FSC_0363 posted by (C)ヒゲジジイ
毎週土曜日の半ドンは、遠方から来られる人が集中しやすい日。
それでも、できるだけ少数精鋭を心がけているので、十分な相談時間を取るようにしている。土曜日には半ドンというせいもあって、待合の椅子がちょっと混雑することがあっても流行の病院ほど混雑するわけではない(苦笑。
雨の土曜日だったが、それでも熱心に通われる人達が来られ、ほどほどの結果が出ている人たちが多かったので神経の消耗は少なかった。
1時間半の延長戦後に薬局を閉じ、遅い昼食後に返信メールを連打していたら夕方になって一週間の疲れがどっと出てウツラウツラしはじめた。
とっ突然、静寂を突き破って電話の呼び出し音。
例によって魔の土曜日夕刻の時間帯、こちらは完全にお休みモードだが、案の定お問い合わせ電話。
過去に村田漢方堂薬局の漢方薬で顔面湿疹が治った人からの紹介ということであったが・・・
どのようにしてお断りしようかとボンヤリ考えながら話を聞いていると、いつの間にかだらだらと長くなってしまったので「ご質問の主旨は?」といってもますます埒が明かない。そこで、
●もしもアトピーが重症であれば経費は一ヶ月分に換算すれば2〜4万円かかることがあること。
症状が安定するまでは7〜15日毎に通えること。
●アトピーの重症では一年間、四季折々の変化をしっかり観察しないと本当の治癒に向かうことができない場合があること。
●数年は続けるつもりでなければ、元の木阿弥になる場合があること。
などなどを伝えると、案の定ようやく電話を切ることができた。
紹介者の手前、それほど無下にも出来ないものの、本気モードでなければ最初からお断りするに限る。
本日もこのアトピーの問い合わせの女性も、4月頃から次第に悪化して、5月に入ってますます症状が悪くなる一方であると言われる。
それまでは、著明な漢方薬局や全国的に超有名な医師の治療を受けること、それぞれ数年ずつ頑張っていたといわれる。
重症者の場合、村田漢方堂薬局でも一年間は行きつ戻りつして難航する場合があっても、7〜15日毎に通えた人では、数年もあればほとんど9割以上、少なくとも8割以上の安定した状態を保持できている。
すなわち数年も経てば、ほとんどの人が四季折々の漢方薬の微調整のコツを覚えてしまい、ヒゲジジイの苦労も激減する。
難航する場合でも、直接頻繁に通える人では、一年もあれば四季折々の変化の様相がしっかり把握できることが多いので、トウゼンといえは当然かもしれない。
現在でも、あと数ヶ月で一年になろうという遠方から通われている人が、5割の寛解を維持していたはずが、突然の5月の異変(昨年はもっと酷かったということではあるが)、その微調整になかなか手間取っている。
しかしながら現在の互いの苦労がいずれ稔る日が必ずやって来る。
重症者の場合は(といっても重症者以外はアトピー相談には乗らない方針)まる一年が経過した時点で、ようやく四季折々の変化の体質傾向をしっかり把握できるようになるからである。
FSC_0083 posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:アトピー性皮膚炎