2014年08月31日

昨日の続き:アトピー性皮膚炎における長期間に亘る滲出液の漏出による津液の損耗から派生する腎陰虚の問題

2009年8月31日病み上がりのボクチン(5歳)
2009年8月31日病み上がりのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

折り返し頂いたメール:
 早速のご返信ありがとうございます。

 当方で治せなかった女性の症状が好転しているということで何よりです。
 また処方をご教示いただき誠にありがとうございます。

 これは自分自身にとって、何よりも代えがたい勉強になります。

 「関東の女性は、とても勘の良い人で、それでも最初は微調整に苦労しながらも、現時点では、茵蔯蒿湯、猪苓湯、知柏壮健丸、衛益顆粒の4種類がしっかりフィットして、滲出液もほとんど出なくなって、見かけ上も、とてもスッキリしています。
 但し、知柏壮健丸の服用量は微妙で、1回4丸にすると浸出液が流れ出るが、3丸に減らすとピタリと止まるという、このような微妙なところを、こちらのヒントをもとに、実に勘良く自身で見つけられています。」

 などについては、最近僕自身も経験したことですが、陰虚傾向があるからと言って補滋陰しても反って症状が悪化する場合、滋陰をメインにするのではなく、「脾の運化作用⇒肺の宣発粛降作用⇒腎へとつなぎ、腎の蒸騰気化作用で再び肺へと流れる気津の還流、そして全体の流れを調節する肝の疏泄」をもっと意識する必要があるのではないかと考えています。

 つまり気の流れが弱々しかったり、どこかで詰まったりしているときに物質的な陰を補っても利用されず、反ってそれが邪気化し、皮膚症状を悪化させるのではないかと・・・。

 そういう考えから、最近では明らかに気陰両虚傾向があった場合に、気虚先行型なのか、陰虚先行型なのかということをしっかりと把握し、それに基づいて配合比率を決めていくようにしています。

 そうすることによって、これまで以上に症状が好転しやすいイメージがあるのです。

 先生のおっしゃる通り、アトピー性皮膚炎は本当に難しいという実感があり、まだまだ学ばなければならない点が多くありますが、今回の先生からのアドバイスを自分の臨床に活かして、くじけずに頑張りたいと思います。

 また今回の女性の症例の後に、黄連解毒湯の使い方などを何度も読ませていただき、自分の浅はかな処方構成を再認識いたしましたが、先生からのご返信の中にあった「舌先の赤味」、これは自分自身でも意識していたところで、先生の見解と現時点で一致しているので、「これで間違いない」という自信を持つことができました。

 それまで舌表は色あせが強いのに、舌裏は赤味が強いタイプに対して、「衛気営血の中で、舌表を気分、舌裏を営血分と考え、気分の三焦と血分の心包との気血の還流が潰れてしまっている状況に対して、三焦の湿熱によって気分と血分の膜腠が閉塞され、熱が鬱した状況」と考え、黄連解毒湯を使用しておりましたが、黄連解毒湯の使用目標のブログを拝見させていただき、考え方を改めた次第です。

 まだまだこれから先、学ばなければならないことが多すぎて、気が遠くなる毎日ですが、目の前の患者さんが少しでもよくなるように先生の提唱されている「中医漢方薬学」を自分なりに習得できるように頑張りたいと思います。

 僕のような若輩者のためにご返信くださり、誠にありがとうございました。

2010年8月31日のボクチン(6歳)
2010年8月31日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

ヒゲジジイによるお返事メール:

 関東の女性の知柏壮健丸についての配合分量について、御指摘の問題以上にもっと重要な部分があると思います。
 それは季節的な問題が特に関連しているのですが、その前に・・・・
 滲出液が多い人に、六味丸系列の方剤が必要になる重要な問題として、

2007年06月28日 昨日の続き:滲出液が多いアトピーに対する漢方薬の配合中に六味丸が必要となるのはなぜか? 

 という古いブログに書いていますように、
 激しい津液の損耗から派生する腎陰虚が問題です。

 腎は主水の臓であり、この主水の臓である腎陰の虧損によって体内の水分調節機能が破綻を来たしているため、六味丸を必ず併用しないことには茵蔯蒿湯や玉屏風散あるいは猪苓湯などだけでは体液の漏出をコントロールできないからです。

 現実に六味丸を加えない時と加えた時の驚くほどの違いが生じた実例が沢山あります


2007年06月28日 昨日の続き:滲出液が多いアトピーに対する漢方薬の配合中に六味丸が必要となるのはなぜか?より

 とありますように、猪苓湯+衛益顆粒あるいはさらに茵蔯蒿湯の併用だけでは、びくとも滲出液が止まらないのに、適量の六味丸系列の方剤を加えることによって、はじめて滲出液を止める効果を発揮するという実例を何度も経験しています。

 透明な滲出液が多量に出て寒がる人には、茵蔯蒿湯はまったく邪魔で、かといって猪苓湯+衛益顆粒では効果はあまりにも弱く、六味丸を適量加えて、驚くほどの即効が出て、超即効という例も珍しくありません。

 御指摘の関東の女性の知柏壮健丸の3丸や4丸の問題は、多分に高温多湿の季節的な問題の方が重要で、これが乾燥期の秋冬であれば、おそらく通常の6丸は必要だったと思われます。

 同じアトピーで勘のよい薬剤師の女性の場合、六味丸・茵蔯蒿湯・猪苓湯、板藍茶でとても調子がよいのですが、初期の頃は梅雨時は六味丸は規定量の四分の一量でちょうどよく、秋冬になると規定量の2倍が必要であるという、季節的な調節を行うことで、次第に安定期に入って行かれた人もおられますが、ここまで極端ではないにしても、滋潤作用の強い地黄が配合された六味丸系列の方剤は、季節的な配合量というのは、かなり神経質に考慮する必要があると思います。

以上、少しでも御参考になれば幸いです。

2010年8月31日のボクチン(6歳)
2010年8月31日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

折り返し頂いたメール:おはようございます。

 腎陰虚からの浸出液に対する詳細な解説、誠にありがとうございます。

 現時点での僕の認識としては、これまでの経験上、滋陰の重剤である地黄を利用できる身体の土台がなければ、量に限らず生薬が反って邪気化するものと考えていましたので先生からのご指摘は、まさに目からうろこです。

 また腎陰は身体の陰の根本であり、五臓六腑すべての陰虚は結局は腎陰虚へと波及するものの、陰虚という状況があった場合、やはり詳細に「どこの臓腑の陰虚が主体」なのかを考え、皮膚の乾燥の状況から、肺陰虚・脾陰虚、そして肝腎の陰虚と分けていき、それぞれの陰虚の状況に合わせた適切な方剤が必要と考えていました。

 六味丸中の茯苓・沢瀉は、三焦の水分偏在に対しての配慮、山薬・地黄の粘膩性による水滞に対しての副作用予防として配合されているものと考えており、猪苓湯中の猪苓・滑石との大きな違いは、「津液などの上澄み液のみを動かすことができる」のか、「上澄み液のみならず、廃液などの濁液をも動かすことができるのか」という生薬特性に基づき、三焦空間における上水道・下水道通路に対しての作用の違いによるものと理解していましたが、腎の主水という観点、三焦の筋膜による気血津液の昇降出入の調節機能からすると、開・合・枢理論における、少陽・少陰の枢機能とがつながりを持っているのかもしれないという稚拙な考えも浮かんできます。

 ブログを熟読するだけではなかなかイメージが湧かない部分がありましたが、今回の先生からの詳細な解説から、季節に応じての臨機応変の配合調節の一端を知ることができ、自分の臨床においても、この辺りをもっと突き詰めて研究して実践できるようになりたいと思います。

 師匠よりよく「内因は変化の根拠、外因は変化の要因」ということを口酸っぱく教えられておりますが、季節の変化に伴う外因をより深く考え、五臓六腑の状況を間違った漢方の使用により逆に悪化させないようにしていく必要があると再認識させていただきました。

 先生からのアドバイスをもとに、もっと深く思考を張り巡らせた臨床ができるように日々精進させていただきます。

今回は、誠にありがとうございました。

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2010年8月31日のボクチン(6歳)
2010年8月31日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2010年8月31日のボクチン(6歳)
2010年8月31日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母


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2014年08月30日

アトピー性皮膚炎に対する漢方治療のデリケートさについて

2008年8月30日のボクチン(4歳)
2008年8月30日のボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ
【ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:30〜39歳の男性
【 職 業 】:自営業
【 地 域 】:近畿地方
【 具体的なご職業 】:漢方薬局・鍼灸院経営 薬剤師・鍼灸師
【 お問い合せ内容 】:

 いつも先生のブログを拝見し、勉強させていただいております。
 以前も先生宛にメールにてお問い合わせさせていただき、ご返信をいただいた者です。

 先生のブログは非常に臨床的で、目からウロコの内容ばかりで、非常に勉強になっています。

 さて、先日のアトピー性皮膚炎の中で、アトピー皮膚炎の不思議な共時性という題名でブログをアップされていた方についてですが、その方は十中八九、僕のところに相談に来られていた患者さんです。

 先生のところに行かなければならないほど、状況を悪化させてしまい、本当に申し訳ございません。

 すべては僕の責任です。

 もし違ったらいけませんので名前は伏せますが、関西からの方は30代女性で結節性痒疹をお持ちの方、もう一人は20代女性で関東から来られ、肌汁が止まらない●●●の方だと思います。

 僕自身、この2名に対しては、非常に弁証論治に苦労し、自分の無力さ・浅学さを痛感し、来られなくなった時には、「治せなかったくやしさとお客さんに申し訳ない気持ち」で一杯でした。

 そしてその数週間後、村田先生のブログに「アトピー性皮膚炎の不思議な共時性」というタイトルで松寿仙とサメミロンを使った関西と関東の女性の内容を見て、すぐにこの2名の方だと直感しました。

 ブログの中で先生が、僕の提示していた処方内容をボロカスにいっていただいたことに、非常に大きなショックを受けると同時に「僕のような浅学者が、いくら考え込んでも、結局は独りよがりの根拠のない弁証論治であり、先生のような卓越した技術を持たれた先生からすれば、この大ばか者!漢方薬屋辞めてしまえ!」ということになってしまうのだと痛感しました。

 僕の中では、一生懸命考えていたのですが、それが結局間違っていては何の意味もありません。

 ただあるのはお客さんに迷惑をかけてしまうということだけです。

 こういうことを経験すると、自分のふがいなさ、センスのなさに嘆き、この仕事を辞めてしまおうかと真剣に悩みましたが、僕のようなものでも、「先生のおかげでよくなった」と仰ってくれる方もいるわけで、現実には止めることなどできません。

 僕自身、ウチダ和漢薬から資料を取り寄せ、先生が書かれた「中医病機治法学」を読み漁り、少しでも先生の考えの一端を知ることができるようにと勉強させていただいております。
 その中で先生が参考文献として挙げてくれた書籍も、中国の古書店に問い合わせて手に入れるようにしています。

 結節性痒疹の関西の女性にたいして「葛根湯証」にて対処しなければならないという内容のブログがありましたが、当然、僕の中では風寒邪の関与など頭になく、自分の無学さを知ったと同時に、他のアトピーの方に対しても、外感の意識を常に忘れてはいけないという教訓にもなったので、とても勉強になりました。


 わがままになってしまうのですが、今後、同じことを繰り返さぬように、後学の勉強のためにも、もし可能であれば、この2名の方の処方についてご教示できるものがございましたら、またブログにアップしていただけると非常にうれしく思います。

 また、そのお二人が先生のもとに行かれましたら、よろしくお伝えいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

2010年8月30日のボクチン(6歳)
2010年8月30日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:

 関西から来られている女性から、あとで知ったのですが、確かにご指摘通りの人でした。

 ただ、関東の女性は、職業はご指摘通りですが、年齢が異なります。
 また、関東の女性の場合、一度はそちらに行ってみたいと思ったことがあったものの、結局は一度も行かずに当方にやって来たのだと言われていましたので、別人だと思います。

 ところで、アトピーはいつもブログの各所で書いています通り、他の疾患と異なって極めて敏感で、変化が激しいので、相談するこちらでは、時間と労力を最も消費し、苦労の割には(下種な言い方をすれば)見返りが最も少ない仕事かもしれません。

 特に悪化した状態で来られる場合、しばらくは数日単位で配合変化を繰り返す必要があり、10日毎に通ってもらいながらも、折々にメールで頻繁なやり取りを繰り返し、配合変化の微調整というのは服用者のみならず、こちらの労力も半端ではありません。

 敏感なアトピーは、体質的な個人差が大きいので、皆に共通して液体の生薬製剤や健康食品をベースに敷くことには無理があるように思います。強いてあるとすれば、イオン化カルシウムくらいのものでしょう。

>この2名の方の処方についてご教示できるものがございましたら、またブログにアップしていただけると非常にうれしく思います。え

 とありますが、ここ二ヶ月間にも、頻繁な微調整を繰り返して、ようやく昨今、やや安定した方剤が見つかりつつある状態ですが、それまでの二ヶ月の配合の推移を活字に起こすこと自体、膨大な文章になりますので、途中経過の記載は現実的には不可能です。
 それほど苦労の多いのがアトピー性皮膚炎だと思います。

 関西の女性は、現時点では、柴胡加竜骨牡蠣湯、猪苓湯、衛益顆粒の三種類で比較的状態が安定しつつありますが、これも暫定的なもので、少し前までは高濃度の茵蔯蒿湯がフィットしていた時期もありましたが、今はお休みで、今回は上記の方剤に活血化瘀の生薬あるいは方剤をテスト中というところです。
 また、初期に即効があった葛根湯は、現時点では風寒証が去ってのち、衛気虚がメインとなっていますので中止していますが、適宜、葛根湯証が出たときのみ使用してもらうようにしています。

 関東の女性は、とても勘の良い人で、それでも最初は微調整に苦労しながらも、現時点では、茵蔯蒿湯、猪苓湯、知柏壮健丸、衛益顆粒の4種類がしっかりフィットして、滲出液もほとんど出なくなって、見かけ上も、とてもスッキリしています。
 但し、知柏壮健丸の服用量は微妙で、1回4丸にすると滲出液が流れ出るが、3丸に減らすとピタリと止まるという、このような微妙なところを、こちらのヒントをもとに、実に勘良く自身で見つけられています。

 アトピー性皮膚炎は、四季折々の変化が激しい傾向があり、また女性の場合は、生理との関係も大きいので、以上は、あくまで暫定的なものですが、お二人とも一定の効果が出ているので、少しはホッと一息がつけそうな段階に来つつあります。

 お二人とも、舌先の赤み具合など黄連解毒湯証は見られず、関西の女性は、舌の大きさから、常に気虚がベースであることは間違いないようです。

蛇足ながら、

>この仕事を辞めてしまおうかと真剣に悩みましたが、僕のようなものでも、「先生のおかげでよくなった」と仰ってくれる方もいるわけで、現実には止めることなどできません。

 これはお互い様で、(アトピー以外の難治性疾患では)毎年、こちらでも数人、びくとも反応してくれず、悪くもならないかわりに良くもならず、困惑して考え込んでいるうちに、いつの間にか来られなくなって、申し訳ないやら悔しいやら情けないやらの思いは毎年味わっています。

 それでなくとも、超高名な中医学の先生方のところで治らず、当方に来られるようになって治って行く人達も多いことから推測しますと、おそらく逆のケースもあるだろうことを思えば、やはりこれもお互い様のことだと思います。

 どんなにベテランになり、経験を積んでも、百パーセントの完璧はあり得ないので、最近では自分の無能を嘆くよりも、治せる人が多いことの方に喜びを感じるようにしています。

 以上、取り急ぎ、お返事まで。

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2010年8月30日のボクチン(6歳)
2010年8月30日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2010年8月30日のボクチン(6歳)
2010年8月30日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

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2014年08月29日

キムタク

2009年8月29日病床のボクチン(5歳)
2009年8月29日病床のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 昨日は県外から初めて新幹線で来られた人達が、タクシーを利用されて、相談が終わるまで待機してもらっているようだったので、相談には時間がかかるので、タクシーを待機してもらうには及ばないので、お断りしてもらった。

 それもそのはずで、村田漢方堂薬局の近くには愛称「キムタク」、親切で便利なキムラタクシーがあり、電話をすれば直にお迎えにやって来てくれる。

 運転手さんの中には、村田漢方堂薬局の漢方薬を愛用されている人も常に複数おられる。
 また、ヒゲジジイの父親が三菱重工に勤務していた時代からの馴染みでもある。

 さらに余計なことを書けば、下関出身の某漢方メーカーの重役某氏と、キムタクの社長さんは親しい友人でもある。

 ということで、村田漢方堂薬局の近くにはバス停もあるかわりに、タクシーがお好みの人には、地元でも有名な「キムタク」さんが、大安心。

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2009年8月29日病床のボクチン(5歳)
2009年8月29日病床のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

2009年8月29日病床のボクチン(5歳)
2009年8月29日病床のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

2011年8月29日のボクチン(7歳)
2011年8月29日のボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母


タグ:キムタク
posted by ヒゲジジイ at 00:04| 山口 ☁| 村田漢方堂薬局の近況 | 更新情報をチェックする

2014年08月28日

漢方薬局を紹介して欲しいという、たくさんの依頼は、すべて、お返事不可能

2010年8月28日のボクチン(6歳)
2010年8月28日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 実にあまりにも多い依頼。

 お問い合わせフォームを利用され、依頼者のお近くの漢方薬局で、信頼できそうなところを紹介して欲しいという依頼が、とても多い。

 でも、無理難題です。

 どうしてこちらで、そのような遠方各地の事情が分かると思われるのでしょうか?
 冷静に考えても頂きたいものです。

 最近、あまりにもそのような依頼が多いので、もう面倒で仕方がないので、一々お返事メールを返さないことにしています。

 そこで、今回はこのブログを利用して、しっかり書いておきたいと思った次第。
 お返事メールが届かない人達は、お返事不可能だから、ということで勘弁して欲しいものです。

 遠方の事情を、ましてや多くは東京や大阪など、人口密集地の人達からの依頼が多いのは、不思議でなりません。

 本州の端の下関という辺境の地にへばりついている者が、まるで知る由もないでしょう!
 想像力が少しでもあれば、分かりそうなものです。

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2010年8月28日のボクチン(6歳)
2010年8月28日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年8月28日のボクチン(8歳)
2012年8月28日のボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 
posted by ヒゲジジイ at 00:00| 山口 ☁| とんでもない話や、信じられない困った話 | 更新情報をチェックする

2014年08月27日

東洋医学の権威者?のあり得ない発言

2010年8月27日のボクチン(6歳)
2010年8月27日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 別に書くこともないけど、何か口実がないとボクチンの写真が貼れない。
 今週に入って、またかなり千客万来となっているけど、新規相談者も続いている。

 転移癌による腹水だけの御相談には、例によって補気建中湯。
 それ以上の御希望はないので、これだけを単方でお渡しする。
 しっかり効果が出るかどうかは五分五分。
 理想どおり効果を発揮してくれれば、通常は即効だが、今回も効いて欲しいと念じている。

 実際には、拙著『求道と創造の漢方』にも書いている通り、補気建中湯にキノコ系の中草薬を併用した方が効果的だが、その分、経費もかかる。
 もしも再来されれば、提案はしてみるつもりだが・・・。

 こじれた蕁麻疹は、舌の奥に黄膩苔があるのだから、まずは常套手段の方剤で10日、反応を見るのが常識であろう。

 初期の腎不全の御相談では、東洋医学の権威者という医師にかかっているが、漢方薬では無理だと言われたという。
 東洋医学の権威者とされるような人が、あり得ない発言である!
 
 体質的には当方で多数相談を受ける腎不全の人達の、最も典型的なパターンを示しているので、三種類の方剤の併用が必要だが、この配合でも通常なら順調にクレアチニンも下がる・・・はず・・・である。

 これだけ書いたら、懐かしいボクチンの写真が貼れるだろう。

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2010年8月27日のボクチン(6歳)
2010年8月27日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2010年8月27日のボクチン(6歳)
2010年8月27日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

タグ:腎不全
posted by ヒゲジジイ at 00:05| 山口 ☁| 慢性腎炎および腎機能低下や腎不全 | 更新情報をチェックする

2014年08月26日

漢方薬局のかかり方

2010年8月26日のボクチン(6歳)
2010年8月26日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 20歳〜29歳の女性
簡単なご住所 : 大阪府
お問い合わせ内容 :

 はじめまして。
 こちらの漢方ブログがたまたまヒットし、読ませて頂き色々聞きたいコトがたくさん出てきたのですが、ブログやHPを拝見さしてもらったところ、来院が不可の方の相談は難しいのを理解しました。

 ですので、自分が悩んでいる症状の漢方相談ではなく、漢方薬局に通う上での漢方の考え方などの相談として問い合わせをさしてもらいました。

 今抱えている私の身体の症状は一つではなく、悩む項目を並べ紙に書き出すといっぱい出てきてしまい、その症状も数年経つので悩んでいる項目の一番治して欲しい部分も順位が変わるし、例えば足だけが冷えてしょうがなく顔が逆上せていたのが、今は夜寝るときに足が火照りだすなど、逆の症状になっていたり、元々アトピーだったのが何もしてないのに成人してからは何事もなく出なくなっていて、コロコロ変わっていく自分の症状にも自分でうまく伝える自信が変わる度に困っています。

 漢方薬局さんへ行くにしてもどっから話せば良いのか、ただ今の症状だけを簡単に説明すればよいのか、漢方薬局さんが聞くコトだけを答えておけば良いのか、心得をアドバイス頂けたらなと思います。

 あと、私の近辺【大阪市】の漢方薬局さんだと、一ヶ月分の処方になったり、3択で選んでみて下さいって言われるところだったりと、あまり当たりの漢方薬局さんに出会えてません。

 7〜10日毎に処方してからの症状の変化を見るという考え方にすごく納得、信頼できると思うので村田漢方薬局さんに行きたいなと思うのですが、こちらの村田漢方薬局さんに通うとなると7〜10日毎に村田漢方薬局さんに向うというコトでしょうか?

 仕事上行けない週も出てくると思うので、そのような場合ははなから断られてしまいますか?
 長文乱文で申し訳ごさいませんお返事頂けると幸いです。

2010年8月26日のボクチン(6歳)
2010年8月26日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:

 漢方薬局にかかるときに、こちらにメールで送られたような内容のように、病状の変化がめまぐるしいことなどをしっかり伝えつつ、現時点で一番辛い症状を告げれば、相手はプロですから、様々に質問したり、舌の状態を観察したり、あらゆる方向から弁証論治を行って、7〜14日毎に通い、臨機応変の配合の微調整を行ってもらうことの繰り返しで、変化の激しいアトピーと同じように、遅かれ早かれ、比較的安定した状態に落ち着いて来ます。

 それまでには当然、お互いの根気勝負となるので、相性のよさそうな漢方薬局を見付けるのが最善です。
 大阪は都会ですので、探せばよいところが見つかる筈です。

 当方にも現時点で、大阪から直接通って来られている人、数十年来通信販売に切り替えている常連さんなど、ほどほどの人数がおられますが、その人達以外は現金な人が多いようで、効果がしっかり出て、おおよその配合が分かった時点で、直ぐに音信不通になる人が最も多いのは、大阪の人達です。

 病状が安定して以降は、通信販売に切り替えてもよいですよ、といっても不思議と大阪人は無音となる人が多いですね(苦笑。

 大阪の印象は、こちらにとっては、あまりよくないので、なるべくそちらで見つけられる方が最善だと思います。
 取り急ぎ、お返事まで。

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2010年8月26日のボクチン(6歳)
2010年8月26日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年8月26日のボクチン(8歳)
2012年8月26日のボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ

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2014年08月25日

萎縮性胃炎の漢方治療の可能性について


2010年8月25日のボクチン(6歳)
2010年8月25日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 50歳〜59歳の女性
簡単なご住所 : 関東地方
お問合せ・ご連絡内容 :

 ストレスから萎縮性胃炎になりました。
 萎縮性胃炎になるまで何度も自分でストレスを作りそのたびに胃が痛くなりそれを繰り返すうちに萎縮性胃炎になってしまったので自分で作った病気だと思っています。
 体重も10キロも減ってしまいました。

 昔の面影もなく人に会うのが恥ずかしくて友人とも距離を置くようになり、ますます元気がなくなりこれではいけないとようやくきずきました。

 現在なにも薬は飲んでいませんが食欲がほとんどなく3食食べているものの体重が全く増えないためどうしたら前のように太って元気になれるのかと悩んでいます。

 まずは体重が増えること。そして萎縮性胃炎が元のきれいなピンク色の胃に戻れたら最高に幸せなのですが漢方で私のような症状は治るのでしょうか?

 希望はありますか?よろしくお願いします。

2010年8月25日のボクチン(6歳)
2010年8月25日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:

 大いに希望はあります。

 但し、体力を失わないためにも、なるべく近くの漢方薬局を見つけ、年齢を考えると、一生涯続けるくらいのつもりで、直ぐ直ぐの即効は期待せずに、根気よく、7〜10日毎に通って、漢方薬の反応を確かめながら病状を改善方向に向かうよう、努力してもらえるところを見つけるべきです。

 西洋医学では不可能なケースでも、漢方薬では往々にして、可能なケースが多いので、諦めずに根気よく通えるような、相性の合う漢方薬局を見つけるのが最善だと思います。

 胃弱の人は、体力面でも不安があるので、なるべく近隣の薬局をみつけるのが最善です。
 とり急ぎ、お返事まで。

2010年8月25日のボクチン(6歳)
2010年8月25日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

折り返し頂いたメール:


 先ほど質問のメールを送らせていただきました●●です。
 親切なお返事ありがとうございました。

 希望が持てるとのこと大変うれしかったです。
 早速近くの漢方薬局さんに行ってみようと思います。

 出来れば村田先生にみていただきたいですが、下関までは遠くて通えるだろうかと考えていました。
 残念ですが別の薬局を探してみます。

 お返事大変うれしかったです。
 感謝します。

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2010年8月25日のボクチン(6歳)
2010年8月25日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2012年8月25日のボクチン(8歳)
2012年8月25日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母

タグ:萎縮性胃炎

2014年08月24日

膀胱癌が根治した人の紹介で、同病の人が数年続けて調子がよいので、他の疾患の人を連れて来られた

2010年8月24日のボクチン(6歳)
2010年8月24日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 昨日土曜日の新人さんは、病院治療と当方の漢方薬類を利用されて、膀胱癌が根治した人からの紹介で、同じ膀胱癌ですでに4年服用されて、あと1年で根治を宣告される予定の人が、御自身の経過がよいので、漢方薬を心底信用され、異なる疾患の人を連れて来られた。

 病院治療だけでなく、当方の漢方薬も利用して膀胱癌が根治し、その人に紹介されて来られた同病者も調子が良いと、別の病気の人も、目の当たりに治って行く様子を観察しているので、信頼度が高い・・・はず。

 だから皆さんと同じように、スムーズに治っていくはずなので、「二度あることは三度ある」と言う陳腐なコトワザに期待したい。

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お行儀の悪いスコちゃん(1歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年8月24日のボクチン(8歳)
2012年8月24日のボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ


タグ:膀胱癌
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2014年08月23日

腎不全に対する漢方薬の有用性について

2010年8月23日のボクチン(6歳)
2010年8月23日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

おたより:東海地方の内科医師

 広島では長引く雨で土砂災害が起こってしまいましたが、下関は大丈夫ですか? ことし、こちらはあまりはっきりした梅雨がありませんでしたが、この時期になって結構ケリラ雨が降ることがあります。

 最近、ひどい豪雨のなかで受診された患者さんの症例ですが、ご報告させてください。
61歳の女性です。

「歩いていると膝が痛い。今、総合病院に通院しています。片側の腎臓が原因はわからないないそうですが働いてなくて、片側の腎臓だけで生きているようなものと聞いています。そのせいか血圧も高くて降圧剤を内服しています。今日は、とにかく膝を良くして頂きたいです」という症状で初診されました。

   腎機能が低下していて、膝から下の下腿部が浮腫んでいて、舌下の静脈が怒張しふくらはぎの静脈も怒張していましたので、八味丸と疎経活血湯と防己黄耆湯を処方しました。
   2週間後、再診され「身体が暖かくなってきました。他にはまだ分かりません」とのことで、処方継続しました。

   その後、膝の痛みについては、ご本人から話しがありませんでしたので、効果ありと考えて、処方を継続しました。

   約5ヶ月後に総合病院の腎臓内科へ受診して検査を受けられました。ご本人いわく、「クレアチニンが一番悪い時に1.9でしたが1.54に低下していました(基準値は0.8まで)。
 でも、先生は何もおっしゃいませんでした。ただ、透析にならないようにしたいですね」とのこと。

「担当の先生はデータをご覧になっていると思いますが、お忙しいので説明なさらなかっただけと思いますよ」とお話ししてお帰り頂きました。

   初診から8ヶ月後の再診の時、「何時もの血液検査を腎臓内科で受けました。やはりクレアチニンは1.53で1.5台で横ばいでした。でも先生は、じゃあ同じクスリのんどいて、としか言われませんでした」とのことで、「腎機能は安定しているようです。八味丸が効いていると思うので30丸から60丸へ増量します」と説明して、八味丸を増量しました。

   1ヶ月後に受診。前回の腎臓内科の検査から1ヶ月あとの定期検査が行われたそうです。ご本人、「クレアチニンは1.61で、先生は、自分が担当してから一番良いデータでした。私がこの病院に赴任して◯◯さんの他にもう一人しか透析しないで済んでいるかたがいます、と言われたのですが、正直微妙な気持ちですね。私の担当医の患者さんはほとんどが透析になってしまっているということですものね」

   6ヶ月後の再診、「例によって腎臓内科の検査が三日前に行われたのですが、ある意味大変でした。クレアチニンが1.5に低下しているのを先生がご覧になって、驚いた様子で、私が知らないところで何かやっていますか?」と言われました。漢方薬をずーっと飲んでいることを説明しました。 

先生は、「一度死んだ腎臓の機能がこれ程回復することは普通考えられない。でも、漢方薬は内服継続を許可します、とおしゃってくださいました。でも、振り返ると、漢方薬を内服し始めて1、2ヶ月でクレアチニンは1.5台に低下していましたよね」とクビを左右に振りながら最後に「先生はやっと真剣に私のことを気にかけてくださったような気がして嬉しいです」と言って笑顔で帰って行かれました。

   漢方薬を処方する側としては、何も特別な処方をした訳ではないと思いますが、改めて漢方薬の凄さを実感出来て、「やはり、漢方おそるべし」という感じです。

他に明らかになったことがあります。西洋医学的に「もう治る見込みはない」と言われても、必ずしもその言葉を真に受ける必要はない、ということです。

 この患者さんの場合、専門医の先生の見込み通りですと、透析しなければならない程になっていたであろう病状が漢方薬によって改善した訳ですから、西洋医学的評価は必ずしも当たってはいない、ということになります。

 もちろん、だからといって、民間療法的なものがすべて評価されて良いという偏った考えも如何とは思いますが。無論、漢方薬は民間療法類ではありませんが。ただ、漢方は西洋医学の基盤となっている統計学によって埋れてしまっている患者さんを拾い上げることが出来ると思います。

村田さんが個別の患者さんにおいて詳しく弁証して投薬している様子を創造しますと、ネコちゃんが脳疲労の妙薬となっているのかもしれないと思いました。

2010年8月23日のボクチン(6歳)
2010年8月23日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:

貴重なおたより、ありがとうございます。
腎不全の問題。
 漢方薬のよいところは、全身を観察して弁証論治して投与されれば、そのように重要臓器に対しても、良好な効果が得られる点だと思います。

 たとえば、重症のアトピー性皮膚炎の人達に対して、初期には微調整の繰り返しになるとはいえ、不思議と多くの人の中心的な方剤が、肝胆系統の方剤や、腎膀胱系の方剤に集約されて行くようです。

 ということは、脾肺病のアトピー性皮膚炎の病因となる臓器は、肝腎系統であろうと、結果論からの推論が成り立つように思われます。
 これが漢方医学というよりも、中医学の深みのあるところだと思います。
 整体観を重視する所以であると思います。

 同様に、先生の投与された膝関節炎で投与された方剤の内容を拝見しますと、明らかに腎系統に作用する八味丸が主体で、水湿を調節する防已黄耆湯に、血行を改善する作用も併せ持つ疎経活血湯。

これが結果的に腎不全にも、明らかな効果を発揮していることは、防已黄耆湯中の黄蓍自体が、西洋医学的な研究でも腎不全に効果があることが証明されているだけに、なおさらのことかと存じます。

 なお、腎不全に関しては、村田漢方堂薬局ではご相談件数も比較的多く、透析を免れたいがために長期間、漢方薬の連用者が多いのですが、一定レベル以上になると、期間を引き延ばすことが精一杯ということがあるとはいえ、多くの場合、次第にクレアチニンもBUNも改善して、中には腎機能検査自体がまったく正常に復した人すらおられます。

 ですから、先生も御指摘の通りで、この分野でも、漢方薬は大いに活躍の場があるものと思います。

 いつも有意義なお話し、ブログへの御協力、ありがとうございます。

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2010年8月23日のボクチン(6歳)
2010年8月23日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母


2012年8月23日のボクチン(8歳)
2012年8月23日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母


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2014年08月22日

エキス剤よりも煎じ薬の方がよく効く、という常識の非常識

2011年8月22日のボクチン(7歳)
2011年8月22日のボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 昨日のブログでも書いたように、エキス製剤でも葛根湯の即効性は、僅か規定の1回分の服用で、冷房病による肩こりが雲散霧消している。
 煩わしい煎じ薬の必要性を認めない。

 数十年前の経験で、看護婦さんの手掌角皮症に煎じ薬の温経湯加薏苡仁で、明らかな効果が出るのに半月以上かかってしまたことを、拙著『求道と創造の漢方』に記載している。
 ところが、最近遭遇した例では、男性の手掌角皮症には、エキス製剤の温経湯のみで、10日以内に歴然とした効果が出たことは、数ヶ月前のこのブログでも報告している。

 このような例は、枚挙に暇が無く、当時使用していた煎じ薬の茵蔯蒿湯の即効レベルは、昨今汎用する茵蔯蒿湯エキス製剤の即効レベルと、まったく遜色ないものである。
 猪苓湯しかり、柴胡加竜骨牡蠣湯のごときは、煎じ薬よりもエキス製剤の方が、効果が早いのではないか?とさえ思うほどである。
 これには、配合薬中の牡蠣や竜骨の問題が大きいように思われる。

 ところで、しばしばネット上などの宣伝文句によれば、煎じ薬はオーダーメイドの配合が可能であるが、エキス剤ではそれが出来ない、とされるがとんでもない!

 オーダーメードのピントが最初から外れていたり、フィットせずに、むしろ不快反応が出た場合には、調合された残りの煎じ薬がまったく無駄になる。
 
 ところがエキス剤では、基本方剤であるから、他の機会に使用することも可能であり、煎じ薬のような急速な品質劣化の恐れがほとんどない
 数処方を組み合わせたり、単味の生薬製剤や中草薬エキスを併用している場合では、臨機応変に、しかも即座に配合の変更が出来るので、煎じ薬のような無駄が出にくいし、出てもほんの一部に限られる。その無駄も、またの機会に使用可能である。


 煎じ薬で、オーダーメードと称して配合された方剤。
 名老中医が、早くから警告しているような、基本方剤を考慮せずに組まれた方剤というのは、中医学の伝統を破壊する危険性がある。
 即ち、サーズが騒がれた頃、名老中医は基本に則り、基本方剤を設定した上での加減で投与して、高確率の治癒率を誇ったが、中堅の中医師達が、基本方剤を設定することなく組み立てた方剤では、ほとんど効果が出なかったという、有名な話が残っている。

 エキス製剤では、必然的に基本方剤を重視せざるを得ないことが却って、中医学の基本を守ることが可能であり、臨機応変の配合変化も瞬時に行うことが出来るし、昨今の競争の激しい自費の漢方製剤こそ、品質不良で効果が弱ければ、淘汰される恐れがあるだけに、競争原理のお陰で、各方剤毎に、必ずどこかで優良品が製剤されている。
 それらをしっかり選択して使用すれば、煎じ薬よりも却って優れた効果を発揮する。

 煎じ薬の場合、仕入れた原料の品質問題には、ベテランでなければ、劣悪品を掴まされ、ますます効果が出にくいものとなる危険性がある。
 
 実際に過去、ヒゲジジイ自身が、しばしばメーカーの言いなりの生薬を仕入れて、品質が良くないものを掴まされ、痛い思いをしたケースもしばしばである。

 安価だからと、ボロボロの半夏を掴まされたり、朝鮮人参が、見本のものとまったく異なる劣悪品が送られてきたり、黄芩などは水に漬け過ぎて緑色に変色したものを掴まされたり、糸くずのような柴胡が送られてきたり、それもすべて大阪の会社ばかりだったので、なおさら大阪は好きになれない。

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2010年8月22日のボクチン(6歳)
2010年8月22日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年8月22日のボクチン(7歳)
2011年8月22日のボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ



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2014年08月21日

冷房病には藿香正気散ばかりでなく、葛根湯証を呈する人も多い

2011年8月21日のボクチン(7歳)
2011年8月21日のボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

 昨日の午前中は、継続服用者の発送注文は相変わらずだが、店頭では関東から1名、関西から1名、午後からは九州や県内の人達に混じって、長い時間順番待ちをされていた人がおられたが、なんと!肩透かし、超久しぶりに朝鮮人参の「質問だけ」に来られた人がいた。

 こちらは声が嗄れるほど疲れきっており、お門違いの用件なので、よそで質問して欲しいと、御遠慮願った。
 よくある、お土産にでも貰ったものの使い方や効能の質問であったかもしれないが、朝鮮人参単独の使用は大いに問題があるので、かといって、他所さんの営業妨害になるようなことを喋りたくもないので、お断りした。

 ともあれ、本題に入ると・・・
 関東からここ2ヶ月弱の間、定期的に通って来られている女性が、本来の目的の病状はほどほどよくなっているのに、どうしたことか、昨今、肩凝りがひどいのだと言われる。

 さてはと思い、職場での冷房レベルと、自宅での冷房レベルなどを聞けば、職場では弱いので、自宅ではかなり冷やしているということだった。

 しかも今回の下関に着いて、寒いところだな〜と感じた、と言われる。
 もともとは冷え性はまったくないと、自信を持って言われていた人だが、あきらかに急性の葛根湯証を呈している。

 そこで、継続中の本命の配合薬とともに、頓服として15回分の葛根湯製剤を、お渡ししておいた。
 おそらく即効が出るだろうけど、本命の湿熱の疾患の方に、悪影響が出てはいけないので、決して乱用はしないようにと念押ししておいたところ、帰宅途中の数時間後・・・

 あの後すぐに指示通りに葛根湯を4錠飲んだところ、なんとなく体がぽかぽかしてきて左の肩が楽になり、さらに残りの2錠を飲んだら僅かに感じていた目の奥の痛みと共に、あっという間に肩凝りが消えてたという、ご報告のメールが届いた。

 あまりの速効性にビックリ・感動して思わずメールしてしまいました。帰り道は楽に帰れそうです、ということだった。

 蛇足ながら、本来、熱証タイプのアトピー治療が主目的で来られている人でも、一時的に葛根湯証に見舞われたとき、これを頓服で使用すると、一時的にアトピーまで一気に改善するケースもある。
 しかしながら、たとえこの場合でも、継続服用すると、早晩齟齬を来たすので、連用は出来ない。

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2011年8月21日のボクチン(7歳)
2011年8月21日のボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

2012年8月21日のボクチン(8歳)
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タグ:葛根湯
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2014年08月20日

猪苓湯は単なる膀胱炎の漢方薬ではない

2010年8月20日のボクチン(6歳)
2010年8月20日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 専門書を紐解けば分かるように、猪苓湯は単なる膀胱炎の漢方薬ではなく、応用範囲は多岐にわたる。

 ところが大きな問題は、エキス剤においては、各メーカー間で優劣の差が激しいことである。
 これまでも各所で記載してきたが、顔面の皮膚病で漢方に熱心な医院から紹介されて村田漢方堂薬局にやって来られた患者さんに、茵蔯五苓散+猪苓湯+イオン化カルシウムで即効があった。

 そこで、紹介された医院にお戻ししたところ、イオン化カルシウムとともに医療用のツムラ漢方の同じ配合では3日で再発してしまった!
 再度、こちらの自費の方剤に切り替えると、早速3日間で顔面の皮膚症状が消失するのである。

 地元近辺の御高齢の婦人たちが、医療用のツムラ猪苓湯で効果がなく、病院で漢方薬を出されるくらいなら、漢方専門薬局の方が信用できるだろうとやって来られ、村田漢方堂薬局の自費の某メーカーの猪苓湯では超即効を得たことが続いた年があった。

 ともあれ、泌尿器系疾患には必須の漢方薬ではあるが、その他にも少量の滲出液を伴うアトピー性皮膚炎などに対する応用機会は頻繁である。
 大量の滲出液では、猪苓湯に加えてさらに衛益顆粒(玉屏風散エキス製剤)と適量の六味丸系列の方剤を併用する必要がある。

 アトピー性皮膚炎でしばしば生じる凸凹を、平坦にする効果を有しており、時に優れた効果を発揮する。

 また、ある種の大腸疾患にも有効性を示すことがあるが、これは意外に知られてない。
 
 利水薬の配合が主体であるから、原因がはっきりしない浮腫にも、とうぜん有効性がある。

 変わったところでは、チョコレート嚢胞や卵巣嚢腫に対して、適切な活血化瘀方剤とともに、猪苓湯を必ず併用してもらい、脇役として、過去大きな実績を残している。

 まだまだ応用範囲は尽きないが・・・
 配合される茯苓や猪苓には補益作用があるので、猪苓湯という単一方剤自身で扶正祛邪を体現しており、想像以上に疲労回復作用も発揮することがある。
 そういう意味では五苓散も同様である。

 猪苓は、現代中医学の教科書的には、補益性を認めない風潮にあるが、大いに疑義がある。

 猪苓の補益性については、拙著の利水滲湿薬「猪苓」の補益性についてに詳しく指摘している。
 利水滲湿薬は水道を通利し、水湿を滲出除去(滲み出させて除去)する薬物である。淡味の薬物が多いので淡滲利湿薬とも称し、服用によって小便が通暢して排尿量が増加するので利尿薬とも呼ばれる。
 代表的な薬物に茯苓・猪苓・沢瀉・ヨクイニンなど、日本の漢方でもお馴染みの薬物が多い。
 
 これら淡滲利湿薬のなかには補益性を有するものがあり、なかでも甘淡の「白茯苓」は利水滲湿・健脾補中・寧心安神の効能があり、甘で補い、淡で滲湿し、利水滲湿と同時に補脾益心の効能がある。
 したがって、茯苓は正虚邪盛(脾虚湿盛)の病態に不可欠であり、作用の穏やかな扶正去邪の薬物として、中薬学における一般常識となっている。

 ところで、不思議なことに茯苓と同じ甘淡の「猪苓」については、補益性が否定されおり、このことは現代中薬学の大きなミステイクの一つであると愚考している。
 
 神農本草経には「久服すれば身が軽くなって老いに耐えるようになる」と述べられており、清代の名医葉天士は「猪苓の甘味は益脾する。脾は統血するので猪苓の補脾によって血が旺盛となり、老いに耐えるようになる。また猪苓の辛甘は益肺する。肺は気を主るので猪苓の補肺によって肺気が充実して身は軽くなる」と解説している。

 このように、猪苓には単なる利水滲湿の効能のみならず、茯苓と同類の脾肺を補益する効能がある訳で、近年特に注目されている抗癌作用も考えあわせれば、もっと広く活用されてしかるべき薬物である。
  ━利水滲湿薬「猪苓」の補益性についてより


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2010年8月20日のボクチン(6歳)
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2014年08月19日

冷え込みで生じた急性膀胱炎に、どうして利水清熱か

2010年8月19日のボクチン(6歳)
2010年8月19日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
 

 真夏の膀胱炎は、汗をかき過ぎて、尿が濃くなったために、それが刺激となった実熱邪による膀胱炎が生じるケースも多いが、最も多いのは、意外にも冷房にやられて生じる膀胱炎の方が多いかもしれない。

 また年間を通じて見れば、秋冬春では、バス停などでバスを待っているとき、冷たい風がスカートの中まで入り込んで、膀胱炎になってしまったという婦人にしばしば遭遇する。

 このように冷え込みが原因で生じた膀胱炎に、何とかの一つ覚えのように、待ってましたとばかりに「冷えが原因」の病気だからと、温熱薬を投与するオメデタイ人がいるものだろうか?

 素人ではやりかねないことで、腹巻をしたり、温湯を飲んで腹部を穏やかに温めるのはよいとしても、冷え込みが原因だからストレートに膀胱を温めるに限ると、直接カイロをあてがって実熱邪をさらに助長し、膀胱炎をますます治りにくくしていたケースも珍しくない。

 現実的にも、冷えが原因で生じた膀胱炎が実に多いのだが、ほとんどのケースでは、手っ取り早くは、利水・清熱・滋陰の方剤、すなわち猪苓湯を主体に運用すれば、優れた効果を発揮するのは、なぜか?

 温めて利水が必要なケースも稀にはあって、それには当帰芍薬散というケースもあり得るはずだが、41年間の経験では、意外にそういうケースに遭遇したことは超滅多にない。

 とりわけ、急性膀胱炎のケースでは、「高品質の猪苓湯」という条件は必須であるものの、急な冷え込みが原因であっても、というよりも、「あってこそ」というべきで、それであるからこそ、利水・清熱・滋陰の猪苓湯がフィットするのである。

 冷え込みが原因で生じた膀胱炎であるのに、どうして利水・清熱・滋陰の方剤が的確にフィットするケースが多いのか?

 この問題は、中医学的に説明すると却ってコジツケめいて聞こえるので、常識的な分かりやすく、砕いて説明する方が、はるかに理解しやすい。
 
 すなわち、急な冷え込みに対する過剰防衛として熱化が生じ、膀胱に炎症が生じたのですよ・・・と。

 蛇足ながら、アトピー性皮膚炎の場合、たとえば冬に向かって急な冷え込みがあると、どうなるか?
 一部の人は同様に、寒さや急な冷え込みに対する過剰防衛として化熱し、実熱証を誘発して、急遽「かなり強力な清熱剤」が暖かくなる春まで必要になるケースも、少数の人に見られる。
 

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2009年8月19日のボクチン(5歳)
2009年8月19日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

2012年8月19日のボクチン(8歳)
2012年8月19日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母

2014年08月18日

にわかには信じがたいことだが

2010年8月18日のボクチン(6歳)
2010年8月18日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ
 

 某慢性疾患で、一度、遠路はるばる来られたのはよいが、帰路で早速、新幹線の冷房にやられてしまった女性。

 しばらく10日毎の遠路の往復では、新幹線の冷房の効き過ぎで、風邪を引き込むデメリットの方が大きいので、地元の高名な自費の漢方医院に切り替えるようにアドバイスして、村田漢方堂薬局での漢方治療を諦めてもらっていた。

 ところが、臨機応変の対応に不安があるばかりか、同一方剤の費用が、当方の3倍もかかっている。
 その他にも、きっと診察料などが、あるのだろう。
 (村田漢方堂薬局では、あれだけの時間をかけても相談料すらビタ一文も頂いていないで、漢方薬代だけである。)

 経費的な問題もさることながら、病状の急変に対する対応にも不安がある。
 臨機応変の配合変化や頓服の問題である。

 そこで、ネットで見る限りは信頼のおけそうな漢方薬局をこちらで調べ、その方に移ってみてはどうかとアドバイスしているが、臨機応変のメールや電話での即座の対応に応じてくれるかどうかまでは不明である。

 村田漢方堂薬局に遠方から通っている人達は、当方の漢方薬の価格設定が安いので、地元の自費の漢方クリニックや漢方薬局の薬代だけでも、交通費ぐらい十分出ますよ、と言われるのだが、にわかには信じがたい。

 某漢方薬局の相談員だった人が、漢方相談に遠路はるばる来られることになった当時、まったく同じメーカーの某漢方エキス製剤が、当方の販売価格の実質ちょうど6倍の販売価格で、自家製のように分包し、処方名を隠して相談販売している事実を聞かされ、ビックリ仰天したことがあった。

 村田漢方堂薬局では、確かに1方剤の価格はかなり安価に設定しているつもりだが、それでも数種類以上の漢方薬を併用すれば、月額に換算すれば、数万円はかかっているはずだが、上記のメチャクチャに高額なところは例外的かも知れず、うるさいジジイだから、皆さんお世辞が上手なのかもしれない。

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2011年8月18日のボクチン(7歳)
2011年8月18日のボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年8月18日のボクチン(8歳)
2012年8月18日のボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ
 

 
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2014年08月17日

連休最後のお休みは、猫ちゃんたちと、お遊び

2009年8月17日のボクチン(5歳)
2009年8月17日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 明日からまた、終わりなき日常がはじまると思うと、聊か憂鬱。

 連休中は比較文化史家の竹下節子氏の著書を読んでいたら、かなり頭がおかしくなって来た。

 連休最後の休みだから、今日くらいは、猫ちゃんたちとゆっくり遊んでおこう。

 盆も終わりだが、あの世から一時帰休していたはずのボクチンは、まだ、裏庭で遊んでいるかもしれない。

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2009年8月17日のボクチン(5歳)
2009年8月17日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

2014年8月15日のシロちゃん(1歳)とクロちゃん(2歳)
2014年8月15日のシロちゃん(1歳)とクロちゃん(2歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2014年8月15日の茶トラのトラちゃん(1歳未満)
2014年8月15日の茶トラのトラちゃん(1歳未満) posted by (C)ヒゲジジイ

 

2014年08月16日

アトピー性皮膚炎と藿香正気散(かっこうしょうきさん)あるいは葛根湯

2009年8月16日のボクチン(5歳)
2009年8月16日のボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 いくら何でも、調子に乗って藿香正気散を続けていたら、全身が温まり過ぎて、エアコンの温度を下げたくなって、猫ちゃんたちが迷惑しそうだから、飲むのを止めた。

 このような季節や環境変化によって使用すべき方剤は、状況変化に応じて臨機応変に使用したり中止したり、あるいは増減したりすべきである。

 ちょっと余計なことを言えば、重症化して相談に来られたアトピーの人達こそ臨機応変の配合変化が必要だが、初期の間は、いくら口を酸っぱく説明しても、慣れないうちは、なかなか実行してくれない。
 後手後手になることも多いので、もっと早く報告して、微調整を素早く行うように念押しを繰り返す。

 村田漢方堂薬局にやって来られる以前に相談されていた漢方クリニックや漢方薬局では、そのような指導がまったく無かった人達ばかりだから、ゼロからアドバイスするのは、ご本人の病苦とともに慣れない苦労も大変だが、こちらの苦労も並大抵ではない。

 といっても、初期のこの互いの苦労を続けていれば、早い人では数ヶ月、遅い人でも半年から一年もあれば、かなり上手に考えてくれるようになり、相談する要領も的確な報告があるから、こちらも素早く配合変化のヒントを提供できるようになる。

 何事も、苦労がなければ、良い結果は伴はないもので、「幸福否定」の心の闇を自覚して、いかに前向きに頑張れるかが、人生の一大勝負となることだろう。

 話は大きく逸れてしまったけど、今後は藿香正気散は、エアコンの効き過ぎと、アイスバーの過食次第によって、それらによる寒湿中阻の度合い次第で、また使用する機会も多いことだろう。

 そういえば、アトピーの男性で、日頃は黄連解毒湯など清熱剤が必要な体質であるのに、一転、エアコンで冷やし過ぎた上に、生野菜の多食などにより、しばしば寒湿中阻に見舞われ、その時は、藿香正気散の服用により、気持ちよく温まって、アトピーの調子も俄然よくなるという、珍しい人もいる。
 あるいは単に寝冷えしたときは、藿香正気散ではなく、葛根湯を服用することで温まり、このときもアトピーまで調子が良いという。
  「アトピーが調子が良い」という意味は、肌がすべすべして、とても綺麗な肌になる、という意味らしい。

 と言っても藿香正気散にしても葛根湯にしても、長期連用は不要な人で、熱化して来ると、通常の配合に戻すわけだから、アトピー性皮膚炎の人では、藿香正気散や葛根湯など、祛風散寒が主体の方剤は、必要最小限に止めておかないと、胃腸や寒気は治せても、長期連用すると熱証部分に悪影響して、痒みを誘発し兼ねない。
 この点からも、藿香正気散証を誘発し兼ねない冷飲・冷食は慎むべきだろう。

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2009年8月16日のボクチン(5歳)
2009年8月16日のボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年8月16日のボクチン(7歳)
2012年8月16日のボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ
 
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2014年08月15日

今日もまた、藿香正気散(カッコウショウキサン)で冷え過ぎを守りながら、エアコンどっぷり生活が続く

2010年8月15日のボクチン(6歳)
2010年8月15日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 読みたい本は多くても、数ページ読むと疲れては、タバコを吸い、また数ページ読んでは疲れて、トイレに立ち。
 歳は取りたくないもんで、そのうち読書どころか、仕事もイヤになって辞めるなんて言いはじめたら、もはやボケた証拠。

 まだまだ読み残している本が多過ぎるので、せっかくの連休だから、読書に専念したくとも、お盆の行事にも駆り立てられるし。

 うっかり、お盆の行事を大儀がってることを書いていると、あの世の父母やボクチンに睨まれそうだが・・・
 日本人の習慣として、必ず盆には戻ってくるといわれるので、こちらが気が付かないだけで、直ぐ近くで、歯痒い思いをされているかもしれない。

 でも、うっかりすると仏壇のロクソクや線香で、火事になる危険性が高まる、お盆休み。
 御先祖様をお迎えするときにも、こんな危険性が潜んでいる。


 それにしても、クーラーにどっぷり漬かった生活では、藿香正気散が欠かせない。
 意外にも、猫ちゃんたち4匹は、クーラーなんてまったく平気そう。

 とりわけイギリス生まれのスコちゃんは、スコティッシュホールドだけあって、毛深く、一人が一番冷える場所を占拠している。
 でも、4匹の写真は省略。
 ボクチンの写真を貼るためのブログだから・・・。
 

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2010年8月15日のボクチン(6歳)
2010年8月15日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2012年8月15日のボクチン(8歳)
2012年8月15日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母


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2014年08月14日

エアコンに、どっぷり漬かって、藿香正気散(カッコウショウキサン)

2010年8月14日のボクチン(6歳)
2010年8月14日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 アイスバーをしこたま食べて、クーラーにどっぷり漬かって、読書に励んでいたら、やっぱりここしばらくは藿香正気散(かっこうしょうきさん)が欠かせない。

 これを飲んでいたら、なんとかアイスバーを中断せずに済みそう。
 連休前の最終日には、アイスバーを食べる気にもならないほど、職場のクーラーで冷やされ、胃の調子が怪しかったが、連日、藿香正気散を続けていると、本日から、また本調子で、アイスバーを思いっきり食べることができた。

 皆さんは、決してこのような馬鹿な真似は、してはなりません。
 皆さんの健康が害されることのないよう、お腹を冷やすアイス類は、一手にヒゲジジイが引き受けて、皆さんの罪を被って差し上げているのです。
 この犠牲的行為に、賞賛されこそすれ、非難されるいわれは、毛頭ないはずです。

 蛇足ながら、昨日の関節リウマチの女性の愛飲するビールが、根治を妨げている理由は、毎日の冷えたビールのお陰で、腹腔内の冷却が長年続いて、腸管免疫の機能が正常に作動しにくくなり、免疫細胞の誤作動を誘発して、自己攻撃という誤爆を起こしかけるのを、何とか漢方薬によって、誤爆の免疫システムを無力化させ続けてきた。

 ところが、半年間、併用すべき中草薬の服用を怠ったために、誤爆の免疫システムを無力化できなくなったというわけで、それもこれも、長期間に亘る、冷えたビールの継続が、もっとも大きな障害になっていることは間違いない。

 いずれにせよ、冷飲や冷食によって腹部を冷やし過ぎると、腸管免疫機能が正常に作動しなくなって、あらゆる持病の悪化を招きかねないことは、これまでのブログで再三述べて来た通り。
 かといって、世間で言う「病の原因は冷えである」という短絡的で幼稚で、しかも非科学的な宣伝文句を信じてはならない、ということは先月7月27日のブログにも書いた通り。
 病気の原因が「冷え」などと決め付けるのは馬鹿である。

 その証拠に、この炎暑で熱中症に罹って、命を落とす人さえあるではないかっ。
 温熱だって立派に病気の原因になるのに、冷えだけが病気を引き起こす原因だと決め付ける幼稚な考えに嵌ってはならない。

 病の原因は、風、寒、暑、湿、燥、火(熱)などの六淫以外にも癘気・外傷があり、飲食の不摂生や過労・セックス過剰や寄生虫、喜・怒・思・憂・悲・恐・驚などの内傷七情などがあり、冷えだけが病気の原因などと、よくもそんな短絡思考を行って、恬として恥じないものだと、感心するやら、呆れるやらっ!

 ともあれ、ヒゲジジイは、最近、眼精疲労を感じるので双料杞菊顆粒、尿路結石予防に猪苓湯、それに降圧丸に雲南田七に板藍茶、そして数十年来続けている高濃度の牛黄製剤。
 (本当は、白花蛇舌草も飲みたいけど、さぼりだから、つい忘れることが多い。)
 それに夏場の常用薬、藿香正気散が大活躍という毎日。

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2010年8月14日のボクチン(6歳)
2010年8月14日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年8月14日のボクチン(7歳)
2011年8月14日のボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年8月14日のボクチン(8歳)
2012年8月14日のボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ



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2014年08月13日

ビールを止めるくらいなら死んだ方がマシ、という関節リウマチ患者さん

2010年8月13日のボクチン(6歳)
2010年8月13日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 村田漢方堂薬局とのお付き合いは、もう30年になるそうである。
 当初はステロイドの内服薬を投与されていたが、関節リウマチを漢方薬で何とかして欲しいと、やって来られた女性。

 職場環境が変わる都度、病状が変化するお陰で、その都度、配合薬が大きく変わりながらも、数年も経たないうちに、ステロイド内服を完全に離脱できて、30年近い、そうである。

 それでも、やっぱり冷たいビールを日々嗜むことがマイナスに働いているのは、御本人も承知の上。
 そのために、漢方薬を止めることができないまでも、早くから主治医の先生からは、ステロイドが不要になっただけでも、明らかに漢方薬の効果をしっかり認めてもらえた。
 それゆえ、降圧剤の投薬を受ける以外は、関節リウマチに対する投薬は無いまま、定期検査を受け続けて来た。

 今年の2月までは、完璧にリウマチは治っているに等しいね、と主治医にほめられてたのが、どうしたことか3月より、久しぶりに一部の関節の疼痛が勃発して、鎮痛剤を打つ羽目になった。

 漢方薬の方は、油断して、いつも間にか、主体の祛風除湿の方剤とイオン化カルシウムのみで、肝心な中草薬を中止して久しい。
 ここ数年は、完璧に調子がよいとのことで、補充注文を電話で受けて発送していたものの、急に再発した今年3月から、注射ばかり受けても、結局以前の状態には戻ってくれないばかりか、新薬という抗リウマチ薬?を服用すると、激しい副作用に見舞われて懲りごりし、とうとう数年ぶりに直接相談に来られたのだと言う。

 あれから三十年近く、ステロイドも完全離脱し、関節の変形もまったく生じることなく、順調に推移していたものの、ちょっとした油断、中草薬を半年以上も中止していたら、こんなことになって、油断が過ぎた。

 本来なら、日々のビールさえ、飲まなければ、今頃、とっくの昔に治っていたことだろう。
 実際に、地元近辺でも、九州の特定地域の多数の皆さんも、事実上、関節リウマチが根治してしまって久しい人は、相当な人数に上る。
 村田漢方堂薬局のかなり得意分野の一つである。

 三十年もたって、今頃、激しく再発するとは!
 中草薬の併用を怠っていた問題以前に、そのビールさえ飲まなければ、もっと、もっと早い時期に、完全寛解していたことだろう。

 ビールを止めるくらいなら、死んだ方がマシだと嘆く彼女。
 じゃ〜死んだら、という訳にも行かないので・・・
 それなら、とばかり従来の祛風除湿の方剤に、とても重要な中草薬とともに、舒筋活絡の5種類の中草薬が含まれた製品も追加してもらうことにした。

 連休前の12日(火曜日)昼前の出来事。

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2010年8月13日のボクチン(6歳)
2010年8月13日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2012年8月13日のボクチン(8歳)
2012年8月13日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
 
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2014年08月12日

冷房病よりも、はるかに怖い熱中症

20010年8月12日のボクチン(6歳)
20010年8月12日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ
 昨日も書きましたが、 
お盆休みは明日、13日(水)〜17日(日)ですが、その間は、発送業務もお休みです
 補充注文は、本日12日(火曜日)の遅くとも、午後3時までに御連絡をお願いします。
 本日12日を逃しますと、次の発送業務開始は、18日(月曜日)となります。
 休み中のお電話は、不安定ですが、メールの送受信は確実に行えます
 お休み中でも、補充注文はいつでもお受けできますが、上記の通り、本日12日を逃しますと、次の発送業務開始は、18日(月)にずれ込みます。

 さてさて、今日のテーマ。
冷房病よりも、はるかに怖い熱中症

 生野菜やグリーンスムージーなど冷飲・冷食の食生活習慣は、腸管免疫の機能障害を誘発して、あらゆる慢性疾患をこじらせる。

 それゆえ、要するに、腹部は冷やすべきではない、ということだが、これを混同して、この猛暑に、エアコンも使わずに暑さをこらえるのは、実に馬鹿げた、自殺行為に等しい。

 どのような慢性疾患であっても、煮た野菜を中心に、適量のたんぱく質を加えて摂取し、冷飲・冷食を出来るだけ避けたほうが、腸管免疫機能を正常に維持するのに有利であるから、四季折々に守るべきだろう。

 だからといって、この暑い夏に、食物も煮たものがよいなら、身体も外から暖めた方がよいのだろう、と誤解して、エアコンを使うのを控え、運動して汗をかいて、保温にこれ努めて、熱中症になりかけた人がいた。

 実際問題として極論すれば、冷やすべきでないのは、腹部だけなのである。
 この猛暑、腹部以外の場所は、遠慮は無用、エアコンなどを使って、しっかり冷ますべきである。

 夏場にうっかり寝冷えしたり、身体を冷やし過ぎても、命に別状があることは超滅多にあり得ないが、熱中症に罹ると、うっかりすると命に関わる危険性が大きい。

 だから、食事療法は守っても、できればあまり冷やされてない、常温程度の水分補給を常に心がけ、扇風機といわず、できればエアコンで室内の温度で暑く感じない程度に、大いに利用すべきである。

 腹部さえ、過度に冷やしすぎなければ、身体が熱し過ぎないように、エアコンなどを使用して、外側から身体を常に快適温度に保っておくべきである。

 熱中症に罹患するのは、屋外よりも、屋内で生じる率が6割に上る というデータもあるほどである。

 室内で暑さを我慢して熱中症になって命を落とすくらいなら、水を飲みすぎて水毒となったり、うっかりエアコンで冷やしすぎて、クーラー病になる方が、はるかにマシである。

 夏場の水の飲み過ぎによる水毒は、多くの場合、五苓散で治せるし、クーラー病では、藿香正気散や葛根湯で、容易に治療できる。

 適度にエアコンを使いながら、水分補給を怠らず、冷飲・冷食を避けるという生活を保っておれば、持病の悪化にブレーキをかけれるし、おそろしい熱中症を防ぐことも出来るのである。

 猛暑であっても、腹部は冷やすべではないが、それ以外の部位は、気持ちがよい程度に冷やしても構わない。
 というよりも、積極的にエアコンなどを使って、快適なレベルに冷ますべきであり、その方が、熱中症の予防には最適である。

 冷房病よりも、はるかに怖い熱中症

 閉店後、冷房で身体を冷やしながら、アジのフライを食べ、アイスクリームを食べたら、一日中、冷房に漬かっているのと相俟って、急に胃が気持ち悪くなったので、早速、藿香正気散を服用したら即治した。
 熱中症になるよりはマシだろうっ(呵呵。

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20010年8月12日のボクチン(6歳)
20010年8月12日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

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20012年8月12日のボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ
 

 
タグ:熱中症
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