2014年05月18日
禅問答の毎日
2009年5月18日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
相変わらず●●●病にはどんな漢方薬が良いのかね〜っという、どうしようもない問い合わせが電話のみならず、ちょっと通りがかったとかで、実に気楽な態度でやって来る人達。
この40年間、初期の10年間にはすべて真面目に応対していたが、折々にしっぺ返しを受けた教訓から、お相手の態度によっては真面目に対処すべきではなく、いかに謝絶するかを思案してきたその後の30年間である。
どうせ弁証論治のイロハから説明しても理解してもらえないだろうし、それよりも第一そこまで苦労して納得してもらう必要もないだろう。
ハナから儲け主義の薬局だろうというやや軽蔑的な目付き。
それを見るだけでもこちらはウンザリだし、まったく真面目に応対するのは時間と労力の無駄。
そんな中で、昨今珍しく中年男性で、こちらがケンモホロロのお断り口調で早々にお帰り願っていると、それにもめげず、それまでの気楽な目付きから真剣な態度にあらたまり、これまでどんなに足腰の疼痛とシビレに悩まされて来たか、苦労の果てにあきらめ加減となっていた昨今、家が近所で通りがかったので漢方薬で治せるものだろうかとフト考えて、引かれるように入って来たとのことだった。
そこで本気で治す気があるのなら、ということで試しに10日分だけ飲んでもらうこととし、10日分飲んでもまったく効果の兆しがなければ諦めてくれ、とやや冷たい宣告。
但し、10日分で効果が感じられなかった場合でも、しっかりフィットした漢方薬が見つかるまで頑張るつもりなら、10日毎に通うべきことをアドバイスしておいたが、さいわいにも初回からしっかりフィットしていて、まず足のシビレから軽減しているようなので、同じ漢方薬を長く続けたいということで1ヶ月分を購入していかれた。
まったくお気楽にやって来られたケースでは昨今珍しいことで、通常なら互いに意味不明な禅問答に終始するはずが、相談者が態度をあらためれば、こちらも真剣に応対できるという例証に過ぎない。
ところが多くは言葉だけはあらためるように見えても、目付きに敵意に近い軽蔑の色がますます加わるケースが多いので、なおさらこちらも頑固に拒絶する結果に終わるのが通例なのであった。
2012年5月18日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 12:10| 山口 | ありがた迷惑な話
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