2013年08月30日
金銀花にはまったく薬理作用が見られなかったお話し
2006年6月22日のボクチン(2歳) posted by (C)ボクチンの母
いまだに信じられない20年以上前のお話。
当時、某漢方メーカーさんでプロ意識盛んな課長さん?とタッグを組んで、様々な製品開発に勤しんだ時期があった。
そこで丹参に続いて目をつけていたのが金銀花。
胃腸に障るおそれがなく、しかも抗菌作用の優れた穏やかな生薬。
この金銀花を中心とした製品開発を推進することになり、まずは基礎的な科学データーを求め、様々な中草薬関連書籍や漢方生薬の文献で記載される抗菌作用・抗ウイルス作用・抗真菌作用・利尿作用などの薬理作用の確たる証拠となる証明書を取得するため、その筋の研究機関に薬理作用の綿密な調査を依頼した。
そこで帰ってきたデータが驚くなかれ!
あらゆる薬理作用テストに失格。
あらゆる分野において何の薬理作用も見られず、まったく信じられない結果なのである。
今思い出しても悪夢のようなお話だが、そのデーターの証明書のコピーが書斎のどこかに保存してあるはずだ。
中医学のみならず漢方医学においても重要で不可欠な金銀花ではあるが、科学的な薬理実験では何の薬理作用も証明できなかった驚くべき事実。
そうするとこれまでの多くの文献に記載される金銀花の薬理作用は一体何なのかっと疑問に思う。
といってもこれらは西洋科学的な薬理作用の問題であるから、本来は中医学的な薬理作用とは無縁なものであり、決して混同してはならないものなのである。
このような西洋科学的な薬理作用が皆無というデーターが出たからと言って、中医学上の金銀花の存在価値が些かも揺らぐものではない。
漢方薬を迷信だと否定し続ける西洋科学信者を喜ばすだけのデータに過ぎない。
実際のところ、金銀花を人体に投与して薬理作用を解明したものではなく、あくまで試験管レベルでの薬理実験に過ぎないからである。
漢方薬の薬理作用を現代科学で証明するにはなかなか困難な問題が多過ぎる。
ひるがえって金銀花が主薬の托裏消毒飲(たくりしょうどくいん)という西洋医学の抗生物質でも効果がでない各種の慢性化膿性疾患に優れた治療効果を発揮する可能性の高い方剤が、日本の薬事法ではあらゆる手段を使っても製造許可を得ることはなかなか困難である。
状況証拠でしか治療効果を証明できない漢方薬の宿命であろうと思われるかもしないが、実際には一般用漢方製剤承認基準を決めるメンバーの学識に依存しているのだから、みなまで言わせず推して知るべし。
2006年6月22日のボクチン(2歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 20:18| 山口 ☔| とんでもない話や、信じられない困った話
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2013年08月27日
漢方薬やあの世を否定する科学信仰のドグマに陥った医師や科学者たち
2006年6月22日のボクチン(2歳) posted by (C)ボクチンの母
一昔前まで、科学的に証明されてない漢方薬はまったく信用ならない。漢方薬なんて迷信に過ぎないとして、頭から否定していた日本の医師たちが、一部保険に採用されるやいなや、医は算術とばかりに手のひらを返すように嬉々として乱用をはじめたお陰で小柴胡湯問題なと、とんでもない事件を引き起こす。
これだから一部の医師は信用ならない。
漢方薬は状況証拠としてはあらゆる時代と場所において無数にその優れた治療効果が証明され、また現在も無数に証明され続けている。
同様にあの世の存在証明である霊現象のみならず、輪廻転生のあらゆる方向から否定しがたい状況証拠が無数に記録され続けている。(たとえば「ジャック・ウェバーの霊現象」国書刊行会や「前世を記憶する子どもたち」日本教文社など)。
ところが、高名な宇宙物理学者のホーキング氏や故カール・セーガン氏は、どこまでもあの世の存在を認めようとしなかった。
彼等の発言や著書を読んでみると、これが本当に高名な宇宙物理学者たちなのかと非科学的な発言の数々には唖然とさせられる。
ホーキング氏曰く
人間の脳は機械のコンピュータと同じで壊れたらその機能を失う。壊れたコンピュータはそこで終わりであの世の世界はない。あの世の存在は死を恐れる人たちのファンタジーでしかない。いまさら時代遅れの人間機械論を持ち出すなんて、唖然とするのを通り越して、これが超有名な科学者の発言だとは、実に恐れ入る。
カール・セーガン氏の著書(「科学と悪霊を語る」新潮社)を読むと、どんなに状況証拠を積まれても最期まで懐疑精神を放棄できないと宣言する科学信仰ドグマも、さすがに見上げたものである。
漢方薬をいまだに頑固に否定し続ける医師たちも、あの世の存在と輪廻転生を否定し続ける一部の科学者達も、状況証拠の積み重ねでは断じて科学的証明にはならないという科学信仰のドグマに陥っている非科学的な自己矛盾にまったく気付く様子もない。
重ねて言い換えれば、状況証拠が無数に存在するあの世の存在と輪廻転生を否定する一部の科学者たちの論理は、同様に無数の状況証拠でその優れた治療効果が証明されている漢方薬をいつまでも頑固に否定する一部の医師たちの論理と同様、科学という名の偏った宗教的ドグマに陥っているということだ。
関連ブログ:2013年08月27日 あの世は無いと思い込んでいるご高齢者が多いのに唖然
2006年6月22日のボクチン(2歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 10:46| 山口 ☀| とんでもない話や、信じられない困った話
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2013年08月26日
この世に生まれて来た意味
2006年4月3日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母
2013年08月19日 前回の続き(対人恐怖症・視線恐怖症のご相談)の続き
ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 30歳〜39歳の女性
簡単なご住所 : 近畿地方
お問い合わせ内容 :
村田先生 先日は、お疲れのところ、ご相談にのって頂きありがとうございました。
◎◎(←薬の名前)ですが、口の中で、完全に溶かさず、直ぐに飲み込んでよいものでしょうか?
先生のところにお伺いし、今迄、自分の努力が足りなかったこと、欲張りなこと、痛感致しました。
治療方法を探す旅にようやく終止符をうてた気がします。
最終的に自分で立ち向かっていくしかないんですね。
ある意味、腹を括れたというか…。
村田先生のアドバイスは、本当にガツンときました。
ありがとうございました。
奥様にもお気遣い頂きましたこと、よろしくお伝え下さい。
また、季節の変わり目ですので、お身体ご自愛下さい。
2006年4月3日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母
お返事メール:
遠路はるばるお疲れ様でした。
◎◎の件、服用前に匂いをかいだあとは、無理に口に溶かさずに、そのまま直ぐに飲み込んで構いません。
匂いをかぐことでもしっかり薬効はありますし、あとは飲んでしまえば体内でしっかり効果が出てきます。
この世は様々な屈折があって当然の人生で、それをいかに上手に克服するか、という課題をみずから決めて、この世に生まれて来たのですから、しっかり前向きに進むべきです。
要約すれば「欲張り」というのはご指摘の通りで、人によく見られたいという欲求の裏返しの症状であることはご自身でも気がついておられる通りです。
苦しいことがあれば、かならずそれに見合うだけの良いことが待っています。
◎◎を続けていれば、遅かれ早かれ憑き物が取れたように、徐々に吹っ切れて来ることと思います。
信じることも大切です。
またいつか、元気な姿で来られることとヒゲジジイも信じています。
2006年4月20日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 20:32| 山口 ☀| パニック障害(不安神経症)やストレス症候群・動悸・めまい・不安感・不眠など
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2013年08月23日
前回の続き(浮動性のめまいを主訴として様々な症状を抱える胃腸虚弱者からのご相談)
IMGP5639x posted by (C)ボクチンの母
前回の 2013年08月22日 浮動性のめまいを主訴として様々な症状を抱える胃腸虚弱者からのご相談 の続き
折り返し頂いたメール:早速の返信ありがとうございます。
胃のほうは逆流性食道炎かもしれないのですが、半夏はそれにも大丈夫でしょうか?
昔から食べれないことはなかったのですが、社会に出て、ストレスに弱い体質なことに気づき、いろんな症状により、悪循環から抜け出せないようになっているみたいです。梅核気や口の苦味もしょっちゅうありました。(今はないです)
朝は特に何も食べてないうちから胃もたれしたような感覚があり、前かがみで歩くような日もあります。なので、夜9時以降は食べないようにしてからはだいぶ楽になりましたが。
胃下垂、胃アトニーでもあると思います。運動をしないので、筋肉もありません、猫背気味ですし・・。
漢方薬が自分にあっているかどうかの判断はどのくらい飲んだらいいのでしょうか?
薬を変える目安として期間があれば教えてください。
また、薬ばかりに頼るのもいけないで自分でも努力してみるつもりです。
希望が持てた気持ちになります。本当にありがとうございます。
2006年3月28日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母
お返事メール:素人療法は禁物です。
このことを書き忘れていました!
必ず地元の専門家と相談しながら漢方薬を利用すべきです。
メールでのアドバイスは参考程度にされ、必ず信頼できそうな漢方薬局と相談しながら漢方薬を使用すべきです。
メールと実際では大きく異なったことも珍しくないので、素人療法をされるおつもりなら、返信しなければよかったと後悔しています。
> 漢方薬が自分にあっているかどうかの判断はどのくらい飲んだらいいのでしょうか?
> 薬を変える目安として期間があれば教えてください。
素人療法を行うようにアドバイスしたつもりはありません。
通常は10日以内に分かりますので、専門家と直接相談の上、必要な微調整を行ってもらうべきです。
> また、薬ばかりに頼るのもいけないで自分でも努力してみるつもりです。
素人療法をされるくらいなら、そのほうが無難です。
時節柄、熱中症には十分お気をつけ下さい。
これでアドバイスはすべて打ち切らせて頂きます。
2006年3月28日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母
上記のお返事をしたと同時に送られていた再度のご質問メール: たびたび、すみません。 もう一度質問よろしいでしょうか?
その症状が出るきっかけとなったことは重要ですか?
一応伝えておきますね。
仕事は前かがみ作業で、常に緊張感を強いられる職場でした、びくびくしながらの仕事でした・・。
げっぷが出る原因が肝からきているものなのか、胃の苦情からなのかわかりません。
どちらにしても、肝と脾が関係しているのでしょうが・・。肝か脾でまた出される薬が変わりませんか?
いつまでこの症状が続くのかと思うとイライラして気持ちの余裕がなくなります・・ (>_<)
今の薬局では、いろいろなものを試しに飲むよりはと、●●●(鹿茸製剤)や気の流れをよくする◎◎◎◎◎◎(麝香製剤)というものを出されたりもします。
ただ高価なためにずっと毎日は飲めないでいます。
2006年3月28日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母
お返事メール:メールが行き違いになったようですが、そのような綿密な弁証論治を行ってくれないような漢方薬局では治る病気も治らないので、もっと親身に相談に乗ってくれる薬局に変わるべきです。
メールでは限界がありますが、発病のきっかけも重要です。
現実的には症状が複雑な場合には実際の漢方相談では2時間くらいかかることも珍しくありません。
2回目からでも一時間以上かかることも珍しくなく、それほど綿密な弁証論治を行わないと正確な判断と微調整は不可能な場合があります。
胃弱から来る不定愁訴に悩む人はとても多いのですが、繊細な体質を改善するにはそれなりの正確な弁証論治が必要です。
最初から高額商品にばかり頼るのは早計で、ものには順序がありますが、虚弱な体質をしっかり変えるには病人さんはもとより、相談に乗るほうも相当な根気と忍耐力を必要とします。
双方のいずれかにそれが欠ける場合はうまく行かないことが多いものです。
アドバイスはこれが限界ですので、これで本当に打ち切らせて頂きます。
通っている人たちのメールも溜まっているので、これで失礼させて頂きます。
IMGP0821 posted by (C)ボクチンの母
折り返し頂いたメール:
お忙しい中、ありがとうございました。
自分の判断で治療するつもりはもちろんありませんから大丈夫です。誤解を招く文面をお許しください。
こちらの薬局の先生と相談してみます。
ありがとうございました。
IMGP0827 posted by (C)ボクチンの母
ラベル:めまい
posted by ヒゲジジイ at 08:13| 山口 ☁| メマイやフラツキ、耳鳴や頭鳴など、あるいはメニエール氏症候群など
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2013年08月22日
浮動性のめまいを主訴として様々な症状を抱える胃腸虚弱者からのご相談
IMGP6503 posted by (C)ボクチンの母
【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:30〜39歳の女性
【 地 域 】:中国・四国地方
【 お問い合せ内容 】:初めまして。初めてメールいたします。
昨年11月くらいから、仕事のストレスで浮動性めまいのような症状に悩んでます。
MRIや耳鼻科でも異常はなく、もともと自律神経失調症でもあったため、(もう長いです)そのせいかと思います。
何かをしているときにというわけではなく、1日朝から頭がくらくら左右あるいは前後に小刻みに揺れている感覚です。
あと後頭部が重く、頭がボーとしており、耳の閉塞感も多少あります、肩こり、首こりもあります。
現在、ストレスが原因ということで柴胡疎肝湯を出されています。効果は実感できません。
あと、胃の調子がいつもよくないことが多く、食べるとすぐ、または2時間以内には胃もたれなど、気分が悪いです。げっぷも空腹のときにでもあり、(朝起きたてのときでも)少し何かを飲んでもげっぷがでます、でもげっぷが出るとすっきりして楽になります。
先日、胃カメラ検査をして、多数のポリープがあり、(良性)逆流性食道炎になりやすい傾向だといわれました。ただ、胃酸や胸焼けの症状はありません。胃もたれするので、小食で痩せてしまいました。落ち込みます。
嘔吐恐怖があるので、ご飯を食べれなくなることもあり、過呼吸になります。
胃に関しては、香砂六君子湯、小半夏袈茯苓湯(頓服)、沢瀉湯(頓服)で飲んでいます。
体格は痩せていて、虚弱です。舌は白いです。
漢方薬局では水分代謝の悪さからのめまいではないかともいわれますが、げっぷは肝の流れが悪いから出ているといわれています。
自分に何が適しているかわかりません。性格は神経質で不安傾向が強いみたいです。
どうかよろしくお願いいたします。
2006年3月28日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母
お返事メール:
文面だけから拝察すると、半夏白朮天麻湯で胃弱とそれによって生じるめまいに対処できそうで、耳が塞がりやすいのと不安神経症気味な部分は香蘇散で対処できそうで、半夏白朮天麻湯に香蘇散の併用で一定の効果が得られるとように思います。
あくまでメールの文面だけからの推測です。
ただ、香蘇散には抗不安作用もありますが、とはいえ不安傾向が強い場合は派生する様々な症状に上記だけでは対処不十分な場合があり、その場合はやや特殊な漢方薬が必要である可能性があり、この部分は文面だけからはアドバイス不能です。
でも、案外上記の2種類の併用だけでもかなり改善するかもしれません。
但し、冷え症が強くて、なおかいつも雲の上に乗っているふわふわ感を伴っている場合は、半夏白朮天麻湯よりも真武湯の方が適応する場合が多いものですが、しかしながら貴女には吐き気恐怖もあることから推察すると吐き気止めの半夏を含んだ半夏白朮天麻湯+真武湯+香蘇散で対処した方が無難なように思えます。
げっぷに関しては上記の方剤で改善できない場合は、他にもいくらでも方法はありますが、貴女のような胃弱の人には柴胡疏肝湯という処方は川芎など不適切な成分も含まれており胃の機能を却って低下させたり、枳実や青皮などによって体力を次第に奪うことだってあり得ますので使っても無駄あったことは当然だと思います。
文面だけで処方を提示できることは少ないのですが、症状の記載がかなり具体的でイメージが把握しやすかったので敢えて参考処方を提示させて頂きましたが、現実には症状を消しながら真の体質改善を行うには、10日毎の詳細な観察と折々に症状に応じた微調整が必要で、少なくとも数処方の処方を併用する必要があるのが通例です。
以上はあくまで文面だけから判断したヒントに過ぎませんので、固定的には考えないで下さい。
文面だけでの推測と現実に直接面談しての判断とは大きくことなったケースは稀では無いので、あくまで文面だけからの推測に過ぎません。
あしからずご了承下さい。
とり急ぎ、お返事まで。
2006年3月28日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:めまい
posted by ヒゲジジイ at 19:43| 山口 ☁| メマイやフラツキ、耳鳴や頭鳴など、あるいはメニエール氏症候群など
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2013年08月21日
原発性硬化性胆管炎が疑われているケースのご相談
2006年3月28日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母
ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 30歳〜39歳の男性
簡単なご住所 : 関東地方
お問い合わせ内容 : 初めまして、●●と申します。
現在、肝臓の病気で悩まされています。
3年ほど前に、会社の健康診断で肝臓の数値が非常に悪くなり、病院で精密検査をしたところ、特にウィルス肝炎やその他感染症ではなく、肝臓に少し脂肪がついているとのことでした。
しかし、その時の肝臓の数値が脂肪肝としてはあまりにも数値が高かったので、病院からはしばらく様子をみたいと言われていました。その時はウィルス肝炎ではないことに安心してしまい、そのあと病院には通わず、そのまま放置していましたが、去年の人間ドックでも肝臓の数値が非常に悪く、大学病院(◎◎大学)で精密検査を受けました。その結果、肝臓ではなく、胆管に問題があるようだということで、「原発性硬化性胆管炎」の可能性が高いと言われました。
肝臓と胆管の状態を確認するために、病院ではCT、MRI、胃内超音波検査など色々な検査をしましたが、今のところ病名についてはっきりとしたお話はお医者さんから聞いていません。現在は月一回病院に行って、血液検査をして数値を確認しているくらいで、特にこれといった治療は受けられておらず、病気が重くなることを待っているように感じられ、不安です。
一応病院から「茵蔯蒿湯」と「ウルソ」を処方してもらい、毎日飲んでいますが、肝臓の数値に改善はみられていない状況です。
先月の血液検査結果は以下の通りです。
GOT 87 GPT 209 ALP 2113 γ‐GTP 1102
全ての数値が基準値の数倍〜数百倍まで上がっています。
約1年間、毎月検査をしていますが、数値が安定しておらず、上げ下げが結構激しい状態です。
私の体に出ている症状は以下の通りです。・黄疸は出ていない・小便の色が濃いめ(特に朝一の小便)・右上腹部から背中に通る痛みを感じる・最近は消化が良くなく、特にお肉や小麦粉の食べ物を食べると、気持ち悪くなったり、吐き気を感じることもある・大便の色は普通だが、いつも軟便か下痢気味・去年大腸内視鏡を実施し、腸内に多数の炎症があり、潰瘍性大腸炎が疑われたが、組織検査の結果、潰瘍性大腸炎ではなかった・去年は疲れやすいとかだるさを感じることもあったが、最近はあまり感じないちなみに、上記の病気とは
別に、以下の病気についても報告しておきます。・肝臓のCT検査中にたま
この部分文字化けで解読不能
手術を受けた・高校生ごろから、体(特に下半身)に皮膚炎をもっており、病院からは湿疹だと言われてきているが、塗薬では治ってもまた再発してしまい、現在も続いている。
先生のブログを見て先生に一度お会いしたいと思いますが、現在◎◎県に住んでおり、なかなか時間を作るのが難しい状況です。
大変恐縮ですが、私の病気について貴重なアドバイスなど頂けると幸いです。
以上、よろしくお願いいたします。
2006年3月28日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母
お返事メール:
病院でも確かな治療を行ってもらえてないご様子のようで、なおかつ確実な診断も下ってないご様子。しかしながら、今後も引き続き折々の検査を行って経過観察は必須だと思います。
このような場合でも中医学理論にもとづいた漢方薬治療で寛解する可能性はあり得ると存じます。
ただ、これまでの体調(湿疹など)および肝臓のCT検査時に見付かったといわれる病気(ただこの部分のメールは一部文字化けして判読不明の部分がありますが)などを総合的に判断する必要がありますので、当然のことながらお近くで頻繁に通える範囲で中医学に習熟された医師か薬剤師を見つけることが必須となります。
こちらに一度来られたいように書かれておられますが、あえて来られたとしても一度や二度来られたくらいで詳細な弁証論治が行えるはずもなく、状況に応じた配合変化など到底不可能な問題ですので、地元で腰を据えた漢方相談に乗ってもらえる所を見つけるべきだと存じます。
茵蔯蒿湯とウルソの併用ではまったく効果は得られてないご様子ですが、中医学的な漢方相談を受ければ現時点で必要な配合が徐々に見付かるのではないかと思います。
そのためにはやはり頻繁に通える専門家を地元近辺で見つけることが必要です。
当方のブログで過去も繰り返し述べてきたことと同じで、地元近辺で通えるところを見つけるべきだとのアドバイスが精一杯です。
まったくお役に立てずに申し訳ありません。
2006年3月28日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母
折り返し頂いたメール:ご回答いただき、ありがとうございました。
私からお伝えしたかった病状について、一部が文字化けしてしまい、ちゃんとお伝えできなかったことは残念だと思いますが、おっしゃる通りに治療のためにはいつも通える近隣の漢方薬局でないと、色々と難しいと思いますので、近いところで漢方薬局を探してみたいと思います。
ありがとうございました。
2006年3月28日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:原発性硬化性胆管炎
posted by ヒゲジジイ at 11:33| 山口 ☀| 漢方と漢方薬関連の御質問
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2013年08月20日
頬や額に赤い点々のご相談
2006年3月28日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母
【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:30〜39歳の女性
【 地 域 】:近畿地方
【 お問い合せ内容 】:
頬、額に赤い点々ができ、皮膚科で頬は酒さ、額は脂漏性皮膚炎かもしれないと診断されました。
頂いた薬は 桂枝茯苓丸加ヨクイニンです。 そこの皮膚科は漢方医とは全く縁がない感じで、舌も見ることなく、脈診もありませんでした。
15?cm、4?kg、体力なし。冷え症。
気温の差で顔が赤くほてります。舌の周りは歯型がついていてギザギザしてます。舌苔あり、ひび割れなし。裏は紫っぽい太い筋が2本あります。
舌の色は白すぎず少し赤いかな?っという感じです。
今のところ1週間がたち 漢方の効果も副作用も見られないです。(少し苦いですが。。。)
副作用がないのであれば、しばらく続けた方がいいのでしょうか? それとも他の漢方のほうが良さそうですか?
身体に合っている漢方は苦く感じない、っとどこかで読んだこともありますが、こちらは信用にならないネタでしょうか?
質問だらけで申し訳ありません。
少しでも早く赤ら顔、点々を治したいっと藁にもすがる気持ちです。
今まで使えていた基礎化粧品も使えなくなってしまい、洗顔等もどうしたらいいか分からいません。
何かヒントを頂ければ幸いです。
よろしくお願いします。
2006年3月28日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母
お返事メール:
舌も見ることなく漢方薬を投与されたということですが、まったく偶然にせよ、紫っぽい太い筋(血管)といい、舌の周囲の歯型(最近の中医学における新説ではオケツによるものが多いとされる)といい、気温差で顔が赤くほてることといい、桂枝茯苓丸加ヨクイニンがフィットしてもおかしくないと思われます。
一週間の服用で副作用もなく、かといって効果も見られないようですが、速効が出るとは限らないので、20〜30日くらいは続けてみてもよいかもしれません。
その間に僅かでも効果が見えれば、なお一定期間、様子をみながら桂枝茯苓丸加ヨクイニンを続けてみるべきかと思います。
もしも一ヶ月近く服用しても効果が見られなければ、本当の漢方薬の専門家を見つけて、そこでしっかり相談して適切な漢方薬を求めるとよいのではないかと思います。
> 身体に合っている漢方は苦く感じない、っとどこかで読んだこともありますが、こちらは信用にならないネタでしょうか?
という話しはほとんど信用なりません。
稀には、こういうこともあります。
卵巣嚢腫に複雑な配合の漢方薬を続けて、完全に消失したので予防を兼ねて数年以上続けていたところ、どうしてもまずくて飲めなくなたので、完全に根治した証拠だろうと考え、そこでその配合の漢方薬は止めてもらいました。
その後、二十五年以上経過しましたが、根治したまま再発はありません(三十五年来の常連さんのお話です。)
このような例外はあるにせよ、通常はほとんどアテにはならない都市伝説です。
取り急ぎ、お返事まで。
2006年3月28日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 15:44| 山口 ☀| 酒さ(酒皶)・赤ら顔・酒さ様皮膚炎・ステロイド酒さ
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2013年08月19日
前回の続き(対人恐怖症・視線恐怖症のご相談)
2006年3月26日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母
前回のブログ2013年08月18日 対人恐怖症・視線恐怖症のご相談の続き
折り返し頂いたメール:お返事ありがとうございました。
> 辛い症状にお悩みのご様子、察して余りありますが、一年も漢方薬を続けられて何の効果もないのは精神面の大転換が必要なのだと推察いたします。
漢方薬の効果は、主訴以外の点には、少なからず感じています。
しかし、肝心の主訴に関してはあまり変化ありません。
確かに、精神的に鍛える必要があるかと思います。
> ところで、当方の苦手分野と書いたのは統合失調症や小児や子供さん達の対応であると記した記憶はあるのですが、対人恐怖症や視線恐怖症の原因が統合失調症の場合はやはり不得意分野となります。
> ナゼ不得意かといえば、当方は病院では無いので、漢方薬の利用者にもみずからしっかり観察して漢方薬の使い方を少しずつ学んでもらって自身でもある程度は漢方薬の運用ができるようになってもらう方法を取るからです。
要は、病気そのものが、不得意というより、利用者が、確実に的確に、先生と意思疎通ができず、漢方薬の運用ができないことが、不得意の理由でしょうか?
であれば、統合失調症が原因でない対人恐怖症、視線恐怖症は、正しい漢方薬を服用できれば、可能性としては治る余地はありますか?
以前、登校拒否が、漢方薬で改善したという記事を見て、漢方薬の守備範囲は意外に広いのだなぁと感じたので。
また、お困りの質問であれば申し訳ありません。
2006年3月26日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母
お返事メール:
他のご相談者の往復メールも溜まっており、もっとも手短に終わりそうに思った貴女のご質問から先にブログに掲載させて頂いたのですが、とても理解力がおありなので、もう少し補足させて頂きます。
症状の程度にもよりますが、会社や学校に何とか通える程度から、家にこもって仕事や学校も休んでしまい自殺を考えるほどの重症者まで、いずれの場合でも、このような強迫観念が主体の場合には、的確な漢方薬の運用と同時に、悩まれるご本人のある種の「悟り」も必要になります。
真の意味の自尊心、自分自身に対する信頼感を取り戻す必要があります。
他者に対する恐怖感が根底にあるものと思われますが、真の意味の自尊心を取り戻すことを可能にする手伝いは、正確な弁証論治に基づいた漢方薬の選択が大きくものを言うとはいえ、漢方相談を受ける側と、相談される側との相性というか、互いの信頼関係も大きくものを言うようです。
結果論的な面もありますが、互いの情熱があればあるほど結果に反映する度合いが異なるように思われる領域だと思います。
> 漢方薬の効果は、主訴以外の点には、少なからず感じています。しかし、肝心の主訴に関してはあまり変化ありません。確かに、精神的に鍛える必要があるかと思います。
とありますが、そうであればこそ、信頼関係が結べる先生であれば、もっともっと頑張って続けてみるのもアリだと思います。
一年以上も続けられると、さらに深く体質や人生観まで把握してもらえ、いずれは遅かれ早かれ、改善のきっかけを得て、真の意味の「悟り」を得る機会が思いがけないときにやって来るものと思います。
とくにこような精神面が中心の場合、漢方相談をされる先生との信頼関係がもっと深まれば深まるほど、可能性はより高まると思います。
あきらめずにそこで引き続き頑張ってみてはどうでしょうか?
2006年3月28日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母
再度折り返し頂いたメール:ありがとうございます。
> 症状の程度にもよりますが、会社や学校に何とか通える程度から、家にこもって仕事や学校も休んでしまい自殺を考えるほどの重症者まで、いずれの場合でも、このような強迫観念が主体の場合には、的確な漢方薬の運用と同時に、悩まれるご本人のある種の「悟り」も必要になります。
おっしゃるとおりだと思います。私は、漢方薬に多分に期待している部分があるのかもしれません。
漢方薬は、手助けであり、自分でも何かしら努力が必要だということですね。
> 一年以上も続けられると、さらに深く体質や人生観まで把握してもらえ、いずれは遅かれ早かれ、改善のきっかけを得て、真の意味の「悟り」を得る機会が思いがけないときにやって来るものと思います。
> とくにこような精神面が中心の場合、漢方相談をされる先生との信頼関係がもっと深まれば深まるほど、可能性はより高まると思います。
先生との相性も大切な要因ですね。
上記のようになるには、なかなか難しいかもしれませんが、いろんな可能性を模索してみたいと思います。
お忙しいなか、本当にありがとうございました。
2006年3月28日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 17:23| 山口 ☀| パニック障害(不安神経症)やストレス症候群・動悸・めまい・不安感・不眠など
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2013年08月18日
対人恐怖症・視線恐怖症のご相談
2006年3月23日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母
ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 20歳〜29歳の女性
簡単なご住所 : 近畿地方
お問い合わせ内容 : お忙しいところ、恐縮です。
対人恐怖症、視線恐縮症は漢方薬での治療対象になりますか?
長年辛い状況を変えたいと、考えて、1年程地元の漢方薬を服用しているのですが、良くもすごく悪化もない状況で辛いです。
村田先生のブログを拝見していて、漢方薬で治療可能な病が沢山あることを知りました。
以前、森田療法を記されていましたが、やはりそういう療法の方が良いのでしょうか?
村田先生が苦手分野というのは承知してます。
ただ、今まで、何か先生の症例等経験されたことがありましたら何でも良いので教えて下さい。
2006年3月23日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母
お返事メール: お返事が遅くなりましたが、
>今まで、何か先生の症例等経験されたことがありましたら何でも良いので教えて下さい。
こういうご質問のお返事は最も困難だからです。
対人恐怖症の一種である赤面恐怖症ならしばしば扱って良効を得て喜ばれていますが、あまりに数が多過ぎて一々書く気にもなれません。
いずれの人も多かれ少なかれ視線恐怖症と対人恐怖症が合併していました。
辛い症状にお悩みのご様子、察して余りありますが、一年も漢方薬を続けられて何の効果もないのは精神面の大転換が必要なのだと推察いたします。
きっと適切な漢方薬でなかったのかもしれませんが、漢方薬以外では森田療法が最適だと思われます。
しかしながらも森田療法を本格的に受けるには禅の道場で修業するような積極的な治療意欲がある人でなければ向きません。
ところで、当方の苦手分野と書いたのは統合失調症や小児や子供さん達の対応であると記した記憶はあるのですが、対人恐怖症や視線恐怖症の原因が統合失調症の場合はやはり不得意分野となります。
ナゼ不得意かといえば、当方は病院では無いので、漢方薬の利用者にもみずからしっかり観察して漢方薬の使い方を少しずつ学んでもらって自身でもある程度は漢方薬の運用ができるようになってもらう方法を取るからです。
ともあれ、漢方薬以外では森田療法を考えてみてもよいのではないでしょうか?
取り急ぎ、お返事まで。
2006年3月26日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 11:01| 山口 ☀| パニック障害(不安神経症)やストレス症候群・動悸・めまい・不安感・不眠など
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2013年08月13日
お盆休みは13〜18日までっ!
2006年3月23日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母
お盆休みは上記の通り13日〜18日(日曜日)まで。
その間、薬局店頭は当然閉めたままですが、発送ご依頼に関しては、通常よりも発送日が遅れがちになりますが、16〜18日には発送が可能になるかもしれません。
19日(月曜日)からは平常通りです。
ともあれ、昨今は珍しく意外にも二十代の若き男性達の漢方相談がとても多く目立っている。
但し、不届きにも病院に行くのが嫌で、そのかわりに薬局の漢方薬でもと安易な考えで来られた人達は全員お断りして病院に行ってもらった。
実際に漢方相談に乗ったケースは、難病から一般的な内科疾患やアトピーまで実に様々な疾患であるが、いずれも西洋医学治療ではまったく不十分な効果であったり無効だったり、中には西洋医学による治療方法が皆無に近いものもあった。
また、その多くの人達は医療用の保険漢方も投与されており、のみならず地元の漢方薬局の漢方薬も飲まれていた人も多いが、そのいずれもほとんど無効。
ところが当方の漢方薬によっていずれもすべて一定の効果が得られており、中には超速効のケースもある。
また、中には同業者から紹介されて来られた人もおられた。
弁証論治にもとづいた漢方薬方剤の配合による薬理作用は、いい加減な科学では解明できない優れた効果があるが、構造主義科学としての中医漢方薬学であればこそ、であろう。
参考文献:中医学と西洋医学━中西医結合への道━
2006年3月23日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:構造主義科学
posted by ヒゲジジイ at 10:31| 山口 ☀| 近況報告
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2013年08月08日
食生活が改善するまではもったいないから漢方薬は飲まないでいたほうがよいでしょうか?
KSC_2410 posted by (C)ボクチンの母
タイトルのような馬鹿げた問い合わせをする人たちに遭遇することがある。
この発言が出るようだったら漢方相談を打ち切る。
食事内容や生活リズム(昼夜逆転の生活など)の改善をアドバイスするのは糖尿病と腎不全およびアトピー性皮膚炎の三つ。
(最もご相談者が多い悪性腫瘍関連では免疫の向上こそ重要なので食事内容をそれほどうるさく注意することはない。)
アトピー性皮膚炎や糖尿病、腎不全などは食生活習慣の改善は必須であることは常識なので、徐々に改善するように奨めることが常である。昼夜逆転などの生活リズムの改善も必須である。
ところがこのような重要なアドバイスに対して
「そうすると食生活が改善するまではもったいないから漢方薬は飲まないでいたほうがよいでしょうか?」
という予想外の切り返しの言葉が返って来ることがある。
このような反抗的な言葉があるとこちらの集中力は一気に途切れ、ご相談を打ち切る。
重要なアドバイスにいちいち反抗的に切り返す人達の漢方相談には乗れない。
2006年3月7日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:漢方相談
posted by ヒゲジジイ at 08:52| 山口 ☁| とんでもない話や、信じられない困った話
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2013年08月06日
地上での私たちの人生はあまりに短く、成すべき仕事はあまりに多いのです━ロバート・ケネディの名言
2006年3月23日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母
ロバート・ケネディが1968年6月にアンバサダーホテルで暗殺される2ヶ月前の演説の一節。
この部分に限らず、全演説そのものが名言として後生に永遠に残ることだろう。
先日、たまたま滅多に見ない映画を見た。
ロバート・・ケネディ暗殺事件をテーマにした「ボビイ」のラストシーンでこの演説が流れる。
その中で最も心に残った部分。
地上での私たちの人生はあまりに短く、成すべき仕事はあまりに多いのです。
これ以上、暴力を私たちの国ではびこらせないために。暴力は政策や決議では追放できません。
私たちが一瞬でも思い出すことが大切なのです。共に暮らす人々は、皆、同胞であることを。
彼らも私たちと同じように短い人生を生き、与えられた命を、私たちと同じように最後まで生き抜きたいと願っているのです。
目的を持ち、幸せに、満ち足りた達成感のある人生を送ろうと。
2006年3月23日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:ロバート・ケネディ
posted by ヒゲジジイ at 11:30| 山口 ☀| 繊細でデリケートなヒゲジジイ
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2013年08月02日
癌サポートの漢方薬の使用を反対される主治医の理解に困しむ牽強付会
IMGP3007 posted by (C)ボクチンの母
ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 30歳〜39歳の女性
簡単なご住所 : 中国・四国地方
お問い合わせ内容 : お世話になります。
ご多忙中大変申し訳ないのですが、村田先生のご意見をお聞かせ頂けたら幸いです。
7?歳の父のことなのですが、3年前頃に肺の小細胞癌を発症致しました。幸い、初期でしたので肺を切除し(この際、元から切除した片肺は肺気腫であったと知りました)原発癌は取り除けたのですが、胃や食道などリンパ節に転移しておりました。
それ以来、抗がん剤治療を2回行い、2回目の抗がん剤治療を行う前に免疫療法のビタミン療法の併用を始めました。本日2回目の抗がん剤治療後のCT検査があったのですが、腫瘍マーカーの数値が上がり、癌の増大が判断されました。
父にとって何より恐ろしいのは肺炎らしく、間質性肺炎の恐れがあり使用出来る抗がん剤は限られております。
今回、最後になる抗がん剤治療を行おうと主治医が申すのですが、父の体力も段々衰えてきておりますし、こちらのHPを拝見して、漢方(中医学と申しましたが)と併用を考えたいのですがと相談致しました。
その際、主治医が「漢方は間質性肺炎を起しやすく、咳や呼吸が苦しくなってきた時に、抗がん剤の副作用によるものか、漢方によるものかの判断が出来ないので使用しないほうがよい」と言いました。
村田先生、漢方は間質性肺炎を起こしやすくなりますか?
インターネットで調べましたら、間質性肺炎を漢方で治してらっしゃるような方の記事も見受けられました。
HPを拝見して、ここだ!と直感し、直接伺わせて頂こうと思っておりました矢先に上記のことを言われご意見を伺いたくメールさせて頂きました。
恐れ入りますがお返事を頂けたら有難いです。
長文になりお時間頂きまして申し訳ございません。どうか、どうか宜しくお願い申し上げます。
2006年3月2日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母
お返事メール:
やや厳しい状況判断の時期、様々お悩みの苦渋、重々お察し申し上げます。
お問い合わせの件ですが、主治医の先生は、きっと過去に起こったツムラなどの医療用漢方の小柴胡湯による間質肺炎が疑われた事例のことをかなり強引に敷衍して誤解されているのかもしれません。
ただ、当方ではいかなる理由や誤解、あるいは曲解であっても主治医の先生が反対される場合には、もしものあとあとのトラブルを事前に避けたいとの考えから、まことに残念ながら漢方薬を販売することはできません。
また主治医の先生の反対がない場合でも、残念ながら当方では代理の方のご相談や漢方薬類に対する多少とも不安がおありな人たちには、漢方薬の相談販売は(やはりあとあとのトラブル防止の観点から)一切致しておりませんので、どうぞ悪しからずご了承下さいませ。
蛇足ながら、やはり残念なことに現在のご様子では、たとえ当方の漢方薬類を服用されても、小細胞癌という癌細胞の性質上と転移状況から類推しましても、ほんとサポート程度が可能かどうかでさえ不明な段階であると存じます。
まったくお役に立てずにまことに申し訳ありません。
IMGP0798 posted by (C)ボクチンの母
折り返し頂いたメール:ご多忙中にも関わらず、お返事くださいまして本当に本当に有難うございました。
代理の相談ですから、先生にお返事頂けないかもしれないと覚悟しておりましたので、心から有難く、胸がいっぱいになりました。
父が癌になってからというもの、このような暖かい気持ちに包まれることはあまり無くなっておりましたので、本当に嬉しかったです。先生ありがとうございました。
間質肺炎と主治医の先生の考え方を知る手がかりとなりました。主治医の先生もQOLを第一にご提案くださるとても良い方です。この先生のお心を動かす力が有ればと、自分の不甲斐なさを痛感致します。
勿論こちらのHPを拝見させて頂きましたので、今の父では先生のとこに伺う資格が無いことも存じております。
疑いながら行う治療や薬では癌には勝てないと、私自身強く思います。
強い意志をもち、初めて入口に立てる病だと思っております。
村田先生、大切な先生のお時間を私達の為にお使いくださり、本当に有難うございました。改めて、父の現況や今後のことを受け止めることが出来ました。
いずれ父が先生のところへ伺いますよう、私なりにもっと中医学について勉強し、働きかけることは諦めません。しかしそれが叶わなかったとしても、私自身、村田先生と中医学に出会えたことは財産です。強力な武器です。村田先生に、そしてきっかけを作ってくれた父に、心から感謝致します。本当に本当に有難うございました。
パソコンの知識も乏しいので、これでお返事が送れているのか不安ですが、少しでも感謝の気持ちがお伝え出来れば嬉しいです。長文にお付き合いくださいまして有難うございました。
先生どうか、お体を大切になさってくださいね。本当に有難うございました。
2006年3月7日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 07:58| 山口 ☁| 医者の常識は世間の非常識
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