2011年04月29日

大型連休とは言っても・・・

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BSC_3296 posted by (C)ヒゲジジイ

 大型連休とは言え、カレンダーの赤い部分だけが休業で、黒い字は通常通り。通常通りということは、土曜日だけは半ドンで昼12時まで。

 本来なら10日連休を取りたいところだが・・・実際に子供が小さかったころにはまとまった連休中に旅行をしたものだが、昨今はほとんど遠出をすることがない。
 今回も同様、遠出はしないで裏庭や畑で鳥や虫の観察に終わりそうな平凡な日々。

 今日の獲物(被写体)は、トンビやミサゴにスズメ、それにハチやコガネムシ。そろそろ厭きが来そうだが、家の中でも裏庭でも、畑に行くときでさえ、猫のボクチンが付き纏ってありがた迷惑。

 畑ではボクチンの片思いの彼女がやって来ていたが、そのくせボクチンが言い寄ると、鼻っ柱にチャクンと爪を立てて・・・メスというのは人間も動物も、思わせぶりで扱いにくいこと。

 次第にオジイサンになりつつあるボクチン、トボトボとヒゲジジイの後を着いて来る。

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BSC_3546 posted by (C)ボクチンの母

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BSC_3560 posted by (C)ボクチンの母

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2011年04月27日

中医漢方薬学のはじまりはここから

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CSC_7834 posted by (C)ヒゲジジイ

 漢方と漢方薬の真実というHPが、レンタルサーバーの一方的な都合により、契約を解除せざるを得なくなった。
 幸か不幸か、昨今は完全に休眠中のサイトだったから惜しくもないが、一つだけ残して置きたい転載記事があったので、一時的な保管場所として、このブログを利用して引用しておきたい。

 中医漢方薬学的な方向性は、この拙論からはじまったもので、文字通り拙いながらも、自分にとっては大きな分岐点として記念碑的な拙論である。
弁証論治と方証相対
(原題:「弁証論治」「方証相対」雑感)
1982年(昭和57年)2月号の『漢方研究』誌の巻頭を飾った村田恭介31歳の拙論
 本論は、中国の『中医薬年鑑 1984年』の472ページに参考文献として引用されている。


以下本文 

 本誌(1981年12月号)の森雄材先生の「中医学の体系」その他同先生のこれまでのご論文(1979年10月号、1980年4月号)、および山崎正寿先生の「日本漢方と中医学」(1981年2月号)と題されたご論文を拝読して感じたことを、少しく述べさせて頂きたいと思います。

 「弁証論治」の立場は理論的にも実践的にもかなり首尾一貫し、合理的で発展性のある医学体系であると感じています。
 ところが、理屈どおりに行かない「例外」の存在するのが、あらゆる領域に共通する不可避的なことだと仮定すると、その欠を補うのがあるいは「方証相対」の立場ではないかと考えています。
 しかし、この点はもっと深く研究して考察を重ねて行く必要があります。
 
 さて、次に、私なりに「弁証論治」の立場を批判的に論じながら、「方証相対」の立場のあり方、存在意義を考えてみたいと思います。
 「弁証論治」により処方を組立てる際、患者の疾患の普遍性に対する処方が決定し、次に特殊性に対する加減すべき薬物の選択を行う時、ここに、たとえば、十人の医師(一定レベルの技術を有する人達)が、同じ弁証論治の結論によって処方を組む場合、特殊性に対する薬物の選択が、十人が十人、すべて異なったものになり、それぞれに内容の異なった処方を組立ててしまう可能性が強いのです。それは中草薬には類似した効能性質を持つ薬物が多いからです。

村田恭介による注記:ここで述べられている普遍性と特殊性について、森雄材氏は「漢方研究」誌1981年11月号で次のように述べられている。すべての固体を通じて平均値的にあらわれる状態、すなわち普遍性(共通性)と、体質・時期・環境などの違いによって固体にあらわれる修飾された状態、すなわち特殊性(個別性)である。弁証では一般に普遍性を把握するとともに特殊性にも注意を払う必要があり、論治では、普遍性に対して基本的な治法をきめ、そのうえで特殊性に対する加減を行って対応する(随証加減)のである。要するに、普遍性とは教科書的な弁証分型のことである。

 また、普遍性に対する処方の組み立て内容さえも、十人十色のものとなる可能性が強いのです。何故なら、矢張り中草薬中には似た効能・性質を有する薬物が多いからです。(当然、処方の弁証分型は同一ですが)。

 これら一定レベルの医師達十人それぞれが組立てた処方を患者に投与する場合、それぞれの処方の治癒に導く能力の差違も当然考えられます。
 この時、どの医師の組んだ処方が一番すぐれたものと判定できるのか。弁証論治の結論が全く同一で、組立てた処方もすべて理に適っている訳だから、この十人の提出した処方の優劣は如何にして判定できるのか。

 視点をかえれば、一人の医師でも、同一患者に対して、弁証論治で得た結論によって何通りもの処方を組むことが可能な訳で、この場合にも、どの処方内容のものが一番すぐれていると判定できるのか。
 このような素朴な疑問に対する答えは、「医師(投薬者)の熟練の度合、言いかえれば、経験から得た勘がものを言う」のだ、ということにでもなるのでしょうか。
 このような疑問は、これまでに目を通して来た多くの中医学の公式的な治療書や医案集等をそれぞれ比較して常に感じて来たことなのです。

 しかるに、この薬物選択の問題こそは、各薬物の薬能薬理についての、これから先、将来にも引き続き行われるべき深い研究と開発に俟つべきものが多く、そしてそのことこそ、中医学の発展性を最も内臓している領域なのであろう、と理解していました。
 これ等のことを考える時、森先生の言われる「方剤の薬能・薬理・生薬の薬能・薬理についての漢方医学的な定義はすでにほぼ定まっている」とのお言葉に対して、大きな疑問符を投げかけない訳には参りません。

 ここまで考えてきますと、逆に「方証相対」の立場もあまり馬鹿にできないのではないか、と思われて来ます。
 とりわけ、弁証論治があまりに複雑になり、同じ弁証論治の結論によって、十人十色の処方が組立てられ、あるいは一人でいくつもの方剤を組立て、加減薬物の選択に右顧左眄するくらいなら、先ずは「方証相対」の立場をとり、それによって投薬した後、その結果を見て、再び「弁証論治」を行う、この二つの立場を併行させて考えて行くやり方が生まれて来ないものか、と思われるのです。
 そこに、「方証相対」の立場も、それなりに存在意義が出て来るのではないでしょうか。
 また逆に、弁証論治をするにはあまりに単純すぎる場合にも、「方証相対」の立場をとった方が有利なことがあるかも知れません。

 そこで、ここに特に強調したくなるのは、一般に中医方剤学で示される基本処方を「方証相対」の立場から、(山崎先生の言われる)「方剤が適用される病態、その病因、診断法、鑑別」を明らかにする努力を行えば、「弁証論治」で使用される基本方剤を発展的に批判検討出来るのではないか、ということです。
 これ等こそ、日本漢方と中医学の発展的統合への、ひとつの足がかりになるのではないでしょうか。

 「方証相対」論は明らかに日本の最大の特質のひとつであり、それにも増して、あるいはそれなるが故に、日本漢方の特長は、中医学に比較して、ひとつの方剤を様々に工夫・応用する伝統があり、将来もこの特長を大いに活かすべきだと考えるからです(たとえば、柴胡桂枝湯のように)。

 日本漢方における「柴胡桂枝湯」のような広範囲な活用方法は、それこそ日本漢方中の白眉であり、その他の処方の活用においても多かれ少なかれ共通した特長があります。
 とりわけ腹診による「方証相対」のあり方についてまでも「天動説」だと極め付けるには、さすがにコペルニクスでさえ、躊躇するに違いありません。
  「弁証論治」と「方証相対」の問題は対立的にとらえるよりも、むしろ互いに相補うべきものとして考えた方がより発展的であると確信致します。

《注記》
 「弁証論治」という用語の「論治」には、本来、治則と治法および処方までが含まれるのですが、便宜上、森先生の示された下記の図によって、治則と治法までとし、論治から処方を切り離した用語として使用したことをお断り致します(「弁証論治」と同義の「弁証施治」という用語がありますが、「論治」は治則・治法までとし、「施治」は治則・治法・処方を含む、とした方が便利ではないか、と提案致します)。

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CSC_7875 posted by (C)ヒゲジジイ

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2011年04月26日

不謹慎な提案

K-rに300mmズームで撮影
K-rに300mmズームで撮影 posted by (C)ヒゲジジイ

 常連さんの女性が、家の近くで目撃するカワセミやヒバリが写真に撮りたくて、携帯で撮ろうとしてもぜんぜん。デジタル一眼レフが欲しいと思っても、すごい出費になりそうなので躊躇されている。

 「とんでもない、漢方薬の購入を1ヶ月休めば、300mmの望遠ズームが付いた新品の一眼レフが購入出来て、まだお釣りが来るくらいですよ」とヒゲジジイ。
 「たとえばペンタックスのK-rという機種はよくできたカメラです。」

 二十年来の奥ゆかしい常連さんは「漢方薬がなかったら、2〜3度死んでたかも」とポツリと述懐されたことがある大の漢方ファン。

 ヒゲジジイのとんでもない提案に眼を白黒される常連さん。

 それは禁句であったことに気が付いて深く恥じ入るヒゲジジイ。

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K-rに300mmズームで撮影 posted by (C)ヒゲジジイ


ラベル:ペンタックス
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2011年04月24日

難治性の疾患ではうっかり漢方薬を中断すると再発するのは止むを得ない

ノゴマ(雄)
ノゴマ(雄) posted by (C)ヒゲジジイ

 重度の慢性疾患や難病指定を受けるよう疾患など、あるいはしばしば見られるアトピー性皮膚炎などでも、西洋医学治療では無効であったり不十分と感じられた人達の漢方相談はもっとも多い。

 せっかく漢方薬の効果がしっかり出ていても、中途半端な段階で中断されると再発することはほとんど必至。
 ところが順調に経過した人ほど、しばしば7割程度の寛解が得られた段階で、突然中断されて無音となることが多い。

 案の定、早い人では数ヶ月、遅い人では一年以上経って再発し、久しぶりにやって来られたケースが今年の春も何名か続いた。

 もともとの病気の性質によっては、効果を発揮していた従来の配合で直ぐに一定レベルまで回復する人ばかりとは限らない。

 数ヶ月〜1年以上のブランクが証候変化を生じて病状をこじらせ、以前よく効いていた配合では太刀打ちできなくなっていることも多く、弁証論治をやり直して、さらに増強しなければならないケースもしばしば。

 「どうして中断したのよっ」と言っても詮無い話。

 せっかくあそこまで回復していたのに、どうして中断したのか、なんとも理解に困しむものの、所詮はご本人自身の問題である。こちらがそれ以上気を揉んでも仕方がない。それこそ自己責任の問題でもある。

 それらの多くの人が、せっかく効果があった漢方薬だから、できれば一生涯服用し続けたほうが無難な疾患であることも多い。それほど難治性のものであるケースが多いのである。

 総じて言えることは、やや不思議な感もないではないが、一定の安定した効果が持続出来るまでにはお互いの苦労が絶えず、繰り返しの弁証論治に難航したケースほど、病の重大さを悟られる人が多いように思われる。
 それゆえ、少々のことではへこたれずに、8〜9割以上寛解の安定した状態を維持すべく、服用回数を減らすなどしてでも、根気よく継続される傾向が強い。

 アトピー性皮膚炎などは、うっかり中途半端に中断しても、多くの場合は心を入れ替えて再度頑張り抜いてもらえば、いくらでも取り返しがつく疾患ではあるが、アトピーのような訳には行かない難治性の疾患も多いのである。

 たとえば、僅か数ヶ月の中断で、元のレベルに戻せるかどうかは五分五分の段階まで悪化し、尿素窒素やクレアチニンの値が急上昇してしまったケース。
 ご本人のたっての希望であった透析が避けられるかどうかは五分五分、あるいはもはや時間の問題かもしれない。

 中には命に関わるケースでも、信じられない即効があったことに喜ばれ、しばらくは継続服用されておられたが、突然半年以上の無音が続いた。
 そうして突然来られた時には再発して病状も悪化している。経費的な問題で中断せざるを得なかったとのことで、今回からは以前の半分以下の経費で配合を減らして欲しいとの依頼。
 もちろんご希望に沿わざるを得なかったものの、久しぶりに来られたのはそれが一度切りで終わり、そのまま長く無音が続いている。

 このようなケースは気の毒でならない。

ノゴマ(雄)
ノゴマ(雄) posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 20:01| 山口 ☀| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2011年04月22日

子供さんが苦手な理由は・・・

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FSC_6925 posted by (C)ヒゲジジイ

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾
【 年 代 】:40〜49歳の女性
【 性 別 】:女性
【 地 域 】:中国
【 お問い合せ内容 】: お忙しい処すみませんが、相談したい事があり、メールで失礼いたします。

 高●の娘の体調についてです。来店できるようでしたら、娘と伺いたいと思っております。 症状をはっきり感じはじめたのは、2年くらい前からです。

 以下省略。

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FSC_6630 posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:お問い合わせ内容拝見致しました。

 ただ、残念ながら当方では子供さんは最も不得手としており、漢方相談はお受けしていません。
まことに申し訳ありません。


【編集後記】村田漢方堂薬局のHPには
※ご高齢者やお子様の場合につきましてはお断りせざるを得ないご高齢者や子供さんのご家族からのお問い合わせにある通りの事情ゆえ(常連さんやお馴染みさんのご家族でもない限りは)お断りせざるを得ませんので、悪しからず御了承下さいませ。
と明記しています。

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FSC_6636 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 00:06| 山口 | 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2011年04月21日

熱証が強烈な時期のアトピー性皮膚炎に当帰や川芎の配合剤は逆効果になるケースが多い

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FSC_6631 posted by (C)ヒゲジジイ

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾
【 年 代 】:30〜39歳の女性
【 地 域 】:関東
【 お問い合せ内容 】: 煎じ薬について

 初めてメールさせて頂きます。
 今回は、漢方の煎じ薬についてご教示いただければと思い、メールさせて頂きました。

 アトピー歴25年の者です。現在、漢方の煎じ薬を飲んでいます。
 現在の漢方薬局は2店目で、2月から通い始めました。

 中国から来ている先生に診てもらっているのですが、最初に出された漢方薬が「温清飲、竜胆瀉肝湯、地膚子、苦参、バシケン」で、1ヶ月半近く飲んでいたのですが、どんどん悪化してしまいました。

 結果、こちらのホームページなどを拝見させて頂いて、温清飲が悪化の原因ではないかと思い、先生にお願いして現在は温清飲から黄連解毒湯に変更してもらいました。
今は少しずつですが炎症が和らいできているように思います。ただし、上半身のみに炎症の軽減が見られ、下半身は今のところ変化ありません。

 ただ、竜胆瀉肝湯を飲むと、上半身の炎症が元に戻ってしまう傾向があり(気にし過ぎかもしれませんが・・・)、竜胆瀉肝湯については現在様子を見ながら飲んでいます。

 アトピーの症状としては、もともとジクジクタイプではなく、赤みのある乾燥タイプです。

 竜胆瀉肝湯でもやはり合わない場合もあるのでしょうか?当帰が入っているからでしょうか?

 先生には「あなたは薬に対して体が敏感に反応するのかもしれませんね」と言われ、反応が良い分、合わない薬を飲むとすぐに悪化傾向になってしまう体質なのかも・・・と、少し不安に感じています。薬に対して反応が良すぎる体質などあるのでしょうか?

 竜胆瀉肝湯の不安を先生にお伝えしたところ、代わりにケツメイシ(便は毎日出るのですがスッキリせず、以前大黄を出されて飲んだら腹痛で下痢をおこした)と牡丹皮が出されました。どちらも炎症をとる作用があると言われました。

 ネットで調べたところ、牡丹皮は寒性だけど血液の循環を良くする働きがあるようで、これがまた悪化の原因にならないか心配です。(先生は大丈夫とおっしゃるのですが、温清飲のときにも大丈夫と言われ、飲み続けた結果悪化している経緯があるため、少し慎重になってしまっています)

 実は、こちらのホームページを拝見して、どうしても25年続いているアトピーを何とか寛解させたいという思いと、ずっと続いている熱感による不眠を何とかしたいという思いが強く、今回そちらまで通う決心を致しました。

 そちらへは「最後の砦」と思って、まずは近くで信頼できる先生を探そうとも思ったのですが、これ以上廻り道はしたくないという逆の思いもあり、今回そちらへ通わせて頂こうと思った次第です。

 G.W明けには伺いたいと思っているのですが、道中長いこともあり、出来るだけ今以上には悪化させたくない思いがあり、今回メールにて質問させて頂きました。

 お忙しいなか恐縮ではありますが、ご教示くださいますようよろしくお願い致します。

 長文で読みづらいことをお許しください。

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FSC_6630 posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール: 明らかな熱証のアトピーでは、うっかり当帰や川芎を配合すると、逆効果を生じて当然です。だから温清飲や竜胆瀉肝湯が貴女には逆効果に働くことは当然のことなのです。

 また「あなたは薬に対して体が敏感に反応するのかもしれませんね」と特別な過敏体質のように告げられていますが、とんでもないことです。
 貴女が特別ではなく、アトピー性皮膚炎の人達すべてが過敏体質なのです。だから、村田漢方堂薬局ではアトピーの人達には特別に配合を慎重に配慮しています。

 ところで、関東地方から来られるにしても、一度来られてその後は通信販売で、というのは昔の話で、これができるのは二年前から継続服用されている人達だけなのです。
 現在の悪法の下では、遠方の人でもその都度、直接来られて購入しなければならない規則になっています。

 現在、関東や関西や遠くの九州からもアトピーで2週間〜1ヶ月ごとに通って来られる同年代の男女がおられますが、いずれも熱心な人達ばかりで、最近、関東から来られている男性は二週間ごとに既に3回来られていますが、おだやかな効果ながら今のところ最初から順調に効果を発揮しています。(なぜか関東は男性が多い。他の地方は女性が多いのですが・・・)

いずれの人達も、2週間〜1ヶ月毎に通う決意がおありだったので、引き受けることが出来た人達ばかりなのです。
 最近の関東の男性以外は、全員、何の前触れもなく突然泊りがけで来られましたので、それだけでも決意のほどを察知することができました。

 アトピーでお困りの方は日本全国とても多いのですが、当方に来られる人達のほとんどが各地の地元の漢方で治らず、最後の手段と思って当方に来られています。それだけに弁証論治に頭を悩ますケースもありますが、あきらめずに頑張れる人は、必ず8〜9割以上の寛解を得ています。

 以上のように、定期的に最低でも1ヶ月ごとに通うことができるかどうか? という問題があります。その決意と忍耐さえあれば、一定レベルの効果を発揮しはじめれば、数ヶ月ごとに伸ばすことも十分可能ですが、それまで頑張れるかどうか、数ヶ月ごとで済むようになるには、3ヶ月目〜半年くらいと、とても幅があります。

中にはとても熱心な人もいて、往復8時間の行程を10日毎に1年以上通い詰めて、ようやく最近は一ヶ月毎となり、かなり寛解できたところで、いくら「髪を染めてはダメだ」と注意しても「自己責任でやってますから」とうそぶけるほど寛解した女性もいます(苦笑。

 そういえば、過去、最も重症で全身から滲出液が流れ続け、命も危ぶむほどだった女性が、現在では図々しくも派手なお化粧を楽しむまでになったのには唖然としてますが、実際にはアトピーが寛解しても髪を染めることも、お化粧をすることも、本当はご法度なのです。

 以上、とりとめのないお返事になりましたが、すべてはアナタの決意次第です。

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FSC_6636 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 00:43| 山口 | アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2011年04月19日

権威の崩壊━腐り切った日本の現実

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ASC_9340 posted by (C)ヒゲジジイ

 原発を推進してきた多くの学者とともに地震学者たちの権威は完全に崩壊した。

 これらに関わる学者たちの多くが利権に関わっていたり巻き込まれたりしており、想定される危険性があっては困るので、起こっては困る危険性は想定外にしておいたという実に馬鹿バカしい頭脳レベルの集団である。

 ひるがえってこの漢方界でも、医学界で権威のある医師自身が大建中湯の自験例による著効が喧伝されるや、待ってましたとばかり漢方薬メーカーの吹聴により、開腹術後には誰彼ナシに大建中湯を投与するのが常識化されてしまった。

 挙句は漢方知識の乏しい一般の医師が、開腹術とは無関係でも、腹部症状を訴える患者にも誰彼ナシに投与され、副作用を頻発させる事態を生じている。

 しかもこれらの製剤には本来は乾燥生姜が用いられるべきところを、飴色になるまで蒸し上げた煨姜(ワイキョウ)もどきの「乾姜」なるものが大量に使用されている。

 先日も、知人の医師がお腹が張って便秘気味であるとき、実験的に保険漢方用の大建中湯エキス製剤を1包服用してみたところ、便通は改善されたものの、同時に尿道に激しい刺激症状を生じたがどうしたものだろうと問い合わせ電話があった。

 腹部の虚寒証がない人が使用すると、希にはそのような副作用も生じかねない問題ではあるが、二度と服用されないで、猪苓湯をしっかり服用すれば直ぐに回復しますよっと伝えておいたが、後日、アドバイス通りの結果で事なきを得たとの報告があった。

 現実には、大建中湯は適応を誤らなければ、実に重宝で劇的な効果を発揮してくれる漢方薬ではあるが、この温暖化の時代に医学の権威者であっても漢方の権威者でもない一人の医師の体験があるからといって、体質を選ばず一律に投与されたのではもはや民間療法レベル以下。

 西洋医学の権威者の体験談は、絶好の製薬会社の売り上げ向上策の宣伝材料に違いない。このような現実を冷静に判断できる医師がどれだけいるのか?

 はなはだ心もとない利権社会まみれの日本の現実なのである。

 さらには漢方薬など第2類医薬品の通信販売禁止を目論む勢力については、厚生労働省を取り囲む利権集団をよくよく分析してみる必要があるのは言うまでもないことである。

 ここまで腐り果てた日本の現実がある。

利権太りのスズメ
利権太りのスズメ posted by (C)ヒゲジジイ



posted by ヒゲジジイ at 08:46| 山口 ☔| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2011年04月18日

体力のない人にも大柴胡湯の適応者は五万といる

シックなカラーで人懐っこいイソヒヨドリの雌
シックなカラーで人懐っこいイソヒヨドリの雌 posted by (C)ヒゲジジイ

 今年も非常に華奢に見える女性達で、大柴胡湯適応者が頻発する。
 ところが大柴胡湯エキス製剤の効能・効果には

「体力が充実して,脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく,便秘の傾向があるものの次の諸症:胃炎,常習便秘,高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛・便秘,神経症,肥満症 」

という記載がある。

 このような記載はまったく信用ならない。
 記載されていることは間違いではないが、正しくもない。
 「体力が充実」してなくとも、とても華奢で体力が非常に低下している女性達にも適応者が五万といる。

 「脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく」という記載はまったく正しい。ここだけは文句のつけようがない。

 「便秘の傾向」というのはあってもなくても問題はない。

 「胃炎」がある人にも適応証があれば使える。

 同様に「高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛・便秘」も適応証があれば、このような症状に効果が出ることもあるあるが、他の合併証によって生じているケースも多いので、頭痛や肩こりまで改善できるとは限らない。

 「神経症」については適応証があれば効果的なこともあるが「肥満症」に関してはたとえ適応証があってもこの方剤だけでは弱いことも多く、合併する適応証に対する方剤の併用が必要なことが多いし、第一、過食を止めて運動不足を解消する必要がある。

 上記をみると、いかにも体格の良い人達や肥満症の人達以外には使用できないような誤解を招く効果・効能であるが、現実には大柴胡湯が適応する人には意外に痩身で華奢な女性達の方が多い。

 40年近い漢方相談経験から断定できる。上記の記載中で最も正しく重要なのは「脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく」という箇所だけで、逆に最も邪魔になる記載は「体力が充実して」という部分である。

 何をもって体力が充実してと判断するかは議論のあるところであるが、現実にはいわゆる体力が低下して華奢で比較的小食な女性達にも適応者がとても多い。

 このような華奢な女性達でも適応証に間違いないケースでは、大柴胡湯によって「脇腹からみぞおちあたりにかけて苦」しい症状が改善されるとともに、逆に体力が充実して来るのだから、漢方薬の実力は侮れない。

 しかしながら、一見体力のありそうなヒゲジジイが、大柴胡湯の適応証の人達の喜びにあやかりたいと、みずから服用実験をしてみたところ、次第に倦怠感を感じるようになり、仕事の途中でも横になりたくなったり、なんとはなしに体力と気力の低下を感じることが増えて来たので、適応証もないのに使用すると、真逆の反応することを確認することが出来た(苦笑。

 このように漢方薬は真の適応証を見つけるにはかなり熟練が要る。
 それゆえ、巷の病院や医院で安易に投与される医療用の漢方製剤(最近では大建中湯や桂枝茯苓丸の問題が多い)による誤投与で困った人達の問い合わせ電話が絶えないのである。

 合成医薬品の誤投与と異なり、漢方薬の誤投与は問題が少ないとはいえ、少なくとも連用してもまったく無駄になるので、巷のお医者さんたちも日本漢方だけでなく、中医学の弁証論治の基礎くらいは学んで欲しいものである。

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ESC_2846 posted by (C)ヒゲジジイ

ラベル:大柴胡湯
posted by ヒゲジジイ at 08:33| 山口 ☁| 大柴胡湯や茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)の真実 | 更新情報をチェックする

2011年04月15日

漢方薬など第2類医薬品の通信販売は2年間延長っ!

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BSC_2212 posted by (C)ヒゲジジイ

 厚生労働省は継続使用者や離島居住者に限って、漢方薬を含む第2類医薬品の通信販売をさらに2年間延長することに決めた


 村田漢方堂薬局では関西や関東地方はおろか、東北地方からも数年以上前から直接来られ、その後は継続して通信販売を利用されている人が多数。

 さいわい経過措置が2年延長されたのでホッと一安心だが、これからの2年1ヶ月半の間に、直接面談による相談販売後になされる通信販売までも規制する前代未聞の悪法が完全撤廃されることを望むものである

 ともあれ、村田漢方堂薬局をご利用の遠方の皆さん、2年延長されましたので、どうぞご安心下さいっ!

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CSC_5515 posted by (C)ヒゲジジイ

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2011年04月14日

愛用の風邪薬は参蘇飲

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CSC_6019 posted by (C)ヒゲジジイ

 人に奨める機会は比較的少ないものの、ヒゲジジイ自身が愛用する風邪薬は参蘇飲(ジンソイン)。

 風邪の初期症状に、これを一服でほとんど治ってしまう。気虚感冒に有効な方剤とは実に言い得て妙。

 忙しい日に、大声張り上げて喋り続けていると、夕方頃から咽喉がいがらっぽくなって軽い咳が続くことがある。そんな時には板藍茶とともに参蘇飲の一服で雲散霧消するのが通例である。ダメ押しに5〜6時間後にもう一服しておけば、これで完治。

 同様な症状に見舞われると、多くの人が板藍茶とともに天津感冒片の少量を齧るように服用して治すことが通例であるが、ヒゲジジイはもともと身体の方もトウヘンボクだから、天津感冒片が適応することは滅多にない(苦笑。

 幸いなことに最近、小太郎漢方さんがあらたに品質優秀な参蘇飲エキス顆粒を発売されたが、この製剤ならヒゲジジイの場合、ほとんど一服だけで未然に本格的な風邪を防ぐことが出来る。

 小太郎さんと言えば、参蘇飲エキス顆粒剤の新発売と同じ時期に、柴芍六君子湯(サイシャクリックンシトウ)も新規に発売されている。
 これまでなら脾胃気虚で肝気鬱結を伴うケースでは、六君子湯に四逆散を併用して効果を上げていたが、今後は柴芍六君子湯にまとめることが可能となる。

 以上、小太郎さんの宣伝ばかりを行なってしまったが、新規の漢方製剤の許可を得るに当って、ヒゲジジイのアドバイスのほとんどを聞き入れる奇特なメーカーさんだけに、大いに宣伝したくなるのも人情というものだろう(笑。

 以前はウチダ和漢薬さんこそヒゲジジイのアドバイスを積極的に取り入れ、生薬製剤二号方をはじめ雲南貴精や雲南片玉金、霊丹参など、多くの製品を送り出したものだが・・・昨今はさて?

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CSC_5518 posted by (C)ヒゲジジイ

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CSC_5721 posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 23:45| 山口 | 時代的な傾向や使用頻度が増加中の漢方薬方剤 | 更新情報をチェックする

2011年04月13日

直接来られない場合は弁証論治は不可能です

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DSC_2870 posted by (C)ヒゲジジイ

ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 30歳〜39歳の男性
ご職業 : 会社員
簡単なご住所 : 関東地方
具体的な御職業 : TV局勤務
お問い合わせ内容 : もともと腰痛があったのですが、ある一定の座り仕事が多くなり悪化。ぎっくり腰をし、今では1日を寝て過ごす数日で仕事にも支障をきたしています。

 病院にいって調べましたが、ヘルニアに近い症状、またカイロプラクティックに通っていますが、筋肉が硬直して神経を圧迫しているとの事でマッサージをうけていますが、良くなりません。

 尻部の付け根が痛み、椅子に座ったりは全く出来なく、横になるにも体勢が決まってしまい、睡眠不足で体重もすでに5キロやせてしまいました。

 こちらのHPを拝見させて頂き,ぜひ漢方を処方して頂きたいと思いましたが、遠方のため、お伺いする事が出来ません。

 このような場合は、他のご質問でも拝見した通り、処方が難しいのでしょうか。

 お忙しい中大変恐縮ですが、本当に困っており、お願い出来るのならばどうしても処方して頂きたいと思っております。
 宜しくお願い致します。

今夜のお月さん
今夜のお月さん posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:直接来られない場合は、正確な弁証論治は不可能ですので、地元近辺で見つけられるのが一番です。

 カイロでだめなら鍼灸という方法もあると思います。

 内服の漢方薬に関しては・・・(以下省略)。

KSC_4955
KSC_4955 posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 19:48| 山口 | 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2011年04月12日

聞くにたえない

戦場のカメラマン
戦場のカメラマン posted by (C)ボクチンの母

 中年や老年のおばさん達と来たら、テレビの評論家や政治家顔負けの時事評論。

 受付譲と常連さんやお馴染みさんの気のあった人達が来局されると、ヒゲジジイによる弁証論治の確認が終了するや、待ってましたとばかりに近所のスズメたち顔負けのピーチク・パーチクが怒涛のごとく押し寄せるっ

 発送の準備に送り状をパソコンで打つヒゲジジイの耳には話題の内容によっては実に聞くにたえなくなってくる。
 よくぞあんなに実に様ざまな話題が噴出して尽きないものだっ!

 いよいよたえかね、仕事を中断してカメラを持って裏庭に逃亡を企てること再三再四っ(涙

ESC_1174
ESC_1174 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 13:36| 山口 ☀| 繊細でデリケートなヒゲジジイ | 更新情報をチェックする

2011年04月11日

お問い合わせフォームから連日のお問い合わせメールにお返事できない数々

P4101458
P4101458 posted by (C)ボクチンの母

 木の芽立ちの春、体調が大きく揺らぎ易い季節とあってか、連日お問い合わせメールやお電話が増え、お断りするのに四苦八苦。

 お断りする理由でもっとも多いのが、たとえば病院から大建中湯を処方されたが、身体が火照って湿疹が勃発、身体も痩せて来たが続けて飲んでよいのだろうか? など、処方された主治医に問い質すべき内容を直接電話で訊ねられるなど。

 一旦服用を中止して主治医に訴えるべきだと何度繰り返して叱るように諭しても、どうして教えてもらえないのかっと詰め寄られて唖然とするばかり。
 それじゃ〜何と答えれば満足されるのだろうかっ!?

 そもそも漢方に素人の医師達が多く、安易に保険漢方を処方すること事態に大きな問題がある。

 蓄膿症の漢方薬はどれを選んだらよいだろうか?という種類の電話での問い合わせもイヤになるほど多い。

 お問い合わせメールに至っては、毎日何通入って来るかわからないほど、四月になって相当な数に上るが、ブログに転載不可とされている場合は、当然、お約束どおりお返事は返さない。

 ブログに転載不可となっているお問い合わせは実に多いが、経費がどれくらいかかるか、お話を聞きに直接伺ってもよいでしょうか?
 という実に困ったメールも混じる。

 お話だけが聞きたいというケースでは最初からご遠慮願いたい。迷っている人達に対しては、たいへん申し訳ないことながら、心身ともに消耗の激しい弁証論治に専念できるわけがありません。

 過去の経験でも直接来られて迷っている人に縷々説明していると、質問に対する説明の苦労で疲労困憊。
 ようやく飲んでみたいと言われるころには、こちらがまったく戦意喪失してしまって、服用前から様々な説明をさせられたのでは肝腎な弁証論治の余力がなくなり、結局はお断りした経験は一度や二度ではありません。

 だから昨今では、肝腎な弁証論治にチカラを注がれそうもない相談は最初からお断りすることにしているわけですよ。

 ところで、世間相場よりも安価な漢方薬を心がけていても、数種類の方剤を併用すれば、それなりに経費はかかります。
 たとえばアトピー性皮膚炎などでも軽症者はお断りしている関係上、一定レベル進行している人では、月額に換算すれば2〜4万円くらいの経費はかかっている。

 他の疾患でもこれくらいの幅は、当方の漢方では常識的な経費であるが、もっともご相談者の多い進行癌や転移癌ともなると、月額に換算すれば5〜10万は一般的な経費となっている。

 もちろん一般的な慢性疾患では、月額換算5千円〜2万円くらいで終始する人も多いが、一般的には微調整を繰り返す過程で、最終的にはアトピー性皮膚炎レベル(2〜4万)の経費は必要になることも多いと思って欲しいものです。

(といっても、牛黄製剤や麝香製剤のような速効性のある高貴薬に惚れ込んだ人達では月額3〜9万近い経費がかかっている。)

 メールでのお問い合わせで最も多いのが、病状や病名を1〜数行書いて、なんの漢方薬がよいか教えて欲しいという安易なお問い合わせはもちろんお返事不可能。

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KSC_4558 posted by (C)ヒゲジジイ

クイナ
クイナ posted by (C)ヒゲジジイ

BSC_2335
BSC_2335 posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 11:12| 山口 | 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2011年04月06日

優れた効果を発揮する新製品の分消湯エキス製剤

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KSC_3103 posted by (C)ヒゲジジイ

 昨年、ヒゲジジイのアドバイスにより、小太郎さんから補気建中湯エキス製剤が新発売されたのものの、実証用の分消湯がないのは不便だからと、早くから分消湯エキス製剤の製造許可も取得すべきことをアドバイスしていたところ、最近、製造許可が得られ新発売されることになった。

 そこで従来から分消湯を愛用されている人に、試験的に新製剤に切り替えてもらったところ、数日間は「???」という感じだったらしいが、日を追うごとに優れた効果を発揮して、従来の製剤よりも腹部膨満感の消失時間が長く、他の併用薬との連携も相俟って、とても調子が良好であるとの報告を得た。

 もう過去の製剤には戻れないと言われるものの、価格的にはそれぞれ相応の濃度と効果であるから、従来の他社製の分消湯が劣るという意味にではないっ、と言いたいところだが、従来の他社製剤には配合されるべき白朮はあっても蒼朮が省略されている。
 白朮と蒼朮を複合して配合するところに大きな意義があるのに、蒼朮を省略されたのでは片手落ちと言わざるを得ない。

 もちろん小太郎製の分消湯はヒゲジジイがウルサイくアドバイスしているので、きちんと白朮と蒼朮が配合されたまったく理想的な配合となっている。

 要するに値段相応の効果を発揮しているというには余りあるところで、だから実際に長期間愛用されている人にとっては「値段の問題じゃないのよっ!」ということになる(苦笑。

KSC_3104
KSC_3104 posted by (C)ヒゲジジイ




 
ラベル:分消湯

2011年04月04日

「想定外」を想定できない日本のバカ学者たち

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FSC_5370 posted by (C)ヒゲジジイ

 震災直後から、日本のバカ学者たちは耳にタコが出来るほど「想定外」という想定外の言葉を吐き続けた。

 その想定外を想定するのが学者たちの仕事ではなかったのかっ!?

 彼らの言う想定外なら、弁証論治の日々の仕事は、毎度まいど想定外の漢方相談ばかりである。

 そのような想定外の相談であっても弁証論治という強力な武器があるから、想定外の問題も結果的には想定内の問題として解決できるのである。

 そもそも、それぞれの専門分野の学者さん達は、専門家としてのプライドが僅かでも残っておれば、安易に「想定外」などと卑怯な逃げ口上を使うなよっと言いたい。

 「想定外」を連発する学者さんたちは、はからずも、みずからの無能振りを告白していることになる。
 プライドもなにも、実に地に落ちたものである。

 福島第一原発の地震に対する耐久性を震度5として設計されていたとは、シロウトでも分かる非常識っ!

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FSC_5296 posted by (C)ヒゲジジイ

クマンバチ
クマンバチ posted by (C)ヒゲジジイ

 

posted by ヒゲジジイ at 16:45| 山口 ☀| 繊細でデリケートなヒゲジジイ | 更新情報をチェックする