2010年6月23日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
上焦の実熱を伴った原因不明の眼科疾患を有する人が、年中アイスクリームが止められず、下半身の冷えを伴った激しい腰痛に、上焦の実熱を清する方剤とともに、当帰四逆加呉茱萸生姜湯を常用することで、アイスクリームを中止しないまま、しっかり改善している人がおられるが、これなどは漢方薬の悪用の代表例で、冷食を止めない限りは、本当の根治はあり得ないだろう。
ところで先日、以前からストレス疾患で、四逆散や黄連解毒湯を折々に使用されながら、車の運転に疲労したときは面白いことに葛根湯の頓服がよくフィットする人。
このような体質の人が、急激な腰痛が続いて病院から出された治療薬(鎮痛剤など)がまったく効果がないといって来られた。
仕事上、重いものを持つので、一般的な腰痛薬、疎経活血湯エキス製剤を出しかけたが、よくよく質問すると「腰の深部」の痛みであり、どうも通常の腰痛とはやや異なるようである。
そこで、例によって根掘り葉掘り質問すると、案の定、冷飲や冷食が半端じゃない!
とても暑がりで、身体はとても熱いというが、腹部を冷やし過ぎて生じた腰痛に違いないと大建中湯去膠飴を飲んでもらったところ、2日で諸症状が大いに軽減し、5日でほとんど消失。
冷飲や冷食を即刻中止してもらったので、漢方薬の効果も即効。
病院から出された鎮痛剤が一切効果がなかったのは、結果的には疼痛の原因が内臓の冷えによるもので、疼痛の性質が異なるから当然といえばトウゼンであろう。
2010年6月23日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
2010年6月23日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
2012年6月23日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:当帰四逆加呉茱萸生姜湯 大建中湯