
FSC_8836 posted by (C)ボクチンの母
ここ何十年も漢方相談に来られた皆さんに延々と繰り返し質問、というよりもまるで詰問するかのような細かなところをを繰り返し手を変え品を変え質問しているのは、寒熱の問題ばかり。
五臓六腑それぞれの寒熱弁証こそが重要課題で、それさえ判明すれば、虚実の判定はそれほど困難ではない。
あらゆる疾患に対する適切な方剤を選択するには寒熱の問題はおざなりにできない。
実熱と虚熱の分析、あるいは虚寒か実寒かの分析。こられの寒熱の分析さえ判明すれば、現時点の病機はおおよそ解明できるので適切な方剤が自ずから選択できる。
当然、四季折々に寒熱の状況も流動性があるので、固定的に考えてはならないので、常に現時点での寒熱の状況を折々に確認しつつ、病状変化に応じて臨機応変に微調整を行う必要がある。
これまで調子がよかった人でも、効果が衰え始めた場合は、往々にして寒熱の状況に変化が生じている場合があり、とりわけ疼痛疾患や皮膚疾患ではその傾向が強いように思われる。

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