2010年06月30日
六味地黄丸製剤の地黄は原点では熟地黄であっても乾地黄が望ましい
トンビ posted by (C)ヒゲジジイ
昼食時にやって来られた常連さんが、受付嬢と談論風発、老婆達のお喋りは聞くに堪えない(苦笑)のでカメラを持って庭に出ると電柱の天辺にトンビがいたっ!
曇天の逆光だが、連写に連射を重ねて千枚近くを撮った。
昨日は一日中、朝から閉店まで千客万来で、危うく突然死の不安を抱くほど疲労困憊。その挙句に夜中の悔しいW杯の結果に眠れぬ夜を過ごした本日。
W杯の敗戦ショックの影響か、昨日とは打って変わって混雑もなく、のんびりとした来客ばかりであるが、相変わらず紫根(シコン)の問い合わせが五月蝿い。
それはともかく、本題の「六味地黄丸製剤の地黄は原点では熟地黄であっても乾地黄が望ましい」という個人的な見解であるが、清熱滋陰、涼血止血の乾地黄を使用した六味丸は、本来邪道のはずであるが、村田漢方堂薬局にとっては、願ったり叶ったりである。
理由は簡単、六味丸をアトピー性皮膚炎の体質改善に利用する機会が多いからである。
これが原点通りの熟地黄であれば、滋陰養血や益精の効能はよいとしても微温の性質はアトピー性皮膚炎の体質改善により適切なケースもなしとしないものの、多くは乾地黄の清熱滋陰の効能こそ便利なのである。
乾地黄を使った六味丸製剤を製造されている某メーカーさんが、しばしば熟地黄を使ってないことで原点と異なる製剤は使用できないと非難されて困っている風であったので、別に弁護してあげるつもりもないが、村田漢方堂薬局では現実に、乾地黄を使用した六味丸こそ重宝しているので、敢えてブログに書く気になった。
すべて原点に忠実なのが良い製剤とは限らず、常に書いているように、芍薬甘草湯などが典型例である。
原点では芍薬と甘草は同比率であっても現実的には不都合なことが多いので、芍薬は多量に用いても、その割りに甘草をウンと減量するのが中医学では常識である。
中医学では常識的なことが日本では非常識となるから困るのである。その証拠に猫も杓子も、芍薬と甘草が同比率の製剤ばかりが各社から製造されている現状。いいかげんアホかいなと呆れるばかり。
これが日本漢方の幼稚な現実である。
DSC_8717 posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 23:34| 山口 ☁| 間違いや問題の多い日本の漢方と漢方薬
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2010年06月29日
過労死をしないための対策
ハクセキレイ(幼鳥) posted by (C)ヒゲジジイ
昨今は連日、紫根(シコン)騒動の煽りを受けて仕事の邪魔が入ったが、その間にも相変わらず及び腰の訪問者や電話の「チョッとお訊ねですが」の及び腰の人たちは途切れることがない。
もちろんすべてお断りであるが、冷静沈着で根性のありそうな人は、目を見た一瞬と態度で判るので二つ返事で漢方相談に乗っている。
ところがそのような人はもともと、とても少ない。少ないながらも毎月必ず真剣に漢方薬に賭けてみようという決意の堅い人が訪れる。
そういう真摯な人達だけに全精力を注ぎ込めば、日々精魂は尽きる。
だから連日途切れることがない及び腰の問い合わせや腰の引けた訪問者は、要領よくお断りすることになる。
しばしば多いのが人に奨められて来たという人達で、その多くは強烈な自主性がみられない。
自費の漢方の経費面を気にされるあまり、本末転倒の対話が続きそうになるので、早々にお断りする。
一つ一つはとても安価に提供していることに間違いないが、あらかじめどの程度の価格になるかは弁証論治を行なう前から確定できるものではない。
微調整の繰り返しが必要な場合は、方剤数の増減もしばしばである。
最初から経費を気にされる人は気が散って仕方がないから早々にお断りする。弁証論治に身が入らないからである。
過去の経験則から言っても最初から経費を気にされている人達は、いくら安価な配合でフィットした場合でも、大多数は効果が出ると短期間で中止する理解不能な人達である。
かくしてようやく時間に余裕のある仕事がなんとか可能となり、真摯な人達だけに集中できるのである。
煮え切らない根性のない人達のために、過労死だけはしたくないからである(苦笑。
ハクセキレイ(幼鳥) posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:村田漢方堂薬局の近況
posted by ヒゲジジイ at 01:18| 山口 ☔| 近況報告
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2010年06月28日
萩原朔太郎の悪文集「虚妄の正義」
サルノコシカケ posted by (C)ヒゲジジイ
しばしば引用する萩原朔太郎の文章は、名実共に悪文ではないかと関心している。
流行は、たいていの場合、それの需要者によって作られないで、それの供給者によって作られる。即ち頭の好い商人たちによって創案され、頭の悪い婦人たちによって需要される。それにしても意味が把握しにくい悪文には違いないが、要するにブームというものは儲けたい頭の良い商人が作って、馬鹿な女性達が鴨(カモ)となる という主旨である。
━萩原朔太郎著「虚妄の正義」
もちろん昨今の紫根(シコン)ブームも同類で、村田漢方堂薬局にも問い合わせが殺到して、仕事の邪魔になって困るので急遽、HPの漢方薬の村田漢方堂のサイトには
臨時ニュース⇒ にわかブームの紫根(シコン)化粧水と題して、
◎村田漢方堂薬局では漢方薬製剤原料でもある紫根(シコン)の販売は一切行っておりませんこれらを貼付しておいた。
関連ブログ:
※2010年06月23日:朝から騒々しい「紫根(シコン)」の問い合わせ
※2010年06月24日:またもやテレビに煽られた日本の紫根騒動
※馬鹿げた紫根(シコン)騒動に巻き込まれないためには販売しないに限る
※2010年06月25日(金) :素人が作る紫根(シコン)化粧水の危険性
シジュウカラ posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 07:53| 山口 ☔| とんでもない話や、信じられない困った話
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2010年06月25日
鬱金(ウコン)と姜黄(キョウオウ)の違いについて
ムクドリ posted by (C)ヒゲジジイ
ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 20〜29歳の男性
ご職業 : 学生 (海外にて勉強中)
お問い合わせ内容: 村田先生初めまして。
中国語圏の台湾で勉強をしているものです。鬱病等で漢方薬を飲んでいます。
HPのほう、自分などにはまだまだ理解が追いつかない深い内容で、毎回興味深く拝見させていただいております。
質問の内容なのですが、下記URL http://murata-kanpo.ftw.jp/u15207.htmlにある鬱金と姜黄の違いについてです。無学な自分の知る範囲の指摘で恐縮ですが、以前農業関係に携わっていましたので、疑問に思った次第です。無礼をお許しください。
姜黄は沖縄で春ウコンとされているものでマメ科の植物の根ではありませんでしょうか。これはいわゆるカレーのターメリックではなく、味が格段に苦いです。
鬱金のほうですが、これがカレー粉に入っているターメリックであり、ショウガ科の植物の根ではありませんでしょうか。沖縄では秋ウコンなどと言われていて、色はこちらのほうが黒っぽいのですが、黄色の成分クルクミンはこちらのほうが多かったと記憶しております。
あるいは、中医学ではこのような分類をせず、仰られるように部位の違いなのかもしれません。お暇な時にでも、ご教授いただけますと幸いです。
読んでいただきありがとうございました。
ムクドリ posted by (C)ヒゲジジイ
お返事メール:
漢方薬のウコン(うこん:鬱金)と健康食品のウコンはどう違うのか?
上記、現在は開店休業のブログですが、数年前に書いた上記の内容、とりわけ前半部分をしっかり読まれれば、ご理解頂けるのではないかと思います。
つまり、「植物名」としての鬱金と姜黄と、「中医学における中草薬名」としての鬱金と姜黄の違いです。
このことは専門家でも混同している人がいまだに多数おられますので、一般の方が疑問に思われるのは当然でしょう。
以上、取り急ぎお返事まで。
ムクドリ posted by (C)ヒゲジジイ
おり返し頂いたご質問メール: 村田先生、お返事ありがとうございます。
ご多忙でお身体があまりよろしくないとのことですが、迅速に返信いただきとてもありがたいです。
ブログのほう何度か読ませていただいているうち、またわからない点が浮かび上がって参りました。もう少し質問させていただいてもよろしいでしょうか? 本当にお暇のある時でかまいません。
中医学では姜黄と鬱金と呼ばれているものは同じ植物で、すなわちショウガ科の植物、沖縄でいう春ウコンという理解でよろしいのでしょうか。どうも、何度読んでも誤解しているような気がします。
理解力が無くて申し訳ありません。
また、中医学では鬱金は常用されているとのことですが、
下記(台湾の中薬エキスメーカー双璧の1つです)
http://w3.sunten.com.tw/product_list.php?mode=1 では鬱金が見あたらず、姜黄のみとなっています。
非常に有名で中薬は網羅している会社なので、常用されている品が入っていないというのは考えにくいのですが、これはなぜ掲載されていないのでしょうか?
これは台湾の中薬は中医学とはまた少し系統が違うということなのでしょうか。
よろしくお願いいたします。
ムクドリ posted by (C)ヒゲジジイ
ヒゲジジイのお返事メール:貴方だけに限らないのですが、明らかに読解力不足です。さきほど、
「植物名」としての鬱金と姜黄と、「中医学における中草薬名」としての鬱金と姜黄の違いです。
と書きましたが植物名というのは基原植物を指しますが、さらに「日本における植物名と、中国における植物名もそれぞれ異なる」のです。
これに中草薬名が薬用部位によってそれぞれ異なるので、とてもややこしくなり、皆さんが混乱して理解できなくなるようです。
> 中医学では姜黄と鬱金と呼ばれているものは
> 同じ植物で、すなわちショウガ科の植物、
> 沖縄でいう春ウコンという理解で
> よろしいのでしょうか。
このご質問こそ、皆さんがよく陥る読解力不足です。
日本で言う「ハルウコン」は、中国での植物名、あくまで植物名(基原植物)は鬱金です。このことはご案内のブログにしっかり書いているはずです。
植物名としての鬱金と、中医学における中医方剤の配合薬として使用するときの鬱金を混同してはなりません。
配合薬(中草薬)としての鬱金は、基原植物いずれであっても塊根部分が鬱金として使用され、基原植物が鬱金と姜黄の根茎は姜黄であり、莪朮の根茎は莪朮として中医学で使用される方剤の配合薬として使用されるわけです。
なお、台湾の漢方に鬱金がないのはとてもあり得ない話です。すくなくとも中草薬としての鬱金は、繁用中の繁用生薬で、中医学を少し学んだものなら基本的で常識的なものであり、やや御幣がある言い方かもしれませんが、姜黄よりもはるかに鬱金の方が重要です。
もしも上記の説明でも理解困難であれば、万事休すです。
ムクドリ posted by (C)ヒゲジジイ
再度おり返し頂いたメール:村田先生、返信ありがとうございます。
ご指摘のとおり、誤解していました、お恥ずかしいです。改めて読み込みました。
中医学で言う鬱金と姜黄の違いとは、植物の品種の違いではなくて、1群の品種内の 部位の違い(塊根と根茎)で、前者を鬱金、後者を姜黄と言う、という理解でよろしいでしょうか。
ちなみに、どうも自分の調べた範囲では乙金というのが鬱金とのことで、これは中薬会社の販売リストにも入っています。台湾では鬱金のことを乙金と言っているようなのですが、これは正解でしょうか? (玉金は、やはりリストにありませんでした)
おかげさまで、現在かかっている中医の先生の話をもっとしっかりと理解できます。
鬱病および事故による脳出血、硬膜外血腫に先生の根気と覚悟の精神でこれからも向かっていきます。
簡単なことではありませんが、高杉晋作が幕府軍に向かった時も同じような状況だったと思います。
本当にありがとうございました。
ムクドリ posted by (C)ヒゲジジイ
おり返しヒゲジジイのお返事メール:
> 中医学で言う鬱金と姜黄の違いとは、
> 植物の品種の違いではなくて、1群の品種内の
> 部位の違い(塊根と根茎)で、前者を鬱金、後者を姜黄と言う、
> という理解でよろしいでしょうか。
それで間違いありません。よく理解されました。
専門家でも理解されてない人のほうが多数派ですよ(苦笑。
但し、莪朮(ガジュツ)の根茎だけはそのまま莪朮(ガジュツ)で、姜黄とは別の中草薬となります。
なお、中草薬としての鬱金は別名は玉金であり、またご指摘の通り「乙金」という呼び方もあるようですね。それで間違いありません。
貴方は現在闘病中とか、小生の先祖は高杉晋作にやられた長州藩の多数派だったようですが、多数派を屈服させた高杉晋作は立派なものですね。
焦らず根気よく頑張って下さい。
編集後記:
重要参考文献:
中医学上の鬱金(玉金)と姜黄と日本の健康食品「ウコン」の錯誤問題について
●中医学上の鬱金(玉金)と姜黄と日本の健康食品「ウコン」の錯誤問題について
中医学では繁用されながら、日本国内では比較的流通量の少ない中草薬に「鬱金(うこん)」がある。性味は辛苦寒で、帰経は心・肺・肝・胆と作用領域が広く、効能については、@活血止痛・A行気解鬱・B清熱涼血止血・C清心開竅・D利胆退黄など、単味でこれほど多方面の効能を持つ中草薬も珍しい。
ところで、中医学における鬱金は、日本国内で「ウコン」の名で流通している健康食品類とは別物である。日本市場の「ウコン」は原植物名をあてたもので、中医学では「姜黄(きょうおう)」に該当する。
中医学上の鬱金は日本の植物名における[1]ウコン(中国の植物名では姜黄)や[2]ハルウコン(中国の植物名では鬱金)または[3]ガジュツ(中国の植物名も莪朮)類の塊根である。
いっぽう、中医学上の姜黄は[1]や[2]の根茎を指しており、これこそが日本国内における「ウコン」の名の市販品(健康食品類)に該当する。
また[3]の根茎は中医学・日本市場ともに莪朮(がじゅつ)である。
以上のように、中医学上の鬱金と姜黄の違いは、決して植物の品種の違いではなく、主には同一植物における薬用部分の違いなのである。
なお、中医臨床においては鬱金類の効能の特徴にもとづいて「広鬱金」と「川鬱金」の二系統に分類して使用され、前者は行気解鬱に長じる[1]の塊根であり、後者は活血化オに長じる[2][3]の塊根である。
ところで、広鬱金[1]の主産地は四川省であり、川鬱金[2]の主産地は浙江省であるから、川鬱金の「川」を四川省の意味に取ってはならないのだが、「中薬材」関係の書籍では[1]の主産地が四川省であることから、広鬱金であっても川鬱金と称することが多いので、決して混同してはならない。
中医学における鬱金の適応領域は多岐に渡っており、肝臓・胆嚢・胃腸・脳血管・心臓・肺臓・泌尿器系・婦人科系などの各種疾患、および各種の出血証に対する要薬であるだけに、日本の健康食品類のウコンと混同を避けるために、鬱金の別名である「玉金」と称したほうが無難である。
日本市場のウコンは中医学における姜黄であり、玉金とは寒熱が相反し、効能もかなり異なっているので、混同して用いてはならないのである。
ムクドリ posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 07:18| 山口 | 間違いや問題の多い日本の漢方と漢方薬
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2010年06月24日
またもやテレビに煽られた日本の馬鹿げた紫根騒動
屋根の上のクロネコ posted by (C)ヒゲジジイ
実におめでたい国民である。テレビの影響恐るべし。またもやテレビに煽られて、大恐慌でも起こったかのように紫根を求めて右往左往する女性達の形相やいかにっ!
この尋常ならざる日本の現状、女性達が発狂したかのように慌てふためく紫根騒動は何を物語るのかっ?
ところが、当方の薬局の常連さんやお馴染みさんで紫根騒動に付和雷同した人はいまのところ皆無である。この騒動を知ったお馴染みさんから、
「そんなテレビがあったんですね。もうすでに20件の問い合わせなんて…どれだけ世の中ミーハーなんでしょうね(笑)。
明日は少しは減るでしょうか。明日そちらへ伺いますが、先生の機嫌が悪くないことを祈ります。」
というメールでねぎらってくれた女性もおられる。
最終的におめでたい問い合わせは二十五件を超えた。しまいには電話でも直接来局した人にも、こちらから先手を打って、
「紫根ですか? ありませんよっ!」で一発退場ならぬ一発撃退である。
その合間には、村田さんの漢方薬のお陰で引き続き抗癌剤の副作用もほとんど出ないまま、とても順調に経過しています。同じものをまた家族に買いに行かせますのでお願いします、という本業の大事な電話も入って来る。
だから今回の紫根騒動のようなおめでたい有閑夫人たちの右往左往はとても迷惑千万のなにものでもない。
関連ブログ:馬鹿げた紫根(シコン)騒動に巻き込まれないためには販売しないに限る からの引用
素人が紫根を使って化粧水を作るということは、素人の製造だから黴菌を繁殖させ、とんでもないトラブルが生じないとも限らない。
ムクドリ posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:紫根騒動
posted by ヒゲジジイ at 01:14| 山口 | とんでもない話や、信じられない困った話
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2010年06月23日
朝から騒々しい「紫根(シコン)」の問い合わせ
DSC_5693 posted by (C)ヒゲジジイ
またまたテレビの影響である。
紫根(シコン)騒動で美人になりたい女性達が、無駄な抵抗の可能性が極めて高いにもかかわらず、僅かな紫根を求めて右往左往。
朝、僅か一時間の間に電話の問い合わせが4本、店頭でも3名。
クーラーがかかっているドアを開け放ったまま「ちょっとお訊ねですがっ!」と来る。
電話では最近毎日頻繁に多い無言電話のバカタレに混じって「ちょっとお訊ねですがっ!」の連発である。
仕事の邪魔になるからすべてお断り。「アリマセンっ!」以外の言葉を一切発すべからず。
とうとう頭に来て電話と合わせて合計で6人目となる来局者には「これで6人目、アリマセンっ!」とヒゲジジイが喚いたら、珍しくユーモアのある女性らしく照れ笑いして帰って行った。
罪作りな紫根を取り上げたテレビ番組のお陰で、しばらくは有閑夫人たちのために営業妨害され続けられるのだろうかっ!?
それにしても今回ばかりはいつものテレビ番組の影響の中でも、問い合わせの頻度は異常に多過ぎるっ!!!
それだけ安易なマスコミに即影響される付和雷同のおめでたい女性達が異常増殖しているということなのかっ?!
DSC_9955 posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:紫根騒動
posted by ヒゲジジイ at 11:13| 山口 ☁| とんでもない話や、信じられない困った話
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2010年06月21日
趣味で漢方薬を学んでいる男性からのご質問
DSC_6569 posted by (C)ヒゲジジイ
ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 40〜49歳の男性
簡単なご住所 : 関東地方
具体的な御職業 : ソフト開発
お問合せ・ご連絡内容 : はじめまして●●と申します。
漢方について(趣味で)学んでいる社会人です。
和漢方について自分では習得できたと思ったので、自分や家族で試したのですが、どうもしっくりこず、いろいろと調べているうちに、先生のホームページに行き当たりました。
過去の分から読み始め、現在1/3程度読み終わりました。拝読してなるほどと、目から鱗のことばかりです。先生にメールを送っている方もレベルが高く、とても参考になります。
コンテンツを拝読して、何としても中医学を体系立てて勉強したいという思いが強くなり、お忙しいのを承知で、こうしてメールをさせて頂いております。申し訳ございません。
メールを差し上げたのは、勉強に当たって参考になる文献を御紹介頂けたらと思ったからです。「中医臨床のための病機と治法」は古本では出回っておらず、東京都立図書館にありましたので、借りてこようと思っています。
レベルはゼロからと思って頂いて結構です。弁証に至る理論的背景が分かっていないと思います。先生のコンテンツを読んで、なぜこの方剤を選ばれたのだろうかという推察ができない点が多々ありました。
漢方の腕だけでなく、カメラの腕も相当なもののようで、カメラ好きの小生からしても素晴らしい写真を撮られています。これだけよい写真を撮るには1回1000-2000枚は最低でも撮られているのではないかと思いますが、整理が大変ではないでしょうか。
小生もたくさん撮るのはいいのですが、整理が面倒で、ざっと見てピックアップするだけで、その後の撮影に反省が生かされていません。
さて、余計なことを書いて、大切なお時間を無駄にする訳にもいかないので、この辺で失礼致します。何卒、よろしくお願い致します。
DSC_6556 posted by (C)ヒゲジジイ
お返事メール:類似したご質問は多く、しかも医師や薬剤師の資格がある人よりも貴方のような一般の人からの御質問が多く、正直なところ「趣味」にはつきあっておれない、というのが本音です。
従って、これまで同様なご質問はすべて没にしてお返事も返さないのがほとんどでした。
今回、お返事する気になったのは、趣味の写真の話が出て来たからです(笑。
小生は本業でも趣味でも、中途半端が嫌いで、一定レベルまで達しないと気がすまない性格上(B型です)、本業においても趣味の写真の以前にはチヌ釣りにおいても、自己流ながら徹底的にのめり込んで、自分なりに満足の行くまでは熱中して来ました。
チヌ釣りでは、当時「求道と創造の漢方」を出版してもらった印税数十万円はすべてチヌ竿に化けました。
本業においても趣味においても、一定レベルの段階に到達する方法は、人にアドバイスできるやり方ではなかったので、まったく参考にはならないと思います。
今年のブログのどこかでも書いた(参照:2010年05月14日 漢方生薬実用事典(産調出版刊) )と思うのですが、若い頃から漢方および中医学をマスターするために、毎月、家計を潰しかねない異常な額を書籍に費やして来ました。これはと思う書籍類(中国の原書も含めて)を毎月、異常な額、というからには万単位ではなく、二桁万単位の書籍代を二十年以上は続けたはずです。
それに比べたらチヌ釣りに凝った二十年間も相当に道具類を購入して来たものの、昨今の写真関連の道具類の投資にしても、専門の書籍代とは比較にならないくらい微々たるものです。
それほど専門書籍類の購入には異常な額を投資して来たのです。
人に教わるのが大嫌いな性格上、こうせざるを得なかったわけですので、趣味で漢方を学びたいというレベルの人に、どのようなアドバイスをしてよいやら、皆目見当がつかないのです。
というのも、趣味のチヌ釣りにしても、デジ一に凝ってからの趣味への投資も、他の人に比べればやはりかなりな投資をしているようにも思われるからです。何事も一定レベルの域に達するには、小生の性格上はどうしても一定の投資は必須だと考えるからです。
ましてや本業の漢方や中医学においては、臨床的な結果がでないことには商売にならない訳ですから、真剣味が異なります。趣味でマスターするのとはわけが違います。
翻って貴方の場合、いくら書籍の上で学んでも、実際の漢方相談業務が行えない無資格の立場の方が、どの程度実用的な習得ができるのか?甚だ心もとないことだと思いますが、であればなおさら、これはと思われる専門書籍類を買い集めて濫読するに以外に方法が無いのではないかと信じるものです。
たとえば、中医学基礎という題名に類似した書籍があれば、何種類もたくさん購入して、中医学基礎関連を何冊も読破して比較検討する学習方法は、一冊では意味不明だったことが、類似書籍を読破することで、より鮮明な理解が可能となります。類似した書籍といえども、微妙なニュアンスの異なるところこそ、有益で血となり肉となりやすいわけです。
カメラで言えば、ニコンだけに凝り固まらずに、オリンパスやペンタックスなどを並行して使用することで、体験的に得られるものは大きいのと似ています。
釣竿で言えば、ダイワ製だけでなくシマノやガマカツを使用することで、得られるものはとても大きかったと思います。
以上、これがヒゲジジイ流の学習方法ですので、きっと趣味で行う貴方には何の参考にもならなかったことと思います。
もしもブログのネタにされただけだと腹立たしく思われたら申し訳ないことですが、以上は真実の本音であり、それ以外には学習方法を知らないので、仕方がないのです。
これが小生の流儀であり、本音を正直にお伝えしたまでですので、悪しからず御了承下さい。
トビ posted by (C)ヒゲジジイ
おり返し頂いたメール:お忙しい中、ご返信頂きましてありがとうございました。
カメラのたとえ、非常に良く分かりました。
実際、先生の足元には及びませんが、毎月数万円程度の書籍を読んでおります。それで和漢については、自分でもマスターできたと思ったのですが、実際は使えないことが分かり、それで落胆しておりました。
確かに相談業務ができないという意味では「趣味」ではありますが、私もB型。徹底的に凝ってしまう性格であります。
業務はできないとしても、究めたいと考えています。いろいろと本があるので効果的な方法があればと思ったのですが、学問に王道がないのを忘れておりました。
教えて頂いた通り、また、これまで行ってきたとおり、ドンドン読んでいこうと思います、
お忙しい中、ありがとうございました。
今後も綺麗な写真と実例を期待しております。
湿度が高くなってきましたが、お体にはお気をつけ下さい(霍
香正気散があれば大丈夫ですね)。
ありがとうございました。
トビ posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:趣味の漢方薬
posted by ヒゲジジイ at 22:50| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問
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2010年06月20日
「陰火」とアトピー性皮膚炎
トビ posted by (C)ヒゲジジイ
陰火上衝の典型的な例は、
2010年06月18日 東海地方の美人薬剤師さんの「陰火」の見解
の中で、東海の美女先生によって例示されているが、陰火論をアトピー性皮膚炎にも応用できる部分があるので、ここで少し書いておきたい。
といっても昨今サッカーのW杯に熱中しているのでブログに詳細な分析まで書く気がしない(老化もあるっ)のだが、これまでの陰火論の続きとして、アトピー性皮膚炎に触れておきたいわけである。
たとえば、それほど人数は多いわけではないが、折々に遭遇する配合パターンの中に、補中益気湯と黄連解毒湯の併用が必須なケースがある。
さらに六味丸系列の方剤や猪苓湯、あるいは茵陳蒿湯などの併用も必須となることも多いが、主軸が補中益気湯と黄連解毒湯というケースである。
このタイプのアトピー性皮膚炎では補中益気湯と黄連解毒湯が唇歯輔車の関係があるので、どちらが欠けても効果が出ないケースである。
アトピー性皮膚炎は、中医学的には一人ひとりで必要な方剤が大きく異なるので、根気よく繰り返し折々の弁証論治が必須であるが、折々に遭遇する補中益気湯と黄連解毒湯の配合パターンは陰火論の観点からも興味深い部分であろう。
しかしながら、しばしば見られる補中益気湯中の白朮を蒼朮で代用した漢方製剤では、補中益気湯とは名ばかりで甚だ心もとない。
当然のことながら白朮が配合された正しい補中益気湯を使用すべきである。
スズメバチ posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 23:25| 山口 ☔| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病
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2010年06月19日
関東の内科医の先生による「陰火」論に対するコメント
おたより:関東の内科医師(上掲の図版も製作)
こんばんは。
先生は人気があるから…羨ましいなぁ(笑。
東海地方の薬剤師さんの記事を拝見し、御自分のことを包み隠さず話す強さを感じます ね。
治療の内容からして考えられることは…「この薬剤師さんはスタイルが良いんだろ うなぁ〜(^.^)v」と言うことだったりします(笑。
いつかお会いできる日が楽しみで 〜す!
そんな症状を「陰火」って言うんですか。
中医学の言葉が分からないので、一つ一つ覚えて行かなくてはいけないですね。。。
2つの要素(AとB)で出来ている簡単なモデルを使って考えると…
Aのエネルギーが上がる場合とBのエネルギーが下がる場合があるのですが、この二つの原因は全く反対であるにも関わらず、症状が同じなんですよね、これは上の要素のエネルギーが下の要素のエネルギーに比較して相対的に上がる意味合いで同じだからですよね。
この2つの状態の前者が「陽火?or実火?」で後者が「虚火」かな…。
こんな考え方は現代医学にも必要な考え方だと思っています。実際の人間の身体では、もう少し込み入っている様ですが、基本的な考え方は「こんな感じではないか?」と思います。アインシュタインの相対性理論と同じですよね。
と、税務署から封筒が。「予定納税をして下さい!」とか…(汗
「アルバイトの給料の税金を前もって払いなさ〜い!」ということだったりします。
あぁ〜「陰火」になりそうだぁ〜〜〜(泣。
おやすみなさい。
DSC_4403 posted by (C)ヒゲジジイ
お返事メール:先生らしいユニークな視点からの貴重なコメント、ありがとうございます。
先に東海の美女先生からの折り返しのコメントを頂いていますので、本日中(注記:18日のこと)には東海の先生のコメントをブログに掲載させて頂き、明日19日(土曜日)のブログにお送り 頂いた概念図とともにブログに転載させて頂きたいと存じます。
いつも斬新な視点からのユニークなご見解、ありがとうございます。
DSC_4052 posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 23:33| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答
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2010年06月18日
東海地方の美人薬剤師さんの「陰火」の見解
DSC_5047 posted by (C)ボクチンの母
昨日の続き
折返し頂いた美人薬剤師さんの陰火論のメール
陰火は、まさしく先生がおっしゃるとおりのしくみだと私も考えています。
気滞の場合は、欝滞があるために熱化しやすいですが、気虚では、これ以上の気の下陥を防ぐために、何らかの生体の防御機構が働き、発熱して欝結化熱することにより、気下陥を防いでいるのかもしれません。
随分と昔に経験した1例がありました。
その方は、やせ形でもともと脾虚がある女性で、大変な難産でした。
お産後から39度前後の熱がいつもお昼近くになると出るようになり、病院では、化膿性の炎症は見あたらないが、産褥熱の一種だと言われ、あらゆる抗生剤や解熱鎮痛剤が処方されましたが、一向に治る気配はありませんでした。
確か、ボルタレン等の座薬も処方されていたように思いますが、全く熱がひかないので、不安になって相談にこられたと記憶しております。
そのとき、直感的にこれこそが気虚による内傷発熱では?と思い補中益気湯を処方したところ、見事に熱がひき、次第に体力も回復され、農家の方でしたので、米俵を御礼に・・・と持ってこられたことを覚えております。
通常の解熱剤が効かない発熱が、補気剤により落ち着いたところを見ると、体が要求していたのだろうと思えてなりません。
お話は変わりますが、関東地方の内科の先生の、ガン細胞の理論を大変に興味深く読ませていただきました。
命あるものは、すべて生きることに必死です。
これは一つ一つの細胞を見ても同じですね。
その細胞にとって過酷な環境になればなるほど、生き残りをかけて進化しようとするのかもしれません。
食毒やストレスで、住んでいるところが汚れ、酸素が不足し、寒さが厳しくなれば、細胞はそんな環境でも生きていけるように励起され、テンションを高めて分裂を早めるのかもしれませんね・・・・あくまで推測ですが・・・。
そう思うと、体がとても切なく愛おしく感じられ、良い環境を作ってあげねば・・・・とも思えてきます。
実は私の右足には、5年来しぶしぶお付き合いしているウオノメ様がおりりまして、今までさんざん、スピール膏を試したり、削ったり・・・それはそれはあの手この手で攻めても、2日ほどすると角質があっという間に増殖し、また激しい痛みを伴うことを繰り返しておりました。
直接の原因は、8センチヒールのタンゴシューズでしたが、今となってはどんなズック靴でもダメになり、弱っていました。
ところが先週からあることを思いつき、ウオノメの中心にもぐさをすえたり、線香の先で少しずつ温めたところ、驚くような変化が見られました。
硬い角質が焦げて押し上げられ、下から新鮮な皮膚が形成し始められています。
十分な血液と酸素により、増殖して角質化する必要が無くなった為かと思われます。
中医学の弁証論治とは、体の声を素直に聞くことなのかもしれませんね・・・・。
DSC_5081 posted by (C)ボクチンの母
ヒゲジジのお返事メール:とても有益で貴重なコメントおよび症例など、ありがとございます。
いつもブログへのご協力ありがとうございます。
また、明日ブログに転載させて頂きます。
編集後記:
今回は東海地方の美人女性薬剤師さんから昨夜頂いたメールを転載させて頂いたが、上記のメールを頂いたまもなく、関東地方の内科医の先生からもユニークな解釈のメールを頂いている。
明日19日(土曜日)のブログとして転載させて頂く予定。
乞うご期待っ!
DSC04239 posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 12:41| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答
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2010年06月17日
「陰火上衝」に見舞われた美人女性薬剤師さんからのおたより
メジロが偶然飛んでいたっ! posted by (C)ヒゲジジイ
おたより:東海地方の美人女性薬剤師
ご無沙汰いたしております。
いよいよ梅雨に入り、脾虚湿盛の自分にとっては最も気をつけねばならない季節になりました。
自分は、先生がブログで書いておられるような立派な先生方のような仕事ぶりではないのに、昨年から今年にかけて、体にガタがきまして、”そろそろ無理はできない年代に入ったのだなぁ〜”と痛感いたしております。
今日は私の恥かき話にお付き合いください。
実は自分自身の症状にとんでもない誤治をして3ヶ月も苦しんでおりました。(苦笑)
主訴は、浮遊感のある眩暈でした。
2月後半から、眩暈発作に見舞われ、発作が起きると漢方相談していても机につかまらないと体を支えられない醜態ぶり・・・。
発作時は、心悸、気短、冷汗を伴い、目が見にくい、人の声が遠くから聞こえる、思考力を失うという有様でした。
発作は、起床時の他、食中食後、そして午後になり気温が上昇すると、頭ののぼせ感から始まり、実際に微熱、目赤、耳鳴りなどを伴う、舌は絳舌で歯痕あり、脈は浮数、洪大無力。
そして全くお腹が空かず、中焦で阻滞している状況でした。
すでに更年期にさしかかっていることや、木気の強い気候から、一連の症状を肝腎陰虚、肝陽上亢による上実下虚と捉え、杞菊地黄丸と紫河車を補肝腎、補肝血に使い、四逆散と釣藤散を加えて服用しましたが、症状の改善は見られず、腹部の閉塞感がさらにひどくなり眩暈も悪化!
粘膩性の高い薬剤と疏肝剤で脾虚にますます拍車をかけてしまいました・・・・(涙)
それでもまだ納得が行かず、上実下虚を降ろすつもりで、湧泉と照海に透熱灸をしたところ、気が下がりすぎぶっ倒れる始末・・・・。
清陽が上がらないのに、気を引き下ろす逆の治療をしていたのですから、無理もありません。
ここまできて、やっと開眼し、心脾両虚の治療に切り替えました。
加味帰脾湯合補中益気湯合平胃散で、益気養血、健脾燥湿化濁、養心安神をはかったところ、わずか2日の服用で生き返り、発作は止まり元のレベルまで復帰いたしました。
肝陽上亢に見えた一連の症状は、脾虚に乗じて内火が強まった陰火上衝で、陽気が上昇せず血脈に止まり内熱を生んだ気虚発熱だったようです。
更年期の思いこみが誤治を呼びました・・・・。
本当に未熟な自分・・・お恥ずかしいかぎりです。
どうか、このような幼稚なレベルの私ですので、過大評価なさらないでくださいね♪
IMGP3069 posted by (C)ボクチンの母
お返事メール:何をおっしゃいますっ!
>脾虚に乗じて内火が強まった陰火上衝で、陽気が上昇せず血脈に止まり内熱を生んだ気虚発熱だったようです。
この分析ができる人は、中医学に堪能な先生方といえども、滅多におられるものではありませんよっ!
第一「陰火」の概念が相当に高度で、「いまだに定説はない」といわれるほど、様々に解釈がなされています。(もしも定説ができているようでしたら、ヒゲジジイが時代遅れになったのだと脱帽します。)
李東垣先生が「内外傷弁惑論」の中でもっと皆に分かりやすく詳細に説明してくれていたら良かったのですが・・・苦笑。
先日もブログにご協力頂いた関東の内科医の先生こそ、将来きっと「陰火」の概念を皆が共通認識できるように分かりやすく説明して下さるものと期待してます。(ヒゲジジイが生きている間にお願いしますよっ!)
編集後記:
それならヒゲジジイはこの難題の「陰火」をどう解釈しているか?といえば、虚によって鬱を生じ、鬱結化熱して生じた「実熱」であろうと解釈している。
「実熱」ではあるが、あくまで気虚によって生じた鬱が原因であるから補中益気湯などの適切な補気薬が必須であることになる。
昨今は「陰火」の実体をこのように単純化して割り切ることにしている(苦笑。
東海地方の美人薬剤師さん、もっと別の分かりやすい解釈があれば是非、ご教示下さいっ!
蜂の巣 posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 19:14| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答
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2010年06月16日
若返りの漢方薬(アンチエイジング)
DSC_5048 posted by (C)ボクチンの母
愚妻のメールに、風邪を引いて咽喉腫痛を訴える患者さんが3日前に他の病院で医療用漢方の常套手段である葛根湯が投与され、ますます悪化し、転医してやって来られた患者さんがいた、という身内の医師からの報告があった。
あきらかに辛涼解表の銀翹散製剤(涼解楽や天津感冒片などに板藍根)を投与すべきところ、日本の医療用漢方とはこのレベルであるかっと嘆きのメールらしい。
ところが医療用には辛涼解表剤などという高尚な方剤は皆無である。
中医学ではあまりに常識的で普遍的な方剤が皆無で恥ずかしくないのだろうかっ?
それはともかく本題に入ると、「若返りの漢方薬」とは特定の漢方薬を指して書いたつもりはないが、今週になって二人の女性の若返りには心底驚かされた。
一人は50歳前後の人で、10年前にメニエール症候群が当方の漢方薬で根治した人が今年になって不正出血などの更年期障害で来られていたが他の疾患も合併する中、体調がよくなるにつれてどうしたことか30歳代の若々しい見かけに大変身である。
昨日も40歳代前後の女性が頑固な慢性頭痛などで一年以上漢方薬を継続され、配合パターンも決まっているので最近は3ヶ月分くらいをまとめ買いされ、今回も3ヶ月ぶりの点検と補充購入に来られたところ、ますます症状も体調も回復してどうみても20歳代の女性にしかみえない。
中国では古くから不老長寿の漢方薬の研究が盛んであったが、正確な弁証論治にもとずく体質改善が、そのまま若返り薬となっている現実は、過去にも様々に遭遇して来たが、今週は月曜日にも火曜日にも連続驚かされる毎日で、三度目の正直、本日もそんな女性がまた現れるかもしれない(笑。
たまたまお二人ともに共通している方剤が二種類あるが、これをここで書くと、またまた固定的に捉えて同業者が調達に走ってメーカーでは品切れ、仕入れた薬局では不良在庫を促進することになるので書かないことにする(呵呵大笑。
DSC04158 posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 06:27| 山口 ☁| 若返りや美容関連
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2010年06月15日
「哲学の煙」と「理論の水」
前回の続き⇒ 折り返し頂いたメール:
自分を含めて先生を頼る方が多いので大変だとは思いますが、写真を息抜きに頑張って頂けたらと願うばかりです。日本の漢方を変えて頂けたらと思います。
自分は夜景が好きなので、夜な夜な景色が綺麗な場所で撮影していたことがあります。
ただ、東京は警察の職務質問が多くて…今では適当な時にしか撮っていません(泣。
自分の医院が出来たら、医院の片隅にフライトシュミレータのコックピットを作ることが夢だったりします。今日は久しぶりに「福岡→羽田」を飛んでみました。
北九州では梅雨の影響からか、15000フィート位まで雲があって揺れましたが、東京に近づくにつれて安定した飛行になりました。飛行時間は1時間15分程度でした。
こんな息抜きをしながら、自分なりの医療を作りたいと思います。
開業のためにと始めた訪問医療のアルバイトも2年近くになり、年下の医師が心筋梗塞になったとかで、ヘルプの依頼が入りアルバイトも一時的に増やしている様な状況です。
先生のブログを拝見しながら、自分も頑張りますね。
おやすみなさい。
メジロの冒険 posted by (C)ヒゲジジイ
ヒゲジジイの御返事メール:
>日本の漢方を変えて頂けたらと思います。
これは医師の資格のある先生こそ実現されることを期待します。
ブログには様々な人がご覧になるので、新たな専門的な深い考察部分や特殊な方剤のあらたな運用方法をうっかり書いてしまうと一斉に調達されて、一時品切れするような事態に遭遇したこともあり、迂闊に書けなくなりました。
またヒゲジジイという老兵は、気力と体力の低下で、現在のように真剣で真面目な人達だけをお相手に仕事をこなすのが精一杯になりつつあります。
漢方薬にすがる姿勢の乏しい人達にまで、お相手する余力は無くなってしまいました。
本気の姿勢が見えない人達には、みずからの「過労死」の危険を犯してまでお相手する余力など無くなってしまいましたし、そのようなわずかな気力すら完全に失せています(苦笑。
今回の先生のお返事メールにも「年下の医師が心筋梗塞に」とありますが、先日書いた当方のブログにもありますように、といっても釈迦に説法とは存じますが、たとえ使命感と遣り甲斐のあるお仕事でも、あまり頑張り過ぎると様々な「突然死」の危険性があります。
医師のお仕事こそ、命を削る毎日であることはよく存じていますだけに、「哲学の煙」も「理論の水」もほどほどになさらないと、両刀使いはもっとも食道癌の危険性が増します。
といっても「哲学の煙」は「理論の水」よりもはるかに高尚ですので、一刀流でおられたほうが無難では・・・手前味噌ではありますが(笑。
いよいよ釈迦に説法で、ヒゲジジイらしくないお返事になってしまいました(苦笑。
ムクドリ posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 08:03| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答
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2010年06月13日
漢方医学に斬新な多くの理論と知識を加えて幅を拡げる内科医師からのおたより
tokyotower posted by (C)関東の内科医師
おたより:関東の内科医師
村田先生、こんばんは。
いつもお元気そうでなりよりです!
自宅近くの新しい東京タワーは400メートル位まで高くなって来ました。今は350メートルの展望台を建設中です。
この新しい東京タワーは634メートルを目指して建 設されているとのこと。ちなみに、この634メートルの意味合いは「武蔵:ムサシ」 ということらしいです。(久しぶりにNikonD50で撮してみました)
さて…最近の自分は、医院のテナント探しと共に、少しずつですが漢方(中医学)の本 も読んでいま〜す。「村田先生が書かれた昔の本では、あれほど日本漢方的であった先生の考えが、何故に中医学に変わってしまったのか?」 ここいら辺が、今の自分の最 も興味があるところです(笑)ので、何冊か本も購入しました。そして…「村田先生が、ボクちゃんという猫ちゃんの頭を撫でながら何をお考えになっているのか?」ということを目下、解析中で〜す!。(^.^)v
先生のブログも読み直しながら、東海地方のお綺麗だと噂の薬剤師の先生(お会いしたいなぁ〜笑)や東海地方の内科医の先生(いつか先生にもお会いしたいなぁ〜笑)のお話を読んでいて「なるほどなぁ!」と考えさせられる所も多いと感じる毎日です。(あ・その前に村田先生にお会いしなくては…ですよね。(;^_^A アセアセ…)
東海地方の薬剤師の先生のお話では、癌の場合には、少陽三焦のツボに圧痛点が出るとのこと。今日届いた張瓏英先生の「臨床中医学概論」を飛ばし読みをしていると…以下の様なことが書かれてあり妙に納得してしまいます。
「三焦は、ちょうど化学反応のときにおける酵素のような、1つの重要な「かなめ」の役割をもったものと思われる。」
(!o!)オオ!〜やはり重要なんですね…三焦。教えて下さった村田先生に感謝!
癌に関しては自分も10年以上研究してきたのですが、癌細胞は一般の細胞よりエネルギーが高い細胞だと考えています。正常細胞から癌細胞への変化は、元素周期表での1つの原子が、その上のレベルの原子に変化する様な感じでは?と捉えています。
例えば 、「He:ヘリウム」が「Ne:ネオン」になる様なものだと考えています。ですから身体に取っては、癌細胞も正常細胞と同じ様に、ある意味、身体に取っての「正しさ」があると推測しています。つまり、身体が要求して癌細胞が生まれることは間違いのない事実だと思います。
ツボに関しては、自分が慕っていた亡き鍼の先生曰く「気の流れが変われば鍼を打つツボも変わる! 手が行く所へ鍼を打てば良い!」とか。。。
こんな感覚は、一般な鍼灸師の先生の感覚とは、かなり違っているのかも知れませんよね。でも「気の流れが変われば…ツボと言われる所の反応性は変わるのではないか?」とは自分も感じています。
取りあえず…「津と気の流れは癌治療に取って中核になることは間違いない」と感じています。
東海地方の内科医の先生の問答集も興味深く拝見しております。実際、自分が村田先生にお聞きしたいことに近いことだったりしますので、とても参考になります。その中で高血圧の漢方治療の方法が今の自分には一番興味があることした。
実は今、病院の事務員さん(50台の女性)の高血圧の治療で漢方薬を使っています。
自分が診察する以前には、院長が治療していたので放っておいたのですが、最高血圧が230位にもなり、白衣の下に自動血圧計を巻きながら仕事をしている有様でした。
彼女曰く「怖くて、繁華街(新宿など)に買い物にも行けなかった」と話していました。
でも最近は、調子が悪い時でも最高血圧が160程度までなので、旅行や繁華街に買い物に行ける様になったと話していました。ちなみに「遊んでいるときは血圧は上がらないことを知った」とも話していました。(´ヘ`;)ハァ
この自分の漢方治療の方法は、というと? 村田先生のブログは多くの人が見るので緊張しますが…今回は書いてみようと思いま〜すe(o^ュ^o)g。
最初に診察した時は「地黄」の熱が非常に強かったことを覚えています。それに左下腹部に気の停滞感が強く「当帰」が必要だと考えました。つまり「四物湯」ですよね。
とすれば…「七物降下湯」当たりが中央に来る感じでした。加えて舌苔が黄色なので、村田先生の言われる伝家の宝刀も抜く必要がありました(笑。
そんなことをしている内に、下腹部中央部に気の停滞感が移ってきたので「六味丸」に変わってきた感じですね。あと一息かな?(^.^)v
そんな感じです。
そんなことを考えるのは、いつも「哲学の煙」と「理論の水(笑)」と共にですよね…。「理論の水」の欠点はトイレが近くなることかな。。。すなわち「胃苓湯」ですかぁ?(笑
自分が漢方薬を使う時に思うこと、それは村田先生の様に考えられることで〜す。
そんなことを願って勉強を進めます。
村田先生、そしてブログに登場する皆さんにも感謝しております。
おやすみなさい。
books posted by (C)関東の内科医師
お返事メール:貴重なおたより、のみならず素晴らしい写真まで添付頂いてありがとうございます。
ニコンのD50はセンサーにCCDを採用した名機としてとても評判が高いカメラですね。
先生のセンスの卓越性はもとより、D50の素晴らしい絵作りも手伝っていることと思います(笑。
おたよりを拝見して、西洋医学における幅広い知識に漢方医学的な発想のみならず、昨今は中医学知識を取り入れて、これまで築かれていた先生独自の世界をさらに拡大されようとされる意欲には心から敬服申し上げます。
ヒゲジジイは昨今、日々のご相談者に全精力を傾けることで疲労困憊。先生のファイトが羨ましいくらいです(苦笑。
押し寄せる老化のなせる技以外の何ものでもないのでしょうけど・・・。
ブログをはじめた当初は一時、張り切って頑張っていたこともありましたが、といってもすべては過去、専門誌で書いてきたことを寄せては返す波の音。焼き直しに過ぎない面も多々ありました。
ともあれ、先生の意欲的な姿勢が端的に現れている今回のおたより、東洋医学の専門家の皆さんには参考価値が高いので、きっとクリック数が一時的に激増することと存じます。
いつもながらブログへのご協力ありがとうございました。
蛇足ながら、東海地方の美人薬剤師さんこそ、東洋医学におけるとても広い視野をお持ちなので、直接お会いすれば、きっと先生とは意気投合されること請け合いです(笑。
スズメのボクチン posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 07:05| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答
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2010年06月12日
過労死する危険性の補遺
P6114660 posted by (C)ボクチンの母
昨日のブログの補遺として以下の二つの事例を追加した。
ヒゲジジイがまだヒゲを生やしてない頃、開業や建築をやってくれる信用のある社長を紹介してあげた歯科医も、持病をかかえながらあんまり頑張り過ぎて、五十歳前後で心筋梗塞で急逝された。
ヒゲジジイの高校時代からの親友であり、用心棒を兼ねていた警察官の同級生が、昨年、夜勤明けに心臓破裂で急逝した。
多くの部下から慕われていた面倒見のよい男だったから、部下の人たちがヒゲジジイの薬局に来られる度に、彼のことを思い出しては涙を浮かべる。
P6114616 posted by (C)ボクチンの母
ラベル:過労死
posted by ヒゲジジイ at 07:51| 山口 | 繊細でデリケートなヒゲジジイ
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2010年06月11日
あんまり頑張り過ぎると過労死する危険性
DSC02198 posted by (C)ヒゲジジイ
十数年前、特殊分野の手術を得意とする先生が総合病院を退職され直ぐに個人病院を開業された。
千客万来で粉骨砕身、あんまり頑張り過ぎた為であろうか、五十歳前後の若さで急逝された。明らかに過労死である。ほんの数年前のこと。
ヒゲジジイがまだヒゲを生やしてない頃、開業や建築をやってくれる信用のある社長を紹介してあげた歯科医も、持病をかかえながらあんまり頑張り過ぎて、五十歳前後で心筋梗塞で急逝された。
ヒゲジジイの高校時代からの親友であり、用心棒を兼ねていた警察官の同級生が、昨年、夜勤明けに心臓破裂で急逝した。
多くの部下から慕われていた面倒見のよい男だったから、部下の人たちがヒゲジジイの薬局に来られる度に、彼のことを思い出しては涙を浮かべる。
同業者でも二十年以上も前だったか、漢方の生き字引と言われるほどの博学才頴、自営の薬局を日本の端で経営すかたわら、関東で開催される漢方研究会に毎週?通うこと多年、ある日突然、五十代の若さで急逝された。
かくして日本の漢方界の巨星を失った。
大企業や大手銀行では、同じフロアで頑張っている若き同僚がウ〜ンと唸って突然倒れ、急死した例は枚挙に暇が無い。
実際に愚兄が遭遇している。
会社経営者の御主人は強靭で頑健、病気一つしたことがない人が働き過ぎが祟ったか、突然、ウ〜ンと唸って胸を掻き毟りながら奥さんの目の前で1時間半後に亡くなられた。四十五歳の若さである。
まだまだ挙げれば際限がない。
翻ってヒゲジジイも根を詰める性格だから、不要な労力を浪費せず、本当に困って熱心に村田漢方堂薬局の漢方に賭けられる人だけに全精力を傾けたい。
それゆえ「チョッとお訊ねですが」や「ちょっとお聞きしたいのですが」レベルのお問い合わせにはつき合っておれない。
これらの人達こそ無駄に神経を消耗させられて過労死の原因となる。
だから好い加減の気持ちで不要な「お問い合わせ」の電話をかけないで欲しい。本気で漢方薬に賭けている人達のための電話であり、漢方相談なのである。
誰彼ナシに受け入れていたら、それこそ過労死の原因になる。
蛇足ながら、当方には漢方に賭けられている公務員の方がとても多いが、いずれの人もヒゲジジイの綿密詳細な弁証論治の必要性を体感的に理解できる人達だから、皆がミナ、とても仕事熱心である。
当方に来られる公務員の皆さんは真面目に仕事をやり過ぎるので、心身ともに慢性疲労がかなりな部分影響していることは明らか。仕事量を減らすように常々アドバイスしているほどである。
ヒゲジジイのスパルタ的弁証論治に価値が認められるくらいの人達だから仕事にも漢方治療にも熱心さが違うのである。
DSC02207 posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:過労死
posted by ヒゲジジイ at 14:07| 山口 | 繊細でデリケートなヒゲジジイ
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2010年06月09日
今日も頑張ってるねっ!
今日も頑張ってるねっ! posted by (C)ヒゲジジイ
カラスはカラスの天分をまっとうし、スズメはスズメの天分をまっとうする。
ただ人間のみが、人間の天分をまっとうしない(苦笑。
今日も頑張ってるねっ! posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:野鳥の世界
posted by ヒゲジジイ at 15:09| 山口 ☀| 日本人としての自覚の問題
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2010年06月08日
昨今「脱ステ」という言葉をシバシバ見聞きするが・・・
庭の害虫駆除係のスズメさん posted by (C)ヒゲジジイ
長年塗布し続けたステロイド外用剤を中止すれば、さもアトピー性皮膚炎が治るかのように、昨今「脱ステ」という言葉を見聞きする。
とりわけネット上で氾濫している言葉らしく、脱ステ関連のブログに詳しいアトピー患者さんによれば、長い期間様々な民間療法を交えながら「脱ステ」を試みながら、ほとんどの人が目立った効果もない。
のみならずリバウンド地獄に陥ったり、いつまでもアトピー性皮膚炎を遷延させて不毛な戦いに明け暮れているケースが多いという。
こられの情報を提供されたご本人は、村田漢方堂薬局の漢方薬を続けること半年以上の苦労がようやく実って、明らかな効果がようやく見え始めた人である。
同じ重症のアトピーであっても、40日後には顕著な効果があらわれ、見かけ上は既に9割は寛解という運のよい人もいるが、だからと言って一年以上の季節的変化を観察しなければ、そのまま猛スピードで完全寛解するとは限らない。
アトピー体質を根本から改善するためには常に折々の弁証論治が欠かせないが、それでも漢方薬を適切に用いる限りは「脱ステ」なんて考える必要は皆無である。
なぜなら、漢方薬の効果が出るにつれ、ステロイド外用剤の塗布は次第に遠のくし、短期間で顕著な効き目が現れた場合には、極めて短期間に自然な脱ステが行なわれることも珍しくない。
と言っても、多くは半年〜一年くらいかけて自然にステロイドの塗布回数がいつの間にか激減する。
要するに村田漢方堂薬局に真面目に通い詰めれば、いつの間にか無理なく脱ステ出きるわけだが、漢方薬の効果によってステロイドを塗布する必要がなくなって来るのだから当然のことだ。
根性と根気があり、実際に定期的に通うことが出来る人では、たとえ関東からでも(実際に2週間ごとに通って来られている人もいる)、隣県からでも、車で数時間以上かけて10〜15日毎に通って来られる人たちもいる。
過去三十七年間の経験から言えることは、このような真摯に努力をされる真面目な人達こそ、臨機応変の配合変化がスムーズに行えるので、たとえ一時的に難航することがあっても、諦めない限りは必ず完全寛解に導けるのである。
わざわざ「脱ステ」という言葉は不要な問題で、弁証論治にもとづく正しい漢方処方の運用こそ重要で、それにはたっぷりと時間をかけた漢方相談が必要になる。
それゆえ、ご相談者が背水の陣で本気の姿勢が見えない限りはお断りするケースは珍しくない。
電話で「ちょっとお訊ねですが・・・」レベルで請け負ったケースは稀で、本当にやる気のある人は、当方のブログやHPを長期間読み尽くした挙句に、予告ナシに突然、決死の覚悟の真剣な面持ちでやって来られた人達ばかりである。
だからこちらも真剣勝負のつもりでへとへとになるまで頑張れるから、こられの人達のアトピーが治って当然なのである。
我が家の庭のドクダミの花 posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 20:33| 山口 ☀| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病
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2010年06月07日
まさかっ!風呂で一時間以上も眠るというと悪癖
キビタキ(メス) posted by (C)ヒゲジジイ
毎晩、湯船に浸かったまま眠り込む習慣の美しい女性に遭遇したっ!
いかに危険か、こんこんと説諭した。昨晩などは3時間も熟睡して気が付かなかったという。
過去にご近所さんで風呂で溺死した事例を4例と九死に一生を得た今は亡き愚母の事例を具体的に挙げて説明した。(愚母はその後8年生存したが後遺症のために杖が必需品となっていた。)
今晩から二度と風呂で眠らないように諭した。
たとえ命が救われた場合でも、現場の湯船の中はどのような悲惨な情況となるかを具体的に話してあげた。
毎年一万を遥かに上回る人が風呂で溺死している。お年寄りばかりとは限らない。ご近所界隈でも30代や40代の男女で、半数が若い年齢層だったという比較的身近な過去の実例がある。
泥棒カラス(笑 posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:風呂で溺死
posted by ヒゲジジイ at 21:16| 山口 ☔| とんでもない話や、信じられない困った話
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