2013年04月29日

漢方治療とスピリチュアル・ヒーリング(心霊治療)の有効率比較

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_IGP0291 posted by (C)ボクチンの母

 新刊の東大医学部教授の矢作直樹著『魂と肉体の行方』の中に心霊治療家のことが紹介されている。
 すなわち世界的に著明な英国のスピリチュアル・ヒーラーのハリー・エドワーズ氏。
 また、このスピリチュアル・ヒーリング(心霊治療)は、1991年に英国厚生省に資格のある施術者であれば医師の管理する診療所で治療を行えることが正式に認められるようになっている。

 最も知りたいことが有効率や治癒率の問題であるが、この世界的に有名なハリー・エドワーズ氏の治病統計というものが近藤千雄著『霊は実在する、しかし』という書籍に掲載されていた。
 いずれも患者さんたちはあらゆる西洋医学治療で無効だった疾患ばかりであるが、有効率80%でそのうち全治したのが30%。しかしながら何の改善も見られない人が20%ということである。

 翻って漢方治療においてはどうだろう?
 手前味噌ながら、当方で受ける漢方相談のほとんどが西洋医学治療で効果が少ないか無効例であり、同時に各所の漢方専門外来や漢方薬局で無効だった人たちがほとんどを占めるが、控えめに言っても有効率だけで言えば80%は軽く超えていると自負するものである(苦笑。

 そもそも漢方処方を構成する生薬の来歴の多くは、霊界と交流が自由だった中国古代の神農さんが選りすぐったものだけに適切な漢方処方を用いれば、あの世(霊界)の神能さんや張仲景さんなどが主催する医療団の応援まで得られるかもしれないので、当然といえばとうぜんの有効率であろうと思われる(呵呵。

関連ブログ:多くの進行癌や転移癌、あるいはステージ4と診断されている癌患者さんたちにいつも喜ばれているアドバイス

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posted by ヒゲジジイ at 22:32| 山口 ☁| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2013年04月23日

歴然とした葛根湯証がありながら葛根湯では無効で独活葛根湯で著効を得た五十肩

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_IGP0353 posted by (C)ボクチンの母

 八十代男性の常連さんの七十代の奥さんが、五十肩と腰痛で長年患うものの、病院治療を含めてあらゆる薬の服用が苦手である。
 それにしても冷え症とともに疼痛が年々増すばかりなので、とうとう奥さんを連れて来られた。

 五十肩は歴然とした葛根湯証があるので、自信満々で最も信頼する優秀なメーカーの葛根湯エキス製剤をお渡しし、腰痛には常套手段の疏経活血湯エキス製剤に、ご主人愛用の活絡宝を併用してもらう。
 ところが、あにはからんや一向に効果が見られない。面目丸潰れである(苦笑。

 寒証が思った以上に強烈であることに気が付いて、独活寄生湯エキス製剤に切りかえ、今度は活絡宝と二種類だけで様子を見てもらうと、腰痛には速効を得たが、五十肩にはまったく無効である。

 そこで考えた末、歴然とした葛根湯証に再度こだわり、独活葛根湯製剤を追加して、独活寄生湯エキス製剤と活絡宝の三種類でみてもらうと、今度は五十肩にも速効を得て、ようやく面目を回復したところであった。

 なお、冷え症の誘発している原因は、案の定、日頃から冷えたコーラーやアイスクリームを日々楽しんでいることであるが、これを指摘して全面禁止するのもご高齢になっての楽しみを奪うことになるので、ほどほどにするようにアドバイスするに止めている。
 これがとてもデリケートなアトピー性皮膚炎の問題だったら全面禁止するところではあるが、そうでもない限りは漢方薬で十分にカバーすることが出来るからである。

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_IGP0340 posted by (C)ボクチンの母

2013年04月20日

寒熱の変遷によって臨機応変の配合変化を怠ったために生じた極端な事例

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_IGP0408 posted by (C)ボクチンの母

 関東から一週間前に来られた人で、病状や服用された方剤を記すと、個人的にその漢方薬局さんに特定されたら困るので、その詳細までは書かないで欲しいという希望である。
 (地元の漢方薬局に行った理由は、病院漢方で無効だったため。)

 人参や乾姜(乾燥生姜ではない)が配合された温補剤を販売され、四日間は劇的に調子がよくなったが、その後は身体が過度に温まる一方で、全身が燃えるように熱くなり、動悸も止まらなくなり、挙句の果ては胃を障害して食べれなくなった。
 めまい感やふらつきもあり、この歳(中年)になるまで、これほど気分の悪いことは生まれて初めてというほど異常な体感であったという。

 そこで直ぐにその薬局さんに相談に行くが、正邪相争の状況で、病邪と漢方薬が戦っている最中に中断されると、治るはずのものも治らなくなるので中止してはいけないということだった。

 ところが日々悪化する一方なので再三再四訪れて配合変化を依頼するも、最初に効いた漢方薬は最後まで続けるのは漢方医学や中医学の常識だから、断じて配合は変えるべきではないとのたもうのだった。

 それでも執拗に通い続けると、仕舞いにはあからさまに嫌な顔をされるので、通うのをやめて漢方薬を中断すると、燃えるような熱感は2割ほどは軽減したが、胃障害は続いたまま全身の熱感はそれ以上の改善はみられない。

 という次第で遠路はるばる下関までやって来られ、大柴胡湯・加味逍遥散・黄連解毒湯・杞菊地黄丸で胃症状はしだいに改善し、同時に全身の熱感も波打ちながら一週間経つうちにはかなり軽減して来た。
 メマイ感もようやく8日目頃にはほとんど消失し、ちょと早めながら昨日やって来られたばかりである。

 今後は黄連解毒湯による冷やし過ぎに注意が必要で、だから臨機応変に増減ができる錠剤を使ってもらっている。

 温補剤に限らず清熱剤においても、短期間で急転直下寒熱が逆転する場合があるので、臨機応変に配合変化が必要になるのは常識であるが、巷では上述のように一度効いた漢方薬は最後まで続けるべきとの間違った考え方が漢方専門薬局や病院漢方でも定着しているのかもしれない。

 同様に昨日も、気管支拡張症で来られた男性が、最近、朝方寝汗をかいて緑色の痰が出るというので、病院での治療薬を効くとクラリスなど西洋医学治療の常套手段に混じって、10年前の大腸の手術後から今に至るまで大建中湯を毎日続けているという。
 おそらく大建中湯による温補過剰により肺陰を損傷すると同時に肺熱を誘発している可能性が大きいので、もはや惰性で服用されている大建中湯は中止すべきことを進言したばかりである。

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_IGP0399 posted by (C)ボクチンの母

タグ:大建中湯

2013年04月16日

見事な富士山の写真を送信して下さったAさんからのおたより

Aさんが撮られた富士山
Aさんが撮られた富士山 posted by (C)ヒゲジジイ

おたより:いつも村田漢方堂薬局の漢方薬を利用されるAさん

村田先生こんばんは。いつもお世話になります。

 先日購入した●●●●●は、関節痛には何となく効いていると思います。
 それより、胃がすごく楽になりました。

 大柴胡湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、●●●●●の組み合わせが私の胃痛に合っているようです。

 お陰さまで先週末の旅行が快適でした。
 お天気も良く、富士山が綺麗に見えました。
 雄大な姿を見ていると、核兵器だのミサイル発射だの騒いでいることが虚しくなります。

 下手な写メですが、添付させて頂きます。
 先生が撮影されたらきっと素晴らしい作品ができるでしょうね。

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IMGP3327 posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:
とっても素晴らしい写真ですねっ!
 失礼ながら写メでもこんなに綺麗に撮れるものなんですね〜というより、Aさんの腕が素晴らしいのだと思います!

 最近、当方のブログは猫ちゃんばかりの写真なので、村田漢方堂薬局の漢方薬を利用して頂いている匿名の女性による写真として、掲載させて欲しいほどです!
 是非、お願いします。
 頂いたメール文も同時掲載させて頂ければ、もっともっと幸いです!!!

 でも、まるで一眼レフで撮ったように美しく立派に撮れていますね。

> 雄大な姿を見ていると、核兵器だのミサイル発射だの騒いでいることが虚しくなります。

まったく同感ですっ!!!

 あっ、大事なことを忘れていました。
 関節炎の薬が胃にも役立って幸いです。
 確かにあの配合は胃にも良い成分がたくさん含まれています。
 腰痛の方は効果はどうでしょうか?

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IMGP3354 posted by (C)ボクチンの母

折り返し頂いたメール:
 お早うございます。深夜にも関わらずお返事頂き、ありがとうございました。

 陽が暮れる直前にあわてて撮った写メで、電線など気にしてなかったのですが先生のブログのお役に立てれば光栄です。
 場所や時間帯によって富士山の様子が違って見えるので、何度眺めても飽きません。

 先生も奥様と思い切って遠くへお出かけして、見物されませんか?
 ひとときでも嫌なことを忘れられると思います。

 腰は日によって良かったり悪かったりするので、よくわからないというのが正直な感想です。
 胃の調子が良くなりましたので、長く続けていれば腰にも効果が出てくるのではないかと思います。

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_IGP0307 posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 23:54| 山口 | 繊細でデリケートなヒゲジジイ | 更新情報をチェックする

2013年04月15日

不安感を伴う不定愁訴やアレルギーなどの改善例:東海地方の内科医の先生からのおたより

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IMGP0751 posted by (C)ボクチンの母

おたより:東海地方の某クリニック院長(内科医)

ちょっとお久しぶりです。
私は精神科医ではありませんが、さまざまなストレスにともなってメンタルを傷めたかたが、SSRIとか抗不安薬を心療内科から頂いても満足できない状況で漢方薬を希望して受信するかたがいらっしゃいます。
 初診のときには問診に時間がかかりますし、患者さんも、話したいことがおありのようでして、結構お一人診ると渋滞しています。
 しかし、ときに興味深い患者さんもいるいるようです。

60歳のご婦人です。
初診したときは、食べると下痢になる、ゲップが多い、喘息の発作がでることもある、ということでした。当院へ受診するまえ、近くの漢方薬を処方してくださるクリニックへ受診していますが、転院してこられました。
 症状の説明に混じっていろいろな個人的なお話がありましたので、前の先生もストレスを感じていたかもしれません。

脾虚と腎陽虚を疑って六君子湯と八味丸を処方しました。消化器系の症状は改善し、喘息もアドエアー使用しないまでに改善しました。
一昨年の10月に秋の花粉で喘息がやや悪化し、八味丸を増量しています。
その後、胃内視鏡および大腸ファイバーも受けて異常はなかったそうです。

昨年の2月に事情は不明でしたが、不安感が顕著となり眠れない日が続いたそうです。六君子湯と加味帰脾湯と桂枝加竜骨牡蠣湯の合包を処方しました。
 それまで訴えていた腹部の不定愁訴と不安感は治まりました。

4月になっていつもの花粉症が始まりましたので、一応点鼻薬および点眼薬を処方しましたが、それらは使用しなかったそうです。

6月になりますと、また腹部の不定愁訴があり、近位の専門医受診していますが、「ここの範疇を越えている」と言われたそうです。

7月、 夏になるといつも発疹が出来ていたそうですが、「この夏はだいじょうぶです」と笑顔でした。
9月、健康診断をうけたそうですが、「心配していたLDLコレステロールも171で横ばい状態でした」とのこと。
12月、「寒くなると喘息が悪化していましたが、この冬は良いです」
今年3月、「そろそろ花粉症が出るころなので、点鼻薬と点眼薬をください」とのことで、処方しました。
4月、「周りのかたは花粉で大変そうですが、私は平気です。点鼻薬と点眼薬も使っていません」

腹部の不定愁訴で初診された患者さんですが、六君子湯と八味丸で投薬を開始して、不安神経症にたいして加味帰脾湯と桂枝加竜骨牡蠣湯を加えたところ、メンタルが改善し、喘息および花粉症も改善してしまったという症例です。
 後から振り返ると、漢方薬でメンタルの偏りが調整されて、アルルギー反応も改善したという感じかもしれません。

「範疇をこえた」病態が漢方薬で、しかも、エキス剤で良くなった訳でして、またしても、「漢方薬恐るべし」という感を強くしました。
それにしても、訴えが多いと、つ・か・れ・ま・す。

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IMGP3332 posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:

ブログへのご協力ありがとうございます(笑。
 先生はiPadを使用されるとは恐れ入ります。小生はもっぱらノート型パソコンばかりで、iPadはおろか携帯電話さえ使えません(苦笑。

 不安感を伴う不定愁訴の患者さんは、訴える内容が取りとめなく、時間ばかり浪費して次の患者さんが待ちくたびれ、さぞや大変なことになることとお察し申し上げます。
 それにしても、的確な漢方薬の運用で、状況に応じた臨機応変の対応をされた成果を得て、お見事だと存じます。

 昨今、村田漢方堂薬局には相変わらず遠方からステージ4の癌患者さんや進行癌や初期癌の人たち、あるいは難治性の疾患のご相談者がポツリポツリと途切れることなく、といっても毎日新人さんは僅か1〜3人くらい来られる中に混じって、本日なども近畿地方のやや辺鄙な場所から、全身的な不定愁訴(過食症に伴う問題)のことで、日帰りの予定で来られた若い女性がおられました。

 幸い午後だったのでたっぷりと相談時間が取れたので、ようやくひねり出した方剤が大柴胡湯、分消湯、西洋人参、予備で茵陳蒿湯というもので、これで速効が出たら我輩は天才ではないかと思ったり、これで無効だったら廃業しようかと、両極端な気分に襲われるほど考え抜いた結果でした。

 ともあれ、専門医の先生から「範疇をこえた」病態といわれるものであっても、漢方薬の守備範囲は世間で思われる以上に広範囲であることはご指摘の通りだと思います。

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IMGP3318 posted by (C)ボクチンの母



posted by ヒゲジジイ at 19:46| 山口 | 更年期障害・自律神経失調症や不定愁訴症候群 | 更新情報をチェックする

2013年04月11日

偶然同じ漢方処方で効果に劇的な違いが生じた不定愁訴症候群

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FSC_8830 posted by (C)ボクチンの母

 本日は関東地方から、一昨日は四国地方から、先日は甲信越地方や東海地方から、連日のように遠方からの新しい漢方相談者が続く。
 いずれも地元の病院漢方でダメで、その後はやはり地元の漢方薬局でも効果がなく、止むを得ず遠路はるばる下関まで来られた人達である。

 ところで数年前、近畿地方から来られた不定愁訴症候群により休職して家にこもっていた女性が、地元の漢方専門クリニック?で投与された漢方薬で、一定の効果があるものの極めて不完全で、いつまでも社会復帰できない例があった。
 そこで遠路はるばる来られたわけだが、加味逍遥散エキス製剤に浮腫傾向などを考慮して猪苓湯の併用で様子をみてもらうことになった。

 ところで、帰宅される寸前になって、医療用の漢方は何を服用されていたのか確かめてみると、同じ加味逍遥散に猪苓湯だったとのこと。
 アリリッと思ったものの、例によってその加味逍遥散は白朮であるべきところが蒼朮で代用されているシロモノなので問題外。
 また、猪苓湯もどうしたことか、しばしば医療用の猪苓湯では効果が十分に発揮できなかった例にしばしば遭遇しているるので、今回も同じ処方でも各社品質競争の激しい市販される自費の漢方エキス製剤とは効果に大きな違いが出ることが予測された

 ご相談者も当方のブログ類で、メーカー間の品質の違いの問題を理解されて来られていので、偶然同様な配合を提示されても何の疑問も抱かれなかった。

 そして結果は、案の定、当方の配合では比較的速効を得て、早々に社会復帰を果たすことが出来たのであった。

 このような例を折々に経験するので、天然生薬を原料とする漢方製剤は、各処方ごとにしっかり吟味して採用しないと、これほど問題が大きいことを心得ておくべきである。

 あるメーカーの外交さんは、それはヒゲジジイの気合による効果に違いありませんよっ、と揶揄とも皮肉とも取れる冗談を言われていたが、もしかしてそんなこともあるのかも(呵々。

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FSC_8863 posted by (C)ボクチンの母

2013年04月09日

生姜を配合したエキス剤がベストで、乾姜を使用したものはなるべく避けるべき理由

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IMGP5265 posted by (C)ボクチンの母

 これまでも再三再四、このブログや他のブログ類でも繰り返し述べたことだが、日本で使用される乾姜は、飴色になるまで蒸しているために、温める作用は増強されても健胃消化促進作用はほとんど台無しになっている

 日本で使用される乾姜は明らかにニセモノの乾姜であり、本当の乾姜は乾燥した生姜のことであり、日本薬局方でいう「生姜」こそが本物の乾姜なのである。
 この本来の乾姜、すなわち日本薬局方の生姜こそ、本来の乾姜なのだから、十分に温める作用を発揮すると同時に、健胃消化促進作用がしっかり温存されている。
 
 ところが上述した通り、飴色に蒸された乾姜(カンキョウ)は、温める作用はより増強されても、肝腎カナメの消化促進作用が台無しになっている。
 正しい乾姜、すなわち乾燥生姜=日本薬局方の生姜であっても十分に身体を温めて血行を促進する作用を保持しながら、しかもしっかりした健胃・消化促進作用を維持しているので、ニセモノの乾姜ごときを配合するのは愚の骨頂である。

 相も変わらず煨姜(ワイキョウ)もどきの間違った日本の乾姜を使用した製剤が、性懲りもなく各種漢方処方の新製品がエキス剤で登場し続けるので、馬耳東風、馬の耳に念仏だったことに無力感を感じつつも呆れ返るばかりの昨今である。

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IMGP5862 posted by (C)ボクチンの母


posted by ヒゲジジイ at 22:50| 山口 ☁| 間違いや問題の多い日本の漢方と漢方薬 | 更新情報をチェックする

2013年04月02日

昨今の花粉症および帯状疱疹後神経痛について

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IMGP0553 posted by (C)ボクチンの母

ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 30歳〜39歳の男性
簡単なご住所 : 四国地方
具体的な御職業 : 鍼灸師
おたより : 村田恭介先生 御侍史 御世話になっています。

 以前、先生の漢方処方茵蔯五苓散で帯状疱疹後の神経痛の家族(母親)が助かりました四国地方の鍼灸師です。
 その後、春先になり母親が例年の皮膚炎が出ておりましたが先生の漢方処方を習って茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)の服用で、症状がいくぶん緩和されてきました。

 私の方も、毎年の花粉症での眼の痒みが出ておりましたが茵蔯蒿湯の服用で治まってきました。
 ただし白い鼻水くしゃみの連発・咽喉痛が続いたので、試行錯誤して茵蔯蒿湯+葛根湯加川芎辛夷+銀翹散の同時服用で、ようやく治まりました。

 先生の御陰にて、家族ともども助かっております。有難うございました。

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IMGP0437_1 posted by (C)ボクチンの母

 わざわざご丁寧なご挨拶、ありがとうございます。
 こちらでは昨今の花粉症はPM2.5や黄砂も重なってトリプルパンチのせいか、漢方薬類も数種類を要することが多いようです。

 目に周囲の痒みは、舌の奥に黄膩苔が認められる限りはほとんどの例で茵蔯蒿湯がとても有効で、同時に鼻炎症状にも明らかに有効な人もいるのですが、鼻炎は鼻炎で、藿香正気散や辛夷清肺湯、あるいは天津感冒片など肺脾の証候に応じた適切な方剤を併用する必要とするケースが目立ちます。

 但し、稀に小青竜湯証と思われる場合でも、世間の医師や薬剤師が乱用される片棒を担ぐのは沽券に関わるので(苦笑、小青竜湯や麻黄附子細辛湯などは世間の乱用を戒める意味でも絶対使用せず、藿香正気散や他の方剤で対処しています。

 ともあれ、さらに多くの場合、中草薬で日本では健康食品扱いされる板藍茶(板藍根)の併用はとても意義あることのようです。
 但し、市販されるものでも美味しいばかりで濃度の薄い製品ではあまり使い物にならず、必ず濃度の高い優良な製品を選ぶ必要があるようです。

 帯状疱疹後神経痛に関しましては、以前はしばしば明らかな寒証の人たちが多く、桂枝加朮附湯がよくフィットしていた時代もあるのですが、ここ数年は五苓散+板藍茶でその9割以上の打率でフィットしています。患部がわずかに熱感を帯びている場合は、茵蔯五苓散のフィット率は高いと思います。

 但し、明らかな寒証の場合は桂枝加朮附湯などの附子剤が必要な場合が稀にはあるようですが、胸部や背部の帯状疱疹後神経痛には往々にして清熱化痰の小陥胸湯+板藍根というケースも珍しくはないようです。
いずれにせよ、寒熱虚実の弁証はかなり正確に行うべきで、昨今の漢方をちょっと齧り医師たちのように、何でもかんでも疼痛に対して附子剤や烏頭などを安易に使用する愚は犯すべきではないと思います。

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2013年04月01日

病院でも乱用される附子(ブシ)や烏頭(ウズ)

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 漢方を専門とされる医師により、まったく信じられない投与により激しい副作用を生じて、遠路はるばる当方まで助けを求めて来られた二つの事例。

 お一人は県内とはいえ下関からはやや遠方。
 年来の酒さ(しゅさ)の悩みで漢方を専門とされる地元の医院で治療を受けたところ、麻黄附子細辛湯が投与され、激しいふらつきと熱感に見舞われ、その後も当帰芍薬散や桂枝茯苓丸など保険漢方で投与されるも一向に改善がみられない。
 
 当方では二処方の組み合わせにより滋陰清熱法を行って、年来の悩みの酒さ(シュサ)の症状はほんの2ヶ月も経たないうちに明らかに改善しつつある。

 甲信越地方から来られたケースでは、帯状疱疹後神経痛とて、当方に来られる前には先ず、地元近辺の病院の東洋医学専門科で受診。
 そこでは葛根湯に附子(ブシ)や烏頭(ウズ)まで配合された方剤で、服用後に激しい火照り感とともに血圧が190まで上昇して生きた心地がしなかったと言われる。

 病院漢方にはコリゴリだと思って、今度は地元近辺の漢方薬局で相談。
 そこでも同様に葛根加朮附湯エキス製剤を奨められるので、これは病院で似たものを投与されてカクカクシカジカだからと伝えても、(烏頭の入らない)葛根加朮附湯証に間違いないということだった。

 当方では中医漢方薬学の基本通りの配合をお出ししばかりだが、いずれにせよ、昨今の附子剤の乱用は目に余るものがある。
 こんなことから漢方薬の評判を落として日本国内の漢方薬の消費量が落ちることはまんざら悪いことではないかもしれない。
 というのも、時代の趨勢から日本国内には漢方薬の原料輸入が次第に困難さを増している状況なのだから。

 それにしても彼らは寒熱虚実の見極めをまったく行ってないというよりも、そのような基礎知識が完全に欠落しているに違いない。

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