2010年07月31日

賢い最近の新人さんたちは前触れもなく訪れる(笑

DSC_6657
DSC_6657 posted by (C)ボクチンの母

 今月は風雨が激しい日が多かったためか、ヒマな日が多かった反面、猛烈に忙しい日が何度もあり、またそのこととは別に新人さんたちが多いのが目立った。

 昨今の新人さんたちは本気の賢い人が多く、よくこちらのHPやブログをご覧になってヒゲジジイの性格をかなり把握して来られる。

 つまり、来られる前から電話で予約しようとしたり相談しようとされると、きっと断られるに決まっていると踏んで、何の前触れもなく泊りがけで来られる。

 関西地方のみならず中部地方や関東地方は特に目立つが、いずれも飛行機や新幹線を利用されて定期的に通える予定を立てて、皆がみな用意周到である。

 但し、遠来者は比較的若い女性が多いものの、今年は地元近辺では中年前後のおばさんたちの新人がいつになく目立つ(笑。

 無駄な余計な仕事をしたくない、本気の人達だけに十分な時間をかけて、じっくりと弁証論治を行ないたいので、電話やメールで問い合わされると、とりわけ電話ではほとんどお断り口調になっている。

 メールでのお問い合わせの場合は、内容にもよりけりで、ブログに転載不可となっておれば、お返事は出来ないお約束なのに、それを承知で問い合わせられる人も多いが、やっぱりお約束通りお返事できない。
 また、たとえブログに転載可となっていても、お返事できない内容の場合もしばしば。

 かくして本気で賢い新人さんたちは背水の陣で前触れナシに来られるから、却って互いに気合が入って経過がよいことが多い。

 ところですでにお馴染みさんとなっている遠方の人でも、昨日、まる3年当方の漢方薬を続けられている中部地方の女性が何の前触れもなく、配合の微調整のアドバイスを受けにやって来らた。
 本日帰って行かれたが、下関にわざわざ来られた理由の半分が、花火大会の見学であった(笑。

 結局、今日もボクチンの写真が貼りたいために、無理してブログを更新した(苦笑。

DSC_6630
DSC_6630 posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 20:40| 山口 ☀| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2010年07月30日

脾肺病であるアトピー性皮膚炎の8割は心肝腎と少陽三焦の治療方剤の配合で安定した寛解が得られる

飛んでる燕さんのさらにアップ画像
飛んでる燕さんのさらにアップ画像 posted by (C)ヒゲジジイ

 脾肺病であるアトピー性皮膚炎は、直接的に脾肺を治療する方剤はそれほど必要とせず、多くは心肝腎の治療方剤とともに少陽三焦のルートを利用した滋陰利水剤の併用で安定した寛解が得られるケースが7割以上でおそらく8割程度。

 残りは変種ばかりで、たとえば葛根湯と玉屏風散に猪苓湯の併用という珍しいケースもあれば、残りの2割に比較的多いのが肺陰を補い、肺熱を除去する方剤を併用する必要が生じるケース。

 注目すべき点は、脾肺病のアトピー性皮膚炎で、脾肺を直接治療する玉屏風散を必要とするケースのほとんどは、ステロイド外用剤の乱用による副作用により、滲出液が流れ出るケースである。

 以上は成人の話で、小児や子供さんを扱うケースは、ご両親のいずれかが当方の漢方薬経験がない限りはお断りしているが、小学生以上で見る限りは大人とほとんど同様である。

 今回のブログは、ツバメの写真をアップしたいばかりに、イヤイヤしかたなく書いた(苦笑。

飛んでる燕さんのアップ画像
飛んでる燕さんのアップ画像 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 22:39| 山口 ☀| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2010年07月27日

月経前緊張症(PMS)および美容的な悩み

朝、ゴミだしの帰り(笑
朝、ゴミだしの帰り(笑 posted by (C)ヒゲジジイ

ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 30〜39歳の女性
簡単なご住所 : 九州地方
お問い合わせ内容 : 月経前緊張症(PMS)、下半身の脂肪過多で悩んでいます。

 主な症状は生理前は全身が脂っぽくなり自分が汚い存在に思えたり、人の言葉に敏感になったり、落ち込み(涙が出る)、ヤル気の低下、無気力、イライラ、ミスや勘違いが増える。全体的な浮腫(特に下半身)、過食などです。

 上半身に比べ下半身が異常に脂肪がついています。その他には、慢性的な膀胱炎と皮膚の痒みに悩んでいます。体温は通常、36度いかず低体温です。生理が始まると少しスッキリとしますが、2週間、月の半分が私にとって辛い日となっています。
 日ごろから、時より人と話すのが怖くなったり、気を遣いすぎ、無気力になってしまう傾向もあります。

 若甦という漢方?を人から頂いて飲むと、前向きになる気がして、ここ一番な時は飲んでいます。根本的な解決にはなっていないような気がしてます。

 何か良いアドバイスなどありましたら、よろしくお願いします。

IMGP3774
IMGP3774 posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:たいしたアドバイスはできないと思います。

 それだけの症状でお悩みの場合、漢方薬を利用されるにしても、きっと複雑な配合を必要とし、しっかりピントが合うまでにはしばらくの期間を要し、経費的にも一定の出費を余儀なくされます。

 気合を入れて病気を治そうという、みずからの信念および根気と一定の出費の覚悟。

 当然、このようなメールだけで解決できる問題ではないので、地元で漢方薬局に行かれるにしても、しばらくは10日毎くらいのペースで通い詰める必要があります。

 それだけの症状を解決するには、漢方薬をされるにしても相当な覚悟と忍耐が必要ですよ、というアドバイスが関の山です。

 但し、重大な疾患があるわけでもなく、不定愁訴的な問題や美容的な問題の複合のようですので、過去の経験に基づく一般論から言えば、なかなかそこまでの治療意欲と根気はは湧かないであろうと推察します。

 以上、こちらは漢方専門薬局ですので、上記のような漢方的なアドバイスしかできません。悪しからず御了承下さいませ。


編集後記:月経前緊張症(PMS)については、漢方の得意分野であるから本気で取り組めば、多くの場合、スムーズに改善される。

 これに付随した性格的な問題まで芋蔓式に連鎖して(美容的な問題以外は)容易に解決する可能性も高いが、ピントの合った漢方薬の配合をしばらく根気よく続けて継続服用することは必須である。

 このことをお返事メールに書かなかった理由は、一定の経費と根気を必要とする漢方薬を強く奨めることには躊躇したからである。

朝、ゴミだしの帰り(笑
朝、ゴミだしの帰り(笑 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 20:28| 山口 ☁| 更年期障害・自律神経失調症や不定愁訴症候群 | 更新情報をチェックする

2010年07月23日

腎不全の漢方薬

DSC_5386
DSC_5386 posted by (C)ヒゲジジイ

ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 30〜39歳の男性
ご職業 : 会社員
簡単なご住所 : 関東地方
お問い合わせ内容 : はじめまして。●●在住3?歳の腎不全を患っている者です。

 20歳のころにIGA腎炎とされ、27歳で腎不全となりました。
 それからクレアチニンの指数では、3.7~5点台でしたが、先日15日の診察にて6.71とBUN79という数値です。

 それまでは、タナトリル、ミカルディス、リピトール、アロシトールなどの薬を処方され飲んでいましたが、漢方薬は特に知識がなかったので、取り入れていませんでした。先日東京の漢方医の方を訪ね五苓散と牛車腎気丸いう漢方薬と処方していただきました。

 ここで、ご質問です。各漢方医の見識で処方は異なると思いますが、私自身の腎機能を改善する漢方薬としては、丹参や黄耆などがより効果的なのでしょうか。

 現在あまりこれといって痛みなどの自覚症状はありませんが、貧血がひどくdlは7.7です。もし差し支えなければ、どのような処方が適正なのかお伺いできればと思います。宜しくお願いします。

DSC_5411
DSC_5411 posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:是非、中医学に堪能なそちらの地元近辺の先生を探されてみた方が、あるいはまだ透析を回避できるかもしれません。
 あるいは透析する時期を遅らせることしかできないかもしれませんが、よほどうまく方剤が適合すれば、透析を回避することも可能かもしれません。

 中医学では弁証論治という綿密・詳細な分析を行って、適宜適切な方剤の配合が出されるシステムです。

 腎不全の状態にあっては、多くは煎じない大黄を主体に、六味丸系列の方剤とともに茵蔯蒿湯や浮腫の有無によっては猪苓湯や五苓散、あるいは茵蔯五苓散などが処方されますが、重度の貧血があれば、多くは中気下陥を伴っていることが多いので、生姜と大棗が省略された補中益気湯が追加され、寒証が強ければ経絡を温める附子が必要になることもあり、弁証論治によって、貴方の現在の体質と病状に応じた適切な配合がなされなければなりません。

 その適切な配合を得るには、やはりこまめに通えるそちらの地元近辺の中医学に堪能な医師あるいは薬剤師を見つけられるのが最優先事項ではないかと思われます。

 クレアチニン6.71とBUN79という段階では、すくなくとも五苓散と牛車腎気丸という医療用漢方でしばしばみられる配合パターンでは、もはや有効性は乏しい段階と思います。

 丹参や黄耆につきましては、丹参については配合方剤に加えて補助的に使用することは可能であり、黄耆の大量使用による有効性が発表されたりしていますが、どの程度のものかはこちらでは不明です。やはり正確な弁証論治こそ必須であると思います。(補中益気湯には黄耆は含まれていますが少量です。)

 ともあれ、このような重大な段階では、メールでのアドバイスはほとんど役に立つ段階ではありませんので、もしも中医学(中国流の漢方)にしばらく賭けてみようというおつもりがあれば、地元で探して見られるべきだと思います。(どの先生がよいかはこちらではまったく不明です。)

 以上、取り急ぎお返事まで。


編集後記:煎じた大黄ではあまり期待が持てないが、粉末の大黄を使用してやや軟便にすることでBUNを改善できることが多く、茵蔯蒿湯については中医学的にみて明らかな適応証があればクレアチニンの改善に期待が持てる。
 但し、これらの使用に当たっても、詳細かつ綿密な弁証論治のもとで使用しなければ配合バランスが総崩れになる場合があるので、中医学に堪能な専門家と相談の上で使用べきもので、素人療法は厳に慎まなければならない。

 つまり明らかな気虚水滞や重度の寒証が並存するのに、これを無視したモノマネの配合を行えば、身体が漢方薬を受け付けないばかりか、正気(体力)を毀損しかねない。

 素人さんがこれらを読んで、安易にそのままマネされては困る部分で、素人療法の質問が多発するようであれば、このブログも即刻削除せざるを得なくなる。

DSC_5427
DSC_5427 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 11:17| 山口 ☀| 腎盂腎炎や慢性腎炎および腎機能低下や腎不全 | 更新情報をチェックする

2010年07月22日

早速やってきたモノマネ野郎からの誹謗中傷メール

DSC_5542
DSC_5542 posted by (C)ヒゲジジイ

お名前 : 方術家
ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 40〜49歳
簡単なご住所 : 愛知県
具体的な御職業 : 薬剤師
男性ですか女性ですか? : 漢
誹謗中傷メールの全文 : おたくの発言は支離滅裂。卜菴先生の教えが理解できなかったらしいね。古方を一から勉強し直した方が良いよ。


編集後記: 付和雷同のモノマネ野郎はともかく、尊敬すべき卜菴先生著「新古方薬嚢」に記載される乾姜(カンキョウ)や白朮(ビャクジュツ)などの選品には、まったく賛同出来ない。

 たとえば白朮(ビャクジュツ)の選品についての記載は
 古立蒼朮を上品となす。併し和の品物にても・・・
と、しょっぱなから首を傾げたくなる記載が見られる。


 ともあれ、古方、コホウ、と古方の研究以外になすことを知らない連中の精神の怠慢は、現代社会ではもはや通用しない。

 つまり、日本の漢方界では漢方医学の研究は傷寒論にはじまって傷寒論に終わるという神話がいつの間にか形成されているが、古典の重要性を忘れて現代中医学の入門書に魅かれる若い人達を説得するのはある意味では正当といえなくもないが、中医学はいっさいまかりならぬというに到っては病的というほかはない。

 この種の病的反応は日本国内の漢方界にはまだまだ蔓延しており、中医学へのアレルギーは、傷寒論・金匱要略という古典崇拝の看板に隠れて難病に適した配合方剤の研究をはなから放棄した精神の怠慢を暴露していることに他ならないのである。


DSC_5550
DSC_5550 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 18:11| 山口 ☀| 日本漢方の情けない現状と限界 | 更新情報をチェックする

大きなお世話の抗議メール

暑いので泳ぐ?
暑いので泳ぐ? posted by (C)ヒゲジジイ

 昨夜、ドコモの携帯メールを使った男性からの抗議メールを受け取った。

 不愉快な問い合わせ電話を受けるのがイヤだったらホームページを削除しろ、何様のつもりだ!

 という内容の主旨だったと思うが、この馬鹿野郎と思って瞬時に削除し、着信拒否設定まで行なったので、全文を転載することができなくなった(苦笑。

 考えてみれば、このような主旨の抗議をこれまで一度も受けたことがなかったのは不思議である。内心思っていてもそこまでの行動に出ない人が多いからかもしれないが・・・それはともかく、大きなお世話である。

 あのHPやこのブログがあるお陰で人の命が救えたり、延命できたり、困難な疾患が寛解したり、同業者や勉強熱心なお医者さんたちの中医学の学習のヒントとなったり、世の中に少しは貢献しているのだから、存在価値は多少なりともあると自負している。

 様々な問い合わせは多いものの、このようなしょっぱなから失礼千万な、張り倒したくなるような抗議メールを受けたのは意外にもはじめてのことのように思えるので、削除したあとになって感激してブログに書く気になった。(過去にもあったのかもしれないが今のところ思い出せないので…

 蛇足ながら、世の常で、このブログを見た一部の馬鹿者どもが、シメシメと真似(マネ)して同様の抗議メールが殺到するのかもしれない。

 人の物真似(ものまね)しかできない人の言動パターンは実に紋切り型。

DSC_7436
DSC_7436 posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 06:58| 山口 ☀| とんでもない話や、信じられない困った話 | 更新情報をチェックする

2010年07月21日

おばさん連中に速効が続いてホッと一息

撮影に気付かれちゃったっ!
撮影に気付かれちゃったっ! posted by (C)ヒゲジジイ

 昨今は遠方から通う人達が続いている。関東地方から定期的に通う人達が増える傾向がやや目立つが、九州の最南端付近からも日帰りで来られる強行軍の人もいる。
 隣県レベルは尚多い。

 ところで地元からは、やや目立つのが中年以降のおばさんたち。
 この年齢層は取り扱い注意のこともあるが、理詰めの弁証論治の難しさを説明し、適切な漢方薬を選択するには時間がかかることを承知してもらう。
 もしも十分な時間が取れず、根性がなければさようなら、である。

 やる気のある人だけが納得して・・・結果は適切な漢方薬の配合でいずれも速効が得られてホッとしている。

 極め付きは蓄膿症に伴う後鼻漏重症の同年代の女性(おばさん)であるが、劇的な効き目に痛く感激されている。これほど見事に超速効が出るのは珍しいのだから、決して油断されないように気を引き締めてもらっている。

 次は関節リウマチでは、病院治療では疼痛が取れ切れないので、子供さんから村田漢方堂薬局に行くように言われたといって来られたおばさん。
 
 みずから調べて来られるケースと異なり、どうせ長続きしないパターンだからお帰り下さい、とお断りするも、熱心に食い下がられるので、これは本気かと、熟慮を重ねて出した漢方薬は、これも短期間で明らかに効きいた。

 更年期鬱症状とともに頑固な蕁麻疹になやまされ、ときには呼吸困難を伴うことがあるという不穏な症状を抱えるおばさんにも一週間以内に速効が得られた。

 いずれの人も西洋医学治療で治療効果は不十分であり、最初の一例は漢方治療も効果がなかったという。
 地元のおばさんたちだから、いずれも速効が得られてホッとしている。

 但し、地元だからいつでも薬を取りに来れると油断する人もあるので、どこまで熱心に続けられることやら(苦笑。

いつまでもいたずらっ子
いつまでもいたずらっ子 posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 00:36| 山口 ☀| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2010年07月18日

ドイツ人学生と文学談

シオヤアブに襲われたスズメバチ
シオヤアブに襲われたスズメバチ posted by (C)ヒゲジジイ

 英文学を専攻する金髪のドイツ人の学生さん(女性)。

 「Schön ist die jugendってなんだかわかる?」とヒゲジジイ。

 「意味はわかるけど・・・」とドイツの学生さん。

 「ヘルマン・ヘッセの作品で、日本では(青春はうるわし)と題されているけど知らないのっ?」

 「ヘッセの名前は聞いたことあるような気がするけど、Schön ist die jugendは知らない」

 「Also sprach Zarathustraは知ってる?」とヒゲジジイ。

 「意味はわかるけど、何っ?」とドイツの学生さん。

 「ニーチェの代表作だけど・・・日本語では(ツァラトゥストラはかく語りき)って題名で有名だよっ」

「トマス・ハーディは?」

 「イギリスの作家だからよく知ってるよっ!」と学生さん。

 自国の代表的文学者や思想家には疎くても、さすがに専攻する国の文学者の名前には打てば響くように目が輝いた。

 おそろしくうまい日本語だったが、自国の文学者に疎くなるのは日本の学生さんたちも同様で、夏目漱石の作品の題名すら知らない大学生は五万といる。

 愚息の家にホーム・ステイしているドイツの学生さんとのちょっとした文学談。
 トンビが森に逃げ込んだのを追っかけてヒゲジジイが消えたので、そのまま立ち消えになった(笑。

森に逃げ込んだトンビ
森に逃げ込んだトンビ posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 23:42| 山口 ☀| 繊細でデリケートなヒゲジジイ | 更新情報をチェックする

2010年07月16日

世の中に不可能はないと感じさせるほのぼのとした絵画



おたより:関東地方の内科医師

こんばんは。
 先生は多くのストレスを抱えられて患者さんを診ているんですよね。

 「身体を治療する」ということが分かってない患者さん。治療する人が、如何に、その患者さんの立場にならなくてはならないのか。そんなことも知らずに治療を受けに来る患者さん達ばかりですよね。

 身体を治療する医療関係者は、病気で苦しむ患者さんの精神と付き合うばかりでなく、何も話すことができない身体を理解しようとします。つまり、その身体が示す症状から、身体の気持ちを推察するしようとします。これが治療することの基本に他なりません。

 そんな姿勢で医療関係者が治療しようと努力するのに、患者さんは分かっていないばかりか、他人の気持ちさえ考えようとしませんよね。先生が感じられることと同じですよ 〜自分も、きっと(笑。

 同業者でも同じような人もいますよね…。
 自分の利益ばかりを追って、他人のことを考えない人達。。。
 まぁ〜そんな人達が病気を治せるわけはないんですけど…。

 違いますか?(笑

 今、自分はテナントが決まるかも知れないところにいます。賃貸料は高いです…(汗。
 テナントが決まっても「借金を返すことが出来るのだろうか?」と悩んだりします。もちろん、自分の医療を通して、今の村田先生の気持ちと同じ感覚になりながらも…借金を返していくことは間違いのない事実ですよね。あぁ〜大丈夫なんだろうか?(汗 

 さて、先生へのプレゼントは自分の患者さんが書いた絵です。
 とても優しい絵でしょ? 優しさに満ちあふれている感覚を覚えます。

 そして驚くことに、その患者さんは、この絵を手で書いていません。口で描いています 。。。中学校の時に器械体操で頸椎損傷をして以来、身体が動かない患者さんです。とても大きな苦しみ。私たちの苦しみとは比較にならない深い苦しみを通して、大きな優しさを知ったのだと感じます。(先生以外の方が転載出来ない様に「無断転載を禁ず」と書き込みました。

 私たちが他人の心を真剣に考え感じるとき、次の医学が生まれてくるに違いないと思います。村田先生は、それを目指されているに違いありません。
自分も頑張りますよぉ〜!

 自分の本は出来てないんですけど、
 開業の前には先生にお目にかかりに下関へ…ですよね(^_^)v。

 おやすみなさい。

DSC_4951
DSC_4951 posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:おたよりありがとうございます。
 素晴らしい絵のお写真は当ブログに限って掲載の許可は頂けるわけですねっ!?
 さっそくトップに掲載させて頂きます。

 相変わらず「チョッとお訊ねですが」のお邪魔虫電話が、少人数のスタッフの薬局では貴重な仕事時間や休憩時間を一方的に奪われて困っています(苦笑。

 実際に漢方相談に通われる人達は、一昔前の日本の伝統的なマナーが身についた人達だけを選別させていただいており、それゆえ弁証論治に専念できるので大きなストレスは純粋に自分との戦いです。

 お医者さんたちのように診療拒否ができない立場とは異なります。保健医療と無関係な我々は、安全に正しく漢方薬(医薬品)を使用してもらえそうにない人には販売をお断りできる立場です。

 もちろん漢方薬を利用される人の中には、当方の非力なために、あるいは経費的な問題で、あるいは面倒な弁証論治に付き合う根気が続かないためにいつの間にか無音となられるのは止むを得ないことと割り切っています。

 むしろ先日ブログで取り上げたように、学閥の抗争めいた医師同士の確執の犠牲になる患者さんの問題に、鶏冠(トサカ)に血が昇って、冷酷な医師たちが折々に目に付いて頭に来ている昨今です(苦笑。

 西洋医学治療で治らなかった患者さんが、当方の漢方薬で急速に改善をみて、検査でお世話になっている先生にそのことを告げたら「何番を飲んでいますか?」という質問に、「いえいえ薬局で購入している自費の漢方薬です」という返事に、「それはおかしい、漢方薬は病院でしか出されないはず」といきり立つ医師が存在するなど、毎日ウルサイ「チョッとお訊ねですが」と同様、人間世界との付き合いを絶ちたくなる馬鹿バカしい出来事にウンザリする毎日です。

 でも、本業そのものは、真面目な人達ばかりがお相手だからとても救われています。
 相性の合わない人はお断りしているからに他なりませんが、このくらいワガママをしないと弁証論治の世界は身を削り精神を消耗し尽くして、突然死の危険性を感じるからです(苦笑。

 ともあれ、先生もいよいよご開業間近とか、どうぞクレマーが多い昨今、お気をつけ下さいませ。

DSC_5089
DSC_5089 posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 23:29| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする

2010年07月15日

天網恢恢疎にして漏らさず・・・天罰は遅れてやって来る

DSC_4299
DSC_4299 posted by (C)ヒゲジジイ

 似非宗教家みたいなことは言いたかないが、六十年近く人間をやって来て実際に様々な罰当たりな事例をたくさん見て来た。
 すなわち、人の道に外れた行為や、よこしまで巧妙な手口を使って甘い汁を吸って来たり、人情のない行為を折々にやっていた連中が、天罰は覿面に訪れることなく、忘れた頃に突然雷のように襲来された事例である。

 同情する人もいれば、罰が当たったのだと陰口を叩く人もいるが、やっぱり天罰が下ったとしか思えない。

 人の道に反する生き方をしていると、いずれは自分自身にも裏切られてろくなことはない。

 ヒゲジジイが人間嫌いになった理由は、ふた心やみつ心のある人間のいやらしい部分を折々に見てきたからである。(蛇足ながら、国家こそ信用ならない。ヨーロッパのどこかの国は三枚舌外交をやって有色人種を翻弄したことで有名である。)

 中でも人から尊敬されやすい地位にある人こそ自惚れやすいので天罰も下りやすい。
 大物政治家や官僚達は当然としても、巷の医師や歯科医師、オーナー社長など、身近にも実際、イヤになるほど「天網恢恢疎にして漏らさず」というべき事例を数多く見て来た。

 翻ってヒゲジジイ自身の身にも降りかかって来るとしたら、折に触れて本当のことをべらべらしゃべったり書いたりするせいだろうが、失うものは何もないので本望といえばホンモウである(呵呵大笑っ!

 浜千鳥寄する岩波いま止みて
        椿事を待ち侘ぶ冬の世の月


DSC_4184
DSC_4184 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 19:59| 山口 ☁| 繊細でデリケートなヒゲジジイ | 更新情報をチェックする

2010年07月13日

勉強不足で理不尽な医師たち

DSC_4084
DSC_4084 posted by (C)ヒゲジジイ

 子供達も医師だから滅多なことで医師の悪口を書きたくなかったが、本日に限って漢方薬の勉強不足により被害を蒙った女性が二名、前医の治療方法を頭ごなしに否定して患者から薬を取り上げて病状を悪化させた医師、合計3名の首を傾げたくなるケースに遭遇して日本の医療に不安を持たざるを得ない現状を憂えて敢えて書きたくなった。

 一例目はここ数ヶ月蕁麻疹が出没して熱感と憂鬱感に襲われている中年女性が、婦人科にかかったところ、弁証論治は皆無のまま、女性を見たら当帰芍薬散とばかり、例によって中医学的には明らかに間違っている「白朮を蒼朮で代用した」医療用の当帰芍薬散エキスが投与され、熱に熱を加える愚を犯して蕁麻疹が悪化。
 医師の投与する漢方薬を恐れて当方に助けを求めて遠方からやって来られた。

 血圧が高めの中年女性が梅雨に入ってめまいに襲われ、かかりつけの医師に相談したら、これまた「白朮を蒼朮で代用した」医療用の苓桂朮甘湯が投与され、たちくらみは改善されたが甘草2gの配合が応えたか、血圧がますます上昇して上が160を超えた。

 これらに類似した医師たちの漢方薬の誤投与に遭遇することは日常茶飯事だから、本日の遭遇例がこの二例だけなら、何もブログに書く気にもならなかった。
 最悪のケースはこれからである。

 超重症のアトピー性皮膚炎が当方の漢方薬で寛解していた人が、これとは別に過去に大量の飲酒歴が祟ってか、消化器症状のあやしい問題が残っているのでもしやと慢性膵炎を疑って総合病院の受診を促したところ、さいわいに研究熱心な優秀な医師にめぐり合い、微妙な慢性膵炎の推定的診断で治療薬を投与されたところ、劇的に症状が緩和していた。

 しばらくして総合病院らしく例によって医師の交代があり、新たな医師に受診すると、これまでの経緯を無視して前医の診断と治療方法を頭ごなしに否定し、貴女の病状は気のせいだから薬を飲む必要はないと断じられた

 どれだけ懇願しても処方してもらえず、そのために次第に諸症状が再発し、消化不良のせいかせっかく完全寛解が続いていたアトピーまでややぶり返し気味である。
 気の弱い患者さんはどうしたらよいのか途方にくれて助けを求めて相談に来られた。

 新しい主治医のやってることは、治療方法に対する学閥の抗争らしきものに患者さんを巻き込んで人権無視も甚だしい。前医の学閥に対するコンプレックスを持つ集団的な抗争に巻き込まれている可能性なきにしもあらず。

 要するに診断基準の解釈の問題も絡んで現実的な対応をしてくれた前医と、机上の理屈を優先して古いマニュアルこそ真実で、現実の患者さん自身の苦訴は取るに足らないと判断する官僚的で融通の利かない医師たちの対立構造が明らかに存在する。
 さらには新しい主治医の人格的な問題のみならず新しい基準を構築して研究を深める学閥に対する嫉妬や勉強不足の問題など、おそらく三者とも併せ持つ不遜な医師であり、患者さんに対する思いやりは皆無。

 あんまり理不尽な内容なので、その患者さんを連れて乗り込み、その医師に詰め寄ってやろうかと鶏冠に血が昇ったが、止めた。

 遠方に赴任した前医を追っかけるのが一番か?

DSC_4079
DSC_4079 posted by (C)ヒゲジジイ



posted by ヒゲジジイ at 22:05| 山口 ☔| 病院の保険漢方による誤投与あるいは危険な配合 | 更新情報をチェックする

2010年07月11日

党参と人参

DSC_3626a
DSC_3626a posted by (C)ヒゲジジイ

ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 20歳〜29歳の男性
ご職業 : 学生
簡単なご住所 : 九州地方
お問い合わせ内容 :  こんにちは、以前鬱金と姜黄の違いを教えていただいたものです。そのせつはありがとうございました。

 台湾の本図解・中医薬概論 林宗輝著133pに補中益気湯の説明がのっていますが、そこでは人参ではなく党参になっていました。著者は台湾の大学中国医薬大学卒の中薬博士でとある大学で先生をなさっている方です。

 この本では詳細が書かれていないのでもう少し調べてみないとわかりませんが、先生の書かれているとおり、現在人参になっている方剤の多くは党参だったのかもしれません。お役に立つかわかりませんが、ご報告まで。

DSC_3626aaa
DSC_3626aaa posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:決して珍しい話ではありません。むしろ常識的な話ですよ。
 現代中医学では特別な事情がない限りは、補中益気湯は人参を使用せずに党参を使用するのが常識です。

 台湾の中医学原書もかなり持っていますが、大陸の中国とその点は同様だったはずです。
 そのことは補中益気湯に限らず六君子湯や他のあらゆる方剤も同様で、日本で人参を使用するところは党参を使用するのが常識です。

 党参の詳細な調査を二十数年前、月刊「漢方の臨床」誌にヒゲジジイ自身がかなり詳細に報告した記事を書いています。

 桶は桶屋ですよ(笑。

DSC_3630
DSC_3630 posted by (C)ヒゲジジイ

おり返し頂いたメール:ブログの文面だとわからなかったのですが、釈迦に説法でございました。
失礼いたしました。

DSC_3804
DSC_3804 posted by (C)ヒゲジジイ

ヒゲジジイのお返事メール:党参と人参に関するブログなど、専門家に向けたブログが多いので、一般の人には隠れた意味は分かりにくいかもしれません。

 少なくとも当方のブログは専門家など業界人が訪問者の半数以上であることはほぼ間違いないようですので、専門家に向けた内容が半数以上になっているように思います。

DSC_3715
DSC_3715 posted by (C)ヒゲジジイ

おり返し頂いたメール: 村田先生、返信ありがとうございます。いやはやお恥ずかしい限りです。
 自分の思いついたことをすぐ言ってしまう癖に自己嫌悪になっておりました。
 日中3万冊以上読破されている方がご存じないわけなかったですね。

 一つだけいいわけさせていただきますと、「〜ではないかと考えている。」と文末にあったので、まだご存じない情報かと思ってしまったのです。

 決して何十年も勉強に打ち込まれてきた、プロの方を侮っているわけではございません。時間を浪費させてしまい申し訳ありませんでした。

DSC_3685
DSC_3685 posted by (C)ヒゲジジイ

ヒゲジジイのお返事メール:どの場所のブログか分かりませんが、おそらく傷寒論時代の人参は、実は党参だったのではないか?

 という個所だと思いますが、中国でも台湾でも、もちろん日本でも、傷寒論時代の人参は朝鮮人参であったというのが定説です!

 しかしながら臨床の実際では党参のほうが安上がりで、しかも癖が少ないので実用向きであるなどの理由から、中国や台湾などでは原典に人参と記載があるものでも、あえて党参を使用しているのが実体です。

 ただ日本だけが、定説を信じてそのまま朝鮮人参を使用しているという実にもったいないことをしているわけです。

 ブログの主旨は、中国でも日本でも、台湾でも人参は朝鮮人参という定説を、実は利便性のために党参を使用する現実の習慣こそが、傷寒論時代の人参であったのではないか?という実証的な論説を行っている中国の書籍を発見して、それを専門家にむけて発信したものですので、やはり漢方や中医学の専門家でなければ、「〜ではないかと考えている。」とする意味は実感できないと思います。

初めて見る不思議な昆虫
初めて見る不思議な昆虫 posted by (C)ヒゲジジイ

初めて見る不思議な昆虫
初めて見る不思議な昆虫 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 17:05| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2010年07月09日

アトピー性皮膚炎の増悪因子が明らかなケースでは、あるいは「でも」

子ツバメのお食事タイム
子ツバメのお食事タイム posted by (C)ヒゲジジイ

 アトピー性皮膚炎の増悪因子が個々人によって微妙に異なるが、猫アレルギーがある人も多く、猫に限らず犬などのペット類が増悪因子として働いていることは珍しくない。
 当然、明らかな増悪因子が判明しているときは、避けるに限る。

 思いがけないものが増悪因子となっていたケースもあり、しばしば女性にみられる陰部の掻痒がカラフルに印刷されたトイレットペーパーだったということもあったっ!

 ご本人が気が付いてないケースでも、直ぐにこちらで判明しやすいのは新築に入居したり、リフォームした直後から悪化しているケースはとてもよくみられる。
 なかには部屋に入った途端に目がチカチカする症状が出ているのに、リフォームが原因ではないかと指摘してあげるまで気が付かなかった人もいる。

 このようなケースでは、古い木造の家に引っ越すに限るので強く引越しを奨めても、なかなか事情が許さない。
 最近、そういうケースを再発組や新しく訪れた重症者で遭遇したが、いずれも幸いにも適切な漢方薬の複雑な配合で急速な寛解をみて、引越しせずに済ますことが出来た。

 再発組みでは、以前配合していた数種類の配合ではまったく効果が出ず、配合方剤中の黄連解毒湯のみを廃止し、そのかわりに正しく白朮が使用された加味逍遥散製剤に切り替えると超速効が出た。

 同一人物でも、情況が異なると以前効果があった配合では無効となるケースは珍しくはなく、配合方剤中の僅か1方剤を適切なものに変えるだけで再び速効が得られることはザラにある。

 情況に応じた微調整、すなわち弁証論治、ベンショウロンチと言い続ける所以(ゆえん)である。

 しかしながら、このような新建材に囲まれた最悪な環境因子に漢方薬で必ず克服できるとは限らないので、デリケートなアトピー性皮膚炎の患者さんたちは、それぞれに異なる増悪因子から、できるだけ遠ざかるべきであることは言うまでもないはずである。

子ツバメのお食事タイム
子ツバメのお食事タイム posted by (C)ヒゲジジイ



posted by ヒゲジジイ at 06:45| 山口 ☁| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2010年07月08日

漢方薬でアトピー性皮膚炎が寛解した滅多にありえない配合例

DSC_1408
DSC_1408 posted by (C)ヒゲジジイ

 準決勝のドイツ対スペイン戦のハーフタイムにブログの更新(笑。

 タイトル通り、滅多にない変り種の配合例なので、参考程度に留められていたほうが無難でしょう。

 数ヶ月間の繰り返しの微調整の後に、結局は高濃度の猪苓湯製剤とガジュツ製剤のみで寛解。

 ステロイドに嵌って抜け出られなくなった女性が、最初から茵陳蒿湯と猪苓湯製剤のみの配合でぐんぐんよくなって途中で行方不明?

 加味逍遥散製剤と茵陳蒿湯と猪苓湯の配合で、六味丸を加えると覿面ぶり返す珍しい例で、結局、この三種類のみで寛解。

 知柏地黄丸と猪苓湯製剤の配合で寛解など。

 但し、いずれの多くもカルシウムや特殊なミネラル、あるいは葉緑素製剤や大黄製剤、あるいはヨクイニン製剤、あるいは板藍根や白花蛇舌草など、様々な小細工を加えている ので念のため。

 いずれもかなりシンプルな配合で寛解した例ばかりなので記憶に鮮明だというだけで、当然再現性は乏しい。弁証論治の世界では当然のことであろう。

 蛇足ながら、過去、軽症の人では六味丸製剤と猪苓湯製剤に体質改善三点セットで寛解してしまった人は数知れないが、そのような軽症者は昨今扱う機会がないので、同様な体質者が現在も多いかどうかは分からない。

 また、他の疾患に合併するアトピーで、ついでに軽症のアトピーも依頼されたケースのほとんどが、主訴に対する適切な方剤群とともに肝腎陰虚が合併していることがほとんどであったので、六味丸を併用する程度で、ほぼ全員満足できるレベルに寛解している。

 世間ではアトピー性皮膚炎の完治、完治といって「完治」の言葉が横行しているが、あらゆる慢性疾患で、真の意味での「完治」はほとんどあり得ない。寛解というか、せいぜい完全寛解と表現する方が適切ではなだろうか。

ちょっとピンボケ:飛んでるツバメ
ちょっとピンボケ:飛んでるツバメ posted by (C)ヒゲジジイ

ちょっとピンボケ:飛んでるツバメ
ちょっとピンボケ:飛んでるツバメ posted by (C)ヒゲジジイ

 
posted by ヒゲジジイ at 04:35| 山口 ☀| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2010年07月06日

うっかり乗ってはいけない「病院に行くほどではないんだけど…」

DSC_0080
DSC_0080 posted by (C)ボクチンの母

 うっかり乗ってはいけない問い合わせは、見ず知らずの初めての訪問者や、お気楽な電話で「病院に行くほどではないんだけど…漢方薬を出してもらえますか?…」。

 理由は簡単、昨今、癌や悪性腫瘍が多発しているからである。「病院に行くほどではないんだけど…」と思い込んでいる人の中には初期癌どころか進行癌や転移癌が潜在していたことも決して稀ではない。

 病院に行かずに漢方薬で症状を誤魔化そうとする前に、まずはしっかりした病院で受診されることである。

 ところで、常連さんやお馴染みさんたちは長期間の漢方薬による養生のお陰か、念のため、たまに検査を受けてもらうことがあっても、いまのところ癌や悪性腫瘍に見舞われた人は37年間の仕事上、実にほとんど皆無なのである。

IMGP3226
IMGP3226 posted by (C)ボクチンの母

IMGP3227
IMGP3227 posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 10:39| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2010年07月05日

抗癌剤と漢方薬

ゴイサギ(幼鳥)
ゴイサギ(幼鳥) posted by (C)ヒゲジジイ

 村田漢方堂薬局で最もご相談が多いのは、アトピー性皮膚炎ではなく、進行癌や転移癌、あるいは初期癌、手術後の癌サポートなど多少とも命に関わる疾患である。

 タイトルの病院における抗癌剤治療時における漢方薬の有用性について。
 ここでいまさら取り立てて書くこともない抗癌剤治療時の副作用軽減効果は、あまりに有名である。
 吐き気がほとんど出なかった、体力の損耗がほとんど見られなかった、などはほとんどの例で見られる。抗癌剤による骨髄損傷の副作用の軽減効果も医師に驚かれる例もしばしば。

 たとえば転移が広く、腹水や体力の損耗も激しいので抗癌剤治療も断念していたところへ、漢方薬を利用されるようになって目覚しい効果が出て体力も上向き抗癌剤治療が出来る状態となった例。

 この時点で抗癌剤がプラスに出るかマイナスに出るかは賭けと同じで、逆効果の例をしばしば見ているご家族などの反対もあったが、好結果が得られた例の話である。

 幸いにも漢方薬とも相俟って抗癌剤治療も目覚しく効果を発揮して腹水のみならず主治医も不思議がるほどの数々の転移巣の顕著な縮減がみられ、その割には目だった副作用も出ず、白血球は正常値を保ったまま。2クールを終え、3クール目でようやく正常値を僅かに下回る程度。

 主治医が気味悪がるほど、抗癌剤の効果と白血球に対する副作用の微弱である相反性が不思議でならないといわれる。
 当然、漢方薬のサポートによることが大きいのは服用者自身が体感されていることでもある。

 なお、癌サポートにおける弁証論治は他の疾患時と同様で、たとえば乳癌であれば加味逍遥散、逍遥散あるいは四逆散などが基本方剤として薬効を患部に集中させる働きを発揮させるイメージがあり、これに必要な諸々の中草薬を併用する。

 馬鹿の一つ覚えのように、十全大補湯や補中益気湯が必須とは限らないのである。

アオサギとゴイサギ
アオサギとゴイサギ posted by (C)ヒゲジジイ

アオサギとカワウ
アオサギとカワウ posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 06:24| 山口 ☁| 抗癌剤の副作用や抗癌剤治療の是非の問題 | 更新情報をチェックする

2010年07月02日

出入りの本屋さんが廃業して不便になる

ツバメさん
ツバメさん posted by (C)ヒゲジジイ

 とうとう出入りの本屋さんが商売に嫌気が差して廃業してしまった。毎日のように新刊本や定期刊行物などを小まめに配達してくれた二十数年以上のお付き合いだった。

 廃業理由は他でもない、大手チェーン店の進出により、町の本屋さんには人が行かなくなったからである。
 のみならず書籍をネットで購入する人達が増えて、ますますいよいよ店頭に来なくなった。

 日本全国で町の本屋さんが加速度的に消えて行く。

 町の本屋さんが無くなって最も困るのは真の意味の読書人である。定期刊行物や全集物、シリーズ物を小まめに配達してくれるシステムが日本国中で崩壊していくことを意味するからである。

 翻って漢方相談業はどうか? 大手チェーン店を展開するところも少数みられるようだが、マニュアル化した漢方相談業務で実現できるレベルはタカが知れている。

 最後の挨拶に来られた本屋さん曰く、特殊な知識と経験が必須となる漢方相談業は、一朝一夕に真似できる仕事ではないので羨ましい限りである、と。

 確かに、あらゆる業主で大手チェーンが席巻するこの時代にあって、本気の相談者だけを選別して仕事が出来る業種は、他には滅多にみられない特殊な仕事かもしれない。

 想像以上に苦労の多い弁証論治の世界は甘いものではないし、その苦労が報われる日々の成果があればこそ存続できる業種であるに違いない。

DSC00409
DSC00409 posted by (C)ヒゲジジイ

ツマグロヒョウモン
ツマグロヒョウモン posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 17:16| 山口 ☁| 繊細でデリケートなヒゲジジイ | 更新情報をチェックする