2011年10月01日

またもや逆効果の間違った病院漢方

スズメバチ
スズメバチ posted by (C)ヒゲジジイ

 初期に寒気はあったものの翌日から軽度の咽喉腫痛を伴って頭をヒエビタで気持ちがよいという風邪引きの女性。
 七度台の発熱が引かないので病院を受診すると、抗生物質と共に麻黄附子細辛湯と桂枝湯が投与された。

 これらを2回服用すると身体がますます熱くなって朝七度一分だったのに夕方は七度五分を越え、やや汗ばむものの熱いばかりで熱は一向に引かない。

 服用するたびに却って熱くなるばかりで気分がよくないので相談にみえた。

 以前から病院で治らない時には当方に相談されるので毎度のことである。
 もともと慢性気管支炎の持病があり胃の弱い人だから天津感冒片の少量と柴胡桂枝湯、板藍茶と白花蛇舌草に熱感がつよい間は地竜の併用が必須となる。

 いつもこのパターンで治っているが、病院から投与された漢方薬は、既に温病の兆候が歴然としているのに、麻黄附子細辛湯と桂枝湯が投与され、火に油を注ぐ結果となる明らかな誤治である。

 これが漢方に縁の無い人だったら、そのまま病院漢方を続けてどのようになっていたことやら!?

 漢方知識のない医師たちが、安易に漢方薬を乱用する時代がいつまで続くのだろうか?

KSC_3028
KSC_3028 posted by (C)ヒゲジジイ



posted by ヒゲジジイ at 00:41| 山口 ☁| 病院の保険漢方による誤投与あるいは危険な配合 | 更新情報をチェックする