2009年07月16日

重症のアトピーが寛解するにつれて体重が・・・

闇の夜に鳴かぬ烏の声聞けば、生まれぬさきの父ぞ恋しき
闇の夜に鳴かぬ烏の声聞けば、生まれぬさきの父ぞ恋しき posted by (C)ヒゲジジイ

 体重が5kgも増えたと嘆くおかしな人がいた。
 村田漢方堂薬局にはじめて来られたときはガリガリに痩せていた人である。
 
 ステロイドが効かなくなって重症化し、村田漢方堂薬局に来られるまでにも漢方薬局で二年間の漢方治療もむなしく、それ以前にも様々な治療方法を試みても結局は治らなかった。

 さいわいにも当方の漢方で順調に治りかけていたところで、真冬のこととてインフルエンザに罹り、病院のタミフル服用で突然再発して同時に激しいリバウンドが勃発した。

 激しい痒みと多量の滲出液で体力も消耗し、再度、病院治療でもっと強いステロイドに頼るか、漢方に賭けてみるかの選択を迫られたときにも、意を決して漢方薬だけに頼った決意の硬い信念の人であった。

 激しい症状が一ヶ月も続いたが、とても勘がよく頭が切れる人で、臨機応変の微調整にもよく耐えて、客観的な報告と繰り返しの配合変化による反応に対する鋭い観察力のお陰で、激しいリバウンドも一ヶ月を過ぎると順調に経過しはじめた。

 ただし、会社の制服フェチでもあったのか、分厚い制服を着込んだままの生活により、よけいに熱証を増長している現実に何年も気付かないドジな一面もあった。

 その後も複雑な配合変化の法則を数ヶ月もしないうちにかなりマスターされて、みずから上手な微調整がやれるまでになった。

 8割寛解には少なくとも1年はかかるだろうと予測していたが、半年もたたないうちにほとんど8割寛解に達してしまったほど成績優秀で、やけに短気なところがあっても、頭の切れる人はこうも違うのかと感心したほどである。

 ところが最近になって体重が5Kgも増えたと嘆いて大騒ぎするのである。
 五月蝿いので「だったら漢方を止めたらっ!」と進言している。

 止めたらどうなるか?

 もとの木阿弥で地獄の状態に戻りたいならどうぞ、あのガリガリに痩せた体力低下の極北が懐かしいなら・・・お好きにどうぞ・・・頭の良い人でも、こんな馬鹿なところもあったのかと、ますます感心しているところである(苦笑。

 過去の悲惨な状態を思い出せば、そろそろ悟ってもいい頃だろう。

頓悟したスズメ
頓悟したスズメ posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 23:11| 山口 ☔| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする