2010年12月11日
「免疫の不思議」の続き
シジュウガラ posted by (C)ヒゲジジイ
折返し頂いたメール:東海地方の美人薬剤師
先生がおっしゃられる通りのことを、私も経験しています。
アトピーの方では、ワクチンを打って妙に調子がよくなる方と、最悪になる方がみられますね。
もしも、ワクチンの基材に対するアレルギー反応がなければ、もっとわかりやすいかもしれません。
また、通年性のアレルギーがあり、年間を通してシンイセンキュウを買いに来られていた方なのですが、検診で乳ガンが見つかり、慌てて相談に来られました。
すでに、手術と抗ガン剤を予定されており、私の方では、免疫の低下を最小限にとどめるように漢方を処方しました。
術後、3クールの抗ガン剤をやられ、その後はホルモン剤を処方されておられましたが、すこぶる順調で、現在3年目。
リンパ節への転移等も見られず、”命拾いした!”と喜んでおられるのですが、治療中は不思議なことにアレルギー症状が全くなく、最もひどい杉花粉の時期も、何ともなかった・・・とのこと。
ところが、ガンが消えて、漢方処方もだんだんと遠のいたあたりから、またしてもアレルギーが出てきて、以前と同じように悩まされるようになった・・・。と言うのです。
本人は、”この症状が出るのは、調子が良い証拠、ガンがあるとアレルギーは出なくなるから、これでいいの!”という調子・・・・。免疫を調整する処方を続けていれば、バランスがとれてどちらにも良いのに・・・・。
それからもうひとつ面白い例としては、不妊症の方で、やはりハウスダストによる通年性のアレルギーがある方。
最初は、生理の状態からして血虚オケツが考えられたため、そちらに重点をおいた処方をしていましたが、あまりかんばしくなく1年過ぎても懐妊せずでした。
翌年の春に花粉症が相当ひどいため、本治法を切り替えて、免疫を調整するような、冬虫夏草、紅参、紫蘇等の処方に切り替えたところ、服用後1ヶ月半で妊娠され、アレルギーと免疫、そして妊娠の関係を体験することができました。
以後、不妊症の治療には、必ずアレルギーの有無をきいて、妊娠率が上がってきています。
人の体はとても面白いですね。
特に、ホルモン、免疫、自律神経のネットワークは大きく、体のあちこちでこれらがシーソー関係をとっていますので、そのバランスをどうとるかが鍵であり、腕のみせどころでもありますね♪
ジョウビタキ(雄) posted by (C)ヒゲジジイ
ヒゲジジイのお返事メール:免疫関連のご体験のご報告、ありがとうございます。とても興味深く、ブログの続きに助かります。
ところで、B型インフルエンザに罹って以後、急速に寛解していたアトピーの女性は、せっかく清熱解毒剤など一部の漢方薬を中止でき、 主軸の方剤類も半減することが出来ていたのに、案の定というか、インフルエンザのほとぼりが冷めたら、しだいにアトピーが牙を向きつつあります。
減らしていた服用量も次第に増加させる必要がありそうで、免疫システムのトウヘンボクはまるでヒゲジジのようです(苦笑。
キジバト posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 09:56| 山口 ☔| 中医漢方薬学問答
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