2014年07月11日
店頭が混んでいるときの問い合わせ電話
2009年7月11日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
店頭が混んでいるときに限って、問い合わせ電話がかかって困ることが何度もある。
通常は受付嬢が上手にお断りしているが、常連さん一家の補充購入に来られている時に重なると、受付嬢は多種類の品目のお世話に手が離せないので、ヒゲジジイが新規相談者のお相手を一時中断して、しぶしぶ受話器を取らざるを得ないことが時にある。
中には「どんな資料を持っていけばよいでしょうか?」という質問には、思いがけない問い合わせに、面倒が先立って、お断りする以前に、本人が分かっている範囲でも構わないと答えて早々に電話を切ったのは、どうせこのような、いかにも真面目に通いそうな問い合わせこそ、思わせぶりの典型であることが分かっているので、強くお断りするまでも無い。
実際にここ1ヶ月間に電話で問い合わせた人は大変多いが、実際にやって来られた人は皆無である。
店頭が混んでいるときに、分かりきったような問い合わせはほとんど真面目に応対しても意味が無い。
店がどんなに混んでいても、常連さんの相談や補充注文の時には、当然しっかり応対する。そのために必要な電話である。
あるいは服用中の新しい人達が途中経過の相談の為にも必要な電話機である。
あるいは道中で道に迷った人達の到達ルートの問い合わせなどのために・・・(苦笑。
2010年7月11日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
2014年7月5日の3匹 posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 00:04| 山口 ☁| 奇妙な電話・迷惑電話・お気楽電話・無礼な電話はサヨウナラ
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2014年07月10日
人類の共通した「業」かもしれない「幸福否定」という無意識的な強力な意志
2009年7月10日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
笠原敏雄著の『幸福否定の構造』は既に絶版で、古書値は通常5,000円以上の相場のようだが、運よく某古書店さんから思いがけず安価な1,500円で帯付の完全本を入手できた。
幸福否定とは、幸せから遠ざかりたいという人類に共通した心の闇のメカニズムで、ちょうど宿命的な「業」のようなものだろう。
しかしながら、日々の漢方相談を受けていて感じるのは、 「幸福否定」という心の闇は、個人差がとても大きいように思われる。
たとえばかなり進行した自己免疫疾患や重度のアトピー性皮膚炎のみならず、たとえ進行癌や転移癌であっても、前向きでしかも良い意味での「執念」を燃やして焦らずじっくりと頑張る人達は、必然的に心の闇が雲散霧消し、漢方薬類による治療効果やサポート力が飛躍的に向上する傾向が強い。
完全寛解のみならず、いわゆる根治することでさえも稀ではない。
ところが、西洋医学はもとより地元の漢方薬局でも無効だった人達が、こちらの漢方薬で明らかな効果が見えはじめてお互いに喜んだのもつかのま突然無音となる人達は、「現金な人」というだけでは済まされない、もしかして「幸福否定」という心の闇が大きい人達なのかもしれない。
最近もそんな大阪のオッチャンを思い出したので、この書籍を入手した喜びから、あれこれと想像してみるのだった(笑。
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2010年7月10日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
2010年7月10日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 00:00| 山口 ☔| 日本人としての自覚の問題
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2014年07月09日
忙しい日でもなかったのに運悪く昼食を逃して夜はダウン
2010年7月9日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
本日は別に書くほどのこともないが、ボケ防止の日記代わり。
昨日8日(火曜日)は台風を警戒してか、一家3名の常連さんの補充の送付依頼は別にしても、本日の店頭ではアトピーの相談者4名(1名は新人さん)、と眼科疾患の新人さん1名の合計5名のみ。
アトピー性皮膚炎の人達の中には、不思議な共時性に驚いた。
詳細は⇒地元近辺のアトピー治療に失敗して下関へ通うことになった関東と関西のお2人の不思議な共時性
午前中は遠来者にたっぷりと十分な時間が取れたものの、昼食を摂ろうとした時に運悪く、新人さんの相談があり、結局昼食は摂れなかった。
閉店前に来られた人の相談中に、低血糖様の疲労感を急に覚え、微調整のアドバイスも終えていたので、受付嬢にバトンタッチ。
昼に取れなかった食事の分までしこたま食ったら、睡魔に襲われて寝込んでしまった。
2010年7月9日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
2012年7月9日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:共時性
posted by ヒゲジジイ at 00:04| 山口 ☁| 近況報告
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2014年07月08日
2008年の国民性調査によれば「あの世」を信じる人は38% 信じないという人は23%
2010年7月8日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
2008年の国民性調査によれば・・・
「あの世」を信じる人は38%
どちらともきめかねるという人が23%
信じないという人が33%。
特筆すべきは、50年前よりも信じるという人が18%も増えているということだ。
年代別では若い20代で信じるという人が49%で、高齢になるほどやや低くなる傾向があるのは興味深い。
当のヒゲジジイはどうかといえば、いまさら言うまでもなく、信じるというよりも当然の常識として「知っている」と言うべきろう(呵呵。
今日は疲れたから、これくらいでお茶を濁す。
2014年6月7日の三匹(トラちゃんは真ん中) posted by (C)ボクチンの母
2012年7月8日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:あの世
posted by ヒゲジジイ at 00:03| 山口 ☔| 漢方相談に疲れたあとに癒される桃源郷およびスピリチュアルな話題
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2014年07月07日
大柴胡湯証の真実
2009年7月7日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
今日はブログを更新したい気分になれないけど、ボケ防止とボクチンの写真を貼る口実として敢えて書くことにした。
先々日のブログの後半でも書いたことだが、大柴胡湯証の実際について。
大柴胡湯の効果・効能欄に記載される最初の文言「体力が充実して」というのは当てにならどころか、実際には邪魔である。
これがあるがために現実には痩せ型で華奢な女性にも多発する大柴胡湯証を見逃してしまう専門家が多いのである。
「体力が充実」などとは無関係な問題で、華奢の女性に適応証があるケースでは、日頃から体力に自信がない人も多い。
大柴胡湯証に体力の問題は無関係であり、もっとも重要なのは「部分の実邪」の存在の有無なのである。
ヒゲジジイの41年に亘る漢方相談でメシを食っている経験から、大声で断言できる問題である。
どうしても「充実」という言葉が使いたいのなら、大柴胡湯の使用目標は「体力の充実」という文言はすべて削除して、そのかわりに「心下部や季肋部の過充実を認め」と書き換えるべきである。
このように「充実」という言葉を敢えて使うと、ヘンテコリンな表現になってしまうので、日本語に堪能な人がもっと上手な表現を考えるとよい。
誰かやってくれっ。
2010年7月7日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
2012年7月7日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:大柴胡湯
posted by ヒゲジジイ at 00:00| 山口 ☔| 大柴胡湯や茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)の真実
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2014年07月06日
自殺すると楽になれると思ったら大間違い!!!
2010年7月6日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 20歳〜29歳の女性
簡単なご住所 : 関西地方
お問い合わせ内容 : 質問があってメールしました。
外傷は漢方薬で治るのでしょうか?
外傷というと少し大げさですが、肌荒れで悩んでます。
2年前にケミカルピーリング(肌を溶かして綺麗にするもの)を何度も受け、皮膚が薄く赤くなりました。
化粧品でかぶれたり、自分の皮脂(かなり油っぽいんです)で痒くなることもあります。
漢方薬局には何箇所か行きました。
どこの漢方薬局も、処方や方針に納得できず中断しました。
最近行ったところでは、「便秘なので熱が生じてるから熱を冷まさせます」とのようなことを言われ、「涼血清営顆粒」と「証陽散」を貰い2ヶ月服用しました。
便通が少しよくなりましたが、それ以外の変化は全く見られません。
そもそも、私の肌荒れの一番の原因はケミカルピーリングや化粧品の使いすぎで皮膚が弱くなったことなのに、便通を良くして皮膚が正常に戻るとは思えません。
先ほどもいいましたが、顔の皮膚だけ皮一枚剥がしたように薄くなってしまいました。
まるで火傷を負ってるかのようです。
皮膚を分厚くする以外に治る方法なんてあるのでしょうか。
そして私の肌荒れは漢方薬で治るのでしょうか。
「これで治らないなら死んでやる」という気持ちで漢方を始めました。
多少肌の手助けになる、程度ならもう諦めようかと思います。
村田さんはどのようにお考えになりますか?
このような患者はあまりいませんか?
2010年7月6日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
お返事メール:
>これで治らないなら死んでやる
とは穏やかではないですね。
自殺したら苦しみが消えるとでも思っておられるのでしょうか?
死んだら終わりと思ったら大間違いです。
あの世では殺人の罪の次に重いのは自殺です。
暗い世界の孤独地獄が永遠に続くか、あるいはよっぽど運が良くて早々に生まれ変わってしまい、また同様の悩みに苦しめられるかのいずれかの運命が待っています。
あの世はある意味「階級社会」です。霊性のレベルによって類は友を呼ぶ世界ですが、自殺をするとほとんどのケースでは孤独地獄の境涯で延々と反省させられます。
二十代の人は、思いつめすぎる傾向があるのは困ったものです。
アトピーの重症の人達に比べて、貴女がどれほど悲惨な状態だというのでしょうか?
きっとアトピーの重症の女性達の方が忍耐力があると思います。皆さん短気を起こさず、数年以上通ってしっかり寛解して行かれます。
漢方薬局を短期間で相談場所を変えると、いつまでたってもピントが合わないで、渡り鳥を繰り返すことになります。
専門家を疑ってかかっていると、いつまでたっても疑心暗鬼のまま、よい治療が受けられません。
まずは相性の合いそうな先生にめぐり合うようにして、そこで腰を落ち着けることです。
直ぐに効果がないからといって、諦めていたら、いつまでたってもピントの合った漢方薬が得られないのです。
皮膚が薄くなっているのは、原因はどうであれ、体質によっては黄蓍(オウギ)という生薬を中心にした方剤を使えば、皮膚がしっかり再生する可能性が高いのです。
といっても、漢方薬は体質にピッタリ合わせる必要がありますので、その人の現時点の五臓六腑それぞれの寒熱虚実をなるべく正確に把握した上で、主訴に対する連携を考えながら方剤の組み合わせを考える必要があります。
そのため、直ぐ直ぐにピントの合った適切な配合が得られるとは限らないのです。
ところで、メールに書かれている「証陽散」というのは「逍遥散」の書き間違いではないかと思いますが、体質にフィットした方剤がいずれかはメールレベルでは判断できませんが、皮膚の再生を促すには多くの場合、さきほども書いた「黄蓍(オウギ)」という生薬を主体にした方剤、たとえば「衛益顆粒」などの併用が必要なことが多いものです。
(といってもオウギは状況によっては合わない人もいます!)
>多少肌の手助けになる、程度ならもう諦めようかと思います。
何でも絶対ということはないので、もしもこのような話を村田漢方堂薬局の店頭で直接される人が実際におられますが、その場合は当方では必ず、
「あ〜そうですか?そちらがそういうお考えでしたら、こちらも相談するにハナから嫌気が差しますので、お互いのためですから、お引取り下さい」
といって相談をきっぱりと打ち切っています。
そういえば、顔のエステをしてもらって以降、かなり重症の「酒さ」になった人が、人に紹介されて来られた県内の人が、10日毎に3回来られたくらいで、もう諦めたか音信不通になった人が最近おられます。
最初からちょと本気度が足らない人だなあ〜と思っていたら案の定、紹介者の手前、止むを得ずお義理で来られた人のようでした。
女性は綺麗になるために良かれと思ってやったことがアダになって却って逆効果を生じて悩んでおられる方も多いようです。
なお、上記の黄蓍(オウギ)は、状況によっては不適の場合もありますので、絶対に必要と断定しているわけではありませんので、過信されても困ります。
もしも、「漢方に賭けてみよう」と思われれば、気の合いそうな先生を見つけて、最低限同じ薬局に一年間は通ってみるか?というアドバイスするのが精一杯です。
根気のない人は、漢方薬治療に向きません。皮膚科で相談してみるのがよいかもしれません。
蛇足ながら、決して村田漢方堂薬局に通うことは考えないで下さい。
頂いた文面から察するに、ヒゲジジイとは相性は悪いだろうことが目に見えています。
取り急ぎ、お返事まで。
2010年7月6日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
2012年7月6日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 00:06| 山口 ☁| 酒さ(酒皶)・赤ら顔・酒さ様皮膚炎・ステロイド酒さ
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2014年07月05日
救急外来でお手上げだった背中の疼痛に牛黄と大柴胡湯合茵蔯蒿湯を1回の服用で即効
2009年7月5日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
昨日は、少し歩いても息苦しいという女性が、呼吸器内科クリニックで半月治療を受けているが、「軽度の喘息」であるという診断だけで、投与される薬を飲んでも一向に効果がなく、行く度に合成薬とツムラ漢方を様々に変更されるのだが、やっぱりまったく効果がないということだった。
顔色から見て、直感的に誤診の可能性が考えられる。
大きい病院で診てもらうべきで、呼吸器の薬を投与されてまったく効果がないのは、もしかして原因が循環器系統で、心疾患が原因ということもあるので、しっかり総合病院で診断と治療を受けるようにお奨めして、当方の漢方薬は一切出さなかった。
市内の人で、西洋医学治療が半月で効果がないからと、しかも内科クリニックの検査と診断レベルでは実にこころもとない。せまい台所の端から端へ行くのにもひどい息切れがするという状態なのである。
症状が重い疾患では、往々にしてクリニックレベルの診断では誤診だったケースは珍しくないので、まずは総合病院でしっかり診察を受けるべきである。
ともあれ、本日の本題に入ると、一家大人3名が、折々に当方の漢方薬を利用されているお馴染みさんの急性疾患のケース。
背中のかなり激しい疼痛が勃発して、食事も摂れずに難儀し、救急外来で診察を受けたところ、様々に検査しても一向に原因が判明しない。
挙句は帯状疱疹の前兆かもしれないなどと明らかな誤診をされる始末で、辟易して当方に助けを求めて来られた。
ヒゲジジイと同年代の痩せ型の女性であるが、以前から舌の奥の黄膩苔があることから、茵蔯蒿湯など常用されてはいたが、もともと少食の上に、昨今は胃の調子があまりよくなかったという。その原因が今回の突然生じた背中の疼痛で、判明したも同然である。
早速、常用中の茵蔯蒿湯に大柴胡湯を併用してもらった。
念のため、常備されている牛黄を1度は頓服で使用するようにアドバイスしておいた。
半月たった昨日、従来から病院で原因も診断も不明なやや難治性の疾患を当方の漢方薬でかなり改善中の漢方薬類の補充がてら報告に来られた。
背中の疼痛は、こちらのアドバイス通り大柴胡湯合茵蔯蒿湯と牛黄を一回服用しただけで諸症状が雲散霧消し、それ以後半月、まったく再発の兆候すらないということだった。(もちろん念のため、しばらくは2方剤を併用しておくようにアドバイス。)
検査では写らなかった胆石ではあるが、こちらの推測通り、少なくとも急性の胆嚢炎類縁疾患であった可能性大である。
前置きで書いた息苦しさを訴える女性の場合、当方には初めての来訪であったから、従来からの体質がまったく不明ゆえ、また内科クリニックの診断は誤診の可能性も無きにしも非ずゆえ、慎重を期して総合病院で受診することを奨め、当方からは一切漢方薬を販売しなかった。
一方、本題の背中の激しい疼痛の女性の場合は数年来のお馴染みさんであり、しばしば通われていたことから、中医学的な体質を既にしっかりと把握していたので、救急外来で診断がつかなくとも、こちらでは応急処置が可能だったのは当然の成り行きである。
今回も痩せ型で小食の女性ながら大柴胡湯が的確にフィットしている。
大柴胡湯の効果・効能に記載される筆頭の文句「体力が充実して」が、いかに当てにならないか、中医学的な弁証論治の正確性こそが重要である。
あえて「充実」という言葉をどうしても使いたいなら、大柴胡湯の使用目標は「体力の充実」なんぞは一切アテにはならず、「心下部や胸脇部の充実」の存在こそが必須条件なのである。
以上を禅問答と思うなかれ。これほど老婆親切な表現はありません(笑。
2010年7月5日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
2012年7月5日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 00:04| 山口 ☁| 大柴胡湯や茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)の真実
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2014年07月04日
「あの世」が存在する膨大な証拠がありながらも、異常なまでに拒絶反応を示す人たちの深層心理
2009年7月4日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
たとえば専門分野ではあれほど冷静沈着な学者さんたちの中でも、こと「あの世」の問題になると、時にはヒステリックなほどに拒絶反応を示し、冷静さを失う彼等の異様さに、常々不思議に思っていた。
たまたま最近、既に所持していた『隠された心の力 唯物論という幻想』という笠原敏雄著の書籍を間違って同じものを再度購入し、手元に同じものが2冊になってしまった。
せっかくだからと、他の読みかけの書籍を脇において読み進むうちに、人類共通の深層心理として「幸福否定」という「みずから望む幸福感が意識に昇るのを妨げようとする、無意識的な強力な意志」が多かれ少なかれあるということが書かれていた。
こういう的確な分析は、常日頃から自身や他人を観察するうちに、うすうす感じていたことだったから思わず膝を叩いたのだった。
そこで、鮮明に閃くものがあった。
日頃は冷静で論理的な思考をされていたはずの学者さんたちが、こと超常現象やあの世の話になると、ヒステリックなまでに感情的になり、激しい拒絶反応としか思えない非論理的な否定に走るのは、本当は自身の無意識層ではしっかり認識している問題でも、心理的抵抗が強く反射的に極度の不安が生じるらしく、それを意識層に上らせまいとする幸福否定の心の防衛メカニズムが自動的に作動してしまうらしいのである。
実は彼らとて、無意識層では「あの世」の存在をしっかりと認識しているのだが、それらを意識上で認めてしまうことは「幸福になること」だから、反射的に生じる極度の不安のためか、それらを徹底的に否定しようとする幸福否定の無意識的な強力な意志が働いてしまうらしいのである。
漢方薬の弁証論治における日頃の想像力を発揮する習慣から、上記の書籍をヒントに、あの世の問題になると、日頃の冷静さを失って、ヒステリックなまでに否定に走る学者さんたちの心の無意識のメカニズムが、ようやくしっかりと理解できたように思われるのである(苦笑。
2009年7月4日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
2009年7月4日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 00:08| 山口 ☔| 哲学の煙(けむり)と漢方薬
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2014年07月03日
中気下陥に間違いないのか?
2009年7月3日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 30歳〜39歳の女性
簡単なご住所 : 関西地方
お問い合わせ内容 :
はじめまして。私は酷い胃アトニー・胃拡張で、胃の中に常に食べ物がパンパンに詰まっています。この状態が5年も続いています。内科の西洋薬や、保険のきく漢方薬や、自費の煎じ薬など色々試してみたのですが、ピンと来るものがなく、途方に暮れています。顔にアトピーも出ており、年々酷くなっています。
これまでの経過は、幼少期から胃下垂でよく胃もたれし、小食で痩せていた。→中学、高校で運動部に入り食欲が増し、ジュースや菓子を大量摂取、アトピー発症。→20代前半、アトピーを治したくて食生活改善を試みるが、白砂糖・糖質依存からなかなか抜け出せない。→26歳で胃アトニーとなる、胃がお腹の底まで落ちてしまった感じ、いくら食事量を減らしても胃から排出されず、胃がからっぽになることが無くなった、どんどん痩せて体重29.8kgに。→胃は苦しくても、食べたくて、無理やり食べることを続けていたら、下がった胃がどんどん横に広がってく、伸びきっているので満腹感、満足感が全くわからない、徐々に過食傾向になり、体重は増加するが、胃拡張がどんどん酷くなっている。→現在は体重48.5kg、 常に胃がパンパンで苦しいのに、エネルギー不足になり、過食が止まらず、悪循環です。
試した漢方薬は、ツムラの六君子湯、 人参湯、 クラシエの補中益気湯(白朮が入っているため)+六味丸、 保険外の香砂養胃湯、平胃散です。どれも2〜3週間で全く効果がなく、体質に合っていないのだったらどうしよう、と思い服用をやめてしまっています。保険の漢方を出す病院では、胃下垂だというと、皆決まって六君子湯を処方されますが、私は、六君子湯は下がったものを上に上げる作用はないと思っています。
こちらのホームページを読み、もう一度補中益気湯を試してみようと思いました。以前、クラシエの補中益気湯を出して頂いてた先生に「私は甘いものを多食した為このような体質になった」と話すと、六味丸を追加されました。その時は3「私は頻尿も、むくみもないし、なんで?」と不信に思いました。補中益気湯をか月飲んでも胃はびくとも動かないし、補中益気湯に合わせる薬を行くたびに変えられていたので不安になり、六味丸を捨てしまいました。しかし、村田漢方堂のホームページを見て、あの組み合わせは方向性としては間違っていなかったのかも、と思いました。
質問なのですが、白朮配合のクラシエ補中益気湯を3か月服用しても効果を感じられなかった場合、イスクラ産業の補中益気丸や、煎じ薬の補中益気湯を飲んでも大して効果は得られないでしょうか?
服用量を少し増やしたりしたらいいでしょうか?
漢方薬について自分でも色々調べたのですが、私は内臓全体が下垂していて中気下陥が著しいので頼れるものは補中益気湯だと感じています。この場合も、ほかの薬(ホームページにあった猪苓湯や六味丸など)を合わせて飲んだほうが効果的なのでしょうか?
本当に胃がぶよぶよに伸びきって広がって、為すすべがなく何年も経ち困っています。長文になり、申し訳ありませんでした。どうかお返事よろしくお願いいたします。
2012年7月3日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
お返事メール:
アトピー性皮膚炎で、しかも本当に中気下陥であればイスクラの補中丸が無難です。
というのも、本物の補中益気湯には本来、生姜と大棗は含まれないものですから、一般的な補中益気湯は正しい配合とはいえません。
さらには、アトピーでは朝鮮人参が配合された補中益気湯は人によっては敏感に反応する場合があるので、朝鮮人参の変わりに党参が配合され、しかも生姜と大棗が含まれないイスクラの補中丸の方が安心なのです。
といっても、貴女が本当に中気下陥の補中益気湯体質であるのかどうか?
文面だけから推測するとかなり怪しいと思われます。
>。現在は体重48.5kg、 常に胃がパンパ ンで苦しいのに、エネルギー不足になり、過食が止まらず、悪循環です。
という症状こそ、大柴胡湯や稀には半夏瀉心湯のいずれか、意外に大柴胡湯証であることが多いからです。
そもそも補中益気湯は「常に胃がパンパ ンで苦しい」という人に適応する漢方薬ではありません。
但し、例外もあって、食後に手足が抜けるようにだるくなって立っておれないというほどの症状を伴っておれば、大柴胡湯合補中丸ということも実際にはあり得ます。
そもそも中気下陥の人に「常に胃がパンパ ンで苦しい」という症状は無関係です。
中気下陥の症状は、肉体的に地球の引力が煩わしくて辛い耐えられないという症状を呈するもので、内臓の下墜感や食後に手足が抜けるようなだるさを覚えるなどです。
といっても、メールだけのアドバスと、実際にご本人に会って舌などの状態を観察し、五臓六腑の寒熱虚実を分析してみると、メールでのアドバイスはぜんぜんピントはずれで、とんでもない体質が隠れていたということもシバシバですので、上記はあくまで、メールの文面だけでの推測です。
そして、これからがとても大事な話ですが・・・
これまで治療に相当に苦労されているようですが、貴女のような「アトピーが合併して胃腸に大きな問題のある」というケースでは、自己治療はほとんど不可能で、また一般の漢方の勉強不足の医師ではとうてい不可能です。
医師であれば、漢方専門で、しかも中医学に堪能な医師でなければ、優れた配合は得られないと思います。
といっても、保険適用漢方レベルでは品質問題だけでなく、必要な方剤も不足ですので、中医学にも堪能な漢方専門薬局で7〜10日毎に通いつめて必要な配合の微調整を、場合によれば頻繁に行ってもらう必要があると思います。
アトピーの場合は、四季折々の変化を観察する必要がありますので、一年間を通じて同じところに通って、季節変化の傾向と対策を練ってもらう必要があります。
通う間に、運よくかなり改善することがあっても、季節変化によっては大きく崩れる場合もあるので、油断もすきもならないのがアトピー性皮膚炎の宿命です。
また一般的な漢方薬の配合レベルでは効果が薄いケースもあり、中草薬といわれる日本漢方とは無縁のものを併用が必須となるケースもありますが・・・・
とはいえ、貴女の場合、何よりも胃症状と過食の悩みが大きいようですので、そのほうを中心に配合を考えるにしても、意外に大柴胡湯証や半夏瀉心湯証のいずれかが、合併している可能性もないとはいえませんので、やっぱり本当の専門家を必ず通える範囲のお近くで見つけて、しっかり時間をかけて相談に乗ってもらうべきだと思います。
短期間で改善できるとは限らないので、まずは気が合う先生にめぐり合ったら、最低でも一年間通ってみることです。
取り急ぎ、お返事まで。
2012年7月3日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
折り返し頂いたメール:
お返事ありがとうございます。
初めのメールでは症状の明記が不十分だと思ったので付け加えます。
胃がパンパンで苦しいというのは、主におへそあたりから下の方です。
食後の眠気がひどく、すぐに横になってしまい、体が重くて動けません。手足の脱力感はあまり感じません。
夕食後に、寝ござマットで寝てしまい、風呂にも入らず、布団にも入らず、気がつけば朝になっていることもたびたびあります。
立っていても、内臓の重みがすごくて骨盤をすごい重力で押さえつけられている感じです。内臓の下墜感はかなりあります。横になっていても、すごい重力で床に引き付けられている感じです。
血圧は低い方で上が100前後、下は60前後です。猫背で胸板が薄く、下腹はぽこっと出ている。胃内停食がある。
臥床でお腹をたたくとチャプチャプ鳴る。食事と食事の間が空きすぎると、低血糖の症状になる(この時は手足の脱力感やふらつきがある。)
胃下垂が徐々に酷くなっている途中では、少しの量ですぐに満腹になってしまい、いつも食欲がありませんでした。それが、胃が完全に落ちた、伸びきった感じがしてから数か月後、壊れたように
いくらでも入るようになりました。空腹でなくても食べられます。その代わりに、満腹感・満足感が全くわからなくなりました。これは胃の弾力が失われてしまった為だと感じています。
過食といっても、普通の人から見ればそれ程多い量ではないと思います。しかし、子供の時から少食で、大人になっても普通の人の半量ぐらいしか食べられなかった私が、体重29.8kgまで痩せた
後に、突然、以前の2〜3倍ぐらい食べるようになり、さらに満腹感がないというのは異常なことです。胃が伸びきって、下腹部で広がっている感じがあるので、少しずつでも収縮させたくて
補中益気湯を試そうと思い、先ほどの質問メールを送りました。
お返事を読ませていただき、大柴胡湯証や、半夏瀉心湯証の可能性があるのならば、試してみようと思ったのですが、上記のような症状でも当てはまるでしょうか?
どうかお返事よろしくお願いいたします。
2012年7月3日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
お返事メール:
今回頂いたメールからは、ご指摘の通り、やっぱり明らかな中気下陥の証候に間違いないようです。
大柴胡湯や半夏瀉心湯は不適だと思われます。
今回のメールのようにかなり詳細・具体的な症状の表現があってこそ、はじめて理解できる部分で、それだけ漢方薬の弁証には多くの情報が必要なのです。
ところで、
過去の貴女の服用経験からは一般的な補中益気湯では効果が明らかでないようですので、やっぱりイスクラの補中丸を主体に、必ず適切な他方剤を併用する必要があります!
そのためには自己治療では難しいと思いますので、信頼できる専門家を必ず地元近辺で見つけて下さい。
相当に知識と経験のある専門家であっても、最低限一年間前後の苦労はほとんど必須だと思います。
しっかり治るには数年くらいは覚悟されたほうが良いかもしれません。
いずれにせよ、一つの方剤だけでは効果は弱い可能性も高いので、相談者との相性という問題もあるので、信頼できそうな専門家を見つける必要があると思います。
取り急ぎ、お返事まで。
2012年7月3日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
折り返し頂いたメール:
お返事ありがとうございます。ホームページを見ると、村田漢方薬局さんに通いたいと思ってしまいます。
信頼できる専門家なのかどうかを素人の私が判断するのはとても難しそうです。しかし、相談しやすい漢方薬剤師さんは近場にいるのでしばらくはそこに通おうとおもいます。今日早速行ってきて、コタローの補中益気湯しか置いてなかったので、イスクラの補中丸取り寄せをお願いしました。
補中丸が届くまで、これを試してはどうですか、とイスクラの晶三仙を勧められました。ただの消化薬っぽくて気休めにしかならないかもしれませんが、少しでも消化の助けになるのならと思い、短期間飲んでみることにしました。
お時間を割いて相談に答えてくださり、とても感謝しています。ありがとうございました。
2012年7月3日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 00:12| 山口 🌁| 補中益気湯や六君子湯中の白朮を蒼朮で代用する錯誤問題
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2014年07月02日
信頼も信用もできない専門家たち
2009年7月2日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
宇宙物理学者さん達の言うことは、まったく狐に摘まれたような薄気味悪さを常々感じている。
たとえば、「宇宙誕生直後、宇宙は急膨張した」というが、だったら宇宙誕生以前の面目如何と問いたい!
宇宙が誕生する前には何があったというのか、教えてほしい。
そろそろ唯物論幻想から少しは脱却したらどうなのだろう。
あの人達の矛盾した論理にはいつもついていけない。ビッグバンにブラックホール、果ては宇宙誕生直後など仮説を立てる暇があったら、その前に宇宙誕生以前の面目を仮説でもよいからもっと分かりやすく説明して欲しい。
宇宙誕生以前は、時間も空間もない「無」があったなど、みっともない論理矛盾は絶対に言ってはならない。
数年前、車椅子の理論物理学者で高名なイギリスのホーキング博士は「人間の脳は機械のコンピュータと同じで、壊れたらその機能を失ってすべて終わり。天国も死後の世界もない。あの世があるというのは死を恐れる人たちのファンタジーでしかない」という内容を堂々と発表している。
高名な理論物理学者といえども、唯物論幻想に浸りきったそのレベルでしかない。
翻って日本のユング心理学研究の最高権威者として知られた河合隼雄氏の翻訳書の中で、「共時性」におけるユングの説明文の訳文がまったく意味をなしてないという某氏の指摘を読む機会があり、驚愕した。
学問の世界は一体どうなっているのだろう。
先ほど、某テレビ番組で漢方薬の優れた効果を礼賛する医師が出演して、風邪には葛根湯、冷え性には当帰四逆加呉茱萸生姜湯、アトピーには温清飲などと、漢方界の笑い者になりはしないかと心配になるような驚くべき断定を行ない、ツムラ漢方を手に持って、これ見よがしに宣伝していた。
テレビに出演して漢方を知ったかぶる医師も医師だが、テレビ番組の内容がいつまでたってもこのレベルだから、大宅壮一さんの時代から「一億総白痴化」の時代はますます深く浸潤して病膏肓に入るレベルに達し、既に取り返しがつかなくなっている。
やっぱり地球という惑星は「惑(まど)う星」と書くだけあって、ヒゲジジイも含めて犬猫よりも霊性の低い人類ばかりが集まる情けない世界であることに間違いないだろう。
2009年7月2日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
2012年7月2日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 00:05| 山口 ☁| とんでもない話や、信じられない困った話
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2014年07月01日
中耳カタルの漢方薬
2009年7月1日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:60〜69歳の男性
【 地 域 】:関東地方
【 具体的なご職業 】:作家
【 お問い合せ内容 】:
半年前位より、耳にカバーがかかったようにボワンとした状態となり、耳の聞こえもはっきりしなくなってしまいました。
近くの耳鼻咽喉科に受診をしたら、「中耳カタル」と診断されました。
ATP腸溶錠+ムコダイン+牛車腎気丸 を処方され服用していますが、あまり効果がなく、最近、医師に相談した結果、「漢方薬を変えてみましょうか。ただ、何が効くか調べてみないと解らない」と、言われました。
私は、30年余り病院の医療事務〜事務長をしていましたので、多少の薬の知識があり、独自にパソコンなどで漢方薬の検索をしていますが、サイトにより、さまざまな薬がヒットします。
どのような漢方薬が良いかアドバイスいただければ幸いです。
なお、できれば「医療用」として発売されている(例えば、ツムラとかカネボウ)の漢方薬を希望していますが、如何なものでしょうか?
2009年7月1日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
お返事メール:
> 半年前位より、耳にカバーがかかったようにボワンとした状態となり、耳の聞こえもはっきりしなくなってしまいました。
> 近くの耳鼻咽喉科に受診をしたら、「中耳カタル」と診断されました。
この条件にピッタリしそうなものは香蘇散です。
通常は香蘇散+α(体質を考慮した方剤)が必要なことが多いのですが、メールではさっぱり体質までは推測すること不可能ですので、まずは香蘇散だけでも試してみるだけで多少の効果が得られるかもしれません。
保険漢方では品質面での不安がありますが、いずれにせよ、この方剤で効果がなければ、保険漢方ばかりに頼っていては不可能かもしれません。
取り急ぎ、お返事まで。
2014年6月21日の超おてんばのトラちゃん(1歳未満) posted by (C)ボクチンの母
折り返し頂いたメール:
早速のご返事ありがとうございました。
次回、耳鼻科のDrとよく相談してみたいと思っております。
まずは、取り急ぎ御礼まで。
2014年6月21日のスコちゃん(1歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:香蘇散
posted by ヒゲジジイ at 00:08| 山口 ☁| 中耳炎(滲出性中耳炎・真珠腫性中耳炎など)
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