2012年04月29日
温清飲で体調を壊す人に荊芥連翹湯がフィットする訳がありません
ZZZZ4517 posted by (C)ボクチンの母
【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾
【 年 代 】:30〜39歳の女性
【 性 別 】:女性
【 職 業 】:主婦
【 地 域 】:関東
【 お問い合せ内容 】: はじめまして、よくブログを拝見させていただいているものです。
ご意見を伺いたく質問させていただきます。
私は1年程パニック障害を患っております。
血液検査でコレステロールとアレルギーの数値が高いものの他は異常が見られませんでした。
漢方薬治療はまだ始めたばかりです。
最初は桂枝加竜骨牡蛎湯を2週間飲んだところめまいや動悸や不安症状がかなり改善されました。
次に桂枝加竜骨牡蛎湯に加えてアトピー改善のために温清飲を4週間飲んだところアトピーの改善はあまりみられず手先足先から血の気が引いていくような感じがするようになり、のどのつまっている感じが頻繁になり、昼間とても眠くなり、また雨の日は体調が悪くなるといった症状があらわれるようになりました。
そして現在、桂枝加竜骨牡蛎湯と、温清飲に変わって荊芥連翹湯を飲んでいますが荊芥連翹湯を飲みだしてから、おちついていたパニックの症状がかなりひどく出たため荊芥連翹湯を飲むのをやめていますが、下痢、食欲不振、体が重いといった症状がなくなりません。
情報量が少ないので判断が難しいかもしれませんが、アドバイスをいただければ幸いです。
IMG_3704 posted by (C)ボクチンの母
お返事メール:
せっかく桂枝加竜骨牡蠣湯で一定の効果があるところへ、アトピー治療の目的で出された温清飲も荊芥連翹湯もマイナス面の作用ばかりのようですね。
荊芥連翹湯の中には温清飲と同じ成分がそのまま含まれていますので、おそらく貴女の体質には実熱を消除する黄連解毒湯や補血作用を発揮する四物湯中の地黄が合わない体質だと思われます。
温清飲は黄連解毒湯と四物湯という二つの方剤が組み合わされたものですので、アトピーに対する漢方薬の選択について、貴女の体質にとっては明らかに間違ったものが投与されたことになります。
荊芥連翹湯を中止しても「下痢、食欲不振、体が重い」といった症状がおさまらないということは、もともと虚寒傾向の体質が潜在していたところへ、おそらく黄連解毒湯などによって腎陽を損傷したり中焦虚寒に陥らせてしまっているように推察できます。
> アトピーの改善はあまりみられず手先足先から血の気が引いていくような感じがするようになり
とありますが、アトピーが悪化してないだけでも幸いで、明らかに清熱解毒作用の強い黄連解毒湯がまったくフィットしてない体質であることが明らかです。
黄連解毒湯は強い熱感を伴う痒みを軽減するのに応用されますが、この方剤がフィットする体質の人は舌先が真っ赤で、舌の表面にうっすらと黄色い苔が多少ともかかっている人でなければ使ってはならない方剤です。
> アトピー改善のために温清飲を4週間飲んだところ
とあるように、アトピー治療で最初から4週間も同じ処方を続けるのはやや乱暴で、7〜10日毎に反応を確かめながら投与されるべきです。
そうしていればもっと早めにピントが合ってないことが判明して、そこまで体調を崩されることもなく、処方の修正が能率よくなされているはずのものです。
もしも温清飲で手足の先から血の気が引くような感じがあったと申告されているのに4週間も投与され、さらには性懲りなく荊芥連翹湯に切り替えられたというのであれば、その先生の漢方知識はチョット大丈夫なの?という疑問が湧かないでもないですが、通常は再度しっかり相談されれば、適切な漢方薬に切り替えてくれることと思います。
今後は7〜10日毎の短い単位で様子を見てもらうべきだと思います。
なお、現在の虚寒証的な諸症状も、適切な漢方薬で早めに治るはずですので、事と次第によっては、もっと信頼おける専門家にかわったほうが無難なのかもしれませんね。
以上、取り急ぎ、お返事まで。
IMG_3706 posted by (C)ボクチンの母
折り返し頂いたメール:こんにちは、質問にお答えいただきどうもありがとうございました。
漢方については副作用が少ないと聞いていたので、まさかこのようなことがおこるとは思いませんでした。
現在も体調不良が続いており、今まで良好だったことを考えると余計残念に思えて仕方ありません。
今住んでいるのは生まれ育った土地ではないので地元の情報に疎く、信頼のおける専門家を探すといってもどうすればいいのかわからない状態です。
ですが「適切な漢方薬で早めに治るはず」と言っていただいたので漢方治療を続けてみようと思います。
IMG_3727 posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 21:31| 山口 ☁| 漢方薬の素人療法は怪我の元
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2012年04月28日
ステージ4の悪性リンパ腫の人も肺腺癌の人達も漢方薬で・・・
IMG_4078 posted by (C)ヒゲジジイ
ステージ4あるいは転移があって4期と診断された段階で、少しでも改善できればと漢方相談に来られる人達はとても多い。
悪性リンパ腫は抗癌剤がよく奏功することも多いので、漢方薬のバックアップがとても有効に働くことも多く、さいわいに骨髄にダメージをほとんど受けることなく、だから副作用がほとんど出ず、主治医が信じられないほど奏功してほとんど治癒に近いレベルに到達することが現実に存在する。
但し、あまりに経過が良すぎると、牛黄製剤を主体にした漢方薬類の恩恵を忘れがちになり、次第に遠ざかる心配がある。油断大敵。
肺腺癌は、現在当方の漢方薬類の利用者が最も多く疾患で、その多くはステージ4と診断されている。
中には抗癌剤に耐えられず、少しでも漢方薬でサポートしてもらえればと相談に来られた人の中には、急速に体力を回復して、断念していた抗癌剤を再開したところ、このたびは副作用がほとんど出ず、少しムカムカするときは食事を取れば直ぐに解消するので、ますますいよいよ元気になって明らかに若返った人もいる。
以前からもともと各種の肺癌の漢方相談はとても多いので、年々こちらも熟練して来るので、昨今はステージ4の人達ばかりの相談が多くてもかなり高度なサポートが可能になっている。
それには弁証論治にもとづいたやや豪華な配合が必要ではあるが、経過の良い人が多いと、どうしても自然に同じ病名の人が多くなる。
先日もこのブログで書いた肺の小細胞癌の男性も、手術のないまま抗癌剤と放射線および当方の漢方薬類の併用で、確実に根治されている。
IMG_4081 posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 00:08| 山口 | 肺腺癌(ステージ4および脳転移や骨転移も含む)
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2012年04月26日
柴胡疎肝湯エキス製剤は意外に使えそう
IMGP0336 posted by (C)ボクチンの母
ストレスの多い現代社会は猫の世界でも大変らしい。
ましてや人間社会では昨今の政治家を見れば分かるように、人間の質が極限まで低下している。
だから日々、まともな話しが通じにくい電話の問い合わせに日々苦慮している受付嬢のストレス量は想像するに余りある。
それゆえ日頃から四逆散製剤を愛用していたようだが、昨今、小太郎製薬から新発売された四逆散加味方剤の一つである柴胡疎肝湯エキス製剤をためしに服用してみたという。
ところが最初から少し危惧していた川芎(センキュウ)の配合が、案の定デリケートな肌に影響したが、腹部症状には四逆散以上の効果を発揮する。想像通り配合中の青皮の薬効が優れているように思われる。
そこで川芎の刺激を緩和すべく清熱剤を適量加えることでバランスを取ると、気持ちよく服用できるようになった。
大いに喜んで、しばらく常用したいと早速一定量の仕入れ注文を出しているようだった。
この受付嬢(薬剤師)という人は、若い頃は延年半夏湯のお世話になったり、人参養栄湯や柴胡桂枝乾姜湯の時期もあったり、あるいは慢性気管支炎による持続する微熱を竹葉石膏湯で治したり。
要するに若い頃から病気の問屋さんで、その都度、様々な漢方薬を駆使していずれも克服している。
その圧巻は、五十代前後でぶどう膜炎や虹彩炎とも診断され、一時は最悪の状態を様々な漢方薬を駆使し、熊胆の点眼薬を自家製造して愛用しながら、内服する漢方薬類は厳密な弁証論治に基づく多種類の製剤を併用することで数年前からは完全寛解状態を維持している。
(お隣さんが眼科の先生だから一年に1回くらいは検査を受けて確認している様子。)
ともあれ、昨今は受付嬢という仕事特有のストレスから四逆散の加味方剤である柴胡疎肝湯(柴胡疎肝湯)エキス製剤がしばらく愛用薬となりそう。(といっても他にも黄連解毒湯や分消湯、大柴胡湯など愛用薬はさらに多数・・・苦笑)。
IMGP0335 posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 23:35| 山口 ☀| 漢方薬や漢方系健康食品の長期連用によるメリット
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2012年04月25日
だから言わんこっちゃない!24年前に提唱した中医学と日本漢方を合体させる「中医漢方薬学」論を忌避し続けたツケが今になって回って来ただろうがっ!
IMGP0306 posted by (C)ボクチンの母
昨夜のNHK総合テレビのクローズアップ現代の特集番組「伝統医学、漢方、水面下の覇権争い」というテーマの放送があった。
漢方薬の原料生薬が高騰している問題もさることながら、もっとも注目すべきは中国が自国の伝統医療、すなわち中医学を国際標準としてISO(国際標準化機構)に働きかけている問題である。
このままいけば日本の伝統医学(漢方医学)が損なわれるだけでなく様々な方面で云々と論じられた。
だから声を大にして言いたいっ!
24年前、基礎理論が脆弱な日本漢方は早急に中医学理論を取り入れることが急務であることを声を大にして各専門誌に村田恭介(昔のヒゲジジイ)が「中医漢方薬学」論を提唱し続けていたではないか。
その論旨に賛同された人の中には、当時(平成元年)の厚生省薬務局 安全課長のE氏も製薬メーカー137社を招集して講演された折に拙論「日本漢方の問題点」をしっかり取り上げて下さり、このままで日本の漢方は良いのだろうか?という趣旨の発言をされている。
(E氏のご講演文のすべてが当時の『日漢協・企画委員会』平成元年5月23日付けで活字にも起こされている。)
ところが、その後の日本漢方が辿った道は、ヒゲジジイの提唱とは真逆の方向へと進み、西洋医学の軍門に下って手術後に大建中湯、認知症に抑肝散、アレルギー性鼻炎に小青竜湯などという病名治療に堕する最悪の方向に突き進んだ。
こんなもんが、どうして日本の伝統医療と言えるのかっ!?
少なくとも24年前、村田恭介(昔のヒゲジジイ)が各専門誌に発表し続けていた「中医漢方薬学」論の方向へ半分でも進んでいたら、こんなに慌てふためくことも無かったはずである。
あとの祭りとはこのことである。
昨年の地震といい、原発問題といい、日本の学者さんたちのレベルの低さが、この日本の伝統医学においても世界に暴露されてしまった現実に、いまさらヒゲジジイを逆恨みしもどうしようもないだろう。
性懲りもなく日本の伝統医学があると自惚れても、それを誇るに足る代表的な書籍もいまだに何一つ出版することも出来ず、ヒゲジジイの問題提議を忌み嫌って忌避し続けたツケが、今になってやって来たとしか言いようがないだろうっ!!!
IMGP0312 posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 12:23| 山口 ☁| 日本漢方の情けない現状と限界
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2012年04月24日
小青竜湯連用によって生じた乾燥性の咳
IMGP0261 posted by (C)ヒゲジジイ
ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 40歳〜49歳の女性
ご職業 : 会社役員
簡単なご住所 : 東海地方
お問い合わせ内容 :
花粉症の薬として小青龍湯を2カ月ほど飲んでいますが2週間ほど前から時々咳き込むようになりました。
乾いた感じの咳です。
服用を中止した方がいいですか?
IMGP0262 posted by (C)ヒゲジジイ
お返事メール:
温性の乾燥剤でもある小青竜湯は、不必要に長期連用すると、往々にして臓器のなかでは最もデリケートな肺を乾燥させてしまいます。
その結果、乾燥咳を引き起こすことがありますが、これは小青竜湯を中止すべきというサインと思って間違いありません。
このまま続けると肺陰をますます損傷してろくなことはありませんので即刻中止すべきです!
とり急ぎお返事まで。
【編集後記】 小青竜湯の服用を中止すれば、ほどなく咳嗽は治まるはず。
もしもなかなか治まらなければ、もともとの体質を考慮して、麦門冬湯あるいは滋陰降下湯、養陰清肺湯などの方剤を投与し、肺陰を補うべく滋陰潤肺法の類を行えば速やかに治まるものである。
IMGP0264 posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 20:27| 山口 | 小青竜湯の誤投与や乱用による不快反応や副作用
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2012年04月23日
体調が狂う4月
ASC_1776 posted by (C)ボクチンの母
季節の変わり目、4月前後に体調を崩しやすいのは一般的なことだが、そのような一般論とは別の話し。
個人的な問題で、3月は連日閑古鳥が鳴いた4日間を除いて、常にコンスタントにほどほど忙しかった。
ところがせっかく忙しさに悪慣れしていたところへ、4月になって乱丁気味で、忙しい日と閑古鳥が鳴く日の落差が大きく、あまりに極端過ぎて体調が狂いそう。
そんな店頭が忙しい日に限って服用中の人達からメールの質問が重なって入って来る。のみならず電話やメールによる常連さんからの相談兼補充の送り注文も重なる。
おまけにまったくの部外者から「健康食品吟味の指南を請う」というトンでもない電話が入ったりする(苦笑。
要するに本日が延長戦も加わってそんな日で、明日はまた閑古鳥で却って体調を崩すかも。
もしも今日より忙しくなると、いよいよ卒倒するかも。
歳は取りたくないもんですね〜っ
BSC_7348 posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:迷惑なお気楽電話
posted by ヒゲジジイ at 22:59| 山口 ☀| 近況報告
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2012年04月20日
人を紹介していいですか?
IMGP0023 posted by (C)ボクチンの母
村田漢方堂薬局の漢方薬で重大な疾患が改善された人達からしばしば受ける質問である。
紹介されて来られるご本人が、よっぽど本気でもなければ、時として紹介者が板ばさみになって気まずいことになりますから・・・
と言葉をやや濁しながらも、経費のかかる問題でもあるし、積極的にご紹介されなくとも・・・とお返事するのが常である。
事実、医療関係の権威者からの紹介では渋々来られた人が多いだけに、どんなに効果があっても、いずれも中途半端で終わっている。
紹介を依頼されたのでご紹介しますとなった例でも、実際にご本人が来られてみると、当方を売らんかな主義の薬局と侮り、暴言を吐かれるので、ケンモホロロにお断りしたケースもある。
親切がアダになるケースがとても多い現代日本社会だから、皆さんにはよほどの人でなければ、他人さんを紹介されるのはお互いの為にも、差し控えられたほうが無難であることを告げている。
ヒゲジジイ自身にしても、ほとんど親しくも無い医師に漢方系のメーカーの紹介を依頼されるまま応じていたところ、ヒゲジジイの紹介であることがまるで水戸黄門の印籠のように勘違いされ、各メーカーに理不尽な要求を突きつけて、思い通りにならないからと言って、破廉恥極まりない異様な暴言を浴びせられたばかり!
よりによってヒゲジジイを利用するだけ利用して虚仮にしまくった不遜で破廉恥な医者が現実にこの日本に存在するのだから、実に薄気味悪い。
人は見かけによらないもので「巧言令色すくなし仁」あるいは「剛毅木訥仁にちかし」といわれこともあるので、人を紹介するというのはよほど慎重でなければ、紹介者ご本人が板挟みに会ってロクなことはないようです。
仕事外の実社会では、向こうから積極的に近づいて来る人の中には、深謀遠慮を巡らす輩であることも多いので要注意ですね。
IMGP0129 posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 08:01| 山口 ☁| 医者の常識は世間の非常識
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2012年04月19日
何とかならないかっ現代日本社会のイジメ体質
IMG_6124 posted by (C)ボクチンの母
様々な線維筋痛症疼痛疾患や鬱症状に悩まれ、西洋医学治療のみならず病院の漢方薬や自費の日本漢方でもたいした効果がなく、当方に辿り着いて次第に改善して行く人がとても多い昨今だが・・・
親しく通ううちに打ち明けられる問題点は、会社や所属する組織などで理不尽なイジメを受けている人が何と多いことかっ!
上司によるイジメが最も多いが、同僚によるイジメも相当に多い。
彼らや彼女らに、ヒゲジジイの反骨精神と爆発力の十分の一でも差し上げたいところだが、いずれの人達も真面目で控えめ、本来なら現代社会ではとても貴重な存在のはずが、八つ当たりの対象としては最もターゲットになりやすいものらしい。
漢方薬を続けてもらいながら、ヒゲジジイ流の対抗処置を伝授することも多いが、控えめで奥ゆかしい典型的な紳士・淑女の皆さんだから、やっぱりヒゲジジイ流の生き方はそれほど参考にならないのかもしれない(涙。
IMG_6120 posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 08:10| 山口 ☁| 日本残酷物語
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2012年04月18日
関わりたくもないことに巻き込まれて(医者の常識は世間の非常識)
IMGP9992 posted by (C)ボクチンの母
仕事外では人間様をなるべく避けて暮らしているのに、関わりたくもない出来事に強引に巻き込まれることもある。
頼みもしないのに一方的に下関まで直接折々にやってくる医師がいて、やや親しくなったところであることを依頼されるまますべてに応じていたところ、意に沿わないことがあったといって折々にヒゲジジイを巻き込む。
しかたなく助言するとそれがまったく意に沿わないといって、下関にはもう行かない、というメールが来た。
誰も頼みもしないのに何度も勝手にやって来ていた迷惑を省みない態度に、いよいよ頭に来て、
医者の思い上がりには既に早くから辟易していますので、二度と来られないで結構です。
と返信していおた。
人を利用するだけ利用して、自分の思い通りにならないからといって逆恨みされてたまるものかっ。
お陰で不愉快極まって、こんな時間まで眠れないでブログに八つ当たりしている。
するとそこへ再び驚くべきメールの返信には、まったく信じられない実に破廉恥で卑猥な罵声を浴びせる捨て台詞。
もはや断じて許せないので着信拒否設定。
ともあれ、可愛い猫ちゃんたちを眺めていると、二枚舌、三枚舌の人間様たちと違って、純粋真っ直ぐな表情にとても慰められますね〜っ。
要するにここにも薬剤師を虚仮(コケ)にする医者がまた一人いた、ということで、この話しは永久に終わるはずです。
IMGP0277 posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 01:15| 山口 ☀| 医者の常識は世間の非常識
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2012年04月17日
お互いに歳を取った14年ぶりの訪問者
ヒゲジジイとボクボク posted by (C)ボクチンの母
昨日とは打って変わって暇な火曜日の午前中。14年前まで当方の担当者だった某氏が訪ねて来られた。
現在は某メーカーさんの某営業所の所長さんになられているが、当時、十七年前頃、まだ取引がないメーカーさんで当方に勧誘に来られていた。
熱心に足を運んでくれて取引の勧誘に来られるものの、来られる度に店が混んでいて、まともにお話をすることが出来なかった。
次回来られたときはしっかり話を伺って取引を開始すべきかと思っているところへ再び三度の来訪で、先方は今度伺って話がまとまらなければ諦めようと思われていたと後日知ることになるのだが、三度目の正直、ようやく暇な日にやって来られて商談がまとまった。
今から思い返せば、その三度目の訪問も混雑していたら、この優秀な某社とは取引が無かっただろうことを思うと冷や汗ものであった。
そんな思い出話に花が咲いたが、他社の真似できない漢方製剤の数々に、恩恵を蒙ること決して少なくはない。
当方のような小さな市井の漢方薬局でも取引先は十社を超えるが、その某社とは取引額も3〜4番目に位置する大事なお取引先である。
ともあれ、今日みたいに暇な日ばかりだったら血圧が上昇することもなく、世の中どんなに平和なことだろう(笑。
IMGP9940 posted by (C)ヒゲジジイ
ヤマシャクヤク(赤芍) posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 17:43| 山口 ☀| 漢方相談室での談話風景
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2012年04月15日
昨今のお問い合わせのほとんどはお返事に窮するので・・・
IMG_3841 posted by (C)ボクチンの母
お問い合わせフォームによるご質問は毎日のように送られて来るが、どうにもお返事に窮するものが多く、あるいはブログに転載拒否も多いのでお返事できない。
相変わらず多いのは、一行だけ症状を書いて、どんな漢方薬がよいでしょうか?というどうしようもない問い合わせが最も多く、そうでなければ、歯が浮くような巧言令色の文辞が長々と続いて、何の質問か文意を把握できないもの。
中にはとても真面目なご質問ながら、当方の専門外のエステ関係では、やはりお返事不能など。
それにしてもウンザリさせられるのは、症状を一行だけ書いて、どんな漢方薬が良いのでしょうか?という質問の多いことオオイコト。
また、行ってよいですか?というご質問も実に多いが、何度も通える覚悟がない人や、病状からみて体力的に不可能と思われる人は、残念ながらすべてお断りのお返事を送っている。
通える体力があり、本気で通う信念のある人は、行ってよいですか? という質問をされる人はほとんどおられない。
メールや電話で行ってよいですか?と質問されれば原則的にお断りしているが、それでも実際に来られた人のほとんどは、案の定、三ヶ月も続いた例はほとんど無い。
このブログのよいところは、お気楽な人をあらかじめ拒否できるのと、クレーマーの来局を未然に防ぐことができることである。
お客様は神様ではない! 「イヤな客には売るな!」石原明著(PHP研究所) を実践するのにこのブログが大いに役立っているということです(呵呵。
ZZZ_4241 posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:お客様は神様ではない
posted by ヒゲジジイ at 15:46| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問
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2012年04月13日
特定の漢方処方を指名する人の殆どに販売できない理由
IMGP4243 posted by (C)ボクチンの母
その多くはNHKの漢方宣伝番組で得た情報や、ネットで調べた途方もない漢方薬の情報だったり。
初めての訪問者で、漢方薬の指名客のほとんどは、ネットやテレビのいい加減な情報を信じて処方を指名してやって来られる。
そのほとんどはまるでピント外れの方剤を指名されるので、鄭重に販売をお断りするか、なかにはケンモホロロにお断りせざるを得ないケースもある。
ネットやテレビの情報を妄信して来られるような洗脳されやすい人には、止むを得ず「取り扱いがありませんっ!」と方便を使わざるを得ない場合すらある。
その多くは麻黄湯や麻黄細辛附子湯などの麻黄製剤や附子製剤など、シロウトに勝手に乱用されては困る方剤が多い。
虚実中間証が出てくるようなテレビの漢方宣伝番組や、ネットを「熟読」して調べ上げた挙句に来られた人でも、処方を指名する客は当方の薬局に限っては要注意人物扱いをせざるを得ない。
例外は、既に服用中で間違いなく良好な効果が得られているケースのみ。
IMGP0939 posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 14:47| 山口 ☔| 漢方薬の素人療法は怪我の元
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2012年04月12日
偏頭痛はもとより線維筋痛症や関節リウマチ、子宮内膜症や坐骨神経痛など各種疼痛疾患に漢方は!
ダイサギと桜 posted by (C)ヒゲジジイ
各種疼痛疾患に関しては、西洋医学治療や病院漢方はもとより日本漢方でも疼痛が治まらなかった人が、比較的順調に寛解していくケースは、中医漢方薬学では日常茶飯事。
西洋医学で改善できないものが、漢方薬で比較的スムーズに寛解すること自体、一般の素人さんには信じられないことかもしれない。
手術必須といわれたチョコレート嚢胞(子宮内膜症性卵巣嚢胞)が当方の漢方薬数年で完全に根治した女性の場合、漢方薬に完全に嵌って他のアレルギー疾患などすべてを当方の漢方薬に頼られ、既に10年以上のお付き合いとなった人。
自殺を考えた重症の坐骨神経痛が当方の漢方薬で完全治癒して以後、持病の白蝋病や糖尿病まで漢方薬で寛解中の人。
帯状疱疹後神経痛は現在進行形でも四名がピリピリした疼痛が急速に軽減しているなど。
胆石症の疼痛でさえ、柴胡剤や茵蔯蒿湯とともに牛黄製剤の頓服を併用して一発で治めることも日常茶飯事。
あの激しい尿路結石の疼痛でさえ、病院の治療でもいつまでも取れないことが多いが、特殊な配合を使えば意外にあっさりと疼痛が除去できることが多い。
関節リウマチの多くが、病院治療や日本漢方で取れない疼痛が比較的容易に消えていった例も、それこそ枚挙に暇が無い。
世間で想像以上に病院でも日本漢方でも無力なケースでも、中医漢方薬学理論にもとずいた弁証論治によって比較的容易に寛解する例は、枚挙に暇が無い。
だからヒゲジジイがくたばるまで村田漢方堂薬局は潰れそうに無い。
むしろ日によっては相談者が集中して、そのショックでヒゲジジイが卒倒する惧れあり。
本気で真摯な人だけを受け入れる少数精鋭主義なので、それほど混雑するはずもなく、一人に十分な相談時間が取れるはずだが、思いがけない日に終日、相談者が重なる時がヒゲジジイの身に危険が及ぶ時。
おっとトトトっ、今日もブログを続けるためにクダラぬことを書き過ぎた。
セグロセキレイ posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 00:28| 山口 ☀| 三叉神経痛・上腕神経痛・五十肩や肩凝りなどの疼痛、鈍痛、疝痛・シビレなど
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2012年04月10日
35年前あのままでは潰れると心配されてまだ生き残っている
IMG_2705 posted by (C)ヒゲジジイ
当時、たまたま某薬種問屋のお偉いさんが外交さんに同行してやって来られている最中に、某製品の指名客が来られた。
当方では取り扱いのない製品なので、言下に置いてませんと答えて、あっさり帰ってもらった場面を見られていたその上司さん、帰社された後の伝言。
あのままでは村田漢方堂薬局は潰れる。せっかく来られた指名客には「お取り寄せ致しましょう!」と親切にお答えするのが商売というもの。商売のイロハをしっかり覚えてもらわないと今に潰れてしまう、というアリガタ迷惑なご心配であった。
それから35年以上、当時から単なる商売人という意識は断じてなく、漢方薬のプロとしての矜持を保持したまま、今日までやって来た(笑。
だから必然的にプライドの高い相談者とは反りが合いにくく、どんなに漢方薬の効果を発揮させても、多くは感情的に反感を持たれて、いつの間にか去って行かれる。
逆に気に入られると、とことんまで信頼してくれる人達が残り常連さんとなって本命の疾患が治ったあとも予防薬として末永く利用してもらえるので、いまだに潰れずに済んでいる(苦笑。
もちろん言うまでもなく、相変わらず指名客には愛想ナシっ。
ちょうどこのブログを書き終わったところへ、調子を合わせるかのように響声破笛丸の指名客が来られたが、幸か不幸か、ヒゲジジイの嫌いな方剤は取り扱わないので「置いてませんっ」の一言で応対が終わった。
以上、書くほどのことでもないが、ブログが途絶えると差し障りがある事情があるので、空疎な内容でお茶を濁しておいた。
IMG_2861 posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:漢方薬局経営
posted by ヒゲジジイ at 14:07| 山口 | 近況報告
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2012年04月09日
サクラが満開の日曜日だったものの・・・
サクラとダイサギ posted by (C)ヒゲジジイ
昨日はサクラが満開になっているので恒例の花見に行っても、興味の対象は鳥さんたち。
いつもは騒々しいヒヨドリも、可憐なメジロも今年は不思議なことにまったくお目にかからなかった。
そのかわりにセグロセキレイやキセキレイ、ダイサギ、とりわけセキレイたちが賑わっていた。
帰りによったサファリのアオサギの巣は無くなっていて、何処かへ引越ししたらしい。
日本本土はどうなっているのか? 鳥さんたちの様子が昨年末からおかしくなっている。
キセキレイ posted by (C)ヒゲジジイ
セグロセキレイ posted by (C)ヒゲジジイ
セグロセキレイ posted by (C)ヒゲジジイ
ダイサギ posted by (C)ヒゲジジイ
IMGP5465 posted by (C)ボクチンの母
IMGP5479 posted by (C)ボクチンの母
ラベル:桃源郷
posted by ヒゲジジイ at 11:14| 山口 ☀| 漢方相談に疲れたあとに癒される桃源郷およびスピリチュアルな話題
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2012年04月06日
熱中症の後遺症としての諸症状
シジュウガラ posted by (C)ヒゲジジイ
【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾
【 年 代 】:40〜49歳 の女性
【 職 業 】:会社員(事務系)
【 地 域 】:中国地方
【 お問い合せ内容 】:
昨年の6月に炎天下の中、家庭菜園を数日してましたら熱中症のように頭がグラグラし、その時は涼しい所で寝てたら治りましたが、それから3日後いきなり頭がフラフラとしたので病院に行きましたらデパスを1カ月処方してもらいました。
デパスを1週間飲んだ頃にフラフラ感も無くなり体調が改善されましたが1カ月続けて飲みました。
その後再診し、デパスは不要となりました。が、デパスを服用しなくなって3日後、今度はグラグラ感や不眠、動悸がでてきました。
CT・MRT・耳鼻科異常なし、少し貧血気味。心療内科で不安症と言われ、デバス処方されましたが今度は服用しても体調は変わらず。現在はリーゼのみ。
約1ヶ月前より漢方医に診てもらい肩こりから来るものと診断で針と漢方薬を処方してもらうが、あまり効果はない。現在は、不眠はありませんが、常時のフラフラ感と朝、後頭部のグラブラ感で目が覚めます。
3/14 ツムラ抑肝散エキス顆粒×7日 ⇒ あまり変わらず。
コタロー半夏厚朴湯エキス10回分 ⇒ 少し動悸が治まったような気がする。
3/21 コタロー半夏厚朴湯エキス10回分
ジュンコウ苓桂朮甘湯FCエキス細粒医療用×めまい時 ⇒ あまり変わらず
3/28 防眩湯(煎じ薬)
半夏・芍薬・白朮・山茱萸・陳皮・当帰・地黄・川きゅう・釣藤鈞・天麻、各4g。
党参28g。 7日分。
上記煎じ薬を呑むと身体が熱くなり、頭がグラグラとします。6日間我慢して飲みましたが 改善されません。
飲用前はフラフラが今はグラグラとし、少し歩いて座ると大きなぐらつきが します。
微熱感もずっとあります。
中肉中背、便秘気味です。フラフラ感はお風呂に入ると少し改善しますが、飲食店など湿気が多く暑い所に行くと頭がグラグラします。
血圧は健康な時は110ぐらいでしたがグラグラ感がでてからは低くなり最高血圧は100前後です。
器質的にはどこも悪くないようなので、どうしたらいいか途方に暮れております。
上記情報では少ないとは思いますが、ご意見をお願い致します。
シジュウガラ posted by (C)ヒゲジジイ
お返事メール:
熱中症からはじまったフラツキとて、こちらでも昨年は劣悪な職場環境による慢性的な熱中症に罹り、めまいやフラツキが取れなくなった人達には、多くは清熱舒筋法を主体に温陽利水の方剤を併用するなどして、かなり速効が出たケースが多かったのですが、いずれの人達も昨年一杯は継続服用していたようです。
また今年になっても、昨年の夏以来続くふらつきと不眠に悩む女性が、やはり夏の暑さだけでなく、昨今の職場の暖房で、ふらつきと不眠が続き、たまらなくなって来られた人がいます。
もともと以前にも吹き出物などで当方を利用されていた人なので、弁証論治が容易で、舒筋清熱法の方剤を一種類だけを1ヶ月服用した時点でかなり速効が出て、不眠は治り、ふらつきもほとんど感じなくなったと言っています。
いずれも地元近辺の人達で、もともと当方で緑内障を寛解させていた人や、虚弱体質で常に漢方薬を利用されていた中年女性や、上記のように吹き出物治療で利用されていた人など、体質をもともと知っている人達だけに、容易にフラツキを治すことが出来たのだと思います。
貴女の場合は、暑さにやられた模様ですので、現在も上焦(上部)に鬱熱が停滞したままであるのかどうか?は文面だけでは確認できませんが、その場合はやはり「肩こりから来る」というよりも潜在的に頚椎症を伴っていたのかもしれません。
>飲食店など湿気が多く暑い所に行くと頭がグラグラ
という記載から考えると、やはり上焦に湿熱が停滞している可能性も高く、
>フラフラ感はお風呂に入ると少し改善しますが
ということからは、オケツ(血の滞りなど)も伴っている可能性もあり得るので、もしかすると清熱舒筋活血法という中医学的な治療方法を必要とするのかもしれませんし、あるいは最初に述べた人のように、清熱舒筋法に温陽利水法を併用する必要があるのかもしれないのですが・・・・・・あるいは実際に舌の状態を拝見すれば、まったく別の中医学的な問題点が存在しているのかもしれません。
ときとして難病の脊髄小脳変性症にみられるように、腎虚が深く関連している場合など、フラツキの原因は様々ですので、必ず中医学的な原因分析が必要となりますが、おそらく貴女の場合はやはり熱中症によって五臓六腑の陰陽バランスが変調を来たしたものと思われます。
いずれにせよ、現在通われている漢方医?(現在、日本の医療制度では漢方医なる資格は存在しない筈ですが・・・もしかして漢方専門医という日本漢方の資格を指すのでしょうか?・・・苦笑)の先生に根気よく通い詰めるのが無難だと思います。
そのうち、しっかりと中医学的に必要な治療方法が見つかることと思います。
微熱感が取れないのも、やはり上焦に鬱熱や湿熱が篭もっている可能性があるように思います。
はじまりが熱中症がきっかけだったということを、その漢方医?の先生に繰り返し訴えてみるのがよいかもしれませんね。まだそこで1ヶ月くらいですので、遅かれ早かれフィットする処方が投与されることと思います。
以上、あまり参考にはならなかったかもしれませんが、必ず治る症状だと思います。
取り急ぎ、お返事まで。
シジュウガラ posted by (C)ヒゲジジイ
折り返し頂いたメール:
早速のご返信、ありがとうございました。とても丁寧なご返事に正直びっくりしました。
いままで沢山の病院に行ってきましたが、「熱中症がきっかけ」という言葉を何度言っても、あまり気にとめて下さる先生はいらっしゃいませんでした。
私としては、それまでは元気そのものだったので必ず熱中症の何かが身体を狂わせたのだと思ってました。この度、村田先生の御返事で、夏の暑さや熱中症で同じような症状になる方もあると聞き、少し安心しました。
昨日も漢方専門医(笑)の先生の所にいきましたら、五苓散料を処方されました。舌は「綺麗な舌をしている」と言われました。
村田先生が「必ず良くなる症状」と言って下さったので、本当に救われる思いです。これからも根気よく自分にあう処方を見つけていきたいと思います。
本当にありがとうございました。
シジュウガラ posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 10:05| 山口 ☀| 熱中症や冷房病
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2012年04月04日
半夏厚朴湯は桂枝茯苓丸とは併用できないなんてウソ!
ASC_9659 posted by (C)ヒゲジジイ
【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾
【 年 代 】:40〜49歳 の女性
【 地 域 】:近畿
【 お問い合せ内容 】: 初めまして・・
当サイトにご相談されていた内容を拝読し、私の現在の状況に似ていた事から質問をさせて頂くことにしました。
4年程前、生理の度に激しい頭痛に見舞われ、脳神経外科でMRIを受けた所、脳に異常はなく、鼻にアレルギーがあり三叉神経を冒されているのでは? と言われました。
耳鼻科にも通いましたが、特に改善もなく・・
その頃から生理の出血が真っ赤になっていたこともあり、婦人科を受診したところ、『子宮筋腫(4cm位)が1つと小さい筋腫がある』と診断されました。
場所的には問題も無いことと、年齢的に閉経を待った方が良いと言われ、それから桂枝茯苓丸を服用しています。
3ヵ月経った頃から、出血が軽くなり、腹痛もなくなり、頭痛も緩和されました(寝込むことはなくなりました)。 「良い漢方薬に出会った」と思っていました。
が・・最近、手のむくみやだるさ、関節痛などの症状が見られ、血圧も140近くになる事があります。
年齢的にも『更年期障害』が始まっているのか? とも思いますが、
桂枝茯苓丸単独の服用は危険という貴社のサイトを拝読し、とても心配になりました。
上記記載の症状は婦人科で相談したところ、当帰四逆加呉シュユ生姜湯や半夏厚朴湯を処方されました。
当帰四逆加呉シュユ生姜湯を服用すると、胃が痛むので服用をやめています。
半夏厚朴湯は桂枝茯苓丸とは併用できないようで、半夏厚朴湯のみになると、筋腫の治療にならないので、桂枝茯苓丸を優先するように勧められます。
私の病状で一番良いのはどの漢方薬を服用することでしょうか?
生理も2ヵ月に1度になり、量もほとんど無い状態です。
お忙しいと思いますが、ご回答よろしくお願い致します。
ASC_9661 posted by (C)ヒゲジジイ
お返事メール:
> 私の病状で一番良いのはどの漢方薬を服用することでしょうか?
につきましては、このメールだけではお答え不能です。但し、
> 半夏厚朴湯は桂枝茯苓丸とは併用できないようで、
これについては何を根拠に併用はできないというのでしょうか?
もしも貴女が半夏厚朴湯がフィットしているのでしたら、子宮筋腫の問題もあることから、半夏厚朴湯と桂枝茯苓丸の併用は何の問題もないことになりますが、どうして併用してはいけないのでしょうか?
茯苓が二重に重なっても決して問題にはなりにくい量です。むしろ浮腫やだるさにも効果を発揮するかもしれません。
要するに、もしも半夏厚朴湯がフィットする部分があるのであればという条件つきですが、半夏厚朴湯と桂枝茯苓丸の併用は何の問題もないはずです。
ともあれ、最初に書きましたように、そのほかにも併用すべき方剤があるかどうかまではアドバイス不能です。
取り急ぎお返事まで。
【編集後記】 頂いた文面に「桂枝茯苓丸単独の服用は危険」と書いたブログがあると書かれているが、これはやや誤読に近い。
実際には体質によっては桂枝茯苓丸の単独使用は思わぬ弊害をもたらすという現実という表現をした実話をブログに過去書いているが、ニュアンスはかなり異なると思う。
ASC_9657 posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 23:58| 山口 | 子宮筋腫・子宮内膜症・卵巣チョコレート嚢胞・子宮腺筋症・卵巣嚢胞・卵巣嚢腫
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2012年04月03日
NHKの漢方宣伝番組を見て来られる人は全員お断り
GSC_2198 posted by (C)ヒゲジジイ
早速昨日もEテレの漢方宣伝放送を見てやって来た女性には「あれは医者の漢方宣伝番組だから、病院やクリニックで相談」するべきだと言ってすべてお断り。
そもそも漢方のテレビ宣伝を見たからといって直ぐに飛びついて漢方薬局にやって来るような付和雷同タイプの人の漢方相談はやってられない。
事実、昨日の一人は、話のための話しを上手に作って一時間近くも粘って帰ってくれなかった。
一日の疲れがどっと出る閉店間際のことである。
テレビ放送で取り上げられた漢方処方をメモされ、その方剤に執着するような人に、まともな漢方相談ができるわけがない。
テレビで紹介されるような医師の処方する漢方薬レベルと同列に置かれること事態が不快である。
だから、テレビを見たといって来られる人は、全員お断りすることになる。
いずれも真剣味が足らず薬局だからなんでも無料相談が可能だと思い込んで、いつまでも管を巻く連中がなんと多いことか!
そして本日の最高傑作は「漢方医じゃなかったんですねっ!?」
IMGP2534 posted by (C)ボクチンの母
昨今しばしばNHKが漢方薬の宣伝を繰り返し放送するので、こちらは日々とばっちりを受けて、問い合わせ電話がウルサイ。
本日の傑作は、受付嬢が受話器を取るなり「はいっ、村田漢方堂薬局ですが・・・」と応対すると、
「えっ!? 漢方医じゃなかったんですね!?」という驚くべき反応。
「はい、当方は漢方薬局です」と受付嬢。
「どこか漢方医をご存知ありませんか?」
「さあ〜、まったく存じませんが・・・」
なんともおめでたい国である(呵呵。
━漢方医じゃなかったんですねっ!?
IMGP2535 posted by (C)ボクチンの母
ヒヨドリの集団北帰行 posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 08:25| 山口 ☔| 病院の漢方薬
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2012年04月01日
日本漢方における幼稚な概念、実証と虚証に虚実中間
シジュウガラ(四十雀) posted by (C)ヒゲジジイ
まことに救いようがないとはこのことである。
昨夜もHNKのEテレで医師の漢方薬の宣伝をやっていたが、NHKも性懲りなく処方数の少ない医療用漢方の布教に余念が無い。
ところが内容ときたら、学力優秀な日本の医師たちが、本気で体力のないのが虚証だの体力があるのが実証だの、挙句の果てはその中間が虚実中間証が出て来る始末。
このような幼稚な概念をベースとして漢方のコンピュータ診断システムを構築しようという無謀な企てもあるというから恐れ入る。
日本漢方における、このような稚拙な概念に何らの疑問も呈すことなく、体力のあるのが実証で、体力がないのが虚証、その中間が虚実中間などと、本気で信じている人達の論理的思考能力を疑わざるを得ないのである。
しばしば漢方薬による臨床報告でなされる「虚実中間証からやや虚証より」とか「虚実中間証からやや実証より」とか表現されるが、これが日本漢方の専門用語として堂々と通用していること事態が、まさに国辱ものである。
そもそも体力とは何ぞやっ!?
平成元年前後、つまり二十数年前にヒゲジジイが日本漢方批判として『日本漢方の将来「中医漢方薬学」の提唱』を書いた当時となんの進歩も見られない日本の漢方に明日があるはずもなく、むしろ当時よりも退化しているように見える。
優秀な人材が集まるはずの日本の医学・薬学界が相変わらずこのレベルだから、日本の政治家や原発や地震関連の学者さんたちのレベルのほどが知れようというものである。
既に日本漢方における実証や虚証、あるいは虚実中間という実にいい加減な概念の批判は、このブログでも再三再四繰り返し書いている。
それゆえ、もしも興味があれば、グーグールでもヤフーでも、どこの検索窓でもよいから「虚実中間」で検索すれば、当方のブログがゴロゴロ出て来ますよ。
シジュウガラ(四十雀) posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 17:33| 山口 ☀| 日本漢方の情けない現状と限界
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