2010年08月31日

現代社会にあっては使うのに不便な配合内容の漢方製剤

IMG_5009
IMG_5009 posted by (C)ヒゲジジイ

 夏場に熱中症予防にしばしば使用されるべき生脈散(麦門冬・人参・五味子)は、温性の朝鮮人参の配合が邪魔して使う気になれない。
 
 中医学的には現代社会においては朝鮮人参のかわりに西洋人参が配合されてしかるべきだが、そのようなより合理的な配合方剤の医薬品製造許可が取得できる可能性は皆無に近い。

 朝鮮人参の配合された日本の生脈散製剤を夏場に使用するとしたら適宜、地竜などと併用するのが無難であろう。

 同様に、日本漢方や病院漢方でしばしばアトピー性皮膚炎で投与される白虎加人参湯も、配合生薬中の朝鮮人参が曲者で、西洋人参の配合こそフィットすることが多いはずであるが、このような理に適った方剤の医薬品製造許可が取得できる可能性も皆無に近い。

 それほどわが国の漢方事情は甚だしい後進性が歴然としているのだから情けない。

 その後進性をさらに裏付ける証拠に、「中医病機治法学」の日本語訳の書籍「中医臨床のための「病機と治法」 陳潮祖著 神戸中医研訳編」が絶版になってしまうほど、情けない日本の漢方レベルなのである。

 昨今の政治家達の性根の据わらない教養レベルといい、この国のバカさ加減にはほとほとウンザリさせられる。

IMG_4844
IMG_4844 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 22:52| 山口 ☁| 日本漢方の情けない現状と限界 | 更新情報をチェックする

2010年08月29日

大塚敬節先生のサインと不肖ヒゲジジイのサイン(滝汗’

撮影者:関東の内科医師

おたより:関東の内科医師

 こんばんは。
 先日は楽しいお時間を作って頂き、有り難うございました。

 先生とお会いして、自分にとって大切な宝物の漢方の本が一冊増えました。写真の左が大塚敬節先生の本で、右側が村田先生の本。その裏表紙には、大塚先生のサインと村田先生のサインがぁ!
 やったぁ〜ヾ(^v^)k

 そして、先生とお会いして自分が感じたことは「侍の姿のままでいる先生」でした。先生の隣には、奥様である「御台所さま」がいらして「先生を侍として生かそう!」としているような感覚を覚えました(笑。
 もちろん、お二人の会話をお聞きしていると、思わず微笑ましく感じたのも事実でした。

 自分も御台所さまが感じていらっしゃるように…「先生が最後まで刀を持ち、最後の瞬間まで前向きに侍として生きて頂きたい!」と感じました。「仕事辞めたい!」なんて言っちゃ駄目ですよぉ!(笑

 自分としては、先生の様に漢方を楽しむことが出来たら、これ以上の幸せはないと思っております。

 先日のブログに書かれている、先生が紹介して下さった薬草問屋の方には、近いうちに連絡したいと思います。 
 色々なご配慮を頂き、ありがとうございました。感謝いたします。 
 おやすみなさい。

撮影者:関東の内科医師

お返事メール:過分なお言葉、恐縮かつ却って萎縮してしまいます(苦笑。
 単なるトウヘンボクジジイに過ぎないのは、本当のところは直接お会いして、しっかり看取されたに違いありません(笑。

 小生と同様、日本漢方出身ながら、系統だった理論の乏しい問題点に同感される同志が得られたことは嬉しい限りです。

 東海地方の内科の先生も同様の立場ですが、最近はメールによるブログのご協力が減って、電話でのお便りが増えています。関東地方の内科医先生のようにメールによるブログへのご協力の方がありがたいのですが・・・(苦笑。

 ともあれ、昨日は典型的な中気下陥に肝腎陰虚が合併した女性が補中益気湯製剤と杞菊地黄丸の併用9日目でやって来られましたが、期待通りの速効がえられ、1回でも服用を怠ると、もとの症状が吹き出る(ふらつきや眼精疲労で目の焦点が合わないなど)ので、漢方薬の速効に驚かれていました。

 この女性はこれまで病院漢方で桂枝茯苓丸料エキス製剤が投与されていたのですが、弁証論治のないマニュアル漢方?とは別世界であることをますます再認識する昨今です(笑。

 先生もこれまで打ち立てられた独自の素晴らしい理論に、中医学理論をさらに導入され、新しい日本漢方を打ち立てて頂きたいと期待しています。


追伸:もしもやる気のない生薬問屋と感じられればご遠慮なく逆に手を引かれるのが無難かもしれません。

昔と今は様々な面で方向転換を行っているメーカーでもありますので、ノウハウに乏しいゆえに積極性に欠けていることも無きしもあらず・・・かなと思ったりします。

社の連中のだれかが先日のブログも見ているはずですので、いずれノウハウの有無についても判明することと思います。

DSC_8767
DSC_8767 posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 08:54| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする

2010年08月28日

甘草大量使用による副作用自験例・・・芍薬甘草湯の配合比率の問題

IMG_3577
IMG_3577 posted by (C)ヒゲジジイ

 今から三十年前のバリバリの日本古方派時代の体験。

 子供のいたずらを叱って「こらっ!」と怒鳴って振り向きざま腰を捻って拳(コブシ)を上げたと同時に右腰から足の先端にかけて激しい筋肉の引き攣りを生じて立てなくなった。

 もう一度は煎じ薬の原料生薬を沢山保存しているブリキの衣装缶を抱えた途端、同様な症状を生じたとき。

 いずれも芍薬甘草湯の煎じ薬で速効を得たものの、不安が残るのでさらに継続服用していたとき、いずれのときだったかは定かではないが、数日目に生じた突然の激しい排尿困難にはとても難儀した記憶が鮮明に残っている。

 まるで急性膀胱炎と同様な症状で、尿意を催しても排尿が出来ない。いきんでも気張っても排尿できない。猪苓湯を大量に服用して難を逃れたが、甘草の大量使用による副作用は一過性のものであっても難儀である。
 当然、このような症状が生じたら即中止すべきである。

 だからその後、初めて経験した尿路結石で疼痛が生じたときでも、しばしば日本漢方で行なわれる芍薬甘草湯合猪苓湯は用いず、もっぱら猪苓湯去阿膠加金銭草などを主体に自己治療した。

 もしも猪苓湯合芍薬甘草湯をどうしても用いたい場合は、甘草の配合量を極力少量に抑えておくべきである。

 ともあれ、日本漢方における芍薬甘草湯の配合比率において、芍薬と甘草が同量であるのは悪しき古典主義の弊害であるとしか言いようがない

IMG_2832
IMG_2832 posted by (C)ヒゲジジイ

IMG_2782a
IMG_2782a posted by (C)ヒゲジジイ

ラベル:甘草 芍薬甘草湯
posted by ヒゲジジイ at 08:46| 山口 ☁| 日本漢方の情けない現状と限界 | 更新情報をチェックする

2010年08月27日

関東の内科医先生が突然訪れて漢方談義

IMG_2178
IMG_2178 posted by (C)ヒゲジジイ

 昨日、いつもブログに協力して下さっている関東の内科医の先生が、九州の漢方外来診療に赴く途上で立ち寄られた。
 ヒゲジジイとは違って、とても慈愛に満ちた温厚なお人柄で、慕われる患者さんが多いのも頷ける。

 しばし漢方談義に花が咲き、いずれ開業されるにつけても原料生薬製造メーカーの対応の極端な差には驚かれていた。
 かたやすっ飛んで来られてノウハウをアドバイスできる能力のあるメーカーと、問い合わせてもナシのツブテの地元の原料生薬製造メーカー。

 ヒゲジジイは営業部長と懇意だから叱ってハッパをかけようかっと提案したが、やる気の無いメーカーに言っても仕方がないので、立ち消えとなった。

 ともあれ、予告ナシに突然来られるのは本気の漢方相談者ばかりではあるが、関東から参りましたという言葉に、てっきり漢方相談に来られた人と勘違いして「何の目的でっ?」とやや胡散臭げな対応をしてしまったのは我ながら思い出しても苦笑を禁じえない(笑。

IMG_2179
IMG_2179 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 04:58| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする

2010年08月24日

中医学と日本漢方

スズメのボクちん
スズメのボクちん posted by (C)ヒゲジジイ

ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 40〜49歳の男性
簡単なご住所 : 関東地方
お問い合わせ内容 : 村田先生、突然のメールお許し下さい。
 今、先生の過去のブログを順々に読んでおりました。そこに中医学と日本漢方の違いがかかれており、日本漢方は中医学を取り入れなければ明るい未来はないというような趣旨のことが書かれておりました(村田先生とはあまりに文才が違いますので拙い表現で申し訳ございません)

 私は村田先生のブログを読ませていただくまで日本漢方、中医学という存在はしらず、漢方はひとつの流派だと思っておりました。それで現在かかっている漢方医はもしかしたら日本漢方の先生ではないかと心配になってしまいました。

 私は慢性胃炎で病院で治らず、それならば漢方ということでツムラの漢方を1年服用しましたが治らず、現在、自費の煎じ薬を2週間程服用しております。
 その先生は相当昔の書籍を見せてくれ秀吉が飲んでいたとおしゃっておりました。その先生にかからせていただいてまだ2週間と短期なので村田先生がおっしゃるようにピントがあっているかわかりません。

 ただ、その先生の著書を見ても、中医学とか弁証論治という言葉が見当たりません。その先生は非常に熱心にみていただいているのですが、もし日本漢方の先生ならば通院はやめて中医学の先生を探してそちらの先生にした方がいいのでしょうか。

 その先生とは多分、村田先生も御存知かもしれませんが△△〇〇の◎◎医院 ●●●●先生です。非常に熱心に見ていただいておりますが、村田先生のブログを熟読させていただいて中医学の先生か不安になってしまいました。

 もしかしたら村田先生とも面識があるかもしれませんので私から村田先生のことは一切公言しません。通院できなくなってしまっては困ってしまいますので内密にお願いします。
 面識もない者がこのようなお願いをするのは図図しいと思いますし村田先生が古き良き日本人を愛してやまないのは重々承知しております。

 お返事頂けるかどうか村田先生の御判断一つなのはわかっておりますし、一銭の得にもならないのに本当に申し訳ございません。

IMG_8964
IMG_8964 posted by (C)ボクチンの母

お返事メール: よくある一般的な疾患の場合、もちろん慢性胃炎はその代表的な疾患ですが、日本漢方では豊富な過去の治療実績があるので、ほとんど心配は無用です。

 但し、半年から一年通院されても効果がみられなければ、そのときは中医学を専門とされる先生を見つけられたほうがよいと思いますが、日本漢方でも自費の漢方の場合、経験豊富な先生ですので、おそらく大丈夫だと思います。

 一定レベル以上の疾患や特殊な疾患、特殊でなくともこじれたアトピー性皮膚炎などのように、理詰めの分析が必要な疾患になればなるほど、理論の乏しい日本漢方では厚い壁が生じる場合があります。

 なお、日本漢方にも様々な流派が存在しますが、いずれも中医学的な弁証論治を取り入れている流派はほとんどないようです。
 以上、取り急ぎお返事まで。


編集後記: 上記のお問い合わせの文章内容と、その後のメール交換で書かれる文章内容から察するに、もしかして胃神経症の可能性も高く、胃癌でもないのに悩まれる度合いから考えても、むしろ森田療法を受けた方がより効果的かもしれない。

IMG_0428
IMG_0428 posted by (C)ヒゲジジイ

ラベル:日本漢方 中医学
posted by ヒゲジジイ at 23:03| 山口 ☀| 日本漢方の情けない現状と限界 | 更新情報をチェックする

2010年08月23日

末期の肝硬変で腹水もある状況下で利尿剤の作用を阻害する可能性のある一部の漢方薬

IMG_7938
IMG_7938 posted by (C)ヒゲジジイ

ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
患者さんの年齢 : 80〜89歳の女性
簡単なご住所 : 関東地方
お問い合わせ内容 : 末期の肝硬変、食道静脈瘤で在宅療養中の母のことで先生のご意見を伺わせて下さい。

 ラシックス、アルダクトンを朝と昼で2錠ずつと、煎じ薬補中益気湯や中建中湯に五苓散を加えてのんでいます。

 昼間尿意はあっても中々でず、腹水が少しとガスがたまっているといわれています。平熱で血圧も正常、顔色は白く、小水の色、臭いも正常です。
 まだ検査は何もしていませんが、お医者様は、何故でないのか原因はわからないとおっしゃっています。

 先生は、原因は何だと思われますか?腎臓が悪くなったのでしょうか?腎臓が悪くなりかけているのなら、早く手当てをしたいのですが、他にどんな症状がでますか?

 遅れまして大変失礼いたしました。私は、娘の◎◎と申します。どうかお返事を下さいます様お願い申し上げます。

IMG_7110
IMG_7110 posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール: 通常、このようなギリギリの状況で御質問を受ける場合はお返事はご遠慮させて頂いております。

 ただ、このたびのご質問の場合、中医学的に見ても、漢方医学的にみても、母上様に投与されている漢方薬のうち、あきらかに中建中湯が五苓散やラシックス類の利尿作用を阻害している可能性が高いと思われましたので、お返事させて頂きました。

 もしもエキス剤で投与されておれば、補中益気湯中の甘草と中建中湯中の甘草および朝鮮人参も倍加されていることになり、利水作用を強く阻害することもあり得る問題です。
 たとえ煎じ薬で投与されていても、やはり腹水があり、利尿がないときに中建中湯を投与するのはいささか憚られる方剤です。但し、補中益気湯と五苓散の併用はしばしば行われる配合です。

 よほどの例外が無い限り(そのような例外は滅多にないと思いますが)、腹水があり、利尿もうまく行かない時に中建中湯を投与することはほとんどあり得ない(絶対とは言いませんが)ということです。(やや絶対に近いかもしれません。)
 以上、取り急ぎお返事まで。


編集後記: 腹部にガスが溜まっていても腹水が関連する場合には小建中湯や、小建中湯も含まれる中建中湯などのように甘草が沢山配合された方剤は使用することは逆効果である。
 ましてや現在、利水がうまくいってない状況下にあってはなおさら中建中湯の投与は憚れるはずである。

 それゆえ、通常は厚朴を主体にした適切な配合方剤で腹部のガスによる張りに対処するのと同時に、なるべく甘草や大棗の配合されない利水剤を用いるのが無難であろうと思われる。(補中益気湯合五苓散はエキス剤ではしばしば用いられるが、この場合でさえ稀ではあるが補中益気湯中の甘草や大棗および升提作用のある升麻が邪魔になることさえある。)

 しかしながら近年、医療用漢方が盛んになって、このようなケースでも建中湯類が投与されるケースがしばしば見受けられ、それを聞くだけで冷や汗を禁じえない。

IMG_8597
IMG_8597 posted by (C)ヒゲジジイ

IMG_1385
IMG_1385 posted by (C)ボクチンの母


ラベル:腹水 肝硬変
posted by ヒゲジジイ at 06:33| 山口 ☁| 病院の保険漢方による誤投与あるいは危険な配合 | 更新情報をチェックする

2010年08月20日

漢方薬で10歳以上若返った女性からのうれしいおたより

IMG_6818
IMG_6818 posted by (C)ヒゲジジイ

ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 40〜49歳の女性
簡単なご住所 : 日本国内
うれしいおたより : いつもお世話になります。
 連休明けでお忙しいご様子ですね。

 昨日病院で検査をしましたら、HbA1cが6.1に下がっていたので経口薬に変わりました。
 4月の末が10.8だったので4ヶ月で正常値に近くなりました。体重も8キロ位減りましたが体調不良や貧血もなく、病気になる前(若い頃から慢性疲労がありました)よりずっと元気になりました。

 またご相談させて頂いた病状以外にも偏頭痛やアレルギー性鼻炎の症状も随分軽減し、今年はスギやヒノキの花粉の時期に鼻炎薬を飲まずに過せました。
 漢方薬の思わぬ効能に驚くと同時に、先生の熱心なご指導のお陰と感謝しています。

 糖尿病と診断されて落ち込んでそちらに伺った時「そのうちインシュリンも薬も飲まなくてすむようになりますよ」と先生がおしゃって下さったことが、とても励みになりました。

 完治する病気ではないので気を抜くことは出来ませんが、上手に付き合って行こうと思ってます。
 猛暑が続きそうなので先生もご無理をされないで下さいね。奥様に宜しくお伝え下さい。また来月伺います。

IMG_6847
IMG_6847 posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:とってもうれしいおたより、ありがとうございます。

 当方の漢方薬でどんなに効果があっても、なかなかこのようにブログに協力して下さる人は稀です(苦笑。

 それどころか、それまで経過がよくても、ちょっと調子が悪いとご自身の不摂生の反省もなく、当方の「漢方薬を服用する前よりも悪くなった」と事実とは異なるまったくやりがいのないメールをもらってショックを受けたこともあるくらいです(涙。

 ここ3日、連休明けの皺寄せで、ご存知の通り少ないスタッフでぶっ倒れそうなくらい疲労困憊でしたが、うれしいおたよりを拝見して、また明日から頑張る糧となります。
(といっても来週からは少し暇になると信じていますが・・・苦笑。)

IMG_6887
IMG_6887 posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 19:22| 山口 ☀| 若返りや美容関連 | 更新情報をチェックする

2010年08月19日

漢方薬で若返る女性たち

スズメのボクちん
スズメのボクちん posted by (C)ヒゲジジイ

 ほんとうはブログの更新どころではない。スタッフの少ない村田漢方堂薬局では、昨日も今日も新人さんたちの店頭相談や常連さんやお馴染みさんたちからの電話相談のみならず新しい人たちのメール相談の数々の対応に追われ続けている。

 先日も五十歳代の女性がまるで二十代の未婚の女性のように若返って再来されたのには驚愕したばかりだが、本日は四十代後半の女性がどうみても五十代にしか見えない陰鬱な様子だったのが、四十日間後の本日、30〜40歳にしか見えない若返りように気が遠くなった(笑。

 女性は元気になると本当に若返るもんですね〜っ

DSC_4103
DSC_4103 posted by (C)ヒゲジジイ

DSC_0485
DSC_0485 posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 12:25| 山口 ☀| 若返りや美容関連 | 更新情報をチェックする

2010年08月15日

18日(水曜日)の仕事がはじまるまで頭は空っぽにして

DSC_3955
DSC_3955 posted by (C)ヒゲジジイ

 この猛暑では、出てくる鳥は早朝のハシブトガラスとスズメさんたちばかり。太陽が照り始めると、さすがのカラスもスズメもひっそりとしてしまう。

 久しぶりの連休こそ、頭を空っぽにして眠りこける毎日で、連日の睡眠不足を取り返している。

DSC_7740
DSC_7740 posted by (C)ヒゲジジイ

DSC_4033
DSC_4033 posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 23:24| 山口 ☁| 繊細でデリケートなヒゲジジイ | 更新情報をチェックする

2010年08月11日

お盆休みは13日(金)〜17日(火)まで

雨中のカラス
雨中のカラス posted by (C)ヒゲジジイ

 お盆休みは13日(金)〜17日(火)まで。
 メールのお返事はワンテンポからツーテンポ遅れることが多いと思いますので、悪しからずご了承下さいませ。

 また、休日中の発送のご注文も、1〜2日遅れた発送になる場合がありますので、この点も悪しからずご了承下さい。

雨中のカラス
雨中のカラス posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 22:18| 山口 ☔| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2010年08月10日

糖尿病に対する弁証論治が的確にヒットしたときの漢方薬の速効

蝉を獲るスズメさん
蝉を獲るスズメさん posted by (C)ヒゲジジイ

著効例のご報告:東海地方の内科医師

 甘草成分の入っていないエキス製剤にしてから血圧はまあまあです(120/80台)。

 本日は個人的に驚嘆せざるをえない症例がありましたので、まずは村田さんへご報告までと思いメールしました。村田さんとしてはあたりまえの事例かもしれませんが。

 63歳の男性です。数年まえからの糖尿病の患者さんです。
 ひさしぶりにのどの乾燥、体重減少、などが著しく当クリニックを受診なさいました。尿糖もしっかりと陽性でみるからに入院適応のある糖尿病でした。
 すぐさま近隣の総合病院へ当日入院となり高血糖の管理などが始まったそうです。入院当初HbA1c が15以上あったそうです。入院下の血糖管理によって退院されました。

 私としては総合病院の糖尿病科でフォローされるものとばかり思っていたのですが、なんと、紹介状を持参して再診なさいまさいました。
 紹介状には内服内容と退院時のHbA1cが記載されていました(13.4)。そして「もし血糖管理が安定しないようでしたら再度ご紹介ください。インスリン導入が必要となるでしょう」とも記載がありました。

 私としては、再度入院の紹介の時期までのツナギとして診療すればよい、と判断し、一応、診察の上、六味丸合麦門冬湯合黄連解毒湯と茵陳蒿湯を処方しました。くわえて、糖尿病科の先生からの投薬もそのとおりに行いました。

 2週間あとに再診されました。患者さんいわく、「最近体調がすごくよい。尿もすくなくなり、のどの渇きもなくなった」とのことでした。血糖が低下していると思い、検査の指示をだしました。

 数日して検査結果が返ってきて、結果をみてびっくりです。なんとHbA1cが7.9に低下していました。このレベルはごく軽度のものです。なにより、この6週間くらいでHbA1cが13以上から7.9まで改善するというのにびっくりしました。

 漢方薬おそるべし!という思いでした。

 このような事例は他にもいっぱいあり、村田さんもご存知なのかもしれませんが、ブログのネタにでもと思いましてメ−ルしてしまいました。

蝉を獲るスズメさん
蝉を獲るスズメさん posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:貴重なご報告ありがとうございます。

 こちらでもHbA1cが10以上という人はしばしば遭遇しますが、さすがに13以上という人にはお目にかかったことがありません。
 ご報告の症例、実によく奏功されてお見事、これが漢方薬がフィットした時の速効性ですね。

 既にインシュリンを常用されながら、視力障害や腎不全を合併して透析を免れるために漢方薬を常用されておられる人、心筋梗塞を併発して退院後、合併症の併発予防も兼ねて漢方薬を利用される人など、糖尿病では合併症の恐さが付き纏いますので、おのずから漢方薬治療では併用方剤が増えやすい傾向にあります。

 既にインシュリンを常用されていても、漢方薬を併用しはじめて、内服薬に切り替えることが出来た人や、最終的には西洋薬が不要になって漢方薬だけでコントロール可能になった人など。
最近も来週くらいにはインシュリンから内服薬に切り替えることになった女性もおられます。

 ご報告の配合処方の内容からは熱証の体質傾向が強い男性と思われますが、世間では六味丸を投与すべきときでも、何とかの一つ覚えの八味丸が投与されるケースが多い中、マニュアル漢方とは一線を画するところが実に愉快です(笑。

 また茵陳蒿湯が投与されているのはきっと多少とも黄膩苔を認めることと存じますが、これ(茵陳蒿湯)一つあるだけでも糖尿病による腎不全を未然に防げる可能性も高まるものと思います。

蝉を狙うハシブトガラス
蝉を狙うハシブトガラス posted by (C)ヒゲジジイ

蝉を狙うハシブトガラス
蝉を狙うハシブトガラス posted by (C)ヒゲジジイ

蝉を獲る寸前のハシブトガラス
蝉を獲る寸前のハシブトガラス posted by (C)ヒゲジジイ

蝉を獲ったハシブトガラス
蝉を獲ったハシブトガラス posted by (C)ヒゲジジイ



ラベル:糖尿病
posted by ヒゲジジイ at 22:25| 山口 ☁| 糖尿病 | 更新情報をチェックする

2010年08月09日

遠路の旅程では体力喪失して病状を悪化させ兼ねない

DSC_8857
ミサゴ posted by (C)ヒゲジジイ

 しばしば電話で受ける深刻なご相談で、関東や関西から腎不全や進行癌、あるいは転移癌サポートの漢方薬を求めてお問い合わせがある。

 このような病気の内容によっては体力的に通うのに相当な労力を要する重大疾患の場合、よほどの地元近辺でない限り遠路の旅程で体力喪失し、いくら適切な漢方薬類をお出ししても、却って病状を悪化させ兼ねないので無理は禁物。

 それゆえ当然、お断りせざるを得ないのであるが、入れ替わり立ち代りご病人のご家族や親類縁者の人からの依頼攻勢に疲労困憊となることがある。

 常識的に考えても、遠路の旅程で体力消耗のマイナス面を考慮すれば、地元近辺で無理のない範囲で見つけられるべきであろうが、電話で熱心に依頼されても店頭が混雑する日に重なるときはスタッフ不足が堪えてひどいジレンマに陥り疲労困憊となる。

 そのまま店頭の新しいご相談者の弁証論治が疎かになり兼ねないので、HPには「体力的に通うのに相当な労力を要する重大疾患の場合、よほどの地元近辺でない限り遠路の旅程で体力喪失し、却って病状を悪化させ兼ねないので無理は禁物です。」という文言を付け加えることにした。

 重大疾患の電話のお問い合わせが折々に入るのは、地元近辺で重大疾患が一定の緩解状態に持ち込めたご本人やご家族が、慰安旅行中にポロリと話される機会があるからのようである。

トンビとミサゴのバトル
トンビとミサゴのバトル posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 13:27| 山口 ☀| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2010年08月08日

アトピーに効く漢方薬はありますか?

DSC_0454
DSC_0454 posted by (C)ボクチンの母

 電話のお問い合わせで最も多いパターンはタイトルのような

「・・・・に効く漢方薬はありますか?」。
「おたくは保険がききますか?」

 このような常識が欠落した質問が多いので受付嬢も返答にいつも窮するのである。
 窮した挙句に案出したお返事が

「10日毎に通う根気がありますか? 自費ですから一定の経費がかかります。」

「いくらくらいかかるんですかっ?!」

 不毛な電話がえんえんと日々続く。

 このような質問を受けること自体、まともに弁証論治が行なえない人達だと判断して、お断りすることに専念することになる。貴重な時間を奪われる不毛なときである。

 それでちょっとでも返事が気に食わないと直ぐに逆切れする老若男女が増えている
 逆切れされる可能性のある連中が多いから、逆切れされた時はヤッパリネ。

 この人達と常連さんやお馴染みさんたちとは間違いなく品性や人間性において月とスッポンである。

DSC_8912
ミサゴ posted by (C)ヒゲジジイ

DSC_8474
トンビ posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 07:07| 山口 ☀| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2010年08月07日

予告されないほうが頭が冴える弁証論治

DSC_7669
DSC_7669 posted by (C)ヒゲジジイ

 電話で問い合わされると、お断り口調になるには理由がある。電話で問い合わせる人に本気の人は少ないから。
 勧誘して欲しい、誘って欲しいというのが見えみえのことも多いから。こちらから奨めてまで弁証論治の苦労をしたくない。どうしてこちらがおべんちゃらを言わなきゃならんのだっ。

 だから村田漢方堂薬局の流儀を研究して来られる本気の人は、予告ナシに来られるので賢い振る舞いといえる。
 本気の人は目を見れば一瞬でわかることが多い。

 そのように遠路はるばる本気で来られる人の多くは、とりわけ今年の打率は初回から速効が出ることが9割以上に上っている。
 昨今は地元のおばさん連中でさえ、予告ナシに意外に神妙な態度で謙虚、本気のまなざしで来られるケースが続いているので、一回目から速効が出ているケースばかり。

 但し、初回から速効があったからといって、それで漢方薬の方剤が今後も一定不変ということは滅多にない。
 さらに増強すべき方剤や、季節的に配合変化を必要とするなど、最初から治り切るまで同様の方剤で最後まで押し通せる訳ではない。

 せっかちな人は誤解し、初期の方剤だけで最後までよいものと誤解し、しばらくすると音信不通になって、おそらく地元で同様の方剤を入手しているのかもしれないが、実際にはなお加えるべき方剤や、情況に応じた配合変化の法則を見つけ出さないまま自己治療に移行している人は、その点で大きな間違いをおかしている。

 ところで、男性の中にはネットで調べたと言ってやって来るのはよいが、挑戦的な態度が見え隠れする人もいる。
 当然、お断りである。何様のつもりか知らないけれど、挑戦的な態度で来られては弁証論治もクソもなくなって、いかに早く帰ってもらうかの努力に専念することになる。

 もともと男性には女性よりも厳しい態度で接する癖があるので、挑戦的な態度で来られれば、こちらから逆に喧嘩を吹っかけたくなる若い頃の虫が起こってきてもショウガナイダロウ(苦笑。

DSC_7690
DSC_7690 posted by (C)ヒゲジジイ

DSC00656
DSC00656 posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 00:12| 山口 ☀| 繊細でデリケートなヒゲジジイ | 更新情報をチェックする

2010年08月05日

熱中症の予防や治療の漢方薬

DSC_7469a
DSC_7469a posted by (C)ヒゲジジイ

 昨今、熱中症の予防あるいは治療に適切な漢方薬の要望が、常連さんやお馴染みさんたちから頻繁である。

 熱中症の漢方薬といえば日本古方派も中医学派も皆が口を揃えてお題目のように唱えるのが「生脈散(しょうみゃくさん)」であるが、配合される温性の朝鮮人参にやや問題がある。

 真の中医学派なら朝鮮人参を使用するところを西洋人参に置き換えるはずだが、残念ながら中医学では常識の西洋人参は日本では食品に貶められているのでお話にならない。

 ともあれ実際に常連さんたちで熱中症の予防に使われているのが豪華メンバーの漢方薬を使用しているので、とても成績がよい。
 すなわち牛黄製剤や麝香製剤の併用のみならず地竜や西洋人参、あるいは涼解楽や天津感冒片である。

 アトピー性皮膚炎が寛解状態にある人で、ガソリンスタンドに勤務している人は、炎天下でも屋根の下とはいえ常に外で立っているので暑さも半端ではないが、常用している配合薬中の地竜や瀉火補腎丸などが大いに予防として役立っている。

 このような外で仕事をせざるを得ない人は気の毒な限りであるが、室内で仕事をする人達はエアコンこそ熱中症の予防には欠かせない。

 そういえば、通常の季節なら六味丸製剤を常用している人達も、瀉火補腎丸を併用したり切り替えたりすることで、体調が良くなっている人も多い。

 ともあれ、常連さんたちの場合、高価な牛黄製剤や麝香製剤を常備されている人が多く、しかも常用されている人も多いので未然に防げることが多い。

 但し、熱中症を恐れてクーラーにどっぷり浸かり過ぎて、寒気や頭痛・吐き気が生じる人もあとを絶たないが、この場合はカッコウショウキサンを使用するのが常識である。
 熱中症を恐れる余りの副産物である(苦笑。

DSC_7661
DSC_7661 posted by (C)ヒゲジジイ

DSC_6529
DSC_6529 posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 23:51| 山口 ☁| 熱中症や冷房病 | 更新情報をチェックする

2010年08月04日

食事と日用品の影響がもっとも大きいアトピー性皮膚炎

ハイイロチュウヒ(メス)
ハイイロチュウヒ(メス) posted by (C)ヒゲジジイ

 昨年の新人さんの中には、せっかく治りかけていたのに、過食によって3度も全身に激しい痒みを伴った発疹が出現する再燃を繰り返した人がいた。
 本人の自覚があるからまだ救える話で、その後は自覚したおかげで今年は8割レベルの寛解状態を維持している。

 アトピー性皮膚炎の原因は、戦後の食生活の激変によるものであろうというヒゲジジイの推測はほとんど当たっていると信じている。
 アトピー性皮膚炎は飽食病であるという箇所をしっかり熟読すべきである。

 その後、ますます明らかになった食品が、チョコレートや豚骨ラーメンを代表とする各種の豚骨類や焼肉類などで、食したあとにひどく再燃した例は枚挙に暇がない。

 もう丸三年当方の漢方薬を続けられている熱心な人でも、この暑さに負けてついついアイスクリームを食べていたら、治まっていた痒みがまた勃発したと嘆いておられる。

 ビールが止められないまま重症のアトピーを四種類の方剤を用いて8割以上の寛解を長期間維持できている例外的な人もいるが、あくまで例外であろう。

 このように、アトピーを再燃させるもっとも大きな原因は口から入れる物であり、さらには身の回りの日用品や、かなり危険因子を孕んでいるのが可愛いペット類である

 敏感に自覚できる人達はまだ救いようがあって、次第に食生活習慣を改善されるので、その後は比較的順調に行くことが多い。

 ところが、これらの重要性をどうしても自覚できないか、あるいは自覚していても正しい食生活習慣に改善しようとされない人は、思いがけないときに再燃を繰り返しても懲りることがない。

 他の疾患では食事療法をそれほど五月蝿く言わないヒゲジジイだが、アトピーだけは例外で、食生活の改善を多少ともウルサク指導するのはこのためである。

ハイイロチュウヒ(メス)
ハイイロチュウヒ(メス) posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 00:41| 山口 ☀| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2010年08月03日

有閑夫人の浮腫は猪苓湯で取れることも意外に多い

キビタキ(メス)
キビタキ(メス) posted by (C)ヒゲジジイ

 今頃になってもまだ、もはやどのように美容的な工夫を凝らしても救いようがないオバサンたちでも、紫根、シコンと、紫根を求めて東奔西走している姿が本日もみられた。苦笑を禁じ得ない。

 午前中、昼近くになって店頭も閑散として来たので、その合間を縫って近くの郵便局に出かけた受付嬢が常連さんを連れて帰ってきた。

 「鳥は飛んでませんでしたか?」とヒゲジジイ。
 「とんでもないっ! 今畑に出たらオオゴトですよ、ぶっ倒れますよっ!」と常連さん。

 超望遠カメラを持って裏庭に出ようと企んでいた目論見をぶっ潰されたが、この常連さんの面白い話、お嫁さんが最近、身体がだるく浮腫んで頭がボーとするのに、五苓散よりも猪苓湯でシャープに効いたので補充に来たというのである。

 そういえば、血の道症の女性の浮腫に加味逍遙散に猪苓湯でしっかり効いている人が多い。
 五苓散中に配合される桂枝は、日本ではすべて桂皮が使用されるという問題点は実は問題ではないどころか、むしろ有利に働くことも無きにしも非ずなのだが、それはともかく腎陽を温補して温陽行水する必要がない浮腫も多いということである。

 つまり、昨今の一般有閑夫人の浮腫の中には猪苓湯がしっかり適応する人も多く、その場合は五苓散の比ではない。

 と、こんなことを書いていたら、別の中年の常連さんから電話がかかり、お蔭様で先日の頭痛も浮腫みも五苓散一服で完全に取れました。長く続いていた顔面筋肉のピクピクもそれ以来二度と起こっていません。10日間続けたけど、まだ続けたほうがよいでしょうか?

 という内容である。

 まっ、要するに正確な弁証論治が必要なことは間違いありませんねっ。

 実はヒゲジジイ、中医古方派なのです(笑。

ホオジロ
ホオジロ posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 16:53| 山口 ☁| 漢方相談室での談話風景 | 更新情報をチェックする

2010年08月02日

眼精疲労に抜群の効果を発揮した杞菊地黄丸

おいっ眼をつけたなっ!
おいっ眼をつけたなっ! posted by (C)ヒゲジジイ

 いまさらながら、みずから体験してみると中医方剤(俗に言う漢方薬)を適切に使用すれば驚くべき速効がでることに感動している(苦笑。

 一日に何通も入るメール(当方の漢方薬利用者)に対するお返事やブログの更新のみならず日々情熱を燃やす鳥撮の写真の整理にパソコン画面を見続け、書籍の活字も追わねばならない毎日を送っているので眼精疲労の条件はしっかり揃っている。

 しかしながら、日頃は突然死を避けるための牛黄製剤と健胃活血剤の併用のみに留まっていたところ、右目の疲労が激しく焦点が合わなくなった。午前中はまだしも、午後から次第に焦点が合わなくなる。

 同年代よりも少し下になる東海地方のお医者さんには強く奨めておきながら、自分が服用することは滅多になかった杞菊地黄丸をここ数日、中国国内で使用される分量の半分を目安に服用したところ、僅か一日で回復しはじめた。
 この調子でいけばメガネを買い替える必要がなくなりそう。

 蛇足ながら、本来杞菊地黄丸に使用される地黄は熟地黄であるべきだが、乾地黄を使用した粉末を丸剤に製した製剤の方が、熟地黄を用いて粉末を使用せずにエキスとして丸剤に製した製剤よりもやや効果が優れているように感じるが・・・この辺の矛盾を以前から疑問に思っているが、まだ解決に至っていない。

DSC_3211
DSC_3211 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 06:52| 山口 ☀| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする