2014年05月31日

昔から人気の高い朝鮮人参の落とし穴

2010年5月31日のボクチン(6歳)
2010年5月31日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 ほんの少し前まで過剰に温める生姜ブームに踊らされた日本国中が、昨今ではグリーンスムージーなど生野菜や果物による腹部を冷やしまくるという真っ逆さまの野蛮な健康ブームに踊らされる日本人は、ほんとうにバカである。

 ともあれ、本日も昔から人気の高い朝鮮人参のお話である。

 高血圧で、しかも暑がりのような人が、朝鮮人参だけを大量に服用すると「危険」である。
 朝鮮人参を加工した「紅参」は高血圧に良いと宣伝するところもあるようだが、とんでもない話だと思っている。

 特定の製品を名指しすることはできないが、朝鮮人参エキスにニンニクエキスなどが含有した製品を服用して、目を充血させ、同時に血圧も異常に上昇しても、それらが原因であることに気がつかないまま、相談にやってくる人が毎年続いたことがあった。

 高血圧がひどくなったり、むくみっぽくなったり、というのはザラにある。

 朝鮮人参ばかりを大量に服用するからいけないのである。
 漢方薬はその人の現時点における寒熱虚実をしっかり配慮した配合が必須であり、適切な他の生薬を何種類か配合して用いるべきである。

 漢方薬に限らず、食品でも何であっても単一の品を一度に大量に摂取するのが一番よくない。

 単品を一度に大量に摂取すると、利点よりも欠点のほうがモロに出てくることが多いからである。
 言い換えれば、身体に良いといわれるものでも、単品をあまりに大量に摂取すると「毒性が出現する」といったほうが、オーバーな表現のように見えても、かなり的確である。

 もちろん例外も多い。

 確固たる目的によっては生薬の黄蓍や中草薬の白花蛇舌草などは大量を必要とすることがあるが、これらは例外的なものである。

 ともあれ、連日の朝鮮人参の大量使用で高熱を発した例があるのを中国の専門文献に実例が記載されている。

 高血圧の問題については、ヒゲジジイ自身の実験では、もともと人参主体のドリンクを飲んで気分がよかったのは中年前までのこと。 
 中年以降、血圧が上昇気味になってここ5年くらい、人参主体のドリンクを服用すると一気に血圧が上昇してふらつき、ぶっ倒れそうになる。

 ところが人参が配合されていても、釣藤散や竹葉石膏湯などを服用してもまったく問題ないが、同じ人参が配合されたものでも補中益気湯などの補剤を服用すると、てきめん血圧が上昇する。

2010年5月31日のボクチン(6歳)
2010年5月31日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2012年5月31日のボクチン(8歳)
2012年5月31日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母

2014年05月30日

時代劇で結核患者に「朝鮮人参」を服用させるシーンをよく見かけるが・・・

2012年5月29日のボクちん(8歳)
2012年5月29日のボクちん(8歳) posted by (C)ボクチンの母

 漢方界では常識である。

 肺結核は中医学的な分析では、肺陰虚や肺陰虚に肺熱を伴うことが多く、このようなケースに朝鮮人参を単独で使用すると、かえって死期を早めかねない。

 すなわち朝鮮人参がむしろ慢性的な「毒殺」という結果となりかねない。

 新撰組の沖田総司が結核に倒れたとき、浪士たちが朝鮮人参をプレゼントするシーンをNHKドラマでやっていたが、これによって沖田の死期を早めたに違いない。

 時代劇で病人(多くは結核)が出ると、判を押したように「朝鮮人参」の出番となるが、不気味といえばブキミである。

 人参をどうしても使いたいなら、西洋人参(広東人参)だろうが、当時は日本に流通してなかったはずである。

 要するに温性の性質が肺陰虚や肺熱に災いするのである。

 肺陰虚に肺熱を伴うような場合、どうしても朝鮮人参を使用したいなら、他の漢方薬を巧みに配合して、朝鮮人参の温性の性質を相殺することが必須となる。

 だから、中医学に堪能な専門家でなければ、朝鮮人参にはうかつに手を出さない方がよいのである。

 たとえば清熱生津・益気和胃の竹葉石膏湯などは、朝鮮人参を上手に操って巧みな配合方剤となっている。
 石膏・竹葉・人参・麦門冬・半夏・甘草・粳米という七味の配合で傷寒論に記載される方剤である。

 便利な竹葉石膏湯エキス製剤がヒゲジジイの強い奨めを受け入れ、小太郎漢方さんから日本ではじめて製造発売されるようになった。

 現代では熱病の回復期で微熱や気管支炎が続くケースに応用されるが、やや風邪がこじれたときや熱中症など気陰両虚の証候があれば、応用範囲は広い。

 また肺陰虚に肺熱を伴っているときにも、状況によっては的確な効果が得られる。
 肺胃の陰虚に使用される麦門冬湯が基礎になっているので当然である。

トラちゃんはもう直ぐ避妊手術
トラちゃんはもう直ぐ避妊手術 posted by (C)ボクチンの母


2014年05月29日

疼痛のみならず「下腹部の下墜感」も伴う子宮内膜症

2009年5月29日のボクちん(5歳)
2009年5月29日のボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 補中益気湯証を的確に判断する自覚症状の一つに「下腹部の下墜感」というのが中医方剤学の各種専門書籍類に必ず記載されている。

 そうは言うものの、なかなか四十年間の漢方経験からは、このような自覚症状を申告される人は皆無に近かった。

 ところが数ヶ月前、この症状を的確に表現された人がおられたので、とても感激した(笑。

 変なところで感激するようではあるが、意外にこのような的確な表現ができる人は過去には滅多になかった、というよりも皆無だったかもしれないので大いに感激したのである。

 それまで数ヶ月通われて、主訴の子宮内膜症による疼痛(生理中のみならず日常的に日々連日続く腹痛)に対して一定の効果が得られているものの、もう一歩のところで足踏みしていたところで、どうにもこの「下腹部の下墜感」にも日々悩まされているとの的確な表現をされたのである。

 そこで補中益気湯製剤を追加して服用してもらったところ、既に服用されている数種類以上の複雑な配合のバランスが調って、期待通りの的確な効果が得られている。

 なお、日本の補中益気湯製剤においては大いに疑義があるが、これを書いていたら朝になって仕事の差し支えるので省略(苦笑。

2010年5月29日のボクちん(6歳)
2010年5月29日のボクちん(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2012年5月29日のボクちん(8歳)
2012年5月29日のボクちん(8歳) posted by (C)ボクチンの母


ラベル:補中益気湯

2014年05月28日

煮え切らない人達のお問い合わせ

2010年5月28日のボクチン(6歳)
2010年5月28日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 相変わらず電話で相談だけに行ってよいか?という問い合わせや、あるいは近隣から直接やって来られる人でも、先ずは相談だけ?という人が続く。

 申し訳ないことながら、この道40年以上のキャリアを積んでも、相談だけという人や煮え切らない人に対する対処方法がサッパリ分からない。
 集中力の要る弁証論治を行うよりも、単なる相談や煮え切らない人達にはどうしても要領を得ないので、激しい精神疲労が半端じゃない。

 だからアッサリ昨日も2名ともお断りした。

 当方の漢方薬に賭けてみるかどうかの決心がつかないから、先ずは相談だけということかもしれないが、相談だけで治る筈もない。

 直接来訪された人は疼痛関連の疾患で、病院でその筋の合成薬とともに、漢方薬も出され1〜2ヶ月続けて「まだ効き目が出ない」がどうしたらよいかという相談である。

 このような相談こそ最も困るので、アナタこそどうされたいのですか?と訊き返す以外に要領が分からない。

 当然、こちらは病院の治療に口出ししたくないが、もしも当方の漢方薬が飲みたい人の場合は、病院から出されている効果の無い漢方薬は配合の邪魔になるから止めてもらうことになるが、そこまでこちらはトヤカク強制するつもりもない。

 だから迷われている限りはこちらは決してお奨めしないとキッパリとお断りした。

 そうやってお断りしている最中には、遠路はるばる10日毎に通われている人が来られ、終わるのを静かに待たれていた。

 電話の問い合わせも、相談に行ってよいか?というものだが、もしもまだ迷われているのでしたら、申し訳ないがお断りさせて頂く旨、あれでも精一杯気を使いながら受付嬢がお断りしていた。

2010年5月28日のボクチン(6歳)
2010年5月28日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2012年5月28日のボクチン(8歳)
2012年5月28日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 00:13| 山口 | ありがた迷惑な話 | 更新情報をチェックする

2014年05月27日

健康食品は多種類を何年も長期間続けても、漢方薬は即効を得たら直ぐに止めてしまう理解に困しむ人達

2009年5月27日のボクちん(5歳)
2009年5月27日のボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母
 

 これは十年以上前の話だが・・・

 何年間も多種類の健康食品を飲んでいた人が、当然、慢性疾患(腰痛やアトピーなど様々)がそんないい加減なもので治るはずもなく、当方の漢方薬で即効を得ると、「漢方薬でも薬だから長く続けたらよくない」などと勝手な自己判断で短期間で止めてしまう馬鹿な人が多かった。

 健康食品を長期続けながら、また病院の薬だけでは血圧がもう一歩下がりきれないというので、釣藤散あるいは柴胡加竜骨牡蠣湯などを併用してもらうと正常化したところで、「おかげさまで治りました」という言葉を残して、それ以来、中断してしまった人にも唖然とさせられた。

 そんな人達でも、健康食品だけは永遠に手放すつもりはないらしい。

 考えることが真逆だから、説得もなにもあったものではない。

 昔を思い出すと、笑えない馬鹿げた話が無数に思い出される。

2009年5月27日のボクちん(5歳)
2009年5月27日のボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母

2012年5月27日のボクちん(8歳)
2012年5月27日のボクちん(8歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 00:07| 山口 ☁| とんでもない話や、信じられない困った話 | 更新情報をチェックする

2014年05月26日

6月のサーカーW杯が開催されますが、日本戦の時間帯の来局はご遠慮下さい!

2009年5月26日のボクチン(5歳)
2009年5月26日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 いきなり不謹慎だけど・・・

 6月のサッカーW杯がはじまりますが、日本戦が薬局の営業時間と重なるときは、その時間帯だけ閉店休業状態にしようと思っています。

 その時間帯に敢えて訪れる人は無いとは思いますが、もしもそのような人がおられれば、まったくデリカシーに欠ける人だと言いたいですね。

 愛国心の無い人だな〜とまでは申しませんが・・・。

2010年5月26日のボクチン(6歳)
2010年5月26日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2012年5月26日のボクチン(8歳)
2012年5月26日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母

1歳のシロちゃん
1歳のシロちゃん posted by (C)ボクチンの母


posted by ヒゲジジイ at 10:55| 山口 ☁| 近況報告 | 更新情報をチェックする

2014年05月25日

気温が急に上昇しているので皮膚疾患は要注意

2009年5月25日のボクチン(5歳)
2009年5月25日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 気温が急に上昇しているので、皮膚病関連の人たちは配合の微調整が必要になる人もいる。

 勘のよい人は、過去の繰り返しのアドバイスにより微調整のコツをマスターしている人は、自主的にうまく調整できる人もおられるが、過信して頻繁に微調整を繰り返し過ぎて、却って五里霧中となって相談される人もおられる。

 そんなとき、五里霧中になりかける前に、早めに相談されたほうが無難である。

 皮膚病に限らず、そのほかの疾患でも同様である。

2009年5月25日のボクチン(5歳)
2009年5月25日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

2012年5月25日のボクチン(8歳)
2012年5月25日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 10:16| 山口 ☁| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2014年05月24日

また半ドンの土曜日がやって来た

2009年5月24日のボクチン(5歳)
2009年5月24日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 あっという間にまた土曜日がやって来た。
 土曜日は半ドンだから、延長戦があっても昼食後はおそらく寝込んでしまうだろう。

 土曜日が終わって日曜日になると平日にできないことに専念して、またアッという間に月曜日になって、忙しい毎日を送って直ぐに土曜日がまたやって来ることだろう。

 延々とこの繰り返しが永久に続くのではないかという恐怖感すら湧いてくる(苦笑。

2009年5月24日のボクチン(5歳)
2009年5月24日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

2010年5月24日のボクチン(6歳)
2010年5月24日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母


posted by ヒゲジジイ at 00:02| 山口 | 近況報告 | 更新情報をチェックする

2014年05月23日

人生は苦難の連続だけど・・・

2009年5月23日のボクちん(5歳)
2009年5月23日のボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 人生は「苦あれば、楽あり」で、これが半々なら上々だろう。

 そこで、これまでの人生を振り返ってどう感じるかをほんの少数の男性に質問する機会があった。

 関東から毎月真面目に通って来られる三十代男性は、苦難が9割で楽は1割といって嘆かれていた。

 地元の八十代の男性は、一流企業で活躍された過去があるのに、感慨深げに「苦難の方が多かったな〜」と述懐された。

 ヒゲジジイはどうだったか?と問われ、冷静に考えてみると、やっぱり比較すれば苦難の方がはるかに多かったような気がするのだった。

 その理由は、肉体と魂の折り合いが悪くて不自由極まりない人生だったと思うのである。
 いつも重力が邪魔して思い通りにならない肉体がいつも邪魔だった。
 想念だけで生きられたら、どんなに楽だっただろうといつも無意識に感じていた。

 見かけによらず筋力と瞬発力はあっても、根本的には虚弱性が裏に隠れていて、肝腎なときにはいつもこれに邪魔をされた。

 人生とは実際そんなもんでしょう。
 どうせ三次元世界の地球上に生まれざるを得なかった人間は、それなりの必然性があってのことなのだから止むを得ない。

 個人的には御免蒙りたい話だが、輪廻転生は否定できない現実であることを、バージニア大学でほぼ証明されてしまっているので、文句は言えないのである。

 茨(いばら)の人生を真面目に生きている限り、すなわちそれぞれ各自の苦難に耐え抜いてこそ、いずれは必ず帳尻が合う。それが宇宙の法則だから、悲観するには及ばないといわれる。

 でなきゃ〜、やってられませんよねっ。

2009年5月23日のボクちん(5歳)
2009年5月23日のボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母




posted by ヒゲジジイ at 00:20| 山口 ☀| 繊細でデリケートなヒゲジジイ | 更新情報をチェックする

2014年05月22日

同業の薬剤師に「惜しげもなく漢方処方の具体的な運用方法を公開するなんて信じられない」と言われていたが・・・

2011年5月22日のボクちん(7歳)
2011年5月22日のボクちん(7歳) posted by (C)ボクチンの母

 同業といっても西洋医学畑の薬剤師ではあったが、それだけに某疾患で、煎じ薬を処方する医師から数年投与を受けていたが一向に治らず、やや遠路の当方に通い始めて、比較的短期間で良効を得た。

 その時点で、タイトルのように「ブログで惜しげもなく漢方処方の具体的な運用方法を公開するなんて信じられない」と言われていたが・・・通りでかなりな即効を得て数ヶ月まったく順調に経過したことをよいことに、大阪のおばちゃんでもないのに、突然、無音となったはずである。

 昨今、当方に通われる医師、薬剤師や検査技師、あるいは看護師さんなど医療関係者はかなり多いのだが、即効を得たからといって早々に無音となった例は久しぶりである。

 それぞれ都合のあることだから無音になるのは一向に構わないが、どんなに調子が良くとも1年間、四季折々の季節変化に応じた配合の微調整が必要になる疾患であるというのに、あのような即効を得た人に限って、病気を甘く見るので困った問題である。

 しかも薬剤師であるというのに、あとになって後悔することにならなければよいが・・・。

 それはともかく、上記のような様々な医療関係者が漢方治療を求めて遠近様々な地方から多くの人が来られているが、ここ数年以上、以前とは異なって、ちょっと効果があるからとすぐに無音となる人は超稀であるから、どうしても上記のようなゲンキンな人が目立ってしまうのである。

 ともあれ、その人の教訓もあって、最近はますます具体的な漢方処方の運用方法をあまり具体的に書かなくなったという訳である。

 要するに企業秘密を漏らすなんて信じられないと警告されたということらしいので・・・(苦笑。

2012年5月22日のボクちん(8歳)
2012年5月22日のボクちん(8歳) posted by (C)ボクチンの母

2012年5月22日のボクちん(8歳)
2012年5月22日のボクちん(8歳) posted by (C)ボクチンの母




posted by ヒゲジジイ at 00:15| 山口 ☀| とんでもない話や、信じられない困った話 | 更新情報をチェックする

2014年05月21日

脂肪肝による肝機能障害

2009年5月21日のボクチン(5歳)
2009年5月21日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 懐かしいボクチンの写真を5万枚以上撮っていた。だから同月同日の写真はほぼ必ずいつかの年に撮っていたので、昨今はブログに毎日それを貼るのが唯一の楽しみとなっている。
 それゆえ、日々書いている記事というのは、単なる写真の付け足しに過ぎない。

 それはさておき、昨今は脂肪肝による肝機能障害で来局される人が意外に多いが、その多くは、というか今のところほとんど百発百中に近く、ほんの2種類の併用で、比較的即効が出ている。
 もしかして、病名治療的に通用するかも知れないワンパターンが多い。
 

 たまたま昨日来局された某メーカーさんの幹部(出身大学薬学部のヒゲジジイの後輩)とその話題となって、1種類はその某社の製品だから教示したものの、もう1つの方剤も同社で製造しているとはいえ、当方では同社の製品を使用している訳ではないので、気の毒だからお教えするわけには行かなかった。

 とはいえ、この「気の毒だからお教えするわけには行かなかった」という言い方は我ながら、なんともイヤラシイ。

 昨今、知らずしらずに意地悪ジイサンになりつつあるので、あの世に行ったら相当に罰を喰らうかもしれない。
 たとえ罰を喰らっても、ボクチンに再会できれば、ぜんぜん文句はありまっせっんっ(呵呵。

2009年5月21日のボクチン(5歳)
2009年5月21日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

2012年5月21日のボクチン(8歳)
2012年5月21日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 00:15| 山口 ☔| 胆石症・胆嚢炎・脂肪肝・肝機能障害・慢性膵炎 | 更新情報をチェックする

2014年05月20日

ヒゲジジイも敬遠したくなる漢方薬局

2009年5月20日のボクチン(5歳)
2009年5月20日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 以前、関東から突然来られた人に言われたことだが、こんな高飛車な漢方薬局には絶対にダメだと、ハナから相談の対象外と決めていたという。

 ところが、どこへ行ってもまったく効果がないので、フッと巧言令色すくなし仁、剛毅木訥仁にちかし、と思ったかどうかは知らないが、おべんちゃらを一切書かないところが、もしかして少しは信用が置けるかも、と思って遠路はるばる下関に通われるようになったという。

 確かに、ヒゲジジイ自身が、まったく他人の目になってこのブログを通読すると、こんな横着な薬局に誰が行ってやるものかっ!と不愉快になるくらいだから、さもありなん。

2011年5月20日のボクチン(7歳)
2011年5月20日のボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

2012年5月20日のボクチン(8歳)
2012年5月20日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 18:57| 山口 ☔| とんでもない話や、信じられない困った話 | 更新情報をチェックする

2014年05月19日

労力を奪われる余計な仕事

2010年5月19日のボクチン(6歳)
2010年5月19日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 このブログのヘッド部分には、
漢方治療を考える前に必ず専門医による診断と治療をしっかり受けるべきです。
と明記しているのだが、病院に行かずに直行でこちらに来られるのは困ったことである。
 もしも重大な疾患が原因であった場合に困るのはご本人であるから、はじめての人の場合は漢方薬は一切出さずに、まずは病院に行ってしっかりと診断と治療を受けるように説得する。
 それが薬局の当然の義務であろう。

 またしばしば遭遇するのは、病院から十数種類の合成医薬品を投与されている状況下で、めまいや吐き気、ふらつきなどの悩みをかかえて来られるケースでは、ほとんどのケースでほぼ確実に言えることは、病院から投与されている多剤併用による副作用である。

 それゆえ、漢方薬を使用したところで、さらに服用する薬が増えるだけで、多種類の合成医薬品による副作用を消すことはほとんど不可能なので、主治医にしっかり相談すべきであると説得しなければならない。
 これも薬局の当然の義務であろうが、日々本当にシンドイ話である。

 実際にこれらのことでかなりな労力を奪われてしまい、本業の漢方相談業務にかなり支障を来している現実がある。

1歳になったシロちゃん
1歳になったシロちゃん posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 10:39| 山口 ☁| とんでもない話や、信じられない困った話 | 更新情報をチェックする

2014年05月18日

禅問答の毎日

2009年5月18日のボクチン(5歳)
2009年5月18日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 相変わらず●●●病にはどんな漢方薬が良いのかね〜っという、どうしようもない問い合わせが電話のみならず、ちょっと通りがかったとかで、実に気楽な態度でやって来る人達。

 この40年間、初期の10年間にはすべて真面目に応対していたが、折々にしっぺ返しを受けた教訓から、お相手の態度によっては真面目に対処すべきではなく、いかに謝絶するかを思案してきたその後の30年間である。

 どうせ弁証論治のイロハから説明しても理解してもらえないだろうし、それよりも第一そこまで苦労して納得してもらう必要もないだろう。
 ハナから儲け主義の薬局だろうというやや軽蔑的な目付き。
 それを見るだけでもこちらはウンザリだし、まったく真面目に応対するのは時間と労力の無駄。

 そんな中で、昨今珍しく中年男性で、こちらがケンモホロロのお断り口調で早々にお帰り願っていると、それにもめげず、それまでの気楽な目付きから真剣な態度にあらたまり、これまでどんなに足腰の疼痛とシビレに悩まされて来たか、苦労の果てにあきらめ加減となっていた昨今、家が近所で通りがかったので漢方薬で治せるものだろうかとフト考えて、引かれるように入って来たとのことだった。

 そこで本気で治す気があるのなら、ということで試しに10日分だけ飲んでもらうこととし、10日分飲んでもまったく効果の兆しがなければ諦めてくれ、とやや冷たい宣告。

 但し、10日分で効果が感じられなかった場合でも、しっかりフィットした漢方薬が見つかるまで頑張るつもりなら、10日毎に通うべきことをアドバイスしておいたが、さいわいにも初回からしっかりフィットしていて、まず足のシビレから軽減しているようなので、同じ漢方薬を長く続けたいということで1ヶ月分を購入していかれた。

 まったくお気楽にやって来られたケースでは昨今珍しいことで、通常なら互いに意味不明な禅問答に終始するはずが、相談者が態度をあらためれば、こちらも真剣に応対できるという例証に過ぎない。

 ところが多くは言葉だけはあらためるように見えても、目付きに敵意に近い軽蔑の色がますます加わるケースが多いので、なおさらこちらも頑固に拒絶する結果に終わるのが通例なのであった。

2012年5月18日のボクチン(8歳)
2012年5月18日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母


posted by ヒゲジジイ at 12:10| 山口 | ありがた迷惑な話 | 更新情報をチェックする

2014年05月17日

しばらく音沙汰がなく心配していた人達

2009年5月17日のボクチン(5歳)
2009年5月17日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 とても調子がよく順調に経過していると言われていた人でも、とつぜん音信不通になるのは、さまざまな事情がおありだろうから、こちらは一向に構わないとはいえ、病状によっては内心かなり心配しているケースもある。

 しばらくご無沙汰されていて数ヶ月ぶりに突然、代理のご家族が直接補充購入に来られたり、電話の補充注文があったり。
 その突然の来局や電話により、お元気であったことにホッと安堵することが続いた。

 いずれもが癌サポートの人達であったから大いに安堵したものの、複数の人達が相談の順番を待たれているときに、プライバシーに関わることだから補充購入の代理のご家族にその後の経過をお聞きするわけにも行かず、ややもどかしいときもある。

 やっぱりこの仕事は心臓に悪いので、牛黄製剤が毎日手放せない。

 といっても、こちらはもともと予告されるよりも、「突然」というのが、もっとも性格に合っている。
 だから、突然音信不通となって、また突然やって来られるほうが、とても自然でお互いに無理がない。

2012年5月17日のボクチン(8歳)
2012年5月17日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 23:32| 山口 | 悪性腫瘍・癌・ステージ4の進行癌や転移癌 | 更新情報をチェックする

2014年05月16日

ペットとお別れ

2009年5月16日のボクチン(5歳)
2009年5月16日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 本日は7時半まで延長。
 受け付け譲と気の合う彼女と、いつもながら談論風発。
 ヒゲジジイは本業のアドバイスを終えると退場。

 その前には、本日愛犬を亡くした彼が漢方薬の補充がてら、やって来られていた。
 折々に話していたスピリチュアルなアドバイスに大いに救われたと。
 
 ヘミシンクにも興味を持たれているが、あまり深入りするとこの世の試練が試練でなくなるかもしれないので、そこまで嵌る必要はないのでは、と答えておいた。

 きっとヘミシンクによって霊界のワンちゃんに再会したいのだろうけど。
 気持ちは大いに理解できるけど、本末転倒になってもいけないから・・・。

2011年5月16日のボクチン(7歳)
2011年5月16日のボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

2012年5月16日のボクチン(8歳)
2012年5月16日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 21:13| 山口 | 漢方相談室での談話風景 | 更新情報をチェックする

2014年05月15日

初対面の店頭や電話での「お問い合わせ」にはあまりこころよいお返事はできません

2009年5月15日のボクチン(5歳)
2009年5月15日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 今日の午前中は、遠路はるばる関東地方からのお馴染みさんが来られたくらいで、遠方の長期連用者の補充注文の伝票発行も荷造りも僅かであったので、久しぶりにまともな時間に昼食が取れ、しかもブログを更新する時間もたっぷり取れた。

 昨今、なんだかとても目立つのが、まったく噛み合わない問い合わせ。
 本日も電話の問い合わせで「打ち身丸?」はありませんか?という問い合せに、受付嬢が「ありません」と答えれば、「お宅は漢方薬局でしょうっ!?」と叱られたという(苦笑。
 まるで禅問答の毎日である。

 それはともかく、相談に行ってよいかという電話や、代理の人が店頭に問い合わせにやって来られたりというケースは相変わらず頻繁だが、当然、あまりこころよいお返事はできない。
 というよりも、ほとんどお断り口調。
 現実には、お断りさせて頂くことの方がむしろ断然多い。

 だからとても感じの悪い薬局という評判も一部にあるようだが、それでも一向に構わない。
 「お気軽にご相談下さい」という宣伝文句は当方では絶対にあり得ない。
 むしろ「お気楽にはご相談しないで下さい」とい言いたいくらいで、お気軽なお問い合わせや相談に、いちいちお愛想を言っていたらこちらの身が持たない。

 本気で当方の漢方薬に賭けて来られる人たちには、十分な時間をかけて全精力を傾けてあらゆる角度から弁証論治を行うので、お気楽なお問い合わせやご相談には真面目に応じることは不可能である。

 たとえ真剣なお問い合わせであっても、最初から見ず知らずの人達に、感じのよいお返事を返す訳にもいかないのは上記の理由だけでもない事情がある。

 若いころにはどのような問い合わせにも、相談だけでよいという人達にも真剣にお相手していた時代もあったのだが・・・

 見ず知らずの初めての人に最初から感じよく応対していると大きなしっぺ返しを食らうケースが度重なり、そのような苦い経験が続くことで、当然ながら学んだことは世界に誇るマナーのよい日本人とて、ロクでもないクレーマ予備軍が意外に多いということだった。

 ましてや病人さんたちのお相手だから、少々のことは我慢して・・・というのが当然のこちらのマナーであるべきとはいえ、そうとも言えない事情がやはりたび重なると、常識的なマナーを心得ない人のチェックとして、最初っからあまりこころよい返事は返さないのが一番だと悟ったのが数十年前のこと。

 どうせ地球という環境に置かれた人間様というのは、多かれ少なかれ修業が足りない連中ばかりの集まりなので、「てめえら薬局だろうっ!」と居直るような連中には絶対に付き合うつもりはない。

2009年5月15日のボクチン(5歳)
2009年5月15日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

2011年5月15日のボクチン(7歳)
2011年5月15日のボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

 

2014年05月13日

奇妙な問い合わせの電話が続いた1日

2009年5月13日のボクちん(5歳)
2009年5月13日のボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 店頭に相談者が待っているのに、奇妙でまったくかみ合わない問い合わせにとんでもなく時間を食ってしまった午前中。
 関東地方からの問い合わせであったが、当方が山口県であるとも知らなかったという奇妙な話で、だからまったく話がかみ合わない筈である。

 午後にも漢方相談を受けている途中、受付嬢は常連さんの補充注文の電話で話しこんでいる最中なので、またもや午前中と同様、ヒゲジジイが店頭の相談業務を中断。
 以前、ブログで少し体外離脱の話を書いたことについての問い合わせで、何をおっしゃりたいのか不明なまま、というよりそんな話を電話でのんびりとやれるほど暇な薬局ではないので、早々に電話を切らしてもらう。

 電話の問い合わせは手っ取り早くて便利と思われるのは、かけられるほうの便利であって、スタッフの少ない当方にとっては、常連さんやお馴染みさんたちの電話を中断せざるを得ないケースも生じるなど、ありがた迷惑なことも多い。

 電話では当方の漢方薬を常用されている常連さんたちのために存在する電話なのだから、ブログの四方山話くらいに引っかかって遊びでかけないで欲しいものである。

 緊急を要する問題でもないのに、どうしてメールという便利な連絡方法を利用されないのだろう?

 店が終わった途端、またもや意味不明な電話がかかってきたが、それも含めて上記のいずれも「非通知」の電話。

 ますますこの不気味な地球で生息するのがイヤになって来る(苦笑。

2011年5月13日のボクちん(7歳)
2011年5月13日のボクちん(7歳) posted by (C)ボクチンの母

2012年5月13日のボクチン(8歳)
2012年5月13日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母

2014年05月12日

久しぶりにのんびりできた月曜日

2012年5月12日のボクチン(8歳)
2012年5月12日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母

 滅多にないことだが、月曜日にしては常連さんやお馴染みさんの長期間漢方薬の愛用者ばかりの応対で終わった1日。

 通われてまだ間もない人達と異なって、本日のように漢方薬に対する信頼感が確固とした人達ばかりの応対では、まったく気疲れがない

 こんなにのんびりした月曜日はかなり珍しいことだが、そのかわりに多くの場合、あくる日の火曜日に混雑することが多い。

 月曜日は混んでいることが多いからと、火曜日を狙う人が集まってしまい、たまたま1日中千客万来となる火曜日になることも珍しくない。

 果たして明日はどうなることやら?

 忙しく渡り鳥を繰り返しながら過度に焦りまくる人達だけは、金輪際御免である。

2012年5月12日のボクチン(8歳)
2012年5月12日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母


posted by ヒゲジジイ at 20:29| 山口 ☁| 近況報告 | 更新情報をチェックする

2014年05月11日

「九仞の功を一簣に虧く」が如きお気の毒な例

2009年5月11日のボクチン(5歳)
2009年5月11日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 全身のアトピー性皮膚炎で、遠路はるばる通われて数年頑張って、8割程度の改善を得て、あともう少しというレベルでそのまま続けても変化がないとて、当方の漢方薬と縁が切れて数年。

 突然、以下のようなメールを受けても、お断りせざるを得なかったケース。
 実にお気の毒ながら、タイトルのような「九仞の功を一簣に虧く」という喩えがピッタリとは言えないまでも、遠方ゆえ、本当に残念なケースである。

関西地方から通信販売依頼のメール:

 お久しぶりです。●●●●です。覚えていますでしょうか?

 村田漢方堂薬局さんから他の漢方薬局にいきましたが症状が悪化してしまいました。全身からジクジクノ液がでてきてます。

 大変お恥ずかしいのですがまたお薬を送っていただけないでしょうか?

 今回は時間もなくそちらにはお伺いできません。症状がきつくつらいです。
 掻いたところから液がでてきて眠れない日々が続いています。

 どうか宜しくお願いします。

お返事メール:

 残念ながら、昨年だったか?頂いたメールに「アトピーの調子がよい」ので残った漢方薬の返品が可能かどうか?のお問い合わせがあってより、そのお返事を申し上げて以後、縁が切れたものと判断して相談カードを廃棄処分したのかどうか?探しても見当たりません。

 また、来られていたころから数年以上も経てば、アトピーは変化しやすいので同じ配合で当時と同じように改善できるとは限らないので、なおさらのこと通信販売は不可能です。

 どんなに遠方の人でも、効果が安定するまでは10日毎に一定期間通ってもらえる人でなければ、漢方相談はお断りさせて頂いています。
 ましてや変化の激しいアトピー性皮膚炎は油断がならないので、数年も途切れた人には、残念ながら通信販売でスムーズに治せるものではありません。

 そちらで通える範囲の漢方薬局を見つけられ、10日毎くらいに頻繁に通えるところでしっかり相談してみて下さい。

 繰り返しになりますが、当方では残念ながら過去の相談カードもないし、ましてやあれから数年も経てば、当時と同じ漢方薬で改善できるケースは滅多にあり得ないので、通信販売はお断りせざるを得ません。

 お役に立てず、申し訳ない次第です。
 取り急ぎ、お返事まで。
一旦こちらの漢方で改善していた人でも、他所の漢方で却って再発したケースでは通信販売だけではほとんど無理より
2011年5月11日のボクチン(7歳)
2011年5月11日のボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母


posted by ヒゲジジイ at 01:23| 山口 | アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする