2012年10月22日
小青竜湯を普通に飲んでる薬剤師でも吉益東洞すら知らない人が多い情け無い現実
メジロ posted by (C)ヒゲジジイ
小青竜湯という癖のある方剤は、村田漢方堂薬局では呼吸器系の疾患で稀に使用することがあっても、アレルギー性鼻炎などありふれたアレルギー性疾患には滅多なことで使用しない。多くは藿香正気散で解決することが多いので、注意を要する麻黄や細辛が多量に含まれた小青竜湯は常々敬遠しているからである。
それはともかく、鼻炎などで自身が小青竜湯を利用しているような立派な薬剤師でも、専門分野が違えば日本古方派の巨匠、吉益東洞のトウの字すら知らない連中が多いのに絶句するばかり。
ヒゲジジイに言わせれば日本漢方をここまで堕落させた張本人は吉益東洞であり、次の世代の吉益南涯こそ東洞の行き過ぎを反省して気血水論を起こした点ではまだ見るべきところがあるはずだが、陰陽五行説を空論億説として切捨てたのみならず、あらゆる中医学理論を否定した吉益東洞を現在に至るまで神の如く奉るのは些か時代錯誤である。
これらの事情を説明してあげようにも、彼等彼女等は薬剤師ともあろうに吉益南涯はおろか、吉益東洞すら聞いたこともないらしいので、あきれてものが言えなくなった。
その癖、虚証と実証に虚実中間証という得体の知れない荒唐無稽な虚実論の似非知識だけは糞真面目に論じるのだから⇒馬鹿も休み休み言い給へっ。
メジロ posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 08:53| 山口 ☀| 日本漢方の情けない現状と限界
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