2012年10月29日

酒さ様皮膚炎と生理不順の漢方薬

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ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 20歳〜29歳の女性
簡単なご住所 : 関東地方
お問合せ・ご連絡内容 : 以前に、十味敗毒湯を3ヶ月程服用して悪化したことを相談させて頂いた◎◎と申します。この度も相談させて頂きたく、メール致しました。どうぞ宜しくお願い致します。
 
 近場で漢方薬局を見つけ、6月から現在も通院しております。前回のメールの御返事で色々と教えていただき、そのお陰で漢方薬局に行くことができました。本当にありがとうございました。
 十味敗毒湯で身体に熱がこもった様な状態は、漢方薬を一ヶ月程、服用し改善いたしました。(黄連解毒湯、五涼華、涼血清営顆粒)

 相談の方ですが、私は、顔に酒さ様皮膚炎があり、そこで一緒に診て頂くことになりました。それから生理不順の治療を進められ、二つの症状に良い漢方薬を処方して貰い、半年が経ちました。
 ただ、最近、本当にこのまま続けて良いのか不安を感じています。なぜならば、初診時に進められて付け始めた基礎体温がさらに悪化してしまったからです。

 元々、生理痛もあり、周期も遅れがちです。生理期間は5〜7日以内、量は普通〜少し多め。初診〜二ヶ月程度、基礎体温はガタガタはしていましたが、台形の形がわかる程度でした。
 3ヶ月目からの基礎体温は、更にガタガタになってしまい、台形が全くわからないようになってしまいました。(自律神経が弱く、緊張タイプにはよくあることだと言われました。排卵はしていると言われました。)

 さらに、最近になって、ずっと良かった顔の皮膚炎が悪化してしまいました。酒さ様皮膚炎も火照る範囲が増えた?ような感じがあります。自分が、正しい漢方治療をしてくれる薬局を見つけられなかったのかもしれません。
 それとも、偶然、悪化してしまっただけか、それか漢方薬が合っていないのか、まだ効果が出ていないだけか。不安な気持が基礎体温をガタガタにさせてしまい、顔の状態も悪くなってしまっただけかもしれません。

 厚かましいとは思いますが、以下に、処方された漢方薬とその症状を簡単に記載しております。何かアドバイスなど頂けないでしょうか?今、一番知りたいのは、本当にこれでいいのか?続けていいのか?です。

 6月・7月黄連解毒湯、清営涼血顆粒、五涼華
 ●十味敗毒湯で身体に熱がこもった様な状態が治る。体の湿疹も出にくくなった。

 8月加味逍遥散、清営涼血顆粒、五涼華、弟切草
 ●顔の赤みがあったのと、基礎体温が更にガタガタになってしまったため、加味逍遥散を加える。 弟切草は生理痛改善のため。

 8月半ば〜9月半ば知柏壮健丸、清営涼血顆粒、五涼華、弟切草
 ●基礎体温が変わらないため、顔の赤みにもいいということから、知柏壮健丸に変更。それでも基礎体温が更にガタガタになる。

 9月半ば〜10月半ば二至丹、瀉火利湿顆粒、清営涼血顆粒、五涼華、弟切草
 ●今まで何ともなかった両頬の下の辺りが火照りだし、た赤いブツブツ、浸出液を伴う湿疹ができ、顔全体が痒い。基礎体温も悪化したまま。

 現在杞菊地黄丸、加味逍遥散、竜胆瀉肝湯、涼血清営顆粒
 ●五涼華は夏の薬のため出なくなる。顔の湿疹や火照りは変わらない。基礎体温もガタガタ。

 体質は、淤血タイプで、舌の裏側の静脈が太いです。(漢方薬を飲む前から)酒さ様皮膚炎は冬に温度差で赤く火照ります。大変長文、乱文で申し訳ありませんが、どうか宜しくお願い致します。

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お返事メール:
 今年の2月のブログ ニキビ治療に十味敗毒湯3ヶ月連用で各所に湿疹が勃発 で体質に合わない十味敗毒湯を3ヶ月も服用し続けて体調がますます悪化したご相談、先ほど読み直してみました。
今回は、その副作用は黄連解毒湯などの服用により解決したものの、酒さ様皮膚炎も一緒に治してもらうつもりが、生理不順の治療も奨められたとのこと

>9月半ば〜10月半ば二至丹、瀉火利湿顆粒、清営涼血顆粒、五涼華、弟切草
●今まで何ともなかった両頬の下の辺りが火照りだし赤いブツブツ、浸出液を伴う湿疹ができ、顔全体が痒い。基礎体温も悪化したまま。

とのことですが、おそらく二至丹がフィットしてないのだろうと思われます。
 ただ、酒さ様皮膚炎と生理不順を治すにしては、些かピント外れの配合のように思えてなりません。

 通われているのは俗に言う「パンダ薬局」のようですが、その薬局さんではパンダの研究会で取り扱う中薬製剤の販売を主体にされるあまり、配合に融通性が乏しいように思われます。
 十味敗毒湯の副作用を治してくれた配合の中の黄連解毒湯を残すべきだったのかもしれません。

 また、瘀血の存在が間違いなければ、貴女の体質がシナモン類の肉桂(桂皮)に敏感に反応して悪影響が出る体質でなければという条件付ですが、桂枝茯苓丸を併用する配合、黄連解毒湯合桂枝茯苓丸からはじめてもよかったのではないかと思われます。

 ともあれ、近くの通える範囲の漢方薬局であれば、デリケートな皮膚病を扱う場合は他の疾患とは異なって、症状が安定するまでは少なくとも7〜10日毎に通いつめて、必要に応じて配合の微調整を頻繁に行わなければ、直ぐにはフィットした配合が得られないことはしばしばです。

 五ヶ月近く通って却って悪化したり湿疹がよけいに出没して来るというのでは通う意味がないので、特定の研究会の製品ばかりを中心に販売される偏った中医学派では、うまく行くとは限らないかもしれません。
 現在通われている薬局では治りが悪いと薬が増えるばかりのようですが、本来ならこんなときは、いったん配合処方を確実に効果があると思われる処方だけに絞り込んで、出直すのが無難なのです。

 その薬局さんではもしも今後も一から出直すという考えがなく、逆に漢方薬が増えるばかりであれば、効果が無い上に配合が複雑になり過ぎて支離滅裂になりかねないので、もっとマシな薬局に変えたほうが無難かもしれません。

 蛇足ながら、酒さ用皮膚炎と生理不順が合併している場合、もしも桂枝茯苓丸がフィットする体質であれば、体質によってはよほど運が良い場合は、黄連解毒湯の併用がなくても、この桂枝茯苓丸だけでほとんど治ってしまう人もおられるくらいです。
(但し、そうではないケースも多く、黄連解毒湯証や消風散証、あるいは茵蔯蒿湯証や葛根黄連黄芩湯証などが合併しているケースなど様々なタイプがあることは言うまでもありません。)
 取り急ぎ、お返事まで。

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2012年10月26日

人生を変えた本はあるか?

ノゴマ(雄)
ノゴマ(雄) posted by (C)ヒゲジジイ

 さきほどテレビを見ていたら、「人生を変えた本はあるか?」というアンケートに2割の人がアルとこたえたという。

 秋の気配が濃厚になった昨今、せっかく鳥さんたちがにぎやかになって来て、鳥撮の成果を得てもブログにアップする口実がなかったので、お茶濁しにヒゲジジイの「人生を変えた本」のことでも書いてみたい(苦笑。

 すでに2006年10月20日自殺の誘惑から救ってくれた本:鈴木大拙著「禅の思想」で書いているが、そのほかでもやはり鈴木大拙著の「日本的霊性」の影響も無視できない。
 
 中学生の頃より新古今和歌集には共鳴できても、古今集やとりわけ万葉集にはほとんど些かの感動も得られない自身の感性の理由を判然と説明してくれた書籍が、この「日本的霊性」であった。

    心は万境に随うて転ず。
    転処実に能く幽なり。
    流れに随うて性を認得すれば、
    喜びなくまた憂いもなし。

 これは初祖達磨大師の「二入四行観」の中に書かれている五言絶句であるが、本書「禅の思想」に取り上げられ、鈴木大拙翁によって解説されている。
 解説を読むまでもなく、これに目を通した瞬間に雷に打たれたように世界観が変わった経験を持つ。

 1960年代末の大学紛争が熱に浮かされたように日本全国を蔓延していた頃、あの馬鹿騒ぎに同調できないどころか、憎悪の念をいだき続けていた。
 そんな最中、突然、三島由紀夫氏が割腹自害により憤死された。
 
    多言多慮、
    うたた相応ぜず。
    絶言絶慮、
    処として通ぜざる無し。

 三祖僧璨大師の「信心銘」のこの一節、その日、一日中頭の中で繰り返し唱えていたことが忘れられない。
 三島氏が亡くなった後、自殺する意味を失った。三島氏が亡くなった後の腑抜け国家の行く末を見届けてやろうと思った。
2006年10月20日 自殺の誘惑から救ってくれた本:鈴木大拙著「禅の思想」より引用

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ノゴマ(雄) posted by (C)ヒゲジジイ

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KSC_8286 posted by (C)ヒゲジジイ

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2012年10月24日

90歳を超えてなお意気盛ん、家を新築した常連さん

ノゴマ(雌)
ノゴマ(雌) posted by (C)ヒゲジジイ

 90歳を超えて家を新築して意気盛んな常連さんがおられる。
 漢方相談のお付き合いは既に三十年以上。
 老化予防を兼ねて足腰を丈夫に維持する漢方薬と心臓疾患に対する血液循環の維持のために数種類の漢方薬を常用され、いつの間にか三十年以上を超えるお付き合いとなった。

 漢方薬の飲み方や臨機応変の配合変化のヒントを折々に説明するのに、念押しして二度繰り返そうとすると、いつも決まって「一度聞けば分かるいねっ!」といって、二度の説明をいつも拒むほど聡明な頭脳を維持されている(苦笑。

 漢方薬を常用されていて、ご本人が確実に感じていることは、明らかな疲労回復効果であり、うっかり服用が途切れることがあると、服用時と中止したときの歴然とした体感の違いが出るとのことである。
 他のご高齢者のように牛黄製剤や麝香製剤を常用されているわけでもないのに、一般の漢方処方数種類の組配合だけで、疲労回復効果というか体力と気力を維持するのに絶大な威力を発揮し続けている。

ジョウビタキ(雌)
ジョウビタキ(雌) posted by (C)ヒゲジジイ

ジョウビタキ(雌)
ジョウビタキ(雌) posted by (C)ヒゲジジイ
 
ラベル:老化予防
posted by ヒゲジジイ at 12:19| 山口 ☀| 若返りや美容関連 | 更新情報をチェックする

2012年10月22日

小青竜湯を普通に飲んでる薬剤師でも吉益東洞すら知らない人が多い情け無い現実

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メジロ posted by (C)ヒゲジジイ

 小青竜湯という癖のある方剤は、村田漢方堂薬局では呼吸器系の疾患で稀に使用することがあっても、アレルギー性鼻炎などありふれたアレルギー性疾患には滅多なことで使用しない。多くは藿香正気散で解決することが多いので、注意を要する麻黄や細辛が多量に含まれた小青竜湯は常々敬遠しているからである。

 それはともかく、鼻炎などで自身が小青竜湯を利用しているような立派な薬剤師でも、専門分野が違えば日本古方派の巨匠、吉益東洞のトウの字すら知らない連中が多いのに絶句するばかり。

 ヒゲジジイに言わせれば日本漢方をここまで堕落させた張本人は吉益東洞であり、次の世代の吉益南涯こそ東洞の行き過ぎを反省して気血水論を起こした点ではまだ見るべきところがあるはずだが、陰陽五行説を空論億説として切捨てたのみならず、あらゆる中医学理論を否定した吉益東洞を現在に至るまで神の如く奉るのは些か時代錯誤である。

 これらの事情を説明してあげようにも、彼等彼女等は薬剤師ともあろうに吉益南涯はおろか、吉益東洞すら聞いたこともないらしいので、あきれてものが言えなくなった。
 その癖、虚証と実証に虚実中間証という得体の知れない荒唐無稽な虚実論の似非知識だけは糞真面目に論じるのだから⇒馬鹿も休み休み言い給へっ。

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メジロ posted by (C)ヒゲジジイ

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2012年10月19日

中医学を知ったお陰で煎じ薬の必要がまったく無くなった理由

張瓏英先生とヒゲの無い頃のヒゲジジイ
張瓏英先生とヒゲの無い頃のヒゲジジイ posted by (C)ヒゲジジイ

 二十数年前、張瓏英先生とお会いした時に、中医学を学んだお陰で、煎じ薬を作る必要がほとんどなくなったことをお話しすると、とてもとても不思議そうな顔をされた。
 その理由を縷々説明させて頂くと、大きく頷いて頂けたときの状況を折々に思い出す。
 上掲の写真はその折に当時の受付嬢に撮らせたものである。

 煎じ薬を用いなくとも、弁証論治をしっかり行えば、既成の各種漢方エキス製剤や単味のエキス製剤などを組み合わせれば、煎じ薬に決して劣らない威力を発揮することは現実にしっかりと実証して来たつもりである。
 むしろ一部の煎じ薬よりも、それを上回る効果を発揮できるケースもある現実は、たとえば托裏消毒飲(たくりしょうどくいん)。
 この方剤はエキス製剤の実現を某社に依頼したものの、あらゆる努力を尽くしても、日本の薬事法上、現時点では許可の取りようがないとのことだった。(日本が漢方の後進国である所以である。)

 それゆえ苦肉の策で考案した配合が、托裏消毒飲でも紹介している通り、

   ・衛益顆粒(玉屏風散エキス製剤)
   ・荊防敗毒散(けいぼうはいどくさん)のエキス製剤(金銀花や人参が必須!)
   ・白花蛇舌草(びゃっかじゃぜつそう)のエキス

 という三者の併用である。これによって現実に、托裏消毒飲の煎じ薬の効果を上回る能力を発揮してくれるので煎じ薬を用いる必要がない。
 さらには念願の補気建中湯こそ、ヒゲジジイのたっての依頼に応えて小太郎さんがエキス製剤を実現してくれているので、煎じ薬の必要がなくなって久しい。

 エキス製剤を各種組み合わせることで最も有利な点は、アトピー性皮膚炎など変化の激しい疾患の場合、日毎に方剤の内容や配合比率を変化させるのが極めて容易である。
 その点、煎じ薬ではいったん配合してしまうと、日々の状況に応じて臨機応変の配合変化を行うのが困難である。

 本質的に重要なことは、中医学理論を学んでおれば病機分析によって治法を考案し、これによって基本方剤を設定した後に、諸証に基づいた個別性に配慮した実際処方は既成のエキス製剤を複数用いた配合(組み合せ)で十分に可能となるほど融通性があるのが構造主義科学としての中医学の優れた特徴であると思うのである。

ハクセキレイ
ハクセキレイ posted by (C)ヒゲジジイ


 
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2012年10月18日

防風通聖散で実際に痩せた人がいると伝聞で得た初耳!

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BSC_2079 posted by (C)ヒゲジジイ

 詳細は不明だが多少とも身近な、といっても同じ薬剤師の薬務課の薬事監視員というらしいが、この監視という言葉が実に不快である。ハナから国民を下に見て性悪説を取る厚生労働省の目線が如実にあらわれている。

 ちょうど村田漢方堂薬局が薬局開設許可の更新時期に当たる今月、更新手続きをスムーズに行うことを兼ねて「監視」に来たというので、最初はカンシの意味が分からず、何度も聞き返したくらいであるっ!
 カンシ、かんし、鉗子、漢詩、看視、いや監視というではないかっ!?
 このデリカシーに欠ける官僚用語は実に唾棄すべき無礼千万、薬事看視員ならまだしも、監視と来るのだから世も末だ。いまにこの日本は滅びるだろう。

 本題の防風通聖散で本当に痩せた人がいるという情報を齎せたのはこの薬事監視員の一人である。
 防風通聖散を肥満治療薬として許可する当局は間違っていることや、白朮を蒼朮で代用させる錯誤、乾姜を健胃消化作用を消失するまで飴色に蒸した煨姜もどきを採用する錯誤、市井の医師達の漢方薬の様々な誤投与問題と乱用問題など、薬事監視員ならこられの是正を働きかける発展的な業務も行うべきとの訓示を垂れていたら、実際に防風通聖散で痩せた人を個人的に知っているとのたもうのである。

 考えてみれば、多少とも身近な医師や薬剤師から伝わるところでは、その多くの情報でナイシトールも含めた防風通聖散エキス製剤で副作用被害を蒙ったという情報は数多あれど、実際に防風通聖散で痩せたという情報は今回が初めての伝聞である。
 但し、健康的に痩せたものか、あるいは防風通聖散で胃腸障害を生じて二次的に痩せたものかは定かではない。

 ともあれ、支離滅裂な配合に近い防風通聖散を肥満に効果があるような効果・効能の記載を許可する当局の学識レベルを疑わざるを得ないことは、いまさら言うまでもない。

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BSC_2178 posted by (C)ヒゲジジイ 
 
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2012年10月15日

杞菊地黄丸を牛車腎気丸で代用する無知蒙昧

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IMG_1568 posted by (C)ヒゲジジイ

 無知とは恐ろしいものである。
 寒熱が真逆な方剤でも、六味丸が共通だからといって杞菊地黄丸が保険漢方にないからといって強引にツムラの牛車腎気丸で代用しようという眼科医。

 飛蚊症を治してほしいと眼科に通っても治らず、結局は当方に漢方相談に見えた男性は、過去、重症の慢性蕁麻疹を茵蔯蒿湯とイオン化カルシウムの併用で治まり、現在まで数年服用し続けている人である。
 蕁麻疹の引き金になったアルコールを続けたいが為に、漢方薬を悪用して両者を一生飲み続けるつもりでいる。

 くだんの飛蚊症も、既に活血化瘀作用もある茵蔯蒿湯(含有する大黄には活血化瘀作用あり!)を常用されているので、杞菊地黄丸を併用してもらったところ、半年?くらいでほとんど消失するに至った。
 診てくれていた眼科の先生も飛蚊症があるといっていたので、自分の飛蚊症も治せない眼科に通う矛盾も感じたので、眼科の先生に杞菊地黄丸で治ったことを申告すると、保険漢方にも似た薬があるかもしれないので、調べて連絡してあげるとのことだった。

 しばらく経って、眼科の先生から電話がかかり、似た処方があったので取り寄せているので取りに来るようにとの連絡だった。
 それがこのツムラ牛車腎気丸であり、疑問に思ったので帰りに当方に立ち寄られたのだった。

 牛車腎気丸が杞菊地黄丸の代用になるなんて、その医者は漢方薬を扱う資格はない、村田漢方堂薬局のヒゲジジイが「バッカジャナイノッ!」といっていたと伝言するように伝えた。
 そもそもこの男性は五月から続く蕁麻疹(じんましん)治療に難航した挙句に医療用の五苓散を出されて猛烈に悪化した過去のある人である。

 おそらく五苓散中のシナモン(桂皮)で増悪した可能性が大であるのに、桂皮のみならず辛燥大熱の附子も配合された牛車腎気丸など以ての外である。
 こらだから医師の投与する漢方薬は恐ろしくて見てられないし、患者さん側にしても過去のツムラ五苓散による蕁麻疹の急激な悪化の経験も忘れ、医師の診断はたとえ漢方薬でも高度な知識を有しているものと半信半疑ながらでも半分は信じていたというのだから、オメデタイ。

 もしも眼科医の奨めに従って自費の杞菊地黄丸の購入をケチって、保険漢方のツムラ牛車腎気丸を服用しようものなら、蕁麻疹悪化の原因ともなっていた酒類を止められない日常から考えても、茵蔯蒿湯とイオン化カルシウムを常用していても、過去の頑固な蕁麻疹歴から類推するに牛車腎気丸中の附子と桂皮(桂枝ではない)に反応して、蕁麻疹が爆発的に再発する危険性が大きいことは言うまでもないことである。

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IMG_1355 posted by (C)ヒゲジジイ



 
posted by ヒゲジジイ at 20:16| 山口 | 病院の保険漢方による誤投与あるいは危険な配合 | 更新情報をチェックする

2012年10月13日

炙甘草湯エキス製剤のみで心房細動が完全消失して9年以上

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IMGP7627 posted by (C)ボクチンの母

 心房細動の原因までは究明されてなかったようだが、10年近く前、八十歳近いご高齢者の相談を受けたことがあった。
 病院に何年通ってもまったくリズム感のない心房細動の鼓動はびくとも改善しないということだった。

 しかしながらご家族で誰一人として当方の漢方薬の利用経験者がおられない場合のご高齢者の漢方相談は、よほどの例外(ご本人の漢方薬による治療意欲と頭脳明晰という必須条件)でもない限りは、丁重にお断りするのが通例で、病院にお任せするべきだと逃げ口上を述べながら、舌を拝見すると無体で鏡のようにテカっている。
 まさしく炙甘草湯証の典型的な舌証を備えているように見えた。

 そこで10日分だけお渡しして、効果がなければ漢方薬はあきらめて、病院治療に専念されて下さいと、これまた逃げ口上(苦笑。

 これが超速効を得て劇的に心房細動が消失した。
 以後はいつの間にか、1日3回服用すべきところを1日2回の少ない服用量ながら熱心に続けられて、気が付けば既に9年以上を経過した。

 最近、24時間のホルダー心電図を装着して計測した結果、僅か3個の不整脈が存在したのみで、基本的に治癒した状態が9年以上も続いていることが確認され、御礼を述べられたばかりである。

 中医学では炙甘草湯は心房細動の基本方剤であると張瓏英先生の諸著作には繰り返し記載されていたが、現実にはすべての心房細動が炙甘草湯で対処できるはずもなく、炙甘草湯証間違いなしと思っても、現実的にはその効果においては個人差がとても大きいものである。

 ともあれ、既に九十歳近くになられ、このような安上がりな炙甘草湯エキス製剤のみを1日2回の服用で、病院治療でもまったく無効だったものが、短期間に速効を得て以後も連用することによって9年以上も二度と再発がみられないことは実に慶賀すべきことである。

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とっても小さな1cmにも満たない小さな花 posted by (C)ヒゲジジイ

2012年10月10日

胃癌患者なのにピロリ菌検査を行わない不思議な医師達

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IMG_0476 posted by (C)ヒゲジジイ

 胃癌手術後なのにいつまでも胃の不快感が取れない男性に、ピロリ菌検査を行ったかを問うと、やってもらった記憶がないというので、早速主治医に相談するように強く奨めたところ、案の定、ヘリコバクター・ピロリ菌が見付かり、除菌用の抗生物質を一週間続けたところ、めでたく除菌に成功した。
 その後、胃の不快症状は雲散霧消して、それから5年近くが経過しているが漢方薬はずっと続けておられる。

 胃癌手術後に、あるいは手術前にピロリ菌検査を行われないことは稀ではないか?主治医の落ち度ではないかと、上記のような事例は例外的なことと思っていたら、昨今、もっとひどい例に遭遇した。

 胃癌の発症が二度目という人が手術前からの漢方相談に来られたが、二度目の胃癌が発症する数ヶ月前の検査では胃潰瘍があると診断されていたものが、そのまま胃癌に変化したと診断されているのである。
 それを聞いた瞬間、ピロリ菌の検査は受けましたか?という問いにはその記憶はないと言われる。

 早速、ピロリ菌検査を受けるよう強くお奨めしていたところ、案の定、ヘリコバクター・ピロリ菌が検出され・・・といっても成人の8割近くがピロリ菌が存在すると言われるくらいだから、当然、この方の胃癌や胃潰瘍の発症原因にピロリ菌が濃厚に関与していたであろうことは素人でも分かりそうな推論であろう。

 早速、除菌のための抗生物質が投与されることになったが、いやはや、どうしてこのような基礎的な問題を、医師でもない市井の漢方薬局の薬剤師がアドバイスしなければ医師が動かない無神経さにほとほと呆れ果てるばかり。

 一方では巷の漢方薬に無知な医師達が、小青竜湯の満量エキスに麻黄附子細辛湯の満量エキスを同時に投与する無謀な医療が行われ、緑内障患者にも平気で芍薬甘草湯が投与される恐ろしい医療界である。

 政治の世界では日本の教育を破壊した日教組の親分が与党の重要ポストにしがみつく醜態。
 安全保障にはまるで無頓着な政治家と国民たち。

 日本は今に滅びるだろう。

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IMG_0481 posted by (C)ヒゲジジイ
 
posted by ヒゲジジイ at 20:01| 山口 ☁| 食道癌・進行した胃癌・ステージ4 | 更新情報をチェックする

2012年10月05日

頭痛と生理痛の悩み

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IMGP7160 posted by (C)ボクチンの母

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:10〜19歳 女性
【 地 域 】:東海
【 具体的なご職業 】:高校生
【 お問い合せ内容 】:
  頭痛、生理痛、低血圧で困っています。 どうぞよろしくお願いいたします。
(症状)
 3年程前から(初潮開始半年前頃から)頭痛が悪化。
 ここ半年はほぼ毎日頭痛が起こり、
 寝込むくらい強い頭痛です。

 月経困難症(月経中)もあり、腹痛のため寝込みます。
 また低血圧(90/60)で寝起きがかなり悪いです。

(その他)
・幼少の頃から頻繁に腹痛がありました。
・家族は兄が頭痛もちです。
・痛む場所は右横から後頭部にかけて痛むことが多いです。
・痛み方は締め付けられる痛み、時々ズキズキ痛みます。
(病院では片頭痛と緊張型頭痛の混合頭痛と診断されています)
・朝から頭痛が始まることが多いです。
・吐き気は頭痛の時にたまに起こります。
・頭痛時に光に非常に敏感になり、動くと頭痛は悪化します。
・横になった方が楽ですが痛みは軽くならないです。
・頭痛の予兆はわからないですが、前触れとして肩や背中がこってくることが多いです。
・立ちくらみをすることがあります。
・人いきれ(人ごみ)で時々頭痛が起こります。
・ストレスに弱いです。
・寝不足で悪化します。
・気圧の変化で悪化します。
・雨の日は調子が悪いです。
・いつも肩こりの自覚あります
・のどがよく渇きます。
・汗かきです。
・体力はあまりないです。
・手足、お腹が冷えます。
・寝つきが悪くよく夢をみます。
・顔色はどちらかというと赤ら顔です。(白っぽくないです)
・便秘気味です。(便がすっきりと出ず、出た後は、下痢になります)
・尿はあまり出ないです。
・夕方になると足がむくみます。
・子どもの頃は鼻血がよく出ました。
・舌は紅色、苔は薄いです。

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IMG_7967 posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:

 お返事が遅くなりましたが、諸症状を総合的に考えると水分代謝が悪いために頭痛が生じているように思われます。
 頭痛に関してはおそらく五苓散(ゴレイサン)という漢方薬で軽くなると思われます。

 その他の生理痛に対しても五苓散で効果を発揮する場合もないわけではないのですが、最終的には少なくとも2〜3種類の漢方薬を併用する必要がありそうにも思えます。
 体質と病状に合った適切な漢方薬を見付けるには、直接通える人でなければ正確なことはいえません。

 でも、さいわいそちらは●●市に近いのではないでしょうか?
●●市◎◎町に美人の女性薬剤師さんが経営される★薬局さんに直接行かれてみてはどうでしょうか。

 漢方薬や中医学の知識と経験が豊富で、とても信頼できる薬局さんです。
 きっと親身になってご相談に乗ってもらえると思います。
 取り急ぎ、お返事まで。

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IMG_7970 posted by (C)ヒゲジジイ

2012年10月03日

地元の漢方薬局ではまともな漢方相談にならなかったという人達


シジュウカラ posted by (C)ヒゲジジイ

 当方のブログでは、なるべく近隣の直接通える範囲の漢方専門薬局で漢方相談されるべきことを折に触れて書いて来た。
 ところが、まともな漢方相談にならなかったので、結局は遠路はるばる本州の最西端の下関まで二泊三日の旅程でやって来られる人が、昨今とても目立つようになった!!!

 中には地元では話しにならないので、ネットで調べていかにもそれらしい漢方薬局に通うつもりで電話で問い合わせたところ、
「遠路はるばる通うには及ばない、一ヶ月分送ってあげるから、その病気は当方の漢方で何人も治しているので・・・」
 という口上にはウソ臭く、あまりに安易な儲け主義の姿勢が鼻についてプンプン匂うので、その漢方薬局に通うことも断念。強く奨められる通信販売もお断りして、結局は少し怖そうな下関に通うことになった人もいた。

 一度も来られず、しかも第二類医薬品に属する漢方薬をしょっぱなから通信販売を奨める漢方薬局がネット上にはびこっている例は他にも枚挙に暇がない。

 要するに多くの人が、地元近辺の漢方薬局では病名を告げると、症状をあまり聞いてもくれずに直ぐに漢方薬が出され、常々ヒゲジジイがのたもう弁証論治の弁の字すらなかったケースばかり。
 超一流の中医学を専門とする医師のところでも、しばらく通いつめても、漢方薬による不快反応を申告しても、配合の微調整すらしてもらえなかった体験者もおられる。

 日本の漢方がますます廃れるはずである。


イソヒヨドリ(メス) posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 23:26| 山口 ☀| 日本漢方の情けない現状と限界 | 更新情報をチェックする

2012年10月01日

精神不安を解決するセロトニン不足を補う方法についてのご提案

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DSC_3450 posted by (C)ヒゲジジイ

おたより:東海地方の美人薬剤師

 朝晩、寒いほどで、一日の寒暖の差が激しい季節ですが、お元気でお過ごしですか?
 ここのところ、鬱病、パニック症、摂食障害、強迫神経症・・・など精神不安を主訴とした来客が目立ちます。
 女心と秋の空・・・と言われるように、秋は寒暖、気圧の変化が激しく、それに追いつかない方が多いようで、特に女性の割合がとても高いようです。

 私は、これを夏の間の栄養不足と消耗と考えています。
 夏場は冷や麦や素麺など、あっさりしたものばかりを多食する傾向にあり、その結果トリプトファン等の必須アミノ酸の摂取率が低下し、脳にセロトニン不足が生じているのでは??
と思うのです。

 そこで、玄米+雑穀などの穀物に、高野豆腐、ごま、しらす、かつお、桜エビなどを混ぜ込んだおにぎりを主食として、乾物のお味噌汁を基本の食養生としてお勧めしながら、タキザワ漢方の●●●●●を服用していただくと、みるみる改善される例が多いのです。

 拒食症で、骸骨のように痩せてしまったお嬢さんを心配して、母親が心療内科を尋ねたところ、家族全員で、抑肝散を服用するように言われたそうです・・・・・???
なんとまあ・・・・コメントに困りますね。

 心の病は、脳髄の病とも捉えることができ、補腎してゆくことや、脳を栄養することが大切ですね。
そして勿論正確な弁証論治は欠かせないと思います。

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DSC_3437 posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:
 このたびは面白いお話、ありがとうございます。
 それにしても、
>拒食症で、骸骨のように痩せてしまったお嬢さんを心配して、母親が心療内科を尋ねたところ、家族全員で、抑肝散を服用するように言われたそうです
とは、ナンジャラホイ(苦笑。

 抑肝扶脾散をご本人に処方するならともかく、家族全員に抑肝散ですか!、とてもユニークな発想でもあり、摩訶不思議な治療方法ですね。
 但し、ご本人はきっとこれでますます食欲がなくなることでしょう。配合中の川芎、当帰で、胃腸障害を引き起こす恐れさえあるのに、これだからほとんどの一般医者達の漢方知識はまったくアテにならないですね。

 ともあれ、村田漢方堂薬局ではパニック症候群で来られる人がとても多く、その治療薬になってくれるのは至ってオーソドックス。
 柴胡加竜骨牡蛎湯に半夏厚朴湯と、やや特殊な某方剤の三者併用で、比較的短期間で社会復帰が可能となった人がつい最近もおられます。

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IMG_7701 posted by (C)ヒゲジジイ