
2005年12月27日のボクチン(1歳) posted by (C)ボクチンの母
葛根湯証があれば、通常の肩こりや頭痛に効果があり、頸椎症から来る眩暈や耳鳴りにまで効果がでることが多いが、腕が上がらなくなるようないわゆる五十肩にはたとえ葛根湯証があっても無効である場合あり、以前にもこのブログで取り上げたが、再び同様なケースに遭遇した。
肩こりや頭痛などに折々に葛根湯で効果を上げていた常連さんが、こんどばかりはほとんど効かないといって来局された。
当方の常連さんというからには日頃からの徹底した指導により、そんじょそこらの薬局さんよりも漢方薬の運用に習熟している人達である(笑。
症状を効けば腕が上がらない五十肩の様相を呈している。そこで例によって葛根湯を中止して、独活葛根湯に切り替えてもらうと超速効!
わずか地黄と独活が加わるだけで、これほど無効と超速効との歴然とした差がつくのだから恐ろしい。
地黄については日頃から杞菊地黄丸を常用している人であってもこの通りである。
蛇足ながら、各種眼科疾患に使用される杞菊地黄丸については、粉末を丸剤に製した製剤と、濃度の濃いエキス顆粒と効能比較を同一人物で行ってもらった結果、明らかに濃度の濃いエキス顆粒製剤の方が効果が高い。
使用された原料が乾地黄と熟地黄という違いの影響も否定できないが、価格差以上の効能の違いが歴然としている模様。

2005年12月27日のボクチン(1歳) posted by (C)ボクチンの母