2012年01月20日
特殊例が多い村田漢方堂薬局では真武湯を・・・
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真武湯で過去、潰瘍性大腸炎をウチダのイオン化カルシウムと併用で根治に至り、その後の追跡調査も十数年、まったく再発は見られない。
その後、潰瘍性大腸炎で真武湯が適応する人にはいまだに遭遇しないが、脊髄小脳変性症など比較的特殊な難病にしばしば応用される。
線維筋痛症では即効を得たケースもある。
しかしながら、もともと真武湯は一般的には虚寒性の水様便や水分の多い泥状便に適応が多い。
その中でも昨今珍しい例では、頭痛・眩暈・水様性下痢に悩む人に、五苓散と加味逍遥散製剤で目眩と下痢はやや軽減するも、頭痛にはほとんど効果がない。
上熱下寒の兆候は明らかであるから、清熱舒筋の方剤を追加すると、頭痛は軽減するが水様性下痢が再開してもとの木阿弥になる。
そこでさらに真武湯とイオン化カルシウムを追加すると、下痢はほどなく緩解し、数十年ぶりでまともな大便を見ることが出来た。
これでようやく配合バランスが整い、頭痛、目眩・下痢ともに比較的順調に回復中である。
滅多に見られない典型的な上実下虚、上熱下寒の興味深い症例である。
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posted by ヒゲジジイ at 00:54| 山口 ☔| 潰瘍性大腸炎・クローン病
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