その後、転勤が決まり一度も住んだことがない街で、働くことになりました。その際、当時はまだ利用者が少なかったインターネットで、漢方治療を取り入れているある精神科クリニックを見つけてメールで相談したところ、すぐに来院してくださいと言われ、早速診察してもらいました。

 そこでの治療は、最小限の抗うつ剤、抗不安剤及び漢方のエキス剤でした。何度か通っているうちに症状が改善され、以前のように働くことができるようになりました。漢方薬も漫然とした処方ではなく、診察を受け、その都度当方の症状を聞き、舌等の状態を確認しながら、漢方薬を変えてくれました。

 ところが、また数年して遠方に転勤になってしまい、その街の心療内科クリニックで診察を受けることになりました。漢方処方もしてくれる、とのインターネット情報を信じてのことです。

 しかし、そこでは漢方薬は六君子湯のみを処方するだけで、後は当時「画期的抗うつ薬」と言われていたSSRIと呼ばれる抗うつ剤や抗てんかん剤を処方されました。私は次第にベッドから起きられなくなり、不安感も増大して職場にも行くことができなくなりました。3年間の休職を余儀なくされました。

 その後、他院に転院し、大幅な薬の見直しを行い、また、漢方医とも巡り会うことができ、再び働くことができるようになりました。

 エキス剤の是非についてはいろいろと指摘されているようですが、メーカーによって配合成分が違うことも分かりました。

 今、私の母は胃にできた悪性リンパ腫でずっと入院して、強力な抗がん剤治療を受けています。母の体力がだんだんと落ちていことや、抗がん剤の副作用による苦しみを見ていると、このまま抗がん剤治療をさせて良いのかと感じるようになりました。六君子湯(エキス剤)が処方されていますが、今の母に合っているのかは分かりません。もう半年近く服用しています。以前、抗がん剤治療を受けても、逆に増悪してしまい、このことで主治医と対立し、これが原因で母が強制退院されられてしまったことがあり、何か医師に相談したくても、機嫌を損ねてはまた病院を追い出されるのでは、と思うと何も言えません。

 ホスピスへの転院を勧める友人がいますが、先日、あるホスピスに相談したところ、そこでは麻薬系鎮痛剤で痛みを和らげる治療をするだけで、漢方治療はしないとのことでした。

 今、母が入院している病院では、がんがなくなるまで抗がん剤治療をすると言っています。しかし、つい最近、同室の患者さんが強力な抗がん剤に耐えられず、感染症で亡くなってしまいました。母は「次は私の番だ」と言い、毎日泣いているとのことです。とてもでありませんが、不安や不信で仕事が手につかない状態です。

 西洋医学にも良い面はあるでしょうし、東洋医学が必ずしも万能ではないということも存じています。しかしながら、現在のこの国の医療体制には疑問を感じる日々です。地元の漢方薬局にも相談しましたが、いわゆる健康食品を強く勧められてしまい、不信感を抱かざるを得ませんでした。

 現在のがん治療に関して否定的な本を書いて有名になった方がおられましたが、精神疾患にしてもがんにしても、結局は薬で症状を悪化させ、患者を死に追いやってしまうのでしょうか。こうした現状は、とても日本国民として残念でなりません。

2010年9月1日のボクチン(6歳)
2010年9月1日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:

 ご指摘の通りだと思います。

 それゆえ、昨今は一般の人も様々な情報を冷静に判断して、自己責任という前提ながら、取捨選択されて、賢く動かれている人も多くなっています。

 そういう問題もあるからこそ、西洋医学の医師自身や医師のご家族はもとより、西洋医学畑の薬剤師さんやそのご家族のみならず、看護師さん自身が、漢方薬を求めて来られる人はとても多く、それは西洋医学の利点と欠点をよく知る立場におられるからこそ、だと思われます。

 一般の人でも、中には抗がん剤治療の副作用に耐えられず、拒否したために、医師に見捨てられ、確信犯的に漢方薬類だけに賭けておられる人や、抗がん剤で却って悪化したために断念して、自己責任ということで漢方薬類だけに賭けて、運よく完治された人もおられます。いずれも40歳前後の若い年齢層が目立ちます。
(但し、抗がん剤も有効に働き、漢方薬の併用で根治を勝ち取った人も、現実にはかなりおられます。)

 ご高齢者でも、若い人よりも聡明な判断力と調査能力がある人達は、みずから判断されて行動に移し、賭けに勝っている人も多く、意外に男性に多いのには驚かされます。(現実には男性の場合は真逆の人も多いので、うっかりご相談に乗れない場合もしばしばですが・・・。)

 ともあれ、頂いたメールで少し気になったところは、

>地元の漢方薬局にも相談しましたが、いわゆる健康食品を強く勧められてしまい、不信感を抱かざるを得ませんでした

 とありますが、健康食品の中には、中国医学における中草薬であっても、日本の医療制度では医薬品許可を得ない限りは、健康食品扱いとなり、効能効果も一切記すことができない中草薬も、現実には多いので、その辺はしっかり確認された方がよいと思います。

 母上様も体力を失わない程度のお近くで良いところが見つかるとよいですね。

応援のクリックをお願いします⇒ にほんブログ村 健康ブログ 漢方へ

2010年9月1日のボクチン(6歳)
2010年9月1日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年9月1日のボクチン(8歳)
2012年9月1日のボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 00:06| 山口 ☁| 医師や歯科医師による誤診や医薬品の誤投与問題 | 更新情報をチェックする