
IMGP4971 posted by (C)ヒゲジジイ
昨日は、ランキング競争のバナーのクリック数激減を嘆いたら、久しぶりにクリックしてくれる人が増えた。
このお陰でまだしばらくはブログを継続する気になったものの、いつまでクリックを続けてくれるか、これまでの僅少クリックを思い出せば、皆さんの気まぐれは些か頼りないのだが・・・
タイトルの大柴胡湯と四逆散は配合上、柴胡・芍薬・枳実が共通生薬であり、これに甘草が加わったのが四逆散である。
それゆえ、これだけ共通した生薬が含まれるので、大柴胡湯合四逆散はほとんどあり得ないと考えていたのが三十年前の古方派時代の浅はかな考えで、現実にはしばしば遭遇する。
大柴胡湯の生薬構成で煎じられたエキスと、四逆散の生薬構成で煎じられたエキスとは、適応証が明らかに異なることは常識である。いくら共通生薬が三種類あるからといって、適応証はかなり異なるということである。
肝胆系の影響から胃の痞えなどの症状が顕著なものに大柴胡湯、気鬱傾向が目立ち、溜息や深呼吸の目立つ体質に四逆散。おおざっぱに書けばそれぞれこんな症状を呈しやすい。
このような体質と病状を呈する人に、大柴胡湯だけでは胃や肝胆症状しか改善できず、気鬱症状は取れにくい。煎じ薬なら大柴胡湯に甘草を加えれば、それだけで両者の効能を同時に発揮できそうだが、手っ取り早くは各エキス製剤を半量ずつ合方することで目的は十分に果たせる。
血の道症が合併している人にはさらに加味逍遥散を合法すればジャストフィットするケースも珍しくない。
このような寝言に似た合方は、現実に各地方から来訪される複雑に拗れた虚弱体質の人達に、しばしば行なう合方で、優れた効果を発揮することが多いので記してみた。
なお、加味逍遥散は女性に限らず、しばしば男性の更年期障害?にも適応する。
但し、合方時の配合比率には当然のことながら創意工夫を要する。

IMGP5580 posted by (C)ヒゲジジイ

IMGP5581 posted by (C)ヒゲジジイ

IMGP5588 posted by (C)ヒゲジジイ