CSC_5543 posted by (C)ヒゲジジイ
ある神経症状に悩んで漢方専門医のところで一ヶ月間通い続けても治らないから、といって移ってきた人がいた。
よく話を聞けば、2〜3ヶ月前に風邪症状の後に続発した神経症状で、それに悩んで各病院を歴訪しても埒が明かず、とうとう一ヶ月前に漢方専門医のところで治療を請うた。
ところが、通い続けても一向に改善の兆しがまったく見えない、といっても僅か一ヶ月である。
こちらから見るところ風邪の後に続発しているところから疎経活血湯や続命湯などが適応する外中風邪による神経症状と睨んだが、大事なことは専門医による正しい診断である。
これまで歴訪したという病院はすべて一般内科ばかりで、血液検査などに異常がないからといってかなり神経症扱いのようである。
漢方専門医院にしても、水分不足が原因とて、点滴と増液の方剤主体の投与が行われているので、こちらの解釈との隔たりは大きい。
ともあれ、肝腎な神経内科での受診がないので、一般内科医の診断など当てにはならない。
過去の事例でも、フラツキやめまいなどで、長年に亘って一般内科や耳鼻咽喉科に通い詰めていた人が、神経内科に辿り着いてようやく正式な病名、脊髄小脳変性症と診断が下った人もいた。
発病から僅か2〜3ヶ月のことだから、パーキンソン氏病などの前兆ということもあるので、急いで神経内科を受診することを強く勧めて、敢えて漢方薬は渡さなかった。
村田漢方堂薬局では、まずは西洋医学的な診断と治療を受け続け、それでも埒が明かなかった人だけを漢方相談の有資格者としているからである。
それにしても受診したどの医師も、神経内科で診てもらうべきことを伝えてないこの現実。
開業医さんたちが商売第一主義をとるのも理解できないでもないが、もっと患者さん本位であって欲しいものですね〜っ。
BSC_6918 posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:困った問題