2010年12月21日
うっかり在庫が切れていて叱られた話
山茱萸の木片を加えるシジュウカラ posted by (C)ヒゲジジイ
12月は年間で最も漢方薬の回転がめまぐるしい月である。
年越しを前に、常連さんやお馴染みさんたちがまとめ買いをされるケースが多く、店頭も送りも慌ただしい。
常連さんというより、本年半ばから新しく来られた蓄膿症と後鼻漏や耳鳴などで、辛夷清肺湯と抗菌中草薬でとても順調に経過していたところ、空気の乾燥する秋頃より、もう一歩の進歩が見られなくなった。後鼻漏が止まったと思うと、またふいに出て来ることがある。
そこで今年新発売になった小太郎の荊防敗毒散をためしに規定量の半分を追加、30包を20日で服用してもらう計算である。
その後、他の人にも販売してうっかり在庫が尽きて、早く調達すべきところを1日遅れのその日、10日も経たないうちに明らかに効果ありとて、早めだが補充しておきたいとやって来られた。
しばらく来れないから早めに補充に来たといわれるが、在庫がない。本日以外は月末でないと来れないがどうしてくれるっ!? とオバサンさんに叱られて平謝り。
12月は各メーカーさんも出荷量が増大してオオワラワ、こちらも同様である。
数十年も漢方薬局を経営していると、常連さんやお馴染みさんたちの補充量も半端ではないので、うっかり在庫を切らして調達を怠っているとたいへんなことになる(涙。
平素から在庫が豊富な各種高貴薬の牛黄製剤なども、長年愛用されている人達がまとめ買いされる時期でもあるから在庫管理を怠れない。
師走はスズメも忙しい posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 13:09| 山口 | 漢方相談室での談話風景
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