2014年07月21日

アトピーの相談者がとても多い割りには訪問者が少ないアトピー専門ブログ

2009年7月21日のボクチン(5歳)
2009年7月21日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 昨日の日曜日は、電話のある部屋を通りがかった時に運悪く、いまいましいコール音。表示が地元の市内局番だったので、常連さんたちの緊急電話かと急いで取ると、いきなり
「ハトムギはおいてますか?」
「今日はお休みですが、ハトムギならどこの薬局でも、あるいはお茶屋さんでも売ってますよ!」
「えっ!?今日はお休みなんですかっ???!!!」
と日曜日に休むのがいかにも信じられないという口調である。

 実は、友人にハトムギがイボに良いと聞いたが、自分には全身に小さなイボがたくさんあって云々と話が止まない。
「ですから、ハトムギがよければ、薬局ではヨクイニンという名で薬として売っていますから、どこの薬局でも電話で問い合わせてみればよいですよ」
 と答えて強引に切らせてもらった。

 それはともかく本題である。
 昨今、思い出したようにアトピー専門のブログアトピー漢方専門ブログ を更新しているが、村田漢方堂薬局にはかなり重症のアトピーの相談者が多い割には、アトピー専門のブログの方には、このメインブログの三十分の一以下の訪問者である。

 せっかく遠路はるばるアトピーで来られているのだったら、こちらのブログも時々は覗いてほしい。かなり参考になることも最近書いているので・・・

2014年07月12日 身体を冷やす生野菜や果物、冷えた食品類の食生活習慣はアトピーを必ず治りにくくしている 

 といっても同業者の閲覧が多いらしいので、

2014年07月20日 黄連解毒湯はクセモノ

 などは少しは参考になるかもしれない。

 実際のところ、アトピーの相談者は当方に来られる頃には、様々な治療法の失敗によって、とりわけ間違った漢方薬の長期連用によって壊証となり、五臓六腑それぞれの寒熱虚実が支離滅裂に崩壊しているので、安定した状態に立て直すのに、超短期間で配合変化を繰り返す必要があるため、もっとも手間のかかる作業となる。

 相談を受けるこちらの方では、手間と時間が最もかかる能率の悪い仕事であり、ほどほどの安定した状態になるまで、最初の数ヶ月間は相当な労力を必要とする。
 アトピーほど効率の悪い漢方相談はないのだが、8割以上の安定状態が維持できるようになるまでに、早い人では3〜6ヶ月という人もあるが、壊証となっているケースでは半年以上、多くは1年は要する。

 よっぽどスムーズに経過した例でも、四季折々の季節変化に対応した配合の微調整が必要なことが多いので、最低でも1年間は油断がならない。

 実際のところは、1年間は季節に応じた病状の傾向と対策を把握する期間でもあり、徹底的な症状の消滅と体質改善を行うためには、さらに2年を要し、結局は3年くらいかかって本当の安定期に入るが、そこで安心して不摂生を繰り返して、小再発があって気合を入れなおして、いつの間にか5年以上も続けている人が多数。

 5年以上も続けられるのは、明らかな効果があり、いつのまにか自身が主治医となって、みずから上手にコントロールできるようになるからである。

 その頃には、服用する漢方薬も減っていることが多いとはいえ、アトピー以外の利用方法を自然にマスターする人が多いので、いつの間にか中医漢方薬学に嵌ってしまった人があまりにも多い。

2009年7月21日のボクチン(5歳)
2009年7月21日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

2010年7月21日のボクチン(6歳)
2010年7月21日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 
posted by ヒゲジジイ at 00:01| 山口 ☀| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする