2007年3月3日2歳半のボクチン posted by (C)ボクチンの母
最近、どこの病院の漢方科(五箇所くらい)で投与されても症状が却って悪化するばかりで、地元の自費の漢方薬局にも行ってみたが、やはり却って悪化するという人がやや遠方から来られた。
ところが意外にも、肝胆の湿熱が存在するはずなのに、茵陳蒿湯ですらなおさら悪化するとて、こんなに早く悪化するのははじめてだと言われ、こちらは意外な反応に呆然。
それでも通いたいとおっしゃるので、悪化するために通われたのではまことに申し訳ないので、ご勘弁をお願いした。
数年以上まえだったか、高名な漢方専門の医師のところを何軒もはしごして、いずれのところでも却って症状が悪化するという人が遠方から来られたが、当方の漢方では茵蔯蒿湯だけは少しよくて、それ以外の方剤はすべて失格だといわれ、通うのを断念してもらったことがあった。
40年間の漢方相談の経験上では、ほんの数例しか遭遇しなかったとはいえ、どこの漢方薬を飲んでも却って症状が悪化するといわれる人では、当方の漢方薬も同様な反応を示された。
一方、どこの漢方薬を飲んでも効かなかったという人の場合は別で、このような人達は40年間に多数おられたが、そのほとんどは弁証論治の苦労の末、めでたく奏功した例は枚挙に暇がない。
本題の前に、最近あった困った例を書いてしまったが、タイトルの問題も電話で問い合わせる人達で折々に遭遇する実に困った問題である。
はじめての人が平日に電話で問い合わを受ける場合でも、迷っておられる証拠とみて、ほとんどをお断りしているのに、なおさら日曜日のような休日に初めての電話をかけて来られる人は、マナーをわきまえない人として必ず全員をお断りしている。
ましてやなおさら、本日のように昼寝から覚めたばかり。
寝ている最中にエアコンが効き過ぎてガタガタ震えていた最中に不意を突かれた問合せ電話。
ネットで調べた家族に奨められたとのことなので、なおさらお断りの返答を繰り返していると「おたくの名前は?」などと訊かれて、いっぺんに興ざめ。
こちらの薬局の名(あるいはヒゲジジイの名?)を知らずに電話をかけるような人は、絶対に来ないで下さいよっと強く念押しして、受話器を置いたのだった。
なお、最近は開店休業のブログだが、当時のお断りの事例集としてのブログ 漢方と漢方薬の将来のために 直接来局の方、あるいは電話のお問合せで、漢方薬販売をお断りした事例集 にお断りせざるを得なかった様々なパターンを記載している。
お断りの事例集だけでも、書くほうに飽きが来なければ実例は無数に存在する。
一定レベル以上は妥協しないお陰で、真剣で真面目な人たちの漢方相談にじっくり時間をかけることができるのであって、そうでもなければ新しい人達の相談にそれぞれ1〜3時間もかけた仕事ができるものではない。
要するに最低限のマナーが守れない人には、最初からお断りである。
2007年3月3日2歳半のボクチン posted by (C)ボクチンの母
ラベル:無礼者