2011年11月28日

猫のボクチンがアイスクリームを食べ過ぎて藿香正気散(かっこうしょうきさん)

ジョウビタキ(オス)
ジョウビタキ(オス) posted by (C)ヒゲジジイ

 昨日の日曜日、いつも食欲が少ない愛猫のボクチンが、ヒゲジジイの食べるアイスクリームをほしがるので、いつもの調子で食べさせた。昼も夜も。

 夜はまともな食事は嫌がり、アイスクリームばかりを異常に好んで食べておとなしくなっていた。もともとおとなしい猫が、さらにおとなしくなっていたので、アリッ?とは思っていた。

 あくる日の今朝、早朝に嘔吐した痕跡があり、昨日の昼食の内容物がみえた。

 昼間は昏々と寝入って元気がないので、夕刻、藿香正気散なら味もよいので飲めるだろうと口に放り込んでやると、しばらくして俄然食欲が戻った。

 それでもいつもの煮魚は嫌がるし、野菜入りのカシワの缶詰も拒否。三度目に出したスープ入りのカシワの缶詰には口を付けた。

IMGP3937
紫式部 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 16:51| 山口 ☁| 漢方常備薬および漢方薬長期連用による効用について | 更新情報をチェックする

2011年11月27日

秋も深まりつつあり(秋声の賦)

ハイタカ(幼鳥)補遺
ハイタカ(幼鳥)補遺 posted by (C)ヒゲジジイ
 
欧陽子夜に方って書を読むに、声の西南より来る者有るを聞く。悚然として之を聴いて曰く、異しいかな。初め淅瀝として・・・
    ━秋声の賦 欧陽永叔作(古文真宝の後集より)

ハイタカ(幼鳥)
ハイタカ(幼鳥) posted by (C)ヒゲジジイ

ハイタカ(幼鳥)補遺
ハイタカ(幼鳥)補遺 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 23:40| 山口 ☁| 繊細でデリケートなヒゲジジイ | 更新情報をチェックする

2011年11月24日

アイスクリームを食うなら藿香正気散(かっこうしょうきさん)

IMG_1592
IMG_1592 posted by (C)ヒゲジジイ

 今年は文字通りの「食欲の秋」で、一生涯でこれほど食べ物が美味しいと感じたことはなかった!

 過食による糖尿病や肥満の不安をかかえていたが、先日、アイスクリームをタラフク喰ったら途端に食欲が無くなった。

 これはまずいと早速、藿香正気散を服用すると一日も経たずに俄然食欲が回復した。

 この寒いのにまたアイスクリームが止められない意志薄弱さはどうしようもないが、藿香正気散散さえあれば、胃を極端に冷やすアイスクリームの弊害を防ぐことができるので、これこそ漢方薬の悪用としか言いようが無い(苦笑。

 通常は、眼精疲労など老化予防も兼ねて杞菊地黄丸に、重いカメラヲ持ち過ぎによる腰痛に雲南田七のみならず地竜を利用して腰の炎症を冷まし、他のも茵蔯蒿湯と猪苓湯を併用するようなやや熱証傾向にあるヒゲジジイでも、折々に寒湿中阻に見舞われるので、藿香正気散を一時的に利用し、食事ではガリを愛用する。

 昨今、生姜ブームが続くのも、むべなるかな。

 生姜は胃が冷えているときの消化促進には持って来いで、藿香正気散と同様、寒湿中阻にも一定の効果がある。

 但し、アトピーなどで熱証が激しい時期に、ガリなど生姜を摂り過ぎるとアトピーが悪化する恐れがある。

IMG_1557
IMG_1557 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 21:37| 山口 | 漢方常備薬および漢方薬長期連用による効用について | 更新情報をチェックする

2011年11月22日

伊達の薄着による肩凝りに葛根湯

ハイタカ(幼鳥)
ハイタカ(幼鳥) posted by (C)ヒゲジジイ

 明日23日は休みになるので急に嬉しくなったら眠れなくなった(笑。

 だからしょ〜もないことでも書いて眠気を誘うことにした。

 風邪の初期の悪寒がする葛根湯証の時期を過ぎた頃に病院に受診し、タイミングを失しているのに葛根湯を投与され、そのために却ってますます風邪をこじらせる。

 そのような葛根湯の誤投与の洗礼を受けた患者さんたちが自分の勤務する病院に転院してやって来る人がとても多いと証言する内科医が身内にいる。

 でもでも、風邪薬としては不評でも、肩凝りには意外に便利な方剤なのですよ。

 昨今、急激な冷え込みがあったと思ったら、また温かくなったり、その繰り返しに着衣に無頓着な人達は往々にして肩凝りが発症する。

 伊達の薄着による肩凝りは、もともと暑がり体質の人でも例外ではない。

 その多くは葛根湯証を呈しており、首の真裏を揉んで気持ちがよく、その同じ場所を温めると気持ちがよいという二つの条件が揃わなければ使っても無意味。

 それほど厳密な確認が必要だが、この二つの条件が揃えば、ヒゲジジイが粗悪品だと貶したくなるような配合比率の葛根湯製剤であっても多かれ少なかれ効果はある。

 但し、常用してよいとは限らないので注意が必要。もともとの体質によっては連用すべきでない場合もある。

 なにせ方証相対していれば理想的な配合比率(葛根と麻黄と甘草が4対2対1)であれば必ず速効があるので、一回服用して効果がなければ、連用しても無駄だから続けるべきではない。

ハイタカ(幼鳥)
ハイタカ(幼鳥) posted by (C)ヒゲジジイ


 
posted by ヒゲジジイ at 00:57| 山口 ☀| 漢方常備薬および漢方薬長期連用による効用について | 更新情報をチェックする

2011年11月19日

最近の速効例でも

BSC_1494
BSC_1494 posted by (C)ヒゲジジイ

 最近も相変わらずメール相談で「病院で治らないので◎◎◎病のよい治療方法があったら教えて欲しい」という主旨の依頼が多いが、直接来局することなく、弁証論治も出来ないので教えようも無い。

 たとえ直接来られても、一度来られたくらいで弁証論治が完結するわけでもなし、ましてやメールだけで教えて欲しいと依頼されても返事のしようもないので、悪しからず。


 それはともかく・・・本題に入ると

 心疾患(原因不明の心房細動)やB型肝炎など、そのほかにも重大な疾患を多数抱える人で、おまけに重度の逆流性食道炎。

 胃酸がもろに咽喉までに逆流し、咽喉が焼けるような自覚症状のみならず、食事中に咽喉が詰まってあやうく窒息しかねない。食道裂孔ヘルニアなども合併している。

 これが原因で食道癌になりはしないかと主治医も患者さんも心配の種になるほど。

 最初の10日は半夏厚朴湯で効無く、視点を変えた詳細な弁証分析の結果、大柴胡湯+オルスビー錠に切り替えたところ超速効が出て、胃酸が逆流することはなくなった。

 心・肝・腎などの重大な疾患類は牛黄製剤を主軸としたやや高価な配合で、これらも体感的には疲労感が激減し10日以内に速効を感じられている。

 様々な極度の虚弱体質を長期間様々な漢方薬で克服して来られた常連さんが、残る左肩こりと胃症状がもう一歩、しっかりと改善されていなかった。

 そこで新製品の延年半夏湯エキス剤を飲んでもらったところ、速効が出ていると電話連絡があった。

 通常は徐々に効果を発揮することが多いものの、案外シバシバ折々に速効は出るものです(笑。

 土曜日はやっぱり疲労困憊で、無理して書いても気が乗らない。

 当たり障りのない処方の紹介は以上くらいで、難治性の様々な疾患に成功している重要方剤の運用例は企業秘密(呵呵。

PQC_8984
PQC_8984 posted by (C)ヒゲジジイ



 

2011年11月18日

集中力と熱中症?

オオタカ(幼鳥)
オオタカ(幼鳥) posted by (C)ヒゲジジイ

 懐かしいオオタカ(幼鳥)の写真。

 チヌ釣りを卒業した後に熱中したのが鳥撮。

 いったん嵌ったら必ず行き着くところまで行くのがヒゲジジイの真骨頂。
 
 仕事上でも弁証論治が一旦はじまると、とことん考え抜いて我ながら過度な集中力で一人に時間をかけて一定の結論が出るまであれこれ考え抜かないと已まない。

 だから疲労困憊も甚だしい。

 ない頭を振り絞るので、食欲もいっぺんに無くなってしまう。

 真剣に集中して考え抜くのだから、相談者もお気楽で来られてはかなわない。

 だから「電話による問い合わせは、すべて及び腰と断定してほとんど間違いない」から、なるべく反感を買わないようにお断りせよと受付嬢に厳命している。

 途中で止めたくなった人も、一々お断りの連絡は不要。
 こちらは先々の配合変化の予定まで立てているのだから、止める連絡をされては却って未練が残る。

 止めるときは音もなく去っていかれるのが村田漢方堂薬局における最高のマナーである。

アオサギ
アオサギ posted by (C)ヒゲジジイ

サンヨン+TC1.7EII+D300s
サンヨン+TC1.7EII+D300s posted by (C)ヒゲジジイ



タグ:熱中症
posted by ヒゲジジイ at 11:33| 山口 ☔| 繊細でデリケートなヒゲジジイ | 更新情報をチェックする

2011年11月16日

とかくこの世は住みにくい

カラスがハイタカを襲撃
カラスがハイタカを襲撃 posted by (C)ヒゲジジイ

 智に働けば角が立つ。情に棹(さお)させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。

 とは「草枕」の有名なクダリだが、人の世ばかりでなく上空でもカラスが猛禽類のハイタカを襲撃したりノスリを襲う。

 連日、このような上空の下克上を目撃した。

 もっとも身近な猛禽類のトンビこそ、しばしばカラスの集団に襲われている。

 前回のブログのノスリも可愛そうだが、ハイタカは時にオオタカと見間違えるほどの獰猛さを有しているので、さすがに途中でプッツンして逆襲していた。

逆襲するハイタカ
逆襲するハイタカ posted by (C)ヒゲジジイ

逆襲するハイタカ
逆襲するハイタカ posted by (C)ヒゲジジイ

 オオタカをはじめハイタカやノスリ、あるいはハヤブサやチョウゲンボウなど、多くの鷹(タカ)はプライドが高く、カラスのように徒党を組むことが少なく、まるでヒゲジジイのように一匹狼で過ごす。

 秋から春にかけて、猛禽類の姿が関門海峡近辺の我が家の上空でも折々に見られる。

 それにしても、カラスがタカ(鷹)を襲撃する様子を連日目撃していると、なんだか無性に空しくなって来る。

ハイタカの雄姿
ハイタカの雄姿 posted by (C)ヒゲジジイ

ハイタカの雄姿
ハイタカの雄姿 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 00:37| 山口 ☀| 繊細でデリケートなヒゲジジイ | 更新情報をチェックする

2011年11月15日

情況に応じた配合変化こそ中医漢方薬学の真髄

カラスに襲撃されるノスリ
カラスに襲撃されるノスリ posted by (C)ヒゲジジイ

 今年の5月は異常気象によるものか、例年に無くアトピーのブレを生じた人が多く、その半数近くの人が、新たに三物黄芩湯を導入することにより、急速に安定する人が多かった。

 ところが秋になり、その半数の人がもはや三物黄芩湯が邪魔になり、他方剤に変える必要が生じている。

 残りの半数近くの人は、三物黄芩湯がますます好調で、数種類の他方剤とともに常にバランスのよい配合の微調整を患者さんみずから行なえるようになっている。

 親子で配合変化の推移が極端に分かれた人もいる。以前は重症アトピーだった母親はこの季節になって三物黄芩湯が邪魔になるも上焦の熱感には黄連解毒湯などの清熱解毒剤系統がフィットし、以前しっかりフィットしていた地竜では、身体が冷えるばかりで上焦の熱には効果がなくなっている。

 ところが中学生になったばかりの子供さんは、三物黄芩湯がよくフィットして、運動時の熱感にともなう掻痒には例年、地竜なくしては過ごせないほど嵌っている。

 ところで、珍しく親子ともども子供さんのアトピーも例外的に相談に応じているのは、母親の教育がしっかりしており、薬局に二人連れて来ても大人しく、騒ぎかけても母親の鶴の一声でお行儀がよくなるからである。

 話は脱線するが、村田漢方堂薬局で子供さんを扱わなくなったのは・・・

 昨今、親の教育がデタラメで、店内で大騒ぎをやらかし、ガラス戸は叩くし、百万円以上する血圧計をいじくりまわして、この高価な機器をぶっ壊されたこともあるっ!

 このガキどもの大騒ぎを注意して静止させる親はほとんどおらず、こちらがバカヤロウ〜と怒鳴るまで止まない。
 怒鳴って静止させればガキは泣き出し、親は子供に味方して〜・・・・

 こんな最低限のお行儀もできない親子は絶対に御免蒙る。

 決まってガキどもはウインドウのガラスを叩き、血圧計のスイッチを乱雑に叩く。どのガキもまったく同じパターンの行動を取る。

 それを見て静止しないバカ親たち。

 だからこの日本に明日は無い。

 TPPに加入して自滅の道を進むのも自業自得。

逃げるノスリ
逃げるノスリ posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 07:02| 山口 ☀| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2011年11月12日

ブログを広報として利用するのも便利だが・・・

BSC_8454
BSC_8454 posted by (C)ボクチンの母

 前回のブログのように、連絡が取れない人に伝達するために利用するのも便利だが、実際に見てもらえているかどうかは、いまのところ不明。

 毎日続けていたペースが崩れると、このブログを続けるのも億劫になって来る。

 ともあれ、数十年も続けている仕事だから、10年〜35年以上しっかり欠かさず漢方薬を利用されている常連さんたちが多く、数ヶ月分まとめて購入される人が多いから、そのお陰で新人さんたちの相談に時間をたっぷりかけることができる。

 相変わらず進行癌や転移癌の漢方相談は多いが本日土曜日も、手術不能例で漢方薬によるサポートを望まれて新人さんが来られている。

 数十年来の経験から断言できることは、ご本人が積極的な人ほど経過は良好。前向きな人ほど、免疫力が向上しやすいので、その相乗効果が期待できるからだろう。

 その反対のケースでは継続服用が困難で、今年だけでも一度限りで無音となったケースも数名あった。ご家族のたっての依頼によるものでも、ご本人が消極的な場合は続かない。

BSC_8469
BSC_8469 posted by (C)ボクチンの母


posted by ヒゲジジイ at 23:52| 山口 ☁| 悪性腫瘍・癌・ステージ4の進行癌や転移癌 | 更新情報をチェックする

2011年11月10日

13時21分にメールを頂いた方、返信するのに戻ってきますよっ!

FSC_9017
FSC_9017 posted by (C)ボクチンの母

 本日13時21分にメールを頂いたご家族(ご本人は手術後間もない情況)へ、メールで返信を何度送っても戻ってきます。

 きっとそちらのメールアドレスの記載ミスか、あるいはセキュリティを高く設定されているから?と思われますっ!

 それで電話もかけてみたのですが、直ぐにFAXに移動する設定のようで、これも連絡がつきませんでした。

 そこで、こちらのお返事だけを以下に転載しておきますので、気が付いたらお読み下さり、あらためてメールを頂くか、あるいはお電話を下さい。

こちらからのお返事:

 スキルスでなかったとは、さいわいでした。

 ご質問の件、漢方薬類の配合は、やはり印環細胞癌ということを考慮すれば、現在の配合が最も相応しいと考えます。

 最終的な細胞検査が判明しましたら、返信メールか、あるいは直接来られた時にでも御報告下さい。

 取り急ぎ、お返事まで。

KSC_8589
KSC_8589 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 19:04| 山口 ☁| スキルス胃癌・印環細胞癌によるスキルス胃癌 | 更新情報をチェックする

患者が賢くなければ健康は守れない

KSC_7509
KSC_7509 posted by (C)ヒゲジジイ

 もともと胃弱の男性が胃癌が発見されて手術となり、前後のサポートの意味で漢方薬を術前から利用された男性。術後の回復時、胃もたれが術前と変らない。

 ハテは?と思い、術前にピロリ菌検査をされましたか?と訊ねると、鳩が豆鉄砲を食らったように目が点となった。

 早速、主治医に依頼して検査をしたところ、いるわいるわピロリ菌が・・・。除菌に成功して胃症状は解消した。

 心房細動と心不全とて、常連さんのご高齢の母上が心臓の不調を訴え、すぐに牛黄製剤をご家族が与えると自覚的な症状がすべて改善した。
 病院では諸検査が出揃ったところで、正式な投薬が行なわれ、それを服用した途端、激しい胃障害とともに病状が再発して悪化。

 親族で検討の結果、ご高齢でもあるから西洋医学治療は中止して、漢方薬の牛黄製剤と半夏白朮天麻湯製剤だけで健康を維持することになった。

 両足が痺れて治らず、長期間病院治療を受けているが治らないばかりか、掌が真っ赤になって来た。西洋医学的には原因不明ながら長期間投薬が行なわれているが、その副作用を心配しながらも(投薬された医師にも薬剤師にも相談することなく)服用を続けている。

 優柔不断で迷いの多い患者さんなので、しっかりとした自覚が求められる。自身の判断力の乏しい人は、当方の漢方相談には不向きである。

KSC_7291
KSC_7291 posted by (C)ヒゲジジイ


 
posted by ヒゲジジイ at 07:10| 山口 | 漢方相談室での談話風景 | 更新情報をチェックする

2011年11月09日

アトピーは重症の人ほど長続きして治りがよい

PQC_8091
PQC_8091 posted by (C)ヒゲジジイ

 関東から通われるCRPが高い乾癬性関節炎の人が、地元の病院治療や漢方治療ではどうしても改善しなかったものが、一ヶ月もしないうちにほとんど正常値に近付く速効を得て、わざわざブログ掲載許諾メールの送信フォームで症状が急速に改善する様子を報告してくれたのに、まだ漢方治療がはじまったばかりで先があることなので、敢えて転載しない。

 長年のパニックで苦しまれていた人が近畿地方から通われているが、この人も初回から速効を得て、数ヶ月経ってますます調子がよく、それでわざわざブログ掲載許諾メールの送信フォームで報告してくれたのも、まだ今後のこともあるので、敢えてブログに転載しない。

 このように今年の新人さんは、漢方薬の効果に素直に喜んでもらえる人達が多いのだが・・・ところが一方では・・・

 今年のアトピーの新人さんたちは遠路遥々来られたものの、実際の見かけ上はどうみても、たいしたことがない人達ばかりだった。

 昨年までは重症者が多かったのに、どうしたことか、今年に限ってはこちらにとっては軽症者ばかりが続いた。

 そしてその多くの人達が、見かけ上とは裏腹に、いかにアトピーが重症であるかを熱っぽく語り、どんなに治したいかを切々と訴えた。

 ところが実際にはその言葉とは裏腹に、明らかな効果が出て来ると、なんだかんだと言って止めていく。誰の目にも明らかな効果が出ているのに、言葉とは裏腹に根性がないのである。

 ある人は、これからいよいよステロイドの完全離脱に向かって、四季折々の微調整をマスターしてもらう約束もどこへいったやら突然無音となる。

 季節変化の微調整に応じようとせず、ネットで得た幼稚な漢方知識を振り回して、ああ言えば必ずこう切り返す男性は、「それじゃ〜自分で好きなようにせよ」と叱ると、それでへこたれて、来局当初の決意宣言が脆くも崩れる不甲斐なさ。

 ある女性は、何年来の引き篭もりの安楽さにどっぷり漬かって、せっかく明らかな効果が出ているのに、タナトスの仕業としか思えない「治したくない深層心理」が働いて、好い加減な服用と不摂生の言い訳ばかりが続き、挙句は・・・

「経費が続かないのでしばらく休みます。またお願いすることがあると思いますが、そのときはまた宜しくお願いします。」という根性ナシ。

 せっかくこの治せる時に、わざわざ中断して逆戻りを望む優柔不断さには付き合えないので、二度と御免だねっと引導を渡したのだった。

 全員、明らかに効果が出ているというのに、実に馬鹿げた連中であるが、もともと大したことないのだから、深刻さが足りなかっただけに違いない。

 やはり昨年まで続いたアトピーの重症者たちは、現時点ではほとんど全員一定の寛解状態にあり、漢方治療に熱心な人達ばかりだが、今年の連中とは深刻さの度合いが月とスッポンほど異なっていた。

PQC_8117
PQC_8117 posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 00:51| 山口 ☁| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2011年11月08日

電話でお断りした多汗症の方からメールで再度の依頼に対して

遠くのハイタカ
遠くのハイタカ posted by (C)ヒゲジジイ

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾
【 年 代 】:40〜49歳の男性
【 地 域 】:海外
【 お問い合せ内容 】: こんにちは。
いつもブログを楽しく拝見させていただいております。

 以前、代償性多汗症の件でお問い合わせをいたしました●●です。
 その後、残念ながらお返事はいただけませんでした。

 ぜひ、一度直接お伺いしたい、◎◎からでも最低一ヶ月に一度は通いたいと思いまして、月曜日にお電話させていただきました。

 電話に出られた女性に、こちらの意図をお伝えいたしますと、
「多汗症を漢方で治すのは難しい、村田先生が返事をしなかったのは恐らく治せないからで、来ても無駄だろう」とおっしゃられました。
 あと、「主観が云々」とも申されてましたが、この意味が良くわかりませんでした。

 先生のサイトには「難病指定の各種疾患(各種膠原病や神経系統の疾患など)」とありますが、多汗症はまさに、交感神経の異常で起る難病(http://www.nanbyou.or.jp/entry/1143)です。

 漢方医学的に、なぜ多汗症が治せないのでしょうか。
 先生はどういうご見解・理論、またはどんなご経験により、多汗症は漢方医学では無理だとお考えなのでしょうか。

 電話では病状についての相談は出来ない、とお考えなのなら、直接面談もせずに無理だ、とも言えないはず。
 おそらく理論・経験に基づかれてのお返事だと思うのです。
 あるいは、直感的に、これは嫌な客だと思われてしまったのでしょうか。

 直接お目にかかれないのは残念ですが、純粋に漢方医学的なお考えをお聞かせ願えれば、私自身、今後の治療に役立てられるのではないかと思い、メールいたしました。

 専門用語を使われてもかまいません。こちらで出来うる限り調べて解釈いたします。

 では、お返事、またはブログでのご回答をお待ちいたしております。
 お気分を害されましたら、お許しください。

 失礼します。

ZZZ_0895
ZZZ_0895 posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:受付が電話でお返事させて頂いた通りですが、お断りする理由をもっと詳細に述べますと、

 ※多汗症の場合、体質を根本的に改善するには数年以上を要し、一定の成果が得られても多汗症の人は神経質な人が多いため、なかなか満足してもらえず苦情ばかりが先行して、やりがいのない仕事というイメージが強い。

 ※当方ではスタッフが少ないため、近年、地元近辺の進行癌や転移癌のクオリティ・オブ・ライフ向上のサポートや、県外からは難治性疾患の相談で手一杯となっています。

 ※多汗症の多くの人は神経質の問題が合併しており、その方面から自律神経を整える漢方薬を投与する際、当方の性格上、神経質な人に対して、心無い発言をしばしば行っているようで(自分ではあまり自覚はないのですが・・・)、繊細な感受性をお持ちの人を思いがけず傷つけてしまっているようです。険悪な状態になったこともあります。
 それゆえ、昨今、多汗症など繊細な神経をお持ちの人たちに対して苦手意識が強く昨今ではお断りさせています。

 ※それ以上に仕事量の上で日々、難治性疾患のご相談者がメインとなり、仕事が手一杯となっていますので、申し訳ないことながら、きっぱりとお断りさせて頂くしだいです。
 漢方相談の(受け入れの)選択をせざるを得ません。

 ※次第に老齢により体力が衰え、仕事量がこれ以上増えると、心身ともに寿命を縮めることになりますので、イヤな仕事は絶対に引き受けたくないというのが本音です。

 ※蛇足ながら、このメールのお返事だけでも、どうして電話でお断りしたのに、まだメールで答えよとは、こちらはこのメールをもらうだけでもひどいプレッシャーを感じて、ますますお断りしたいし、どうしてこのような込み入った質問にまで返事を出さないといけないのか・・・人間社会はほんとうに暮らしにくいものです。

 申し訳ないことながら、お返事を書きながら、こちらの都合を理解されず、やや強圧的なメールに対して、返事を書く自分に腹が立っているところです。

> 専門用語を使われてもかまいません。こちらで出来うる限り調べて解釈いたします。
> では、お返事お待ちいたしております。
> お気分を害されましたら、お許しください。

 些かというか、大いに気分を害しています。
 本音はこれですので、あしからずご了承下さいませ。

ZZZ_0469
ZZZ_0469 posted by (C)ヒゲジジイ

おり返し頂いたメール:お返事、本当にありがとうございました。
 本音を語っていただき、とてもすっきりしました。

 最後の質問です。
 どなたか先生のように研究熱心な方、他にいらっしゃったらぜひご紹介願います。

 すみません、当方、多汗症で大変つらい思いをし、藁をも掴む思いでメールを書いていることに免じてお許しください。

KSC_7091
KSC_7091 posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:ご納得頂けて、さいわいです。

 ネットで探せば、メールや電話で無料の漢方相談を大歓迎で受け入れを謳い文句にされているサイトを見受けます。
 それらに軒並み相談されてみてはいかがでしょうか?

 中には若輩の先生であっても、情熱がある先生なら、患者さんの方が育ててあげるくらいの積もりで、フィーリングが合いそうな先生に賭けてみられるのがよいように思います。
 小生も若い頃は、中年の多くの男女に難病を持ちかけられ、そうして育てられた経験を持っています。

 60歳を超えた老人とは違って情熱をかけてくれる漢方家がきっとおられるはずです。

 知り合いの先生については、これまで3名紹介したことがありますが、2名はとても失礼な注文と止め方をされ、その先生に却ってご迷惑をかけてしまったので、個人的な知り合いをご紹介するわけには参りません。

 とり急ぎ、お返事まで。

KSC_6275
KSC_6275 posted by (C)ヒゲジジイ

おり返し頂いたメール:

 先生のアドバイス、とても参考になりました。

 ありがとうございました!

ZZZ_0482
ZZZ_0482 posted by (C)ヒゲジジイ

2011年11月07日

土日の休養

KSC_6830
KSC_6830 posted by (C)ボクチンの母

 新人さんが続くと、最初が肝心だから全精力を注ぎ込んで弁証論治に励むものだから疲労が激しい。

 若い頃、チヌ釣りのことなら徹夜も平気だった頃から、新人さんには同様の緊張感から疲労困憊気味になること、当時から変るところがない。

 ツクヅク繊細な神経には我ながら関心するやら、呆れるやら(苦笑。

 だから土日の休養は大切で、一週間の疲労を癒すには欠かせない。

 このような繊細な神経だから、まだ迷っている人たちにお気軽な電話やメールによる無料相談を歓迎される奇特な同業者には頭が下がる。

 とうていヒゲジジイには真似できない。
 そんなマネをしていたら、今頃、生きてはいない。

 よっぽどヒマと時間が有り余って、そのような慈善事業が出来る体力的な余裕が出て来ることは永久にあり得ないだろう。

 それでなくとも新人さんも数回目以内でしっかりと漢方薬の効果に喜ばれるようになっても、しばらくは微調整や臨機応変の配合変化の法則、つまりその人の体質の傾向と対策を分析するのに、まだまだ油断がならない。

 そのような段階でも、地元の一部の男性と来たら(これが決まって男だからどうしようもない)、一定の効果に安心したか、初期の緊張感がほぐれた頃になると、村田漢方堂薬局の経営状況や自身が服用している漢方薬の一部がネットでも売られていたなど、それはそれは事細かな詮索がはじまる

 こちらがおとなしくしていたら図に乗るので、
「止める時は黙って止めるようにっ! いちいち言い訳を聞いていたら癇に障るから・・・」
 と皮肉でお返しである。

 今年だけでも、これが一人や二人でないから鬱憤が溜まって来る。
 ますます地元の男性の新人さんの受け入れには慎重にならざるを得ない。

 地元であっても女性では決して見られない男たちの嫉妬の言動が一部の人に見られることは、やっぱりこの腑抜け国家も、そろそろ終わりだな〜と思う。

 その昔、明治人の誇り高き男子達が活躍した時代が懐かしい。秋山兄弟の爪の垢でも煎じて飲ませたい。
 
 蛇足ながら、秋山真之の親友、正岡子規は東京帝大中退の権威を笠に着て、日本の和歌の伝統を破壊した許し難き人物であり、ヒゲジジイの最も嫌いな明治人。

 それはさておき(閑話休題)、昨今、嫉妬の目をした詮索好きな男が跳梁跋扈する。
 以前はこのような男たちを女の腐ったような、と表現した。

 土日の休養が終わって、また緊張の日々が続く。
 四十年近くもこの仕事を続けているのに、どうしてもこの緊張感だけは無くならない(涙。

KSC_6900
KSC_6900 posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 00:33| 山口 ☁| 繊細でデリケートなヒゲジジイ | 更新情報をチェックする

2011年11月06日

大柴胡湯証は必ずしも「がっしりとした体格で比較的体力が」あるとは限らない

FSC_8884
FSC_8884 posted by (C)ボクチンの母

 大柴胡湯製剤の効果・効能には・・・
がっしりとした体格で比較的体力があり、便秘の傾向のあるものの次の諸症:胃炎、常習便秘、高血圧に伴う肩こり・頭痛・便秘、肩こり、肥満症
 とあるが、実際には大柴胡湯適応者といえども、必ずしもがっしりとした体格で比較的体力があるとは限らない。

 むしろみかけが華奢な女性が多いのは常々、このブログでも書いて来た通りだが、村田漢方堂薬局に訪れる人達はかなり虚弱体質が複雑化した人が多いから、大柴胡湯単方で使用することは少ない。

 桃核承気湯や茵蔯蒿湯などと併用することが多いので、方剤の配合では日本古方派と一見変るところがない。
 大いに異なる点は「がっしりとした体格で比較的体力が」ある人で適応者に遭遇することは比較的少なく、むしろ外見は華奢でひ弱そうな女性達に使用すべきときがとても多いことである。

 華奢な女性達に意外に胆石症が隠れていたり、あるいは共通して心下痞硬を訴える。

 また、中国では膵炎治療に大活躍の大柴胡湯であるが、大柴胡湯を敢えて西洋医学流の臓器で表現すれば、肝臓・胆嚢、膵臓関連の疾患に使用することの多い方剤といえよう。

 ところで、どうして大柴胡湯証が「がっしりとした体格で比較的体力が」ある人などと限定して効果効能に記載されるようになったのだろうか?

 どうせ、日本の頭でっかちの学者さんたちが、いかにも知ったかぶって僭越にもこのような効果効能に限定して決められたに違いない。

 そもそも、日本ではどの専門分野でも、帝大出の権威ある学者さんたちがどこにでも口出しできるシステムとなっているように思われる。

 先の地震でも学者さんたちの「想定外」という言葉を発するのを耳にタコが出来るほど聞かされてきたが、この漢方界でもきっと、大柴胡湯が華奢な女性達でも大いに適応があるなどとは、彼等にとっては例によってまたまた「想定外」であるに違いない。

 たまたま今回は大柴胡湯の効果効能の記載を取り上げたが、他の多くの漢方製剤で記載される「体力」があるなしの記載についてはすべてにおいて大いなる疑義ある。

 そもそも体力の良し悪しはどのようにして判断すればよいのかっ? 体力テストでもさせよ、というのだろうか???
 
 納得できる説明をその学者さんたちに求めたいものである。

 蛇足ながら、一見「がっしりとした体格で比較的体力」ありそうなヒゲジジイが大柴胡湯を服用すると、次第に倦怠感を感じ始める。明らかに大柴胡湯がフィットしていないからである。

 ところが見るからに華奢な愚妻や、さらにもっと華奢で今にも腕が折れそうな愚娘が、この大柴胡湯によって様々な消化器症状が雲散霧消するのである。
 
 つまりどんなに華奢に見える女性達でも、心下痞硬に胸脇苦満を伴っていれば大柴胡湯が適応する可能性が高い。
 心窩部の痞えがスッキリ取れて次第に元気を回復するのである(呵呵。

 心下痞硬があっても半夏瀉心湯証とは限らないのであるっ!

FSC_9128
FSC_9128 posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 00:16| 山口 ☁| 大柴胡湯や茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)の真実 | 更新情報をチェックする

2011年11月05日

癌による疼痛は寒証が多い?

遠くを悠々と飛んでいくノスリ
遠くを悠々と飛んでいくノスリ posted by (C)ヒゲジジイ

 年々、進行癌や転移癌のみならず初期癌でも手術前から免疫を高めておきたいとの希望から、漢方薬を求めて来られる人は増え続ける。

 ところが、進行癌や転移癌の人達でも、漢方薬を長期間利用されている人が疼痛で悩まれる方は少ない。

 以前、癌の疼痛に対してモルヒネ類を使用する病院が少なかったので、何とか漢方薬で疼痛を少しでも軽くしてもらえないかという希望で来られる人が多かった。

 そのほとんどの人達が、袪風散寒、舒筋活血法によって緩和し、最期まで疼痛がほとんど寛和状態を維持し続けた例も珍しくなかった。

 つまり多くは寒証の疼痛であったことが思い出される。

 昨今では、疼痛があると早めにMSコンチンなどが投与されるので、疼痛に関しては漢方薬があまり出る必要がなくなった。

 といっても、現在、癌や悪性腫瘍で村田漢方堂薬局の漢方薬類を利用されている人は多いが、いずれも疼痛に悩まされている人は現時点では皆無である。
 だから、当然MSコンチンとは無縁の状態を維持されている。

 転移の数がかなり多い人でも、主治医が驚くほど疼痛はおろか、あらゆるてんでほとんど無症状で数年が経過し、医療関係の仕事に元気で従事されている。

 どちらかといえば寒涼派に近いヒゲジジイではあるが、さすがに癌の疼痛に悩まされておられた人達の多くは、しっかり弁証論治すると寒証の人達だった印象が強いのである。

 といっても先入観は排除すべきで、常に冷静な弁証論治は不可欠である。

 なお、手術前から漢方薬の利用者は、当然のことながら根治率は非常に高く、手術不能例でも長期生存者はとても多いし、運よく根治した例や進行がストップしている人だけでなく、ご家族の医師の協力もあって当方の漢方薬使用により急激な状態の改善から手術が可能となって根治できた例もある。

PQC_8713
PQC_8713 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 00:03| 山口 ☁| 悪性腫瘍・癌・ステージ4の進行癌や転移癌 | 更新情報をチェックする

2011年11月03日

村田漢方堂薬局の漢方薬に好意的なお医者さんたち

FSC_8674
FSC_8674 posted by (C)ボクチンの母

 本来、我が愚娘や愚息のどちらかは、中医漢方薬学派を受け継ぐために医師になったはずだが、ガキというものは父親に逆らうことを生き甲斐としているらしく、大学入学以前の志(こころざし)とは打って変わって、入学後はそのことに触れなくなった。

 触れなくなったからこちらも頑固に勧誘することは一切せず、それから既に15年以上も経った。
 一人は進んだ専門科にのめり込んで、臨床と論文の作成に没頭している。

 中医学や漢方医学のように東洋医学特有の構造主義科学を理解するには、西洋科学に汚染された頭脳を脱却する必要があるが、これにはよほどの情熱が無ければなかなか困難。
 おざなりに漢方薬を扱っても、巷で多くみられるエビデンス漢方に堕するばかりである。

 だから親としてのプライドもあるから、口が裂けても我が中医漢方薬学を継いでくれと言うつもりもないし、いまさら継いで欲しいとも思わない(苦笑。

 それはともかく、本題の漢方薬に好意的なお医者さんたちはとても多く、ここ最近に限っても・・・

 勤務医の奥様が産後の自律神経失調症に、医療用漢方に頼るよりもヒゲジジイのところへ相談に来られたケース(一年も経たずに快癒)。

 遠方から医師みずからが身内の患者さんを連れて相談に来られたケース。

 ヒゲジジイが子供の頃、受診したことがある先生が廃院後、ご自身の進行癌の御相談に来られたケース。

 そのほか、兄弟や両親が西洋医学の医師という人達が、漢方相談に来られるケースは意外に多い。つい最近も関東から通って来られる人の中にもおられる。

 現在でも上記の半数の人達は継続されている。

 上記の人達は、同業の薬剤師も含め、専門外のことは専門家に任せるという意識が徹底されているので、余計な口出しをしてヒゲジジイのデリケートな頭脳を混乱に陥れるようなことがないので弁証論治に集中できる。

 ところが、一般の素人さんたちでインターネットで様々な医学知識および漢方知識をシコタマ研究して来た人達に限って、余計な知識を振り回して、ああ言えばこう言うで切り返しが多く、五月蝿くて仕事にならない。

 最近も、漢方薬局を転々として、不定愁訴を治すのに、僅か一処方だけに頼ろうと無理難題が当然と思っている風だから、ケンモホロロにお断りしたケースがあった。
 同様な例は毎年数人は遭遇する。

 それだけ知識があるなら、こちらに相談する意味がありませんよとお断り。
 あまりに講釈が過ぎると、こちらの弁証論治もクソもない。てんで考える意欲を失って当然だろう。

 このような人達は、数ヶ月ごとに各地を転々として、結局は治らず、数年後に舞い戻って来て同様な振る舞いをされるので、同様にお引取り願う。

 相変わらず電話で相談を依頼される人も多いが、ネットでは電話での無料相談大歓迎というサイトが五万とあるのだから、そちらに持ちかけるべきで、どんなに執拗に依頼されても無駄である。

 とんだ方向に話がそれたが、漢方に好意的なお医者さんたちが年々増加していることは実に喜ばしいことだが、そろそろ医療用漢方も中医漢方薬学を取り入れるくらいの飛躍が欲しいものですねっ(苦笑。・・・ここは悪い冗談。

 まだまだあの世に行く寸前まで、未発表の中医漢方薬学の残り半分を公開するつもりはない。飯の種だもの・・・呵呵。

IMGP9089
IMGP9089 posted by (C)ボクチンの母

 
posted by ヒゲジジイ at 00:35| 山口 ☁| 村田漢方堂薬局の徹底したポリシー | 更新情報をチェックする

2011年11月01日

冷えが原因の病気でも温めれば治るとは限らない

FSC_8598
FSC_8598 posted by (C)ボクチンの母

 中医学や漢方医学の最も重要な古典、傷寒論の名が示すように、急性疾患の病因として最も代表的な発病因子が寒邪の侵襲である。

 身体を過度に冷やし過ぎたり、冷気を浴び過ぎると人体は機能低下を生じて容易に寒邪に侵襲される。

 また暑い時期には寒邪よりも熱邪に侵襲されることが多いが、本日のブログでは寒邪の侵襲だけを論じる。・

 冷え込んだために生じた風邪や、しばしば見られる膀胱炎、風寒湿邪に犯されて生じる関節リウマチなど、これらは冷えが原因だからといって温めれば治るとは限らない。

 それどころか、温めれば温めるほど却って逆効果になる場合が意外に多いことを警告しておきたい。

 たとえば、冷え込んだために生じた膀胱炎に、しばしば猪苓湯や五淋散、あるいは竜胆瀉肝湯や清心蓮子飲などが使用されるのはなぜか?

 冷えが原因というのに、こられの方剤全体はいずれも、どちらかといえば多かれ少なかれ冷やす作用の方剤。

 どうして膀胱炎に対して漢方治療では多くの場合、こられの冷薬が投与されるのか?

 正邪相争により化熱するからに他ならない。

 つまり人体の病邪に抵抗する機能が働いて邪気と激しく戦うことで化熱するからである。

 風寒湿邪に侵襲されて生じる痺証、すなわに代表的な関節リウマチなどはやや複雑で、体内には風寒湿の邪がしっかりと固着しながらも、正邪分争によって化熱し、関節部分が赤く腫れて疼痛が激化するケースが多い。

 このようなケースでも、痺証は風寒湿邪が原因だからといって、桂枝加朮附湯や独活寄生湯、大防風湯などで却って次第に悪化して、村田漢方堂薬局に訪れる人が多いのはなぜか?

 熱化して腫れ上がった関節部の熱証を無視した投与を続けるからである。

 血液検査ではますますCRP値が上昇する。この場合は温熱薬だけでは対処しきれず、バランスの取れた清熱薬の配合も必須であることを知らない専門家があまりにも多過ぎる。
 シロウトとなんら変るところがない(苦笑。

 これらの例でも分かるように、病気の原因が冷えであっても、しっかり温めれば治るほど、人間様の病気はそれほど単純ではない。

 そろそろ秋から冬に向かうにつれ、寒邪に侵襲されて傷寒の風邪に罹患したはずが、いつの間にか化熱して温病条弁で提示された天津感冒片などの銀翹散が適応する風邪に転化してしまう。

 傷寒から早い段階で温病に転化するというのも、邪正闘争の経過中に生じることで、現代日本ではかなり普遍的な現象となりつつある。

ぼくぼく
ぼくぼく posted by (C)ボクチンの母


posted by ヒゲジジイ at 20:47| 山口 ☁| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする