2012年05月02日

慢性リンパ性白血病と漢方薬

シジュウカラ
シジュウカラ posted by (C)ヒゲジジイ

 あれから十五年前後が経つだろう。今ではまったく健康体に等しい。決して根治したわけではないが、ここ5年近くは白血球数も2万前後で安定して、体調もまったく健康人と変わらない。
 最近では2万を下回ることも多くなっている。

 初めて相談こられた当初は体力を失い、西洋医学的にも治療方法がないため、かなり意気消沈して来られ、白血球を押さえるために短期間エンドキサンの内服を使用すると白血球数が減ることによって良質な白血球も激減するためにか、ますます体力を消耗して動けなくなるので、滅多なことで服用できない。

 最初の一年間は直ぐに食あたりをして高熱下痢を発したり、これが治ると角膜ヘルペスを発したが、抗ウイルス性の中草薬を追加すると眼科の治療とも相俟って、急速に治癒するなど、大変な時期もあった。

 当初は漢方薬や中草薬に対して半信半疑だったが、体力増強効果と角膜ヘルペスの急速な治癒によって信頼されるようになって、あらゆる必要と思われる漢方薬類を素直に受け入れるようになって以後は、10種類近くの漢方製剤や中草薬類などの多種類を熱心に服用され、いつの間にか気が付けば十五年近く経っていた。

 しかしながら最初から続いていたリンパ節の腫れと脾臓の腫れは5年以上の長きにわたって常に伴っており、体調が劇的によくなっているというのに、白血球数は3〜4万付近を持続した。
 さいわいなことに、このリンパ節の腫脹と脾臓の腫れも7〜8年間くらいは常に指摘されていた問題だったが、いつの間にか完全に消失したものの、肝腎な白血球数は10年近く平行線を維持し続けていた。

 ところが、ここ数年は主治医の先生からは「まだ漢方薬を飲んでるのかねっ」といつも笑ってからかわれるほど劇的に好転して安定しており、1〜2年に1回、1〜7日間服用することがあったエンドキサンもまったく無縁となって5年以上が過ぎ、上述の通り、白血球数も2万前後に完全に安定している。

 結局は初期の10年間は一年に一度くらい短期間に使用していた内服のエンドキサン以外は、最近の5年間はすべて当方の漢方薬と中草薬類だけでここまでお元気で、ますますいよいよ安定した状態が続いいる。
 
 実際にはここ数年は漢方薬類の服用が1日2回になっているので、ちょっと心配していたものの、そのまま数年以上まったく安定しているので、もともと健康な人よりも長生き出来ますよっ、誰からも言われるほどの健康状態が続いている。

 ともあれ、牛黄製剤を主体に運用する方法は、悪性リンパ腫や各種白血病あるいは骨髄異形成症候群における過去の漢方相談経験からも期待できる部分だと思っている。

ASC_2406
ASC_2406 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 00:40| 山口 ☔| 慢性リンパ性白血病 | 更新情報をチェックする