2010年03月29日

高齢者には要注意の小青竜湯(副作用の認識がない勉強不足の医師たち)

コゲラ
コゲラ posted by (C)ボクチンの母

2010年03月16日小青竜湯の長期連用による副作用?続報のおたより:

 先日は母の『小青竜湯』の件で、お世話になりました。
 服用を中止し、入院先では24時間心電図も取りましたが、悪性の不整脈も出なくなり、その他精密検査も異常なく、無事に退院できました。

 体調も順調に回復し、事故前より血圧が明らかに下がって正常値で安定するようになってきました。

 かかりつけ医は、あくまでも『副作用のない安全な漢方薬なんですが・・・』と言っていましたが、ご助言頂いたおかげで適切な判断をすることができました。改めて御礼申し上げます。

 益々のご活躍をお祈りしております。

コゲラ
コゲラ posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:ご退院、おめでとうございます。

> かかりつけ医は、あくまでも『副作用のない安全な漢方薬なんですが・・・』

 どのような根拠で、小青竜湯に副作用がない安全な漢方薬だと断言できるのか、些か怪訝なお話ですね。

 とりわけご高齢者こそ、投与には細心の注意が必要な方剤であり、麻黄や細辛のみならず多量の桂皮・乾姜や甘草が含まれているだけに、取り扱いには最も厳重注意が必要な方剤なのです。(追記:適応を誤ると高血圧を誘発することも多い。)

 当方の薬局では、確実に適応している常連さんが、必要な時に、必要な時期だけに使用される方が一名おられるだけです。

 弁証論治という中医学における大原則を無視した投与が蔓延している。それが現実の医療用漢方世界の実体ですから、何をか言わんやっと思います。

 ともあれ、ご丁寧にその後のご報告を賜り、ありがとうございました。

 日本の医療用漢方の諸問題の中でも、とても放置できない部分が含まれていますので、この度もブログに転載させて頂きたいと存じます。悪しからず御了承下さいませ。

コゲラ
コゲラ posted by (C)ヒゲジジイ

おり返し頂いたメール:早々のご丁寧なメール、また貴重な情報をありがとうございました。

 西洋薬で薬害に遭った時もそうなのですが、どうも『メーカーの売り込み攻勢』や『マイナス情報が不足したマニュアル』等を信じ込んで投薬ミスを犯し、さらに失敗には気付かない/認めないという構造が根底にあるように感じます。

 西洋医が西洋薬でも事故を起こしているのですから、本来専門外の漢方薬を安易に乱用していることは本当に恐ろしい、今後も自衛していかなければと痛感いたします。

 ブログにご利用頂いて、他の方のお役にも立てれば幸いです。
 色々ありがとうございました!

コゲラ
コゲラ posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 07:44| 山口 ☀| 小青竜湯の誤投与や乱用による不快反応や副作用 | 更新情報をチェックする