2010年12月01日
一瞬の閃き
ジョウビタキ(雄) posted by (C)ヒゲジジイ
先日、やや及び腰でやって来た可憐な女性。
ヒゲジジイは珍しく超特急で閃くものがあり、ほぼ確実に速効が出るだろうという確信がもてる方剤が頭に浮かんだ。
しかしながら高貴薬に属する部類の漢方製剤だから、やや高価といえば高価。
ストレス性の病気のために長期休暇を取っているくらいだから、内容はかなり深刻なはず。
その割には経費を惜しんで煮え切らないので、通例ならキッパリとお断りするところだが、やっぱり可憐な女性はしばしば得をする。
というよりも、見ていてハラハラする病状でもあるので、試しに1日分だけでも服用してみなさいよ、ということになった。
常連さんやお馴染みさんでもない新人さんに、このような過剰な親切はヒゲジジイに限っては青天の霹靂である。
案の定、超速効を得て翌日混雑する薬局に追加購入に来られて嬉々とした様子。
そのまた10日後、昨日も元気で補充に来られていたので、これで一安心。
短期間で可憐な女性がうっかり落ち込んだ暗闇から、健康的な太陽の降り注ぐ世界に戻してあげた満足感。
一瞬で覚ったかのような頓悟、あるいは神の啓示でも受けたかのような閃きと超速効が、当然いつもいつもあるわけではないが・・・毎月最低一度くらいはあるかも・・・(苦笑。
ところが逆に、綿密な弁証論治を経ながらも、案に相異して期待する効果が出ないまま、半年あるいは一年以上も経過する内に、ある日突然閃いて確かな配合変化を経て、薄紙を剥すように寛解に向う人もおられる。
それが待てずに去って行かれる人も少数ながらおられるのは、神ならぬポンコツ頭のヒゲジジイゆえ、止むを得ない。
以上はすべて両極端なお話ばかり。
DSC_4969 posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 00:36| 山口 ☁| 中医漢方薬学
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