2011年12月19日

季節に関係なく適応証がある藿香正気散(カッコウショウキサン)

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ASC_7771 posted by (C)ボクチンの母

 今日は朝から身体が冷え切っており、誰かにまた陰口を叩かれているらしくクシャミが頻発した。
 希薄透明な鼻水もチリチリと落ちてくる。

 早速、藿香正気散エキスを服用してだいぶ身体の冷えが取れクシャミ鼻水も止まったのでそのまま放置しておいたら、またぞろ夕方になって陰口が始まったらしくクシャミと鼻水が再開した。

 閉店後、藿香正気散を再度服用して温かい肉うどんを食べたらそれっきり完治。

 藿香正気散の効能・効果を読むと誰が決めたのか知らないが「夏の感冒、暑さによる食欲不振・下痢・全身倦怠」とある。
 かなり的確ではあるが、これがすべてではなく一年中応用されるべき適応範囲の広い優れた方剤である。

 冬の寒さによる風邪の前駆症状に使うのはまったくの誤治だと信じている幼稚な専門家が多い昨今、お陰で村田漢方堂薬局はまだ潰れずに済んでいる。

 このような便利な漢方薬が保険漢方には一切採用されないのだからお気の毒としか言いようが無い。

 藿香正気散こそ薬局漢方の独擅場(どくせんじょう)である。

 独壇場(どくだんじょう)はまちがいで、必ず独擅場(どくせんじょう)。

 ユーモア精神が旺盛なある若夫婦は、冷たいものを摂り過ぎた時に藿香正気散の速効を体験して以後、悪知恵?が働いて、ぶどう狩りやみかん狩りなど「〜狩り」と名の付くものに参加するおり、その前後には必ず藿香正気散を服用するという。
 そのお陰で二人とも大量に食べて帰れるので藿香正気散の薬代の元が取れると喜んでいる。

 これぞまさしく藿香正気散の悪用というべし。

 このような過食を促す利用方法は問題だから、なるべく行なわないように厳重に注意したとかしないとか(苦笑。

 かく言うヒゲジジイも、うっかりアイスクリームを食べ過ぎて気持ちが悪くなったときは必ず藿香正気散で速治である。

 夏はクーラー病治療に大活躍するが、冬でも応用する機会は多く、ビールやアイスクリームなど冷たいものが止められない人達の必需品といっても過言ではないが、冬にアイスクリームや冷飲が止められないのは不健康な生活習慣。
 即刻止めるべきであることは言うまでもない。

 ともあれ、年がら年中、とても重宝な藿香正気散。

 いまさら書くまでも無いが、「藿香正気散」あるいは「かっこうしょうきさん」、または「カッコウショウキサン」のずれかで検索すれば、必ずヒゲジジイが運営するブログやサイトが複数出て来るので参考にされたし(呵呵。

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posted by ヒゲジジイ at 23:21| 山口 ☀| 時代的な傾向や使用頻度が増加中の漢方薬方剤 | 更新情報をチェックする