
シジュウガラ(四十雀) posted by (C)ヒゲジジイ
まことに救いようがないとはこのことである。
昨夜もHNKのEテレで医師の漢方薬の宣伝をやっていたが、NHKも性懲りなく処方数の少ない医療用漢方の布教に余念が無い。
ところが内容ときたら、学力優秀な日本の医師たちが、本気で体力のないのが虚証だの体力があるのが実証だの、挙句の果てはその中間が虚実中間証が出て来る始末。
このような幼稚な概念をベースとして漢方のコンピュータ診断システムを構築しようという無謀な企てもあるというから恐れ入る。
日本漢方における、このような稚拙な概念に何らの疑問も呈すことなく、体力のあるのが実証で、体力がないのが虚証、その中間が虚実中間などと、本気で信じている人達の論理的思考能力を疑わざるを得ないのである。
しばしば漢方薬による臨床報告でなされる「虚実中間証からやや虚証より」とか「虚実中間証からやや実証より」とか表現されるが、これが日本漢方の専門用語として堂々と通用していること事態が、まさに国辱ものである。
そもそも体力とは何ぞやっ!?
平成元年前後、つまり二十数年前にヒゲジジイが日本漢方批判として『日本漢方の将来「中医漢方薬学」の提唱』を書いた当時となんの進歩も見られない日本の漢方に明日があるはずもなく、むしろ当時よりも退化しているように見える。
優秀な人材が集まるはずの日本の医学・薬学界が相変わらずこのレベルだから、日本の政治家や原発や地震関連の学者さんたちのレベルのほどが知れようというものである。
既に日本漢方における実証や虚証、あるいは虚実中間という実にいい加減な概念の批判は、このブログでも再三再四繰り返し書いている。
それゆえ、もしも興味があれば、グーグールでもヤフーでも、どこの検索窓でもよいから「虚実中間」で検索すれば、当方のブログがゴロゴロ出て来ますよ。

シジュウガラ(四十雀) posted by (C)ヒゲジジイ