2011年01月22日

電気屋四肢厥冷事件

メジロ
メジロ posted by (C)ヒゲジジイ

おたより:東海地方の美人女性薬剤師

 大寒の名の通り、厳しい寒さが続きますね。
 こちらでは50センチほどの積雪がなかなか溶けず、毎日雪かきに追われています。

 年明け早々、私も熱病?にやられました。
 薬局のマルチプリンターが壊れたので、新しいのを探しに主人と電気屋巡りをしていて、”電気屋四肢厥冷事件”を起こしました。

 うちの主人は、電化製品を購入するとき、あ〜でもない、こ〜でもないと吟味し、値段や機能等を比較して数軒の電気屋を巡る人種で、こちらはスポンサーでついて回りなのですが、電化製品音痴の私にとっては大変に苦痛な時間・・・。

 この日も2時間ほどグルグルと回り、脾気下陥し、頭がクラクラとしてきました。
 しばらくすると、動悸が激しくなり、何だか息が詰まって苦しく、手足から冷や汗が出て、その場に座り込んでしまいました。
 体の中は火照った状態で、ノドも乾きとても息苦しいのです。

 結局、電気屋のお勧め品を購入し、家にもどって四逆散を飲んで落ち着きました。
 まさしく、肝気が欝結して気機不通となり、陽気が抑圧されて四肢に到達できない状態だったのでしょう。

 最近、更年期を迎えてこのようなことが頻繁に起こります。
 朝から清陽が昇らず、濁気は降りないので、午後からになると体に熱が籠もってきます。

 昨日も特に、喉の痛み、鼻水、咳などの風邪症状はなく、37度8分くらいの微熱と手足の抜けるようなだるさで、”早く横になりたい・・・・早く一日終わってほしい・・・”と思いながら仕事。
 臨時の薬剤師は喜寿を迎えた叔母なので、そうそう頼むこともできず・・・。

 朝から柴胡剤系列で様子をみていましたが、午後に症状が顕著になり、”あっ・・・そうか”と、竹茹温胆湯+黄連解毒湯で症状がキレイにとれて、今日は元気一杯に働けました。

 年齢に伴う脾肺の弱り+肝腎不足に伴うホルモン系の変化が、疏泄の中枢の少陽経に負担をかけているのだろうなぁと思っています。
 先日亡くした友人のように、突然死する年代に入ったのだから、無理はできないですね・・・。

ヒヨドリ
ヒヨドリ posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:おたよりありがとうございます。

 この度の処方運用、とても興味深く拝見しました。
 この極寒の季節に、何とナントっ!四肢厥冷の原因が厥陰虚寒や少陰陽虚ではなく、陽気内鬱の四逆散証だったとは、とても参考になりました。

 さらには竹筎温胆湯+黄連解毒湯の適応証とは・・・しばらく考え込んでしまいました。

 面白い使い方をされるものだと関心するやら考え込むやら・・・そういえば、数年前、寒いさむい東北地方から、日本流で言えば典型的な虚証の女性が来られましたが、村田漢方堂薬局にたどり着くまでには数年毎に高名な先生方の漢方を続けられていました。

 ところが不思議なことに、どの先生も気付いておられなかったことは、この女性には黄連解毒湯証が合併していることでした。
 日本流の虚証概念が災いして、補剤中心の配合ばかりが出されているために、もう一歩の体質改善が出来なかったわけです。

 本日、常連さんの奥さんから興味深い報告がありました。
 先日、ご主人が寒い寒いといって会社から帰って来られ、咽喉腫痛とひどい悪寒を訴えるので、涼解楽(銀翹散製剤)に藿香正気散を合わせてしこたま飲ませたら、明くる日にはケロッと治ってしまったそうです。

 日頃から常連さんには処方運用のヒントを繰り返しアドバイスしているので、咽喉腫痛や悪寒に対する対処方法でも、葛根湯を使用すべきときや藿香正気散が適切なとき、あるいは参蘇飲を併用すべき時など、よく学習されれる人は、並みの専門家よりも上手です。

 研究熱心な常連さんには荊防敗毒散と銀翹散製剤(涼解楽や天津感冒片)の使い分け、適応証の研究をしてもらっているほどです(笑。

IMGP4734
IMGP4734 posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 15:31| 山口 ☀| 漢方薬の即効例 | 更新情報をチェックする